『シルバーバーチの霊訓』10巻 全文掲載【十章 質問に答える】

※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【私がこれまでに会った人の中には、自分はスピリチュアリストであると言いながら相変らず何かの既成宗教に属している人がいます。スピリチュアリズムを信じるようになったら、それまでの宗教は捨てるべきではないでしょうか―】私はそうしたラベルには煩わされません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
実はこの私自身が果たしてスピリチュアリストなのかどうか定かでないのです。スピリチュアリストであるとの認証を頂いた訳ではないからです。ご自分の事をどうお呼びになるかは問題ではありません。大切なのは毎日をどう生きるかです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
一体宗教とは何なのでしょう。教会や礼拝堂や寺院へ通う事でしょうか。人間のこしらえた教義を受入れる事でしょうか。私はローマカトリック教徒ですとか、プロテスタントですとか、仏教徒ですとか、ユダヤ教徒ですと名乗る事でしょうか。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
宗教とは宇宙の大霊すなわち神の御心に一歩でも近づく事になるような生き方をする事です。あなたの行為に中に神の御心が表現される事です。要するに宗教とは人のためになる行いをする事です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
もし霊界との交信の事実を信じてその恩恵を受けている人が相変わらず従来の神学的教義にこだわり続けている時は、その人の事を気の毒に思ってあげる事です。その人はまだ梯子段の下の方、せいぜい中途までしか上がっていないからです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
精神が従順で感化されやすく、与えられたものは何でも吸収していく幼少時に教え込まれた教義を棄てる事は容易ではありません。それがいつしか潜在意識のタテ糸となりヨコ糸となって、その深層を形成します。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
そうなると、自らその誤りに気づいて取除くという事は殆ど不可能に近いと思わないといけません。ですから我慢してあげる事です。我々だって、かつては間違った考えを抱いていたのを、その後の叡智の発達のおかげで棄て去った事があるではありませんか。
法悦は相変らず降って来ます。が現在の僕が使命と帰幽の間で揺れまくるグチャグチャな精神状態から徐々に脱してるからなのでしょうか、霊的現象は少ななくなってきてます。抜粋するほど僕がしている行為の重大性を認識して個人的な事言ってられない、やるしかない、そんな気持にもなり始めてます(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
所詮人間の誰一人として完全の極致まで到達した人はいないのです。それには永遠の時を必要とするのです。我慢してあげるのです。手助けをしてあげるのです。議論し合ってはいけません。議論からは何も生まれません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
詩人(※)が言っております―“議論をしても、入って来たのと同じドアから出て行くだけである”と。(英国の詩人フィッツジェラルドEdward Fitzgerald)自分の宗教の教義より先が見えない人の事は辛抱強く見守ってあげなさい。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
時が立てばあなたの場合もそうであったように、きっと機が熟します。【訳もなく塞ぎ込んでいる人間が多いのですが、若者に一体何が起きているのでしょうか。霊的に飢えているのでしょうか―】道を見失っているのです。彼ら若者は暴力の支配するこの時代に生を受けました。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
彼らの気持の中には大人は自分たちを裏切ったという考えがあります。また従来の宗教では救いは得られないとも考えております。【その考えは大人に責任を負わせすぎだとは思われませんか。誰しも自分なりの道があるはずです―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
私はそうした若者の考えに賛成であると言っているのではありません。私は現代の若者の心理を説明しているだけです。いずれは彼らも年配になるのです。【体験というものは掛けがえのないものです―】苦々しい体験ほど薬になるのです。楽な体験は往々にして毒になるものです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
サークルメンバーの方なら私が何度も申上げているのでよくご存知でしょうが、しくじるという事の効用は、やり直しがきくという事です。【(旧約聖書の天地創造の話を持ち出して)ある人たちはその創造活動に宇宙人が参加したと言っておりますが、いかがでしょうか―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
申すまでもない事でしょうが、あなたは今、大気圏外から来た生物へ質問していらっしゃるのですよ!創世紀その他の話に惑わされてはいけません。あなたの理性に照らして受入れ難いものは拒否なさる事です。
法悦についてもう一つ。霊性発現当初(約1年前)と現在とでは浴させて頂く法悦の霊力の「質」が変ったように思います。使命遂行にあたり高級霊の方々からの霊力に浴させて頂くようになったからだと思われます。現在の霊力の方が何というか、繊細で、より波長が高い感じでキィィンってなるのです(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
要するにあなたがお知りになりたいのは地球はどうやって誕生したかという、その“事実”なのですから。【その説がたくさんあるのです。どれが事実なのかが分らないのです―】生意気を言うようですが私はそうした“説”を超えたものを手にしております。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
