「さて私が見たその橋には途中に幾つかの休泊所が設けてあり、暗黒界から這い上がって来た霊魂がそのうちのひとつの休泊所に辿りつくと、そこで案内役が代って、こんどは別の天使様が次の休泊所まで付き添ってやります。
私が属している霊団も地上の救済のほかにそうやって光明の世界をめざして這い上がってくる霊魂の道案内を任務としております。霊団と言えば私が属している種類のほかに、もう一派、別の任務をもつ霊団が幾つか組織されているのですが、まだそこまで調べておりません。
死後の世界のことは何でもすぐに判りそうに思われるでしょうが、むしろ地上より難しい面もあるのです。そのいちばん大きな理由は、善と悪との区別がはっきりしすぎているからです。
地上のように善と悪とが隣り合って住んでいるような世界ならば、善人のことも悪人のこともすぐに調べがつきますが、こちらではそう簡単には行きかねるのです。ですから一たん暗黒の世界へ落ちてしまうと、よほど光明の世界に近づかないかぎり、光明の世界の存在に気づかないのです。幾千年も幾万年も絶望と暗黒の世界に住んでいる霊魂がいるのはそのためなのです。
「暗黒の世界から這い上がって来た霊魂が無事その橋に辿りつくと、天使様は優しく手を取って案内してやります。やがて草や木の繁った小高い緑の丘まで来ると、そこまで実にゆっくりとした歩調で来たはずなのに、辺りの美しさに打たれて気絶せんばかりの状態になります。
しかし、そこはまだまだ橋のほんの入口にすぎません。暗黒の世界に浸り切っていた霊魂には、わずかな光明にさえ魂が圧倒されんばかりの喜びを感じるのです。
「私は今“小高い丘”と言いましたが、高いと言っても、それは暗黒の世界と比べた場合のことです。実際には光明の世界の中でいちばん低い所なのです。
「“裂け目”とか“淵”とかをあなたは寓話のつもりで受けとめているようだけど、実際にそこにそれがあります。高級霊になるとその裂け目を易々と飛んで渡りますが、低級な霊魂にはそれが出来ません。霊的な修養を積んでいない低級霊がそんな真似をしたら、いっぺんに谷底に落ちて道を見失ってしまいます。
「私はまだ暗黒の世界へは深入りしておりません。見物したのは入口の辺りだけですが、今の私の仕事にとってはそれで十分なのです。今の仕事に精一杯努力してもっと多くの未熟霊の世話をしてからでないと、あまり深入りすることは許されません。今のところ、それはまだ遠い先の話です。
「さ、そろそろあなたも休まなくてはならないだろうから、あとひとつだけお話しておしまいにしましょう。霊魂が暗黒の世界から逃れて橋のところまで来ると、後ろの方から恐ろしい叫び声や怒号が聞こえ、それとともに狐火のようなものがチラチラ見えるとのことです。
私は実際に見ていないのではっきりしたことは言えませんが、その声や狐火は、仲間を取り逃した暗黒界の霊魂たちが悔しがって怒り狂う時に発するのだと聞いております。悪はいくら数ばかり多くても所詮は善には勝てません。それが彼らには悔しくて仕方がないのでしょう。」
この通信はティエン霊の通信と矛盾している。死後の世界にはっきりとした場所があることを認めながら、その場所は意念の力で自由に作り変えることが出来るとしている点である。それはすべての霊界通信が一致して述べていることで、外的環境はそこに住む人間の内的本性の反映だということである。
これは地上にもある程度まで当てはめることも出来ることは事実であるが、なにしろ環境を拵える材料が粗悪であるために、造り変えるためにはそれ相当の道具が必要となる。でもスラム街にはやはりスラム的人間が住まうことになる。もっとも、そのスラム街に生を受ける無垢の人間がいるという問題も忘れてはなるまい。
いずれにせよ、そうした心と物との相関関係は地上生活から始まって最高界まで続く。道徳的に荒廃した人間は霊界でそれ相当の荒廃した環境の中に自分を見出す。従って火焰もうもうたる地獄の存在を信じる者は、あながち間違っているとも言えない。
があまりそれに固執していると、右の通信のように、怒り狂う神による拷問ではなく天使の温い救済活動があることが信じられないかも知れないのである。
