【“新幹線ロケット”幽体離脱時に賜った超鮮明オモシロ映像について(祈)†】数日前、実はこういう映像メッセージを霊団から賜っているのです。それは新幹線の最後尾車両が“ロケットブースター”になっているというもので、アニメ「銀河鉄道999」のレールのように上昇して途切れたレールの上を→
→新幹線ロケットが噴射しながら超高速でスタートし、そのまま空へテイクオフしたのです。“ロケット”ですから大気圏外へ出るのかと思いきや、ちっとも高度が上がらず、しまいには下降し始めて、その新幹線ロケットは雪のある道路の上に着地したのです。そしてその雪の積もった雪国の道路と並行して→
→進行方向左側に新幹線の線路も走っており、その新幹線はヘビのように雪道の上をドリフトしながら、先頭車両から線路の上に「ガキン☆」と乗っかり、後続の車両も続けてスライドしながら左側を走る線路の上に「ガキンガキンガキンガキンガキンガキン!!!」と乗っかって、そのまま雪国の新幹線駅に→
→到着した…という超鮮明映像だったのです。その、新幹線ロケットがドリフトして横の線路にガキンガキンと乗っかる動きがおもしろかったのですが、この時、僕がハラを抱えて笑う映像が、その新幹線の映像の上にカットインしてきたのです。ま、それくらいおもしろい映像だった、という事なのでしょう。
で、幽体離脱時に賜ったメッセージ“新幹線ロケット”の“意味”ですが、これは霊団から僕に向けられた「使命遂行メチャ速かったよ☆」というメッセージなのです。ただでさえ新幹線で速いのに、その新幹線にロケットブースターまで付いていて、信じられない速さで目的地の駅→
→(アナログ絵123で言うところのポイントJ9)に到着した、という意味なのです。えー、これは霊団からのお褒めの言葉であり「よく導きに従って頑張ってくれた」という霊団のご意思であり、滅私、謙虚を貫かねばならない→
アナログ絵123 
→“霊の道具”の僕としては大変光栄なメッセージなのですが、実は僕はこのメッセージにあまり喜んではいないのです。これは物質界(地上)と実在界(霊界)の“時間感覚の違い”が大きく関わっています。霊性発現初期の頃、僕が何度も「タイムラグ」とツイートしていた事を→
→おぼえている方はいらっしゃるでしょうか?(いないですよねぇ汗笑)この「タイムラグ」という表現が僕には一番ピッタリくるのですが、僕たち地上人は地球の回転の影響を受けて「地上的時間」の中で生活していますが、霊界には時間も距離もありません。僕は幽体離脱時に、数時間で数日とも思える→
→ような体験をして肉体に帰ってきた事が何回もありますが、要するにそれくらい地上と霊界では時間の“感じ方”が違うという事です。これについてはシルバーバーチ霊も同じような事を何度も書籍の中で仰っていますね。霊団は、僕に“新幹線ロケット”のメッセージを降らせるほど「速かったよ」と→
→褒めて下さるのですが、僕にはちっとも速く感じられないのです。むしろ遅くてイライラさせられるのです。僕が霊性発現を果たしてから、もう5年以上が経過しています。ブログ「ドリームワーク akito-takizawa.tumblr.com/post/146845351135/ 」でも書いていますが、→
→僕は現在の嫌で嫌で仕方のない環境から飛び出して「長野県民」になり、山へのアタックを繰り返しながら画家としての生涯を送るつもりだったのです。それが、霊性発現を果たして守護霊様、背後霊団の導きに従う生活に突入したら、その“嫌で嫌で仕方のない環境”に5年以上も閉じ込められて→
→しまった訳です。霊団は「速い」と仰いますが、僕はこの“閉じ込められた5年間”には相当頭にきているのです。ハッキリ言って怒っているのです。霊界の方々は「永遠」の向上の人生の中の、針の先のような小さな1ページとして僕の地上人生を見ます。が、肉体をまとって地上に残されている僕には→