この問題に関しては少しばかり知識があるのです。地球は無窮の過去から存在し続けております。始まりもなく終りもありません。(※)バイブルにもイエスが言ったとされる名文句があります―“アブラハムが生まれる前から私は存在している”と。―
『シルバーバーチの霊訓⑩』
―(※これは最後に引用されているバイブルの文句から察せられるように、地球という惑星を物的天体としてではなく霊的存在として考えた上での事である。地上の万物に霊が宿っているように地球そのものにも霊が宿っている―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(―というよりは地球の霊が顕現したのが生きとし生けるものであると考える方が順序であろう。日本の古神道ではその生成過程を寓話風に物語っている―訳者)霊は無窮の過去から存在しております。ある時ひょんな事から創造されたのではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それが地球に宿り、数え切れないほどの年数をけみして、やっと生命として顕現しはじめたのです。生命は霊であり、霊は生命です。永遠の過去から無限の可能性を秘めているのです。その生命の誕生に大気圏外からの存在(※)が参加した事実はありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
内在していた生命力が無限の知性によって考案された進化の法則に従って顕現し、発達し、進化してきたのです(※天地創造についての質問に対する答の冒頭でシルバーバーチは自分の事を“大気圏外からきた生物”という冗談めいた表現をしているが、―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(―これはもちろん“霊界からやってきた霊”の意味で言っている。ここで言っているのは他の惑星からのいわゆる宇宙人の参加はなかったという意味であって、霊界からの働きかけは大々的に行われたものと想像される。―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(―生命の誕生はそれなくしては考えられない事で、今後の研究に待たれる面白くかつ重大なテーマであろう。―訳者)
インスピレーションについて。僕は日々受取らせて頂いてますが、睡眠と覚醒の中間状態いわゆるトランス状態の時に(意識があって目を閉じた状態)文字、映像、声、お顔の顕現等が僕の眼前に現れるのです。その理解は言語を超越していて瞬間的であり、その表現力はシルクのようで美しいものなのです(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【最近ではダーウィンの進化論がいろいろと批判を浴びております。ダーウィンはいろんな事実を見落しているようです―】いかなる発達段階にあっても全知識を手にする事ができない以上、見落される事実があるのは仕方のない事です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
完全のみが全知識を含む事になるのですが、その完全性は地上はおろか霊界においても誰一人として達成した者はいないのです。進化について明言できる事は、物的進化も精神的進化も霊的進化も、全て大自然の摂理によって営まれているという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【私は人間がサルから進化したという説はあまり嬉しくないのですが…】もしかしたらサルの方も嬉しく思っていないかも知れませんよ!神の目から見ればサルは大切な存在である点では人間とまったく同等なのですから。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(シルバーバーチがイエスの偉大さを述べ、地上において開始した地球浄化の大事業を死後もずっと続けており、シルバーバーチ自身もイエスの指揮の元で働いている事を述べると)―
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【イエスの名のもとに行われた数々の歴史上の行為を見るのはイエスにとって心の痛む思いだったに相違ありません―】おっしゃる通りです。何度涙を流されたか知れません。もとよりそれはイエスの責任ではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
スピリチュアリズムの七つの綱領の中には各自が各自の行為に責任をもつとうたった条文があるのをご存知でしょう。【イエスはどういうお顔の方だったのでしょうか―】地上の画家が描いている肖像とは似ていません。伝道時代に行動を共にした人たちとよく似ておりました。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
もし似ていなかったら使命は果たせなかったでしょう。(訳者注―原文から受けるニュアンスとしてはズバリ容貌を述べるのを避けているふしが窺える。―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(―それは多分、とかくイエスが神格化され、神々しくて近づき難い存在だったように想像されがちなので、実際はいたって人間味を具えた、その意味で平凡なユダヤ人だったと言いたいのであろう。)
スタートから10時間経過。駐車場(スタート地点)に続くガレた下りを心地よく疾走してゴール、すると林道ゲート管理のおじさんが「あれ、さっきのオレンジの人、もう上まで行って帰ってきたの?」って話しかけてくれて僕は超照れつつしばし談笑。おじさんに良いゴールを演出して頂きました(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【霊界通信によっては、宇宙的キリストと人間としてのキリストの二つの言い方をしているのがあります。同じ存在の二つの側面を言っているのでしょうか―】あなたは名称に惑わされています。まずイエスという人物がいました。その人物の姓はキリストではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
