まずは昨日のグラデーション撮影の画像をUPですが、ピンチはピンチですが撃てない事はありませんので何とか撃ち始めてみます。まぁこれくらいのインスピレーション量の方が僕的には助かるのかも知れません、いつもテンパりまくってテキスト撃たされてますからね。
急ぎましょう、やるべき作業が鬼のように地獄のように殺人的に控えています。僕の残された物質界での時間も多くなさそうですし。テキスト撃ち開始中(祈)†
皇族などと自称する明仁、文仁、徳仁、悠仁は「処刑遊び」と称して奴隷の女の子を四肢切断、強姦殺人しまくっています。死刑にしましょう(祈)†
まずは昨日のグラデーション撮影の画像をUPですが、ピンチはピンチですが撃てない事はありませんので何とか撃ち始めてみます。まぁこれくらいのインスピレーション量の方が僕的には助かるのかも知れません、いつもテンパりまくってテキスト撃たされてますからね。
急ぎましょう、やるべき作業が鬼のように地獄のように殺人的に控えています。僕の残された物質界での時間も多くなさそうですし。テキスト撃ち開始中(祈)†
別に未練は1ミリもありません、一刻も早くこの狂った腐った物質界から離れたいですが、詳細は明日の長文ブログのタイミングに譲り、雲が多かったですが何とかグラデーションを撮影してきました。撮影画像は明日UPさせて頂きます。
そして霊団がドッカーンインスピレーションやってくるのかと思ったら全然何も言ってきません。使命遂行やる気ゼロか。まぁ明日のブログ、何とか書けない事はないといった感じですのでこのまま撃ち始めますが、今日これからドッカン降らせてくるのかも知れません。それがいちばんムカつくタイミング。
まずは身体のダメージを抜く事に集中中、そして明日のテキスト撃ちに集中中(祈)†
長文ブログUP後に「ベールの彼方の生活 2巻」の全文をWordPressにUP予定、さらに現在3巻のテキスト見直し中、このまま一気に4巻まで終わらせるつもりです。絶版状態の霊関連書籍をきっと復刊できる、可能性を絶対に捨てない。帰幽1秒前まで復刊を信じ続けます。※ひとつやってみようかなぁというアイデアが脳内に浮かび始めてます、かくなる上はそれを試してみるかも知れません。
別に今に始まった事ではなく霊性発現以降ずっとそうなのですが、とにかく霊団からヒドイ事をいくつも言われていまして、そこまでヒドイ目に遭わされなければ仕事できないって、物質界とはどれだけ最悪な境涯なんだよと言わずにはいられませんが、詳細は山から帰還後に。まぁた霊団が寸前ドッカーンインスピレーションやってきやがったら書く内容も変わるかも知れませんが。
その後トマスからは何の消息もなかった。ヨセフは1日中愛する息子を失ったことを嘆いていた。イエスや三男のヤコブは腕が悪く、双生児の兄弟、セツとユダはまだ幼なかったので、誰も大工として1人前の働きができる者がいなかった。ヨセフは弱音をはき、乞食にでもなりたいと喚くのであった。マリヤは嵐で折られたような小枝のようにもみくちゃにされていた。
夫は1日中マリヤに当り散らした。イエスは母を慰めながら言った。「明日のことは何ひとつ心配しないで下さい。雀を見てごらんなさい。彼らは軒の上にとまって元気に暮らしているではありませんか。
種を蒔くこともせず、収穫を刈りとる作業もいたしません。今日1日に必要なものだけを集めてくるんです。私たちも鳥や木や花のように、すべてを天の御父さまにおまかせするんです。天の御父は決してお見捨てになりませんからね」
これ以上イエスは語ることができなかった。ヨセフが大声でイエスに、だまれ、と命令したからである。夕暮れになって灯がともされる頃になってもヨセフの声は嵐のように吹き荒れた。すっかり怯えてしまったマリヤは、入口の戸に鍵もかけず、誰かが訪ねてくるのを待っていた。