→知識としてはその事が理解できていても、実際に毎日のように物的雑務に追われ、毎日あくせくと本来の自分とは全然違う作業を延々やらされた事に対して、物的レベルではどうしても怒りの念を抱いてしまうのです。霊的レベルではもちろん知識としても理解し、達観して見る事ができますので、→
→そういう感情はわかないのですが、だいぶ以前に受け取らせて頂いたインスピレーション「私にはもう地上的概念は合わないわ」が今になっても思い出されます。要するにこの意味は、肉体をまとった現在の状態でも、価値観は霊的レベルで生活しなさい、それくらい大上段の俯瞰の目線で地上生活を→
→送りなさい、という霊団からのメッセージだったのだと、今さらながらに思い知らされています。霊団の仰りたい事はもちろんよく分かりますし、新幹線ロケットのメッセージがお褒めの言葉である事も感謝はしているのですが…肉体をまとった状態でそこまで達観して思考するというのは→
→究極に!究極に!!究極に!!!難しい事なのです。どうにもこうにも、この“閉じ込められた5年間”については怒りの念を霊団に対してぶつけてしまうのです、頭では分かっていても…。うーん、この物質界と霊界との「タイムラグ」のお話、これも理解して下さる方は→
→全くいらっしゃらないのでしょうね…。本当に悲しいですが、イエス様との約束はしっかり果たさせて頂きます。天皇一族が1日も早く滅亡しますように。1日も早く交霊会を執り行えますように。全力!イエス様ハンドリング☆(哀祈)†
蛮族画像01f 蛮族画像02e蛮族画像03e蛮族画像04f蛮族画像05f八ヶ岳アタック34

【低温下での“キー閉じ込み”の悲劇(笑)】いつものように雪山にアタックして、十分な負荷を足回りにかけられて、けだるさに包まれつつ山麓駅にゴールしました。時間はお昼、山から下ってきたと言っても山麓駅は標高1760m。気温はマイナスです。ここから全身汗ビッショリのウェアを→
→速攻で着替えねばなりません。この着替えをモタモタしていたらたちまち低体温に襲われてしまうからです。で、着替えを始めようとザックと格闘していたその時…「ガチャ!」と車から音がしました。えっ?と見ると、あっ!車のドアのカギが閉まってる!キーもスマホも財布も車内です。
必死にドアノブをガチャガチャしますがもちろん開きません。汗に濡れたウェアに包まれた状態で、僕はマイナスの世界で何もできなくなってしまったのでした…(今だから笑)山麓駅だった事が本当に幸いでした。人っ子ひとりいない登山道入口でこの状況になっていたら100%パニクッていた→
→事でしょうが、山麓駅には人がいます。僕はさっそくロープウェイの売り子のおねえさんに事情を話し、その後あれやこれやで結局“JAF”を呼ぶ事になったのです。40分で到着との事でしたが50分で到着、JAFのおにいさんとのやりとりも本当に色々あって(説明省略)かなり有り得ない→
→力業(ちからわざ)で強引に車のドアを開けてもらいました(本気滝汗)で、JAFのおにいさんが支払等の雑務をしている間に僕は速攻で着替えを始めました。おにいさんも目が点になってましたが、事情を話したら分かってくれました。とにかく速攻で帰りたい僕なのですが、今回ばかりは→
→売り子のおねえさんにお礼を言わねばと、仕方なくおみやげを購入するために売り子のおねえさんの立つレジに行き「おかげでカギ開きました。本当にありがとうございました☆」と感謝すると「これにこりずにまた…」と言うので、「僕ね、毎週来てるの♪もちろん来週も来るのよ♪」と返しました。
すると売り子のおねえさんは大爆笑(滝汗)何でそんなにウケるのかなぁ???と思いつつ速攻で車をスタート(笑)いつもと違ってすっかり陽が落ちてからの帰還となったのでした…。はい。僕は常に単独行ですので、山で何があっても自己責任でゴールせねばならないと常に肝に銘じてますが→
→(それが精神力の鍛錬になっているのですが)今回の“キー閉じ込み”は僕にさらなる新たな教訓を与えてくれました。人のいる山麓駅じゃなかったら本当にアウトでした(本気汗)まさに危機一髪のアクシデントでした。こういう事態にも1人で対処できるように、さらに対策を講じなければなりません。