一方、キリスト的生命力、つまり霊力が存在します。人間イエスと、そのイエスを動かした霊力とを区別してお考えになれば全てがすっきりします。【イエスが述べた正確な言葉を自動書記か何かで入手する事は可能でしょうか―】何とも申せません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
問題は当時イエスの言葉を記録した人物が一人もいなかった事です。ですからそれを伝えるには記憶に頼らねばならない訳です。がしかし、イエスの教えの肝心かなめは“愛”です。“己を愛する如く隣人を愛せよ。汝に敵対する者にも優しくすべし”です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
愛とは摂理(神の心)の通りに行う事です。人類の救済にとってこれ以上に必要なものがあるでしょうか。愛は霊性の最高の表現です。大霊から下さるものです。それを私たちがあなた方にお届けしているのです。イエスの使命は霊的実在を証明してみせる事でした。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
もし今の時代にイエスが出現して二千年前と同じ事を説いたら、果たして耳を傾ける人がいるかどうか私は極めて疑問に思います。【間違った教えを携えて霊界入りする者が多すぎるとおっしゃいましたが、ヨハネの福音書にはイエスを信じる事によって―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【永遠の生命を授かると述べられています―】それは間違いです。人間は一人の例外もなく死後も生き続けるのです。何かの教義や信条、あるいはドグマを信じる事によって永遠の生命を授かるのではなく不変の自然法則によって生き続けるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それ自体は宗教とは何の関係もありません。因果律と同じ一つの法則なのです。今引用なさった文句は地上に大きな混乱のタネを蒔き人類を分裂させてきた言葉の一つです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
一冊の書物、それも宗教の書、聖なる書が、普通の書が起こそうにも起こせないほどの流血の原因となってきたという事は、何という酷い矛盾でしょうか。宗教の目的は人類を不変の霊的関係による同胞性において一体ならしめる事にあるはずです。
インスピレーションを意識し、その有難さを知る事の出来る人は幸せである。なぜなら霊界との交信法としてはインスピレーションが一番正常なものであり、人生の旅路で一番人間を元気づけてくれるのもこのインスピレーションだからである。―【霊性を開く】より
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【イエスは本当に磔刑にされたのでしょうか―】そんな事について私の意見をご所望ですか。どうでもいい事ではないでしょうか。大切なのはイエスが何を説いたかです。磔刑にされた時にどういう事が起きたかは、いくら議論してもラチは明かないでしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
私にもその“立証”はできません。ですからその事についてはお答えしません。無意味に人を断罪するのは私の趣味ではないからです。それは私の使命ではありません。(訳者注―イエスの処刑についてはいろんな説がある。―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(一般には聖書の通りにその場で死亡して何日か後に蘇った事になっているが、実は処刑されたのはイスキリという名の弟だったとか、完全に死んだと思って埋葬したが本当は死んでいなくて、生き返って国外へ逃げたとかの説があり、それぞれにもっともらしい論拠を揃えている―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(国外へ逃亡したとする説にも、ローマへ行ったという説と日本へ来たという説、そして最近ではインドへ行ったという説があり、いずれの場合もかなりの高齢で他界した事になっている。無論シルバーバーチはその事についての真実を知っているはずであるが、―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(人間がとかくこだわる“証拠”となると何も提示できないからと言って返答を断っている。無論これは言い訳であって本心はやはり最後で述べている通り、自分が述べる事によって前文の諸説のどれかを、あるいは全部を否定する事になるのを避けたのであろう。―)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
(どうでもよい事だからである。シルバーバーチはイエスの出生についても死についても途中の事蹟についても、あまり深入りした事を言っていない。使命ではないからであろう。)
『シルバーバーチの霊訓⑩』
私の使命は人生の基本である霊的原理に関心を向けさせる事です。人間はどうでもよい事にこだわり過ぎるように思います。イエスが本当に処刑されたかどうかは、あなたの魂の進化にとって何の関係もありません。肝心な事に関心を向けなさい。
「背後霊団予想図Ver3.0」の絵は既に完成していてこれからブログ本文を書く予定だったのですが一旦中止させて頂きます。まだ分りませんが、もうそれを書く必要が無くなる可能性が出てきました。状況がはっきりするまでは書籍の抜粋に集中しようと思います。分ったらまたここに書きます(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
あなたは今あなたなりの役割―人を助け霊性を開発し悟りを深めるためのチャンスを提供してくれる、この地上という生活の場に来ていらっしゃるのです。火星にも人間のような存在がいるのかとか、千年後に間違いなく復活するのかとか、そんな事を心配してはいけません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