■2024年5月22日UP■「目指す事は安全」僕がこれほどムカつかされるのは身の安全のためという事のようですが(祈)†実は何もやる気がないのではないか。この12年の霊団の動きを見ればおのずとそういう回答が導き出されるのではないか。僕は霊団の事を「口だけ霊団」と公言していますが、この言葉は実は大正解なのではないか。本当にこの霊団とか名乗っている奴らは最後まで口だけピーチクパーチク動かして何もやらずにボケっと見てるだけで終わらせるつもりなんじゃないのか。要するに「アキトくんの場合はインスピレーションで事足りているのでわざわざ低次元の霊媒現象をやらなくても我々の目的をだいたいにおいて達成している」という事なのかも知れません。インスピレーションが霊界側にとってもっとも自然な交信方法という事は霊的知識をお勉強して頂ければ分かります。霊媒現象というのは霊力に感応しない物質界の人間に霊的な事を理解させるために霊界側が物的次元まで波長を下げる犠牲的仕事ですが、物質界の人間がインスピレーションを受け取れるようになってくれれば、そしてさらにそのインスピレーションによる導きに従ってくれれば、霊界側はその犠牲的仕事をせずに済み、思念の送信だけで目的達成できますからこんな簡単な事はない、という事になります…続きを読む→
■2024年6月12日UP■「とんでもない悲劇が」まだ試練を浴びせ足りないのか、地球圏霊界を脱出したい(祈)†どうもこのプレアデスの男性と霊団の動きが似ているような気がしてならない。これは霊界上層界の、守護を命じられた人間(霊)を進歩向上させるための厳格なルールみたいなものがあって、それを順守しているのでプレアデスの男性と僕の霊団の動きが似てくるのではないか、なんて思ってみたりみなかったり。で、エレナさんはその邪悪の宇宙人どもに「脳内にチップを埋め込まれている」そうですが、それを取り除くシーンも紹介されていて、そこでプレアデスの男性と女性クルーとの間でバトルがあって、結局チップを取り除かずエレナさんの脳内に残したのです。これもおかしいだろう、取ってやれよ。たぶんですが、霊格が高まった方々にとっては肉体に起こる出来事など「ホンの一瞬の過ぎ去っていく出来事」であり、エレナさんの脳内にチップが残されているか取り除くかが問題なのではなく、エレナさんが物質界人生で学ぶべき事をしっかり学びきる事をプレアデスの男性は優先してわざと取り除かなかったのではないか、なんて思ってみたりみなかったり。肉体などというモノは自動的に脱ぎ捨てるものであり、現在の肉体のエレナさんの姿がその女性本来の姿ではない、エレナさん本来の外郭(霊体?)はプレアデスに保管してあって、地球圏での仕事が終わったらエレナさんはその衣服に着替えて、肉体に埋め込まれたチップともども脱ぎ捨てて、そんな低次元のモノとはすっかり縁が切れるのだから、それよりも経験を積ませる事を男性は優先させたのではないか…続きを読む→
■2024年7月24日UP■「地上に知れ渡るのか恐るべき事実だな」真実は必ず知れ渡る、隠し通す事は不可能です(祈)†その男性が失われた良書を復活させようとしている事をシルバーバーチ霊が「真一文字に突き進みなさい」と言って鼓舞しているシーンがあります。僕はこのシルバーバーチ霊の「真一文字に突き進みなさい」の言葉が大好きで、画家時代から人生の指針としていたほどです。で、続いてシルバーバーチ霊が秘書の女性に話しかけ始めますが、ココで評価が一変します。シルバーバーチ霊はこの秘書の女性を「黄金の心を持つ女性」と言ってベタ褒めします。女性は赤面して「私は無力な人間です」と言いますがシルバーバーチ霊はこの女性をココぞとばかりに褒め続けます。この秘書の女性は出版業の男性を影で支えているのみで、実際の作業は男性がやっているのですが、霊界側では女性の方がこのように評価されるのです。これは物的成果を見ているのではなく“心の持ちよう”を見ているからこうなるのではないかと僕は思ったりするのです。つまりこの秘書の女性には私利私欲、自己主張のようなものが全然心の中になかった、献身的姿勢を貫いていたのではないか、それをシルバーバーチ霊が読み取っていたからベタ褒めしたのではないかと僕は予測するのです…続きを読む→