『霊性進化の道』
さて次に喫煙の害について述べよう。我等は「ああせよ、こうせよ」とは申さない。我等の知るところを皆さんに語るだけである。選択は自分でなされよ。喫煙はしない方がよろしい。健康のためによろしくないのである。第一に喫煙の習慣が克服できれば自己統制に役立つ事になる。
『霊性進化の道』
喫煙は肉体とエーテル体双方にとり邪魔物である。なるほど喫煙の習慣をもちながら進歩する人もいる。しかしその進歩には一定の制限がある。喫煙は毒である。同じように茶とコーヒーも毒である。どうしても茶を飲むのなら中国茶、薬草、マテ茶を混ぜたものをとりなさい。
『霊性進化の道』
しかしながら我々は何事も狂信を好まぬ。中庸、調和、識別、智恵、これが望ましい。しかしはっきり言える事は皆さんの足が霊性進化の道に根を下ろすにつれ目が開かれ、肉食の欲求は退化するという事である。
『霊性進化の道』
同時に最も大切な事は何を食べるかでなく、あなたのものの考え方、日常生活の姿勢、これである。あなたの媒体である肉体・精神体・幽体・霊体、これらは全て内在の神である霊の宮である。それ故に常に神に思いを向けて自ら神の波長に同調させるように生きる事である。
『霊性進化の道』
【均衡】身体の正しい釣合いのとれた姿勢をとる事は良い事である。例えばフリーメーソンの人々のように体重が両足の踵ではなく親指の根元のふくらみに掛るよう立つ訓練をすれば脊椎は自然に伸びて直立し、全ての媒体の偏向は正される。
『霊性進化の道』
腰を下ろす場合も背中を丸めて腰をドスンと落とすと、これは気持の良い坐り方かも知れぬが（我々にはとてもそんな姿勢はとれぬが）脊椎が弱くなり、このだらしない姿勢のため背骨が緩み、何度矯正してもまたすぐ元に戻ってしまうのである。
『霊性進化の道』
日常の努力によって背筋を伸ばして親指の根元の丘で立ち歩行する事が習慣となり心地よくなるものである。これは身体の均衡を良くし歩行に優雅さと身軽さを与えるものである。インディアンの歩行を見た事がおありか。あれから皆さんは均衡と動きについて多くを学ぶ事ができよう。
『霊性進化の道』
また椅子に背をもたれかけず背筋を伸ばして腰掛けるようにすれば、長い目で見る時この方がずっと具合が良い、だがやってみたが背中が痛むと皆さんは言う。それは今まで正しくない座り方をしていたので背中が弱っているのである。
『霊性進化の道』
神は背骨に背中を軽がると支えるだけの力を与え給うている。先ずやってみる事。そうして背筋を伸ばして坐る事でどんなに心持ちが違うか自分ではかってみなさい。間違いなくあなたの席の周りは光で充たされる。
『霊性進化の道』
それは頭頂から差し入った霊光が真直ぐ脊椎を通って底部へ通過するからである。足は力まず自然であるので大地から磁力を引寄せる事ができる。足は二つの霊的中心なのである。その点、手も同様である。この磁力はあなたのオーラを貫流しつつあなたに必要な活力を供給する事になる。
『霊性進化の道』
人が霊性進化を求めて坐っている時は、首筋を伸ばし背筋を真直ぐに、両手は軽く握り身体の力を抜いて心は安らいでいる。これにして初めて否定的な力を寄せつけぬ力強い姿勢が得られるのである。
『霊性進化の道』
【呼吸】体内の毒素のために寿命の前に死ぬ者が多い。その原因は間違った食事にもあるがもう一つは長期にわたり不純な空気を吸い、これをうまく外に吐き出せないでいる事、これにもある。ヨガはこれまでしばしば否定されてきている。
『霊性進化の道』
東洋人の訓練方法は西欧人には向かない、西欧人には西欧人に相応しい独自の方法が必要という訳である。そこで我々は西欧人の身体に適した方法を教示する事にしよう。これはヨガではない。西欧の学徒に適した結構な方法と申しておこう。
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