本当に1歩間違えばマイナスの世界に閉じ込められるところだったのです…。今だからこうして笑い話のように話せますが、その時は本当にパニクりました。もう2度とこういう事態にならないように、しっかり考えなければいけません…(祈)†
八ヶ岳アタック34 八ヶ岳アタック35b

ar7_akito

大変厳しい低温下でのアタックとなりましたが、山は良かったんです。悲劇はゴール直後に起こりました…。書けたら明日書きますが、ブログネタのインスピレーションも全然降らなかったので明日はブログ書かない可能性が高いです。書かないとしても何らかの作業はします(祈)†
02-07 19:43

アタック帰還。フルラッセルの厳しいスノーシューとなりましたが負荷的には満足です。明らかに僕がたきざわ彰人だと分かってて声をかけてきたようなハイカーが何人もいましたね(笑)どうぞ声をかけて下さい。そしてブログをご覧下さい(祈)† t.co/EVom9GmvqV
02-07 19:34

『ベールの彼方の生活③』【5 地獄の底】【1918年1月11日 金曜日】私の話に元気づけられたキャプテンの後に付いて、吾々は再び下りて行った。やがて岩肌に掘り刻まれた階段のところに来て、それを降りきると巨大な門があった。キャプテンが腰に差していたムチの持ち手で扉を叩くと、→
『ベールの彼方の生活③』→鉄格子から恐ろしい顔をした男がのぞいて“誰だ?”と言う。形は人間に違いないが、獰猛な野獣の感じが漂い、大きな口、恐ろしい牙、長い耳をしている。キャプテンが命令調で簡単に返事をすると扉が開けられ、吾々は中に入った。そこは大きな洞窟で、すぐ目の前の→
『ベールの彼方の生活③』→隙間から赤茶けた不気味な光が洩れて、吾々の立っている場所の壁や天井をうっすらと照らしている。近寄ってその隙間から奥をのぞくと、そこは急なくぼみになっていて人体の6倍ほどの深さがある。吾々は霊力を駆使して辺りを見回した。そして目が薄明かりに慣れてくると→
『ベールの彼方の生活③』→前方に広大な地下平野が広がっているのが分かった。どこまで広がっているのか見当もつかない。そのくぼみを中心として幾本もの通路が四方八方に広がっており、その行く先は闇の中に消えている。見ていると、幾つもの人影がまるで恐怖におののいているかのごとく→
『ベールの彼方の生活③』→足早に行き来している。時おり足に鎖をつけられた者がじゃらじゃらと音を立てて歩いているのが聞こえる。そうかと思うと、悶え苦しむ不気味な声や狂ったように高らかに笑う声、それとともにムチ打つ音が聞こえてくる。思わず目をおおい耳をふさぎたくなる。
『ベールの彼方の生活③』苦しむ者がさらに自分より弱い者を苦しめては憎しみを発散させているのである。辺り一面、残虐の空気に満ち満ちている。私はキャプテンの方を向いて厳しい口調で言った。
『ベールの彼方の生活③』「ここが吾々の探していた場所だ!どこから降りるのだ?」彼は私の口調が厳しくなったのを感じてこう答えた。「そういう物の言い方は一向に構いませんぞ。私にとっては同胞と呼んでくれるよりは、そういう厳しい物の言い方の方がむしろ苦痛が少ないくらいです。」→
『ベールの彼方の生活③』→「と言うのも、私もかつてはこの先で苦役に服し、さらにはムチを手にして他の者たちを苦役に服させ、そしてその冷酷さを買われてこの先の出入口にある区域で主任監督となった者です。そこはここからは見えません。ここよりさらに低く深い採掘場へ続く、いくつもある」→
『ベールの彼方の生活③』→「区域の最初です。それからさらにボスの宮殿で働くようになり、そして例の正門の衛兵のキャプテンになったという次第です。ですが、今にして思えば、もし選択が許されるものなら、こうして権威ある地位にいるよりは、むしろ鉱山の奥底に落ちたままの方が」→
