『ベールの彼方の生活②』一章1

『ベールの彼方の生活②』
守護霊ザブディエル 1913年11月3日 月曜日―守護霊のザブディエルと申す者です。語りたい事があって参りました【ご厚意有難く思います】ご母堂とその霊団によって綴られてきた通信(第1巻)にようやく私が参加する段取りとなりました。

『ベールの彼方の生活②』
これまでに授けられた教訓をさらに発展させるべき時期が到来したという事です。貴殿にその意志があれば是非ともその為の協力を得たいと思います【恐縮に存じます。私に如何なる協力をお望みでしょうか】ここ数週間に亘ってご母堂とその霊団の為に行って来られた如くに→

『ベールの彼方の生活②』
→私のメッセージを今この時点より綴って欲しく思います【という事は母の通信が終り、あなたがそれを引継ぐという事でしょうか】その通りです。ご母堂もそうお望みである。最も時にはその後の消息をお伝えする事もあろうし直接メッセージを届けさせようとは思っています。

『ベールの彼方の生活②』
【で、あなたが意図されている教訓は如何なる内容のものとなりましょうか】善と悪の問題、並びにキリスト教界及び人類全体の現在並びに将来に関わる神のご計画について述べたいと思う。最もそれを貴殿が引受けるか、これにて終りとするかは貴殿の望む通りにすればよい。

『ベールの彼方の生活②』
と申すのも、もとより私は急激な啓示によって悪戯に動揺を来す事は避け徐々に啓発して行くようにとの基本方針に沿うつもりではあるが、その内容の多くは貴殿がそれを理解し私の解かんとする教訓の論理的帰結を得心するに至れば貴殿にとってはいささか不愉快な内容の→

『ベールの彼方の生活②』
→ものとなる事が予想されるからです【私の母とその霊団からの通信はどうなるのでしょうか。あのままで終りとなるのでしょうか。あれでは不完全です。つまり結末らしい結末がありません】さよう終りである。あれはあれなりに結構である。

『ベールの彼方の生活②』
元々一つのまとまった物語、或いは小説の如きものを意図したものでなかった事を承知されたい。断片的かも知れないが正しい眼識をもって読む者には決して無益ではあるまいと思う【正直言って私はあの終り方に失望しております】→

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→【あまりに呆気なさすぎます。また最近になってあの通信を(新聞に)公表する話が述べられておりますが、そちらのご希望は有りのままを公表するという事でしょうか】それは貴殿の判断にお任せしよう。

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個人的に言わせてもらえば、そのまま公表して何ら不都合はないと思うが…ただ一言申し添えるが、これまで貴殿が受取ってきた通信と同様に今回新たに開始された通信も、これより届けられる一段と高度な通信の為の下準備である。それをこの私が行いたく思います。

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『ベールの彼方の生活②』
【いつからお始めになられますか】今ただちにである。これまで通り、その日その日、可能な限り進めればよい。貴殿には貴殿の仕事があり職務がある事は承知している。私を相手とする仕事はそれに準じて行う事にしよう【承知しました。出来る限りやってみます】

『ベールの彼方の生活②』
【しかし正直に申上げて私はこの仕事に怖れを感じております。その意味は、それに耐えて行くだけの力量が私には不足しているのではないかという事です。と言いますのも今のあなたの言い分から察するに、これから授かるメッセージには、】→

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→【かなり厳しい精神的試練を要求されそうに思えるからです】これまで同様に吾らが主イエス・キリストのご加護を得て私が貴殿の足らざる所を補うであろう【ではどうぞ、まずあなたご自身の紹介から始めて頂けますか】私自身の事に貴殿の意を向けさせる事は本位ではない。

『ベールの彼方の生活②』
それよりも私を通じて貴殿へ、そして貴殿を通じて今なお論争と疑念の渦中にあり或いは誤れる熱意をもって“あたら”無益な奮闘を続けているキリスト教徒へ向けた啓示に着目して貰いたい。彼らに、そして貴殿に正しい真理を授けたい。

『ベールの彼方の生活②』
それを更に他の者へと授けて貰いたいと思う。その仕事を引受けるか否か貴殿にはまだ選択の余地が残されております【私は既にお受けしています。そう申上げたはずです。これは私の方の選択よりそちらの選択の問題です。私は最善を尽します】

『ベールの彼方の生活②』
【誓って言えるのはそれだけです。ではあなたご自身について何か…】重要なのは私の使命であり私自身の事ではない。それはこれより伝えていく思想の中に正直に表れる事であろう。

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『ベールの彼方の生活②』
世間というものは自分に理解できない事を口にする者を疑いの目をもって見るものである。仮に私が「大天使ガブリエルの顕現せる者なり」と言えば皆信ずるであろう。聖書にそう述べられているからである。

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が、もし「“天界”にて“光と愛の聖霊”と呼ばれる高き神霊からのメッセージを携えて参ったザブディエルと申す者なり」と申せば彼らは果して何と言うであろうか。故に、ともかく私にそのメッセージを述べさせてもらいたい。

『ベールの彼方の生活②』
私及び私の率いる霊団についてはそのメッセージの中身、つまりは真実か否か、高尚か否かによって判断して貰いたい。貴殿にとっても私にとってもそれで十分であろう。そのうち貴殿も私のあるがままの姿を見る日が来よう。

『ベールの彼方の生活②』
その時は私についてより多くを知り、そしてきっと喜んでくれるものと信じる【結構です。お任せ致します。私の限界はあなたもご存知と思います。霊視力もなければ霊聴力もなく如何なる種類の霊能も持合わせていないと自分では思っております】

『ベールの彼方の生活②』
【しかし少なくともこれまで綴られたものについては、それが私自身とは別個のものである事は認めます。そこまでは確信しております。ですからあなたにその意思がおありであれば私は従います。それ以上は何も言えません。私の方から提供するものは何も無いように思います】

『ベールの彼方の生活②』
それでよい。貴殿の足らざる所はこちらで補うべく努力するであろう。今回はこれ以上は述べない事にしよう。そろそろ行かねばなるまい。用事があるであろう。主イエス・キリストのご加護のあらん事を。アーメン†

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†