大切なのは日常生活での身の処し方です。あなたなりの最善を尽せばよいのです。それによって大霊とのより大きい調和が得られます。それは晴れやかさ、静けさ、安らぎ、自信という形をとります。神の心を我が心としようと心掛ける者全てに必ず訪れるものです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【人類はいつかは戦争のない平和な暮しができるようになるでしょうか―】これは難しい問題です。まず理解して頂かねばならないのは、神は人間に自由意志というものを授けられているという事です。自由意志のない操り人形にしてもよかったのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
が、自由意志による選択の余地を与えられる事によって、人間も永遠の創造的進化の過程に参加する機会がもてる事になったのです。人間は地上をエデンの園、楽園、天国にする事も出来れば、暗く荒涼とした恐ろしい悪の園にする事も出来ます。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
そこに選択の余地が残されているのです。戦争、暴力、貪欲、情欲、利己主義がはびこるのは物質中心の考え方をするからです。そういう考え方をするのは、これほど多くの宗教が存在しながら大半の人間が肉体が死ねば全ておしまいと思っているからです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
死後にも実感を伴った生活―地上生活の賞罰が清算される世界が存在するという事実が信じられず、地上生活が唯一の生活の場であると考えます。すると当然、物質が全てなら思い切り欲望を満足させておこう、という事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それが戦争を生み、憎み合い、征服し合い、殺し合う事になります。もっともこれは真相の一面を述べたまでです。有難い事に他方では人間のわがままによる混乱を抑制するための摂理も間違いなく働いております。
シルバーバーチの霊訓、全12巻の他に【古代霊は語る シルバーバーチ霊訓より】【シルバーバーチのスピリチュアルな法則】【シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ】【シルバーバーチの新たなる啓示】【シルバーバーチ 最後の啓示】【シルバーバーチ 今日のことば】等もあります(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
その一環として私たちは地上に霊的実在についての知識をもたらすための大事業に携わっているのです。霊媒の活用によって人間が霊的天命を背負った霊的実在である事を証明する事ができます。その天命を全うするも損うも、日常生活における身の処し方一つに掛っております。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
因果律、すなわちタネ蒔きと刈取りの摂理は絶対に狂いません。良い行いをすればそれだけ幸せを味わいます。利己的な行いをすればそれだけ苦しい思いをさせられます。摂理はごまかせません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
死の床で幾ら懺悔の言葉を述べても既に始動している因果律の働きを止められるものではありません。こうした真理を理解する人が増すにつれて戦争が減り、平和な地域が広がっていきます。これは一朝一夕に出来る事ではありません。私には以上のようなお答しかできません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
自分の役目を果たすのです。自分なりの最善を尽すのです。縁あって近づく人の力になってあげる事です。親切に、寛容に、そして慈悲の心をもって接するのです。機会さえあればどこででも人のために役立つ事を心掛ける事です。それが世の中に貢献するゆえんとなります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【時折味わう精神的な苦悩は外部から来るのではなく内部から湧いてくるのでしょうか―】どちらからでもあります。よく理解して頂きたいのは、地上生活は霊界の生活と違って両極性(相対性)から成っている事です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
霊界では同じ発達段階の者が同じ界層で生活しておりますが、地上では様々な発達段階の者が混ざり合って生活しております。という事は対照的なものを見たり体験したりする機会が得られるという事です。かくして光があれば闇があり、温かさがあれば冷たさがある事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
そこに地上生活の存在理由があるのです。そうした両極の体験を通じて魂が真の自我に目覚めていくのです。言い替えれば地上は学校です。そこで色々と学ぶ事によっていつかは住む事になる霊の世界での生活に必要な教訓を身につけるのです。
世界心霊宝典、全5巻【霊訓】【不滅への道(永遠の大道)】【スピリチュアリズムの真髄】【ジャック・ウェバーの霊現象】【人間個性を超えて(個人的存在の彼方)】これらも超オススメです☆が悲しいかな、絶版が多いです(涙)でも僕は古書で全巻揃え全部読みました☆人類の宝なのです(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
苦悩を味わうという事は、その反対である喜びを味わえるという事です。度々申上げておりますように地上での出来事は正反対であると同時に相等しいという事があります。つまり同じコインの表と裏の関係です。魂が自我に目覚めるのは様々な体験の中においてこそです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それは鋼を鍛える過程、あるいは原鉱を砕いて黄金を磨き出す工程と同じです。【多くの人間の間で精神的革命ともいうべきものが進行しているのを感じます。これは霊界からの働きかけの当然の結果で、今それが実現されつつあるのだと思います―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