突然、ナザレの律法学者とトマスが入ってきた。トマスは偉そうな口調で母とイエスに、部屋の外に出ろ、と命令し、父のいる所へ律法学者を案内した。長い間2人はヨセフの部屋に居た。マリヤは悲しい思いで静かに見守っていた。彼女は、自分が怯えていることに気付いていなかった。
昔、食べるものがなくなって、鬼のような女ミリアムの戸口の前に立ち、乞食をしていた頃の辛い時代が去ってから長い歳月が流れたからであろう。暫くして律法学者と若者が何かささやきながら庭の方へ行った。
トマスだけが戻ってきて入口に鍵をかけ、イエスに向かって命令した。「お父さんの処へ行きな!お前に言いたいことがあるってさ」マリヤも一緒に行こうとしたが、トマスが母の肩を両手でおさえながら居間の方にひき戻して言った。
「だめだよ母さん、お父さんがイエスに言おうとしていることは、女の耳には入れられないんだよ」こう言ってトマスはその部屋に鍵をかけ、母をその中に閉じこめてしまった。
その部屋には妹が寝ていた。母は冷静に苦痛を受けとめ、数をかぞえながら、ゆっくり歩いたり、壁に映る自分の影の長さを測ったりしていた。彼女は余りの恐ろしさに、口にする言葉もなく、お祈りすることもできなくなっていた。
イエスが小さなヨセフの部屋に立っていると、ヨセフはまるで他人のような目付きでイエスを見ながら言った。「お前は大変な悪事を働いてくれたね。それがどんな結末になるか、わかっているのか?」「一体僕がどんな悪事を働いたというんですか?」
「とに角、私の話を聞きなさい。私が昔お前の母さんと結婚しようとしていた頃、母さんはすでに、お腹に子供ができていたんだ。ナザレにいた質の悪い女共がそれを言いふらしたので、ある人は、いっそのこと公開してしまったら、と忠告した。
しかし私は彼女を見知らぬ所に連れてって、其処でお産をさせたんだ。それがお前だったのさ。当時は、これでもちょっとした腕前の大工としてナザレ中に聞こえていたので、本当はナザレに帰ってきてメシの種にありつきたかったのだ。でもこんな事情では直ぐに帰れず、噂の熱が冷めるのをじっと待っていたんだ。
善良なおかみさん連中が亭主に口止めさせて、私の仲間には知られないようにしてくれてね。時というのは、眠りのようなもので、時がたつにつれてみんなの記憶から汚らわしい噂が消えていったので、遂にナザレに帰ってきて平和に暮らせるようになったのだ。ところがだ、お前の馬鹿なお喋りが眠れる昔の蛇をさまさせてしまったんだ」
イエスは叫んだ。「僕の出生については何ひとつ知らされていないのに、どうして僕が罪を犯すことになったんですか?」「それで、金持ちのハレイムのやつが、近所中に言いふらしているんだそうだ。
お前が丘の上で、お前のお父さんと一緒に歩いていたことを、井戸のまわりに集まっていた多くの若者に堂々と話したというではないか。それが大変な醜聞にふくれ上り、お前がナザレ中の若者を悪魔の道にひきずりこもうとしていると言うんだ」
イエスは反論して言った。「僕は地上の父親のことはなんにも言ってはおりません。僕は至高な気高い天の神様のことを御父と言っていたのです。天の父なる神様が静かな丘の上に居る私のところにあらわれて、将来僕が果さねばならない大切な働きについて話し合ったと言ったのです。
そのような天の御父の尊い御言葉をナザレの若者にわけ与えることがどうして大罪にあたるんですか?律法学者やハレイムは僕の言うことをねじまげて、僕をこの町から追い出そうとしているんです」
「お前はな、もうナザレには住めなくなったんだ」「そんなことはありません。僕はここに居てあの偽善者たちの化けの皮をひんむいてやりたいのです」
「そんなことはどうでもよいのだ。それよりもお前のお母さんのためを思うなら、今直ぐにナザレからこっそり出て行かねばならないんだ。ハレイムのやつが、母さんの恥をさらけだしてしまったんだよ!」
あまりの恐怖に襲われたヨセフはもうイエスの言うことが聞けなくなり、ただ、イエスに夜明け頃この町から出てゆくことを命じるだけであった。イエスは静かに答えていった。「ではもう今までの兄弟は赤の他人となり、私の母親も他人となることをお望みなんですね」ヨセフは大声で叫んだ。