『ベールの彼方の生活③』→「ラクだったでしょうな。そうは言っても、2度と戻りたいとは思わん。イヤです…イヤです…」そう言ったまま彼は苦しい思いに身を沈め、私が次のような質問をするまで、吾々の存在も忘れて黙っていた。「この先にある最初の広い区域は何をするところであろう?」
『ベールの彼方の生活③』「あそこはずっと先にある仕事場で溶融され調合された鉱石がボスの使用する凶器や装飾品に加工されるところです。出来上がると天井を突き抜けて引き上げられ、命じられた場所へ運ばれる。次の仕事場は鉱石が選り分けられるところ。その次は溶融されたものを鋳型に入れて」→
『ベールの彼方の生活③』→「形を作るところ。一番奥の一番底が採掘現場です。いかがです?降りてみられますか」私はぜひ降りてまず最初の区域を見る事でその先の様子を知りたいと言った。それでは、という事で彼は吾々を案内して通風孔まで進み、そこで短い階段を下りて少し進むと、→
『ベールの彼方の生活③』→さっきのぞいた隙間の下から少し離れたところに出た。その区域は下り傾斜になっており、そこを抜け切って、さっきキャプテンが話してくれた幾つかの仕事場を通りすぎて、ついに採掘場まで来た。私は何としてもこの暗黒界の悲劇のドン底を見て帰る覚悟だったのである。
『ベールの彼方の生活③』通っていった仕事場はすべてキャプテンの話したとおりだった。天井の高さも奥行きも深さも途方もない規模だった。が、そこで働く何万と数える苦役者は全て奴隷の身であり、時たま、ほんの時たま、小さな班に分けられて厳しい監視のもとに地上の仕事が与えられる。
『ベールの彼方の生活③』が、それは私には決してお情けとは思えなかった。むしろ残酷さと効率の計算から来ていた。つまり再び地下に戻されるという事は絶望感を倍加させる。そして真面目に、そして忠実に働いていると、またその報酬として地上へ上げてもらえる、という事の繰り返しにすぎない。
『ベールの彼方の生活③』空気はどこも重苦しく悪臭に満ち、絶望感からくる無気力がみんなの肩にのしかかっている。それは働く者も働かせる者も同じだった。吾々はついに採掘場へ来た。出入口の向こうは広大な台地が広がっている。天井は見当たらない。上はただの暗黒である。洞穴というよりは→
『ベールの彼方の生活③』→深い谷間にいる感じで、両側にそそり立つ岩は頂上が見えない。それほど地下深くに吾々はいる。ところが左右のあちらこちらに、さらに深く降りていくための横坑が走っており、その奥は時おりチラチラと炎が揺れて見えるほかは、ほとんどが漆黒の闇である。
『ベールの彼方の生活③』そして長く尾を引いた溜息のような音がひっきりなしに辺りに聞こえる。風が吹く音のようにも聞こえるが空気は動いていない。立坑もある。その岩壁に刻み込まれた階段づたいに降りては、吾々が→
『ベールの彼方の生活③』→今立っている位置よりはるか地下で掘った鉱石を坑道を通って運び上げている。台地には幾本もの通路が設けてあり、遠くにある他の作業場へ行くための出入口につながっている。その範囲は暗黒界の地下深くの広大な地域に広がっており、それは例の“光の橋”はもとより→
『ベールの彼方の生活③』→その下の平地の地下はるかはるか下方に位置している。ああ、そこで働く哀れな無数の霊の絶望的苦悶…途方もない暗
黒の中に沈められ、救い出してくれる者のいない霊たち…。
『ベールの彼方の生活③』がしかし、たとえ彼ら自身も諦めていても光明の世界においては彼らの1人1人を見守り、援助を受け入れる用意のできた者には、この度の吾々がそうであるように、救助の霊が差し向けられるのである。さて私は辺りを見回し、キャプテンからの説明を受けたあと、まわりにある→
『ベールの彼方の生活③』→出入口の全ての扉を開けるように命じた。するとキャプテンが言った。「申し訳ない。貴殿の言う通りにしてあげたい気持は山々だが、私はボスが怖いのです。怒った時の恐ろしさは、それはそれは酷いものです。こうしている間もどこかにスパイがいて、彼に取り入るために」→
