『シルバーバーチの霊訓』6巻 1章 神への祈り

『シルバーバーチの霊訓⑥』
【解説】いつの交霊会でもシルバーバーチは必ず祈りの言葉で開会する。延べにして数百を数える祈りの中には型にはまった同じ祈りは一つもない。しかしその中味は一貫している。次はその典型的なものの一つである。―
『シルバーバーチの祈り⑥』
神よ、いつの時代にも霊覚者たちは地上世界の彼方に存在する霊的世界を垣間見ておりました。ある者は入神(トランス)の境地において、又ある者は夢の中においてそれを捉え、あなたの無限なる荘厳さと神々しき壮麗さの幾ばくかを認識したのでした。
『シルバーバーチの祈り⑥』
不意の霊力のほとばしりによる啓示を得て彼らはこれぞ真理なり―全宇宙を支配する永遠にして不変・不動の摂理であると公言したのでした。
『シルバーバーチの祈り⑥』
今私どもは彼らと同じ仕事に携わっているところでございます。すなわちあなたについての真理を広め、子等があなたについて抱いてきた名誉棄損ともいうべき誤った認識を正す事でございます。
『シルバーバーチの祈り⑥』
これまでのあなたは神として当然の事である如く憎しみと嫉妬心と復讐心と差別心を有するものとされてきました。私どもはそれに代ってあなたのあるがままの姿―愛と叡智と慈悲をもって支配する自然法則の背後に控える無限なる知性として説いております。
『シルバーバーチの祈り⑥』
私どもは地上の人間一人一人に宿るあなたの神的属性に目を向けさせております。そしてあなたの神威が存分に発揮されるにはいかなる生き方をすべきかを説こうと努めているものでございます。
『シルバーバーチの祈り⑥』
そうする事によって子等もあなたの存在に気づき、真の自分自身に目覚め、さらにはあなたの摂理の行使者として、彼らを使用せんとして待機する愛する人々ならびに高級界の天使の存在を知る事でございましょう。
『シルバーバーチの祈り⑥』
私どもは全ての人類を愛と連帯感を絆として一体であらしめたいと望んでおります。そうする事によって協調関係をいっそう深め、利己主義と強欲と金銭欲から生まれる邪悪の全てを地上から一掃する事ができましょう。
『シルバーバーチの祈り⑥』
そして、それに代ってあなたの摂理についての知識を基盤とした地上天国を築かせたいのです。その完成の暁には人類は平和の中に生き、全ての芸術が花開き、愛念が満ちあふれ、全ての者が善意と寛容心と同情心を発揮し合う事でしょう。
『シルバーバーチの祈り⑥』
地上を醜くしている悪徳(ガン)が姿を消し、光明がすみずみまで行きわたる事でしょう。ここに、己を役立てる事をのみ願うあなたの僕インディアンの祈りを捧げます。

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