「ああ、そうだとも。でもそれは、暫くの間だけなんだ。多分時が来たら又戻ってきてお前を歓迎しようと言ってるんだ。でもこんな恥さらしの噂がかき消えるまでは絶対に帰ってきてはならんぞ!」「そこまでおっしゃるなら僕は直ぐナザレから出て行って、他人の中に僕の兄弟や母を見つけることにいたします!」
イエスはすばやく戸口のところにかけよった。そして暫くそこに立ち止まっていた。背後から、きっと父の最後の言葉か祝福が与えられるかもしれないと思った。だが何にも与えられなかった。母の部屋を通るとき、母から熱っぽく聞かれたが何ひとつ答えなかった。
ただ唇をあわせながら母の平安を祈り、誰も居ない部屋を探して横になった。やがてトマスが入ってきて彼のそばに横になったが、2人はひとことも口をきかなかった。まだ鶏が鳴く前のうす暗い中をイエスが家から出て行くのをトマスだけが眺めていた。彼は細い道を、暁の靄の中に姿を消していった。
フラーのカラーリングの時はいつも同じ事を書いているような気もしなくもないのですが、このフラー25も本当にキビシイ機体でした。塗っても塗っても全く終わりが見えてこない無間地獄。
今回のフラー25は特にカラーコンセプトも考えていなかったのですが、こうして塗ってみると、特にちょうちょちゃんは「ゴスロリ」といった“たたずまい”でしょうか。
※フラーは一応、全機「差し替えなしの完全変形」にてデザインしていますのでキット化に耐えられるはずですが、もうそんな事を考える必要はないようです。
今回のフラー25の作業負荷があまりにも殺人的だったので、次回フラー26の新規デザインに着手するのがモノスンゴイユウウツですが、僕はこういう人間(デザインの人間)ですので機をみて描き始めてしまうものと思われます…。一応フラー26では「新規ギミック」に挑戦する予定です。まぁ描かずに終わるのかな。
さぁやらねばならない作業が鬼のように地獄のように殺人的に控えていますので、止まらずそちらに移行しましょう。今後フラーの新規デザインどうしよう。あまりに作業負荷が高すぎるので本気で考え中(祈)†
何度も机に突っ伏してしまう、本当にツライ。テキストも撃たないといけないので今日中のUPはムリかも知れませんが明日中は間違いありません。フラー25、長い旅だった。一応UP予告しておきましょう↓
間もなくプロセス実行。間もなくプロセス実行(祈)†
ヨセフとマリヤは暗い部屋の中でお互いの手を取りながら話し合っていた。話はもっぱら過ぎ去った若い頃のことで、子供がまだ与えられず、病気で苦しめられなかった時代のことであった。ひとしきり話した後で、突然ヨセフは、自分によく似ている息子トマスを呼んで言った。
「イエスはきっと羊飼いにでもなるだろうよ。このあいだもそう言ってたからね。イエスは家に居つくような子ではなさそうだ」マリヤがすかさず口をはさんだ。「そんなことは許しませんよ、最初に生まれた子を青年になるまでは我が家で育てなくちゃ。
トマスさえ寛大であれば、イエスだって家に戻ってくるわよ」「おれは絶対許さない!」とヨセフは怒鳴った。マリヤは続けて言った。「たった1人の息子でも家から追い出されたなんて思われたくないわよ!家は子供たちにとって巣のようなものでしょう。そんなことされたら、死ぬまで傷つくじゃないの!」
「イエスは他処へ行けばいいんだよ」ヨセフはベッドの横に立てかけてある杖で床の上を叩きながら大声をはりあげた。マリヤも負けていなかった。「私たちはみんなひとつになって此の屋根の下で暮らすのよ。イエスがいなければ、私たちは真二つに割れてしまうのよ!そんなこと許せるもんですか!」
マリヤは延々とまくしたて、ヨセフに迫るのであった。マリヤの話が終る頃にはヨセフの心もおだやかになり、イエスを呼んで言った。「お前はたしか羊飼いになりたいと言ってたね。私は今ではお前のやりたいことをさせてやろうと思うんだが」