『ベールの彼方の生活③』→「吾々のこれまでの行動の一部始終を報告しているのではないかと、心配で心配でなりません」それを聞いて私はこう言った。「吾々がこの暗黒の都市へ来て初めてお会いして以来そなたは急速に進歩しているようにお見受けする。以前にも1度そなたの心の動きに」→
『ベールの彼方の生活③』→「向上の兆しが見られるのに気づいた事があったが、その時は申し上げるのを控えた。今のお話を聞いて私の判断に間違いがなかった事を知りました。そこで、そなたに1つの選択を要求したい。早急にお考え頂いて決断を下してもらいたい。吾々がここへ参ったのは、」→
『ベールの彼方の生活③』→「この土地の者で少しでも光明を求めて向上する意志のある者を道案内するためです。そなたが吾々の味方になって力をお貸し下さるか、それとも反対なさるか、その判断をそなたに一任します。いかがであろう、吾々と行動を共にされますか、それともここに留まって」→
『ベールの彼方の生活③』→「今まで通りボスに仕えますか。早急に決断を下して頂きたい」彼は立ったまま私を見つめ、次に私の仲間へ目をやり、それから暗闇の奥深く続く坑道に目をやり、そして自分の足もとに目を落とした。それは私が要求したように素早い動きであった。そして、きっぱりと→
『ベールの彼方の生活③』→こう言った。「有難うございました。ご命令通り、全ての門を開けます。しかし私自身はご一緒する約束はできません。そこまでは勇気が出ません―まだ今のところは」そう言い終わるや、あたかもそう決心した事が新たな元気を与えたかのごとく、くるりと向きを変えた。
『ベールの彼方の生活③』その後ろ姿には覚悟を決めた雰囲気が漂い、膝まで下がったチュニックにも少しばかり優雅さが見られ、身体にも上品さと健康美が増している事が、薄暗い光の中でもはっきりと読み取れた。それを見て私は彼が自分でも気づかないうちに霊格が向上しつつある事を知った。
『ベールの彼方の生活③』極悪非道の罪業のために本来の霊格が抑えられていたのが、何かをきっかけに突如として魂の牢獄の門が開かれ、自由と神の陽光を求めて突進し始めるという事は時としてあるものです。実際にあります。しかし彼はその事を自覚していなかったし、私も彼の持久力に→
『ベールの彼方の生活③』→確信がもてなかったので黙って様子を窺っていた訳です。そのうち彼が強い調子で門番に命じる声が聞こえてきた。さらに坑道を急いで次の門で同じように命令しているのが聞こえた。その調子で彼は次々と門を開けさせながら、吾々が最初に見た大きな作業場へ→
『ベールの彼方の生活③』→向かって次第に遠ざかっていくのが、次第に小さくなっていくその声で分かった。

『ベールの彼方の生活③』8章 暗黒界の探訪【1 光のかけ橋】【1917年 大晦日】ここまでの吾々の下降の様子はいたって大まかに述べたにすぎません。が、これから吾々はいよいよ光輝が次第に薄れゆく境涯へ入っていく事になります。これまでに地上へ降りて死後の世界について語った霊は、→
『ベールの彼方の生活③』→生命躍如たる世界については多くを語っても、その反対の境涯についてはあまり多くを語っておりません。いきおい吾々の叙述は理性的正確さを要します。と言うのも、光明界と暗黒界について偏りのない知識を期待しつつも、性格的に弱く、従って喜びと美しさによる→
『ベールの彼方の生活③』→刺戟を必要とする者は、その境界の“裂け目”を吾々と共に渡る勇気がなく、怖じ気づいて背を向け、吾々が暗黒界の知識を携えて光明界へ戻ってくるのを待つ事になるからです。さて、地上を去った者が必ず通過する(既にお話した)地域を通り過ぎて、吾々はいよいよ→
『ベールの彼方の生活③』→暗さを増す境涯へと足を踏み入れた。すると強靱な精神力と用心深い足取りを要する一種異様な魂の圧迫感が急速に増していくのを感じた。それというのも、この度の吾々は一般に高級霊が採用する方法、つまり身は遠く高き界に置いて通信網だけで接触する方法は→
