■2012年8月29日にUPしたブログ「みなさまへ。」

間もなく長野電鉄長野駅構内にて作品展示開始です。(9/2~9/30)41作・42作・43作(A2)と、A4最新4作のダイジェスト版、計4枚を展示予定です。
僕の作品を心待ちにしている方がもし居るとしたら、ここに最大級の感謝の気持ちを捧げます。ただ、申し訳ありません。僕は今、44作を描いていません。どうしても勉強しなければならない事があり、それに向けて知識を吸収すべく読書に没頭している最中です。
正確な日程は不明ですが、僕は間もなく旅に出ます。あるひとつのメッセージが、あらゆる方法で今まで何度も僕に届けられていました。ノビタキちゃんのあのまっすぐなまなざしも、そのメッセージのひとつの顕現だった事を知るに至りました。
僕の作品を見て、僕のツイートを読んで、ほんの少しでも何か心に引っかかるものを感じてくれた方がいたとしたら、その方々に僕はこう言いたいです。「困難に立ち向かいましょう」と…(祈)
僕はこの人生において、幼少期から現在に至るまで、ずっとひとつの衝動に突き動かされてきました。それは「自分の作品を描きたい」という根源的な欲求でした。何をどうやっても消せない魂の深奥からのメッセージでした。
どの職場にいても、どんなデザインワークをしていても、僕の心の中からその思いが消える事はありませんでした。そしてその欲求を抑える事ができずに、僕はついにDreamwork(ドリームワーク・たきざわ彰人としての作品発布)へと突き動かされて行きました。
たきざわ彰人としての作品を描けば描くほど、僕の心は未知の世界へと近付いて行くようでした。そして作品描画の負荷も増大の一途をたどり、雑務が流星の様に降り掛かり、僕の日常生活は耐えがたき困苦の真っ只中に置かれていきました。さらに僕の周囲に理解者は一切なく、誰に話しても僕の決意、真意は理解される事はなく、僕は孤独の極地に立たされました。
それでも、僕は逃げませんでした。一歩も退きませんでした。目の前に立ちはだかる壁を越えるために猛烈に描き続けました。何が何でも描き続けました。どうしても、どうしても、どうしても描きたかったからです。A2サイズの作品に突入してからはもう、目も回る状況でした。
■041「境界のプレリュード」は、僕の心にとって一大転換の作品になりました。この41作、僕のアイデアストックには一切無かったもので、ほぼすべてインスピレーションに従って描いた作品です。連日連夜フルパワー発動を繰り返し、ギリギリの精神状態でようやく描き上げた時、僕はうっすら理解しました。僕は自分の力で作品を描いていたのではない、描かせてもらっていたのだと…。
■042「銀河樹」これも僕のアイデアストックには一切ありませんでした。ある朝目覚めた時、木が宇宙になっているイメージが浮かび、それに従って描き、ストーリーも自然に構築した、そんな作品でした。巨木の枝の選択範囲を切る作業は、過去経験した事のない壮絶な負荷となりましたが、それだけ完成した時の充実感も大きいものでした。
■043「小さな瞳」これを描く前に別の43作を描いていたのですが、ノビタキちゃんの一件があって急きょ前43作をボツにして描き始めた作品です。描かずにはいられなかったのです。ストーリーも本当にごく自然に沸いてきました。そして43作描画時に、鳥の羽毛のグラデーションの秘密の衣の縁に触れたような出来事があり、気が付いたらフォトショ標準搭載ブラシツール1本のみで鳥を描いているという、信じられないシンプル作業に突入していました。
今になってこの3作を振り返ると、そこにひとつのテーマが浮かんでいるように思いました。■041「境界のプレリュード」は「悟り」、■042「銀河樹」は「謙虚」、■043「小さな瞳」は「愛」…こんな感じに思えてなりません。
僕はA2を超えてA1キャンバスに突入し、100歳くらいまで作品を描きまくって、生涯1000作品という影の目標さえ掲げていました。でも、旅に出るのですから仕方ありません。僕はインスピレーションに従います。何の知識も環境もない僕がこんな境涯に浸れたのは、まさに光栄としか言いようがありません。この無限なる愛、言語に絶します。ただただ感謝、それしかありません。今まで僕を導いてくれた存在に全幅の信頼を置き、笑顔で旅立ちます。
みなさん、今置かれている状況がどんなに厳しくても、今ある物で事足れりとし、その中で最善を尽くしましょう。必ず越えられます。努力です。忍耐です。前進です。怠惰連合軍の一員になってはなりません。怠惰殲滅(たいだせんめつ)です。みなさんにもきっとわかってもらえる日がくる事を僕は固く信じています。
最後にもう一回だけ…僕は、どうしても、どうしても、どうしても自分の作品を描きたかったんです。
では☆☆☆(祈)

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