「お父さん、もうあの話は済んでしまいました。ベタニアの若者がきまってしまいました。もう、空きがないんです。だから僕は家に居て仕事をすることにしたんです」
その日の夜、イエスはある人たちから耳よりの噂をきいた。井戸のそばでイエスの話をきいていた若者たちが、悪い習慣を捨て、とても善い生活を始めたという噂であった。イエスはうれしかった。彼らは、天の御父によって導かれた最初の果実であったからである。
マリヤも、イエスが家にとどまることを知ってとても喜んだ。マリヤは夫にたのんでイエスに忠告した。「息子イエスよ、もう放蕩は止めなさい。もっと賢くなって弟たちのように働きなさい。私が平和の祈りをしている間、お前は炉辺で休んでおればよいのだ」
ヨセフは、マリヤの意向を叶えてやったので、次にトマスを呼ぶように言った。ところがトマスの靴はあったが彼の腰には旅仕度ができあがっていた。大工道具の一式が入っている荷物が床の上に用意されていた。ヨセフは、ひとことも語らずに、彼の手をとり、トマスの顔をみつめた。
年齢に似あわず髭は長く真黒で、肩幅は広くがっちりとして、まるで樫の木のようであった。ヨセフは言った。「お前は私にとって長男のように思えてならんのだ。お前を誰よりも愛し信頼しているよ」トマスが父に言った。
「お父さん、僕はこの家の職場に居残って、お母さんや妹のために働きたかったのです」「わたしの職場は永久にお前たちのためにあるんだぞ。体を休める処もな」そこまでヨセフが言いかけたとき、トマスはそれを遮って言った。「でも僕は出て行くんだ!テベリヤ街道が僕を待っているんだ」ヨセフは叫んだ。「やめろ!やめろ!」
「お父さん、あなたがこうしたんじゃありませんか!」この若い大工は荷物をとりあげて入口の方へ向かった。彼はイエスの方を振り向いて、まるで毒蛇のようなひどい捨て台詞を吐いた。「おやじの家には、もうおれとおめえの居場所はねえんだよ!!おれたちは他人同然で、一緒に住める間柄じゃねえんだぜ」
イエスは何も言わなかった。トマスの顔をじっと見すえていたが、トマスは目を伏せながら、そそくさと門から出ていった。
想像を絶する地獄の作業にいよいよ終わりが見えてきました。間もなく航行モードも塗り終えて、最後、ジュエルのシャドウハイライトを塗れば絵として完成です。以前制作したマクロがここでも役に立ちます。そこから少しテキストを撃ってUPとなります。
明日はムリでも月曜にはUPできると思います。このフラー25、恐るべき機体でした。ちょうちょちゃんが(羽のモールド等)やはり恐ろしい。もうこの機体の色を塗るのはご勘弁ですが、ストーリーは白黒ですのでぜひ登場させたいです。って言いながらいつものようにたぶんムリなんでしょうけど。
霊団が何も言ってきませんが僕レベルでは作業続行中、僕という霊媒は機能しませんが機能する前提で先行作業をおこないます。あと「ベールの彼方の生活 2巻」のhtml、css整形もおこなってWordPressにUPさせます。そして何とか書籍用の原稿を書き始められないかと思っていますが、これは挫折率が超高いでしょう。
フラー26の新規デザインはチョト間を置きましょう。もうツラすぎるので。止まるな、塗り続けろ。フラー25作業続行中(祈)†
アナログ絵355「フラー25カラーリング」ひょっとしたら山のアタック前にUPできる…かも知れません、そのタイミングに間に合わなくても次回長文ブログUP直後ぐらいにUPできると思います。正真正銘地獄の中の地獄の作業がようやく終わろうとしています。
もうツラすぎて机に突っ伏しながらAffinityPhotoと格闘してます。何としても終わらせて次の作業に移行する。何が何でもフラー25を終わらせます(祈)†
ある晩のこと、月が煌々と照らす頃、ナザレの中心にある井戸のまわりに若者が集まってきた。1日の仕事を終えてから生き生きするものを求めてやって来た。彼らはグループ毎に集まって話し合っていた。イエスがサークルを移動しながらみんなの話に耳をかたむけていた。