『ベールの彼方の生活③』→取らない事にしていたからです。これまでと同じように、つまり自らの身体を平常より低い界の条件に合わせてきたのを、そこからさらに一段と低い界の条件に合わせ、その界層の者と全く同じではないが“ほぼ”同じ状態、つまり見ようと思えば見え、触れようと思えば触れられ→
『ベールの彼方の生活③』→吾々の方からも彼らに触れる事のできる程度の鈍重さを身にまとっていました。そしてゆっくりと歩み、その間もずっと右に述べた状態を保つために辺りに充満する雰囲気を摂取していました。そうする事によって同時に吾々はこれより身を置く事になっている暗黒界の住民の→
『ベールの彼方の生活③』→心情をある程度まで察する事ができました。その土地にも光の照っている地域がある事はあります。が、その範囲は知れており、すぐに急斜面となってその底は暗闇の中にある。そのささやかな光の土地に立って深い谷底へ目をやると、一帯を覆う暗闇の濃さは物凄く、→
『ベールの彼方の生活③』→吾々の視力では見通す事ができなかった。その不気味な黒い霧の上を薄ぼんやりとした光が射しているが、暗闇を突き通す事はできない。それほど濃厚なのです。その暗闇の世界へ吾々は下って行かねばならないのです。貴殿のご母堂が話された例の“光の橋”は→
『ベールの彼方の生活③』→その暗黒の谷を越えて、その彼方のさらに低い位置にある小高い丘に掛かっています。その低い端まで(暗黒界から)たどり着いた者はいったんそこで休憩し、それからこちらの端まで広い道(光の橋)を渡って来ます。途中には幾つかの休憩所が設けてあり、→
『ベールの彼方の生活③』→ある場所まで来ては疲れ果てた身体を休め、元気を回復してから再び歩み始めます。と言うのも、橋の両側には今抜け出て来たばかりの暗闇と陰気が漂い、しかも今なお暗黒界に残っているかつての仲間の叫び声が、死と絶望の深い谷底から聞こえてくるために、→
『ベールの彼方の生活③』→やっと橋までたどり着いても、その橋を通過する時の苦痛は並大抵の事ではないのです。吾々の目的はその橋を渡る事ではありません。その下の暗黒の土地へ下って行く事です。【今おっしゃった“小高い丘”、つまり光の橋が掛かっている向こうの端のその向こうは】→
『ベールの彼方の生活③』→【どうなっているのでしょうか。】光の橋の向こう側はこちらの端つまり光明界へつながる“休息地”ほどは高くない尾根に掛かっています。さほど長い尾根ではなく、こちら側の端が掛かっている断崖と平行に延びています。その尾根も山のごとく聳えており、→
『ベールの彼方の生活③』→形は楕円形をしており、すぐ下も“休息地”との間も、谷になっています。そのずっと向こうは谷の底と同じ地続きの広大な平地で、表面はでこぼこしており、あちらこちらに大きなくぼみや小さな谷があり、その先は一段と低くなり暗さの度が増していきます。
『ベールの彼方の生活③』暗黒界を目指す者は光の橋にたどり着くまでにその斜面を登ってこなければならない。尾根はさほど長くないと言いましたが、それは荒涼たる平地全体の中での話であって、実際にはかなりの規模で広がっており、途中で道を見失って何度も谷に戻ってしまう者が大勢います。
『ベールの彼方の生活③』いつ脱出できるかは要は各自の視覚の程度の問題であり、それはさらに改悛の情の深さの問題であり、より高い生活を求める意志の問題です。さて吾々はそこで暫し立ち止まり考えを廻らしたあと、仲間の者に向かって私がこう述べた。
『ベールの彼方の生活③』「諸君、いよいよ陰湿な土地にやってまいりました。これからはあまり楽しい気分にはさせてくれませんが、吾々の進むべき道はこの道であり、せいぜい足をしっかりと踏みしめられたい」すると1人が言った。「憎しみと絶望の冷気が谷底から伝わってくるのが感じられます。」
