—–六章1
『ベールの彼方の生活①』
【祈願成就の原理 一九一三年十月七日 火曜日】このたび初めて同行して来た霊団の協力を得て私はこれよりベールのこちら側より観た“信仰”の価値について少しばかり述べてみたいと思う。
『ベールの彼方の生活①』
キリスト教の“使徒信条”に盛り込まれた教義については今ここで多くを語るつもりはありません。既に多く語られ、それ以上の深いものを語るにはまだ人間側にそれを受入れる用意が十分に出来ていないからである。
『ベールの彼方の生活①』
そこで吾々は差し当ってその問題については貴殿の判断にお任せし、どの信条も解釈を誤らなければそれなりの真理が含まれている、と述べるに留めておきます。そこで吾々としては現在の地上の人間が余り考察しようとしない問題を取上げる事にしたい。
『ベールの彼方の生活①』
その問題は、人間が真理の表面―根本真理でなく真理のうわべに過ぎないもの―についての論争を卒業した暁に必ず関心を向ける事になるものである。それを正しく理解すれば、今人間が血眼になっている問題の多くがどうでもよい些細な事である事が判り、―
『ベールの彼方の生活①』
―地上だけでなくこちらの世界でも通用する深い真理へ注意を向ける事になるでしょう。その一つが祈りと瞑想の効用の問題である。貴殿はこの問題については既にある程度の教示を受けておられるが、吾々がそれに追加したいと思います。
『ベールの彼方の生活①』
祈りとは成就したいと思う事を要求するだけのものではない。それより遥かに多くの要素をもつものです。であるからには、これまでよりも慎重に考察されて然るべきものです。
『ベールの彼方の生活①』
祈りに実効を持たせるためには、その場限りの目先の事柄を避け、永遠不易のものに精神を集中しなくてはならない。そうすれば祈りの中に盛り込みたいと思っていた有象無象の頼み事の大部分が視界から消え、より重大で幅広い問題が創造力の対象として浮かび上がって来る。
『ベールの彼方の生活①』
祈りにも現実的創造性があります。例えば数匹の魚を五千人分に増やしたというイエスの奇跡(ヨハネ6)に見られるように、祈りは意念の操作による創造的行為である。
『ベールの彼方の生活①』
その信念の元に祈りを捧げれば、その祈りの対照が意念的に創造され、その結果として“祈りが叶えられる”事になる。つまり主観的な願いに対し、現実的創造作業による客観的回答が与えられるのです。祈りの念の“集中”を誤っては祈りは叶えられません。
『ベールの彼方の生活①』
放射された意念が目標物に当らずに逸れてしまい、僅かに適中した分しか効果が得られない事になる。さらにその祈りに良からぬ魂胆が混入しても効果が弱められ、こちら側から出す阻止力または規制力の働きかけを受ける事になります。
『ベールの彼方の生活①』
どちらを受けるかはその動機次第ですが、いずれにせよ望み通りの結果は得られません。さて、こうした事は人間にとっては取り留めの無い話のように思えるかも知れませんが、吾々にとっては些かもそうではない。
『ベールの彼方の生活①』
実はこちらには祈りを担当する専門の霊団がいて、地上より送られて来る祈りを分析し選別して幾つかの種類に区分けした上で次の担当部門に送る。そこでさらに検討が加えられ、その価値評価に従って然るべく処理されているのです。
『ベールの彼方の生活①』
これを完璧に遂行するには、地上の科学者が音と光のバイブレーションを研究するのと同じように祈りのバイブレーションを研究する必要があります。例えば光線を分析して種類分けが出来るように祈りも種類分けが出来るのです。
『ベールの彼方の生活①』
そして科学者にもまだ扱い切れない光線が存在する事が認識されているように、我々のところへ届けられる祈りにも、こちらでの研究と知識の範囲を超えた深いバイブレーションをもつものがあります。
■2020年5月20日UP■TrailMovie「逆十字磔刑旋回スケッチ」霊団が見せてきた何とも特殊な映像について説明してみましょう(祈)†2本の廃材がちょうど十字架の形に縛られたのです。そして映像は男性の少年時代の学校の習字の授業の映像に切り替わります。その教室の天井中央にはロープが垂れ下がっており(要するにサンドバッグを吊り下げるようなロープです)そのロープに少年時代の男性が廃材の十字架に縛られた状態で吊られています。そして十字架ごと教室の空中を飛行機の模型のように旋回し始め先生が他の生徒に「スケッチはじめ!」と言い、みんながその十字架磔刑旋回する男性を絵に描き始めるのです。男性はずっと不愉快な表情で教室内をぐるぐる旋回飛行していた…続きを読む→ HOME | ピー
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