農夫のグループでは、鋤や種の植えつけなどが話題となっていた。牛飼いたちは、牛や草原のこと、あるいは荷運びの運賃のことを話し合っていた。葡萄畑の栽培をしている青年は、ぶどうの気まぐれなこと、ぶどうの収穫、ぶどう酒づくりのことを話していた。
ある者は、折角の稔りを邪魔された害虫のことや果物の減収のことをぼやいていた。オリーブ畑を持っている者は、樹木に関する豊かな知識を披露し、鍛治屋はかまどの温度のこと、陶工は、土のこね方や焼物の形のことを話していた。
そこに漁師たちがやってきた。彼らや古くなった舟や穴だらけの網のことをぶつぶつ言いながら、来年にはいいことがあるかもしれないなどと話し合っていた。昔は大漁で舟が沈まんばかりの魚を売って、かなりの収入があったのだが、今では漁師のとり分が少なく、魚問屋に売買をまかせているという。
職人たちがめいめい自分たちのことを話している間、イエスは黙って彼らに耳をかたむけているのであった。このサークルの輪が広がって、誰言うともなくナザレにやってくる旅人たちも井戸のまわりにやって来るようになった。旅人たちは自分の故郷のことや、ローマ軍の戦争、外国の町々の風俗などを語っていた。
そんな訳で、偉大な霊力の持主であるイエスにとっては願ってもない情報を得ることができた。イエスの唇は、閉じられたままではおかなかった。集まってきた若者たちに、それは実に機知に豊む譬話を話して聞かせるのであった。
マリヤ・クローパスの息子たち、ヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダなどもイエスの話がおもしろいので、夜の会合には欠かさず顔を出すようになった。イエスは、鳥や獣や花など身近なものを通して神様のことを説明し、争いのたえない此の世界に関する譬話を語るのであった。
マリヤ・クローパスの息子たちは全く夢中になり毎晩出席した。賢い農夫や職人と愚かな農夫や職人の見分け方とか、種蒔きの譬話、金持ちと貧乏人、乞食、孤児、多くの家畜を持っている人等々、実に豊富な話が沢山とびだすのであった。そうこうしているうちに、この噂が若者たちの間に広がり、おしかける人数も激増し、一体誰が来ているのかわからないほどになっていた。
さて、イエスが弟たちから悪しざまに言われた日の夜、いつものように重い気持ちで井戸のそばにやってきた。その夜には、まさか魚問屋ハレイムが来ているとは全く知らなかった。ハレイムがイエスに質問した。
「ナザレの丘の上で、夜明けにあなたの前に現われる御方がいると聞いていますが、その方はどなたでしょうか?」イエスは一瞬調子はずれの質問がとび出したのでためらったが、即座に答えた。
「私の天のお父様です。山に居るときには私の近くにいらっしゃるのです。町に居るときよりも一層身近かにいて下さるのです。本当に天のお父様とは静かな所でお逢いできるのです。その御陰で沢山のことを教わり、生き生きとさせてもらえるのです」
「あなたは、天のお父様のおっしゃった通りに実行していますか?」「はい、私はいつでも神様の戒を守り、愛のうちに住んでおります」驚いたことに、またもやそこにナザレの律法学者が来ており、ハレイムが続けて質問するのを押しとどめて言った。「その父とはどこに居るのじゃ?」
「父は私の中に居られます。私も父のうちに居ります。此の世の人々はその父を御存知ありません。しかしいずれ多くの人がこの静かな山の中で天の御父の知恵を探しにやってくるでしょう。そして私が御父と出逢ったように、彼らも天の御父を見出すようになるでしょう」
イエスは、まるで夢みる者のように話していた。天の幻が彼の魂を満たし、神の平和が彼を覆っていたからである。しかし彼の足元には2人の狡猾い男が蛇のように這いずり回っているのに気がつかなかった。イエスは、なおも言葉を続けて天の御父に関する秘密を語るのであった。