『ベールの彼方の生活③』「あの苦悶の海の中ではロクな仕事はできそうにありませんが、たとえわずかでも、一刻の猶予も許せません。その間も彼らは苦しんでいるのですから…」「その通り。それが吾々に与えられた使命です」そう答えて私はさらにこう言葉を継いだ。
『ベールの彼方の生活③』「しかも、ほかならぬ主の霊もそこまで下りられたのです。吾々はこれまで光明を求めて主のあとに続いてきました。これからは暗黒の世界へ足を踏み入れようではありませんか。なぜなら暗黒界も主の世界であり、それを主みずから実行して見せたからです」(暗黒界へ落ちた)→
『ベールの彼方の生活③』→(裏切り者のユダを探し求めて下りた事。訳者)かくして吾々は谷を下って行った。行くほどに暗闇が増し、冷気に恐怖感さえ漂い始めた。しかし吾々は救済に赴く身である。酔狂に怖いものを見に行くのではない。そう自覚している吾々は躊躇する事なく、しかし慎重に、→
『ベールの彼方の生活③』→正しい方角を確かめながら
進んだ。吾々が予定している最初の逗留地は少し右へそれた位置にあり、光の橋の真下ではなかったので見分けにくかったのです。そこに小さな集落がある。住民はその暗黒界での生活にうんざりしながら、ではその絶望的な境涯を後にして→
『ベールの彼方の生活③』→光明界へ向かうかというと、それだけの力も無ければ方角も判らぬ者ばかりである。行くほどに吾々の目は次第に暗闇に慣れてきた。そして、ちょうど闇夜に遠い僻地の赤い灯を見届けるように、あたりの様子がどうにか見分けがつくようになってきた。あたりには朽ち果てた→
『ベールの彼方の生活③』→建物が数多く立ち並んでいる。幾つかがひとかたまりになっているところもあれば、1つだけぽつんと建っているのもある。いずこを見てもただ荒廃あるのみである。吾々が見た感じではその建物の建築に当たった者は、どこかがちょっとでも破損するとすぐにその建物を→
『ベールの彼方の生活③』→放置したように思える。あるいは、せっかく仕上げても、少しでも朽ちかかるとすぐに別のところに別の建物を建てたり、建築の途中でいやになると放置したりしたようである。やる気の無さと忍耐力の欠如があたり一面に充満している。絶望からくる投げやりの心であり、→
『ベールの彼方の生活③』→猜疑心からくるやる気の無さである。ともに身から出た錆であると同時に、同類の者によってそう仕向けられているのである。樹木もある事はある。中には大きなものもあるが、その大半に葉が見られない。葉があっても形に愛らしさがない。煤けた緑色と黄色ばかりで、→
『ベールの彼方の生活③』→あたかもその周辺に住む者の敵意を象徴するかのように、ヤリのようなギザギザが付いている。幾つか小川を渡ったが、石ころだらけで水が少なく、その水もヘドロだらけで悪臭を放っていた。
『ベールの彼方の生活③』そうこうしているうちに、ようやく目指す集落が見えてきた。市街地というよりは大小様々な家屋の集まりといった感じである。それも、てんでんばらばらに散らばっていて秩序が見られない。通りと言えるものは見当たらない。建物の多くは粘土だけで出来ていたり、→
『ベールの彼方の生活③』→平たい石材でどうにか住居の体裁を整えたにすぎないものばかりである。外は明り用にあちらこちらで焚き火がたかれている。そのまわりに大勢が集まり、黙って炎を見つめている者もいれば、口ゲンカをしている者もおり、取っ組み合いをしている者もいるといった→
『ベールの彼方の生活③』→具合である。吾々はその中でも静かにしているグループを見つけて側まで近づき、彼らの例の絶望感に満ちた精神を大いなる哀れみの情をもって見つめた。そして彼らを目の前にして吾々仲間同士で手を握り合って、この仕事をお与え下さった父なる神に感謝の念を捧げた。

僕のサーバー
TwitSound
「アニソンまとめ」の作業、これにて終了です。歌詞間違いの部分がたくさんありますが修正録音などしません。これはイエス様のご意思遂行と何の関係もないものですから終了させます。ちなみにこの「さくら」は、現在はこのように歌えません。だいぶ前に録音したものなので(祈)†