地上世界は今“るつぼ”の中にあります。バイブルの中の説話のような善と悪との戦いがあります。富の神マモンの崇拝、あくなき貪欲と強欲と権力欲、高尚なものや霊的なものの抑圧―要するに私が地上のガンと呼んでいる利己主義が生み出す不幸があります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それと同時に、世俗的な意味での宗教はその威力、影響力、指導力を失っております。卑しくも知性を具えた者には到底信じ難い教義に今なお忠誠を尽しているようでは、既成の宗教に背を向ける者がますます増えていくのは当然の成り行きです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それに加え科学が間違った方向へ進みつつあります。果たして人類に益をもたらすのか、地球を破滅に陥れるのではないかと思える恐ろしいものを次々と拵えております。人類は今まさに危機の十字路に立たされており私たちが総力をあげて救済活動に乗出したのもそのためです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それは平和と調和と親善と和合と協調を達成する唯一の方向を示して指導しているところです。その唯一の方向とは、地上の一人一人が霊的な一大家族の一員であり、その親にあたるのがあなた方の言う神、私の言う大霊であるという認識です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
私たちは何としてもこの仕事を成遂げる覚悟です。ここにお集まりの皆さんを初めとしてスピリチュアリズムの仕事に携わっておられる方はみな霊的大軍勢の一翼を担っておられるのです。
シルバーバーチ霊だけでなく“ホワイトイーグル霊”も地上に珠玉の霊的知識をもたらしてくれています☆【ホワイト・イーグル霊言集】【霊性進化の道 ホワイト・イーグルの霊示】【天使と妖精 ホワイト・イーグルの霊示】の3冊です。僕たちが地上生活中に知るべき大切な知識の宝庫なのです(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
だからこそ試され鍛えられて、割当てられたこの重大な仕事で万が一にも挫折の無いようにしなければならないのです。霊は物質に勝ります。物質の世界には霊力よりも強力な力は存在しません。たとえ時間は掛っても必ず勝利を収めます。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
真理を手にした者には悲観主義も絶望も入る余地はありません。神が人間の頭を一番高いところに置かれたのは、見上げる事ができるようにという事からです。見下ろすようにという事であったら足もとに頭が付いている事でしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人類の霊的解放の仕事に携わる者は試練と挑戦を受けなくてはなりません。それが霊的発達の不可欠の要素で、それ以外に方法がないのです。いずれ霊界へ来られて地上時代を振返ってご覧になれば苦しい体験ほど大切な意義をもっていた事を知って神に感謝なさる事でしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
遠い昔から人間は地球の悲劇の予言をいくつもして来ました。地球の終末の日時まで告げているものもあります。そこへキリストが再臨して人類を救うというのがキリスト教の信仰のようですが、そういう事にはなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
キリストは二千年前に“地上での使命”をきちんと終えています。今は私の住んでいる同じ“霊界においての使命”に奨励しておられます。それが今我々の携わっている霊的真理普及の活動の指揮・命令です。地球が一夜のうちに破滅する事はありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
宇宙の大霊が無限の愛と叡智とをもって摂理を案出し、それによって巨大なもの、微細なもの、複雑なもの、単純なものの区別なく、存在のあらゆる側面を経綸しているのです。それは一歩一歩の進化という形で働くのであって、大変革によって一挙に行われるのではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人間の力にも制限が加えられています。人間にできない事があるという事です。自由意志が与えられていますが、それにも限界があります。
【イエスの少年時代 貧窮の中の小さな王者】【イエスの成年時代 神と人間のはざまで】【イエスの弟子達 パウロ回心の前後】この3冊はぜひ皆さんにも手にとって頂きたいです。こんな僕に何度も何度も顕現して下さっているイエス様の壮絶な地上時代が通信霊によって克明に記述されているのです(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【地球の将来はどうなるのか教えて頂けませんか―】たった一人の人間によっては無論の事、何人の人が一緒になっても地球を破壊する力は持てませんから地球はこれからも永遠に存在し続けます。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
地球にもたらす害にも、それを引き起こす手段にも、地球の存在自体に終止符を打たせるほどの規模にはならないように一定の限界というものが設けられています。怖がってはいけません。神の意志は必ず成就されるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
将来への展望には自信と楽観と積極性をもって、ご自分の役目を果たす事に専念なさる事です。恐怖心、心配、不安、こうした霊力の働きかけを止め無気力にさせるようなものは一切棄て去って下さい。私たちから要求するのはそれだけです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
出来る限りの事をなさっていればよいのです。それ以上の事は出来る訳がないのですから。明日はどうなるかを案じてはいけません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
明日は潜在する神性を開発し、人生を物質的・精神的・霊的に存分に楽しみ周りに存在する素晴しい霊的光輝をますます意識するようになる、その絶好の機会の到来を告げてくれるものなのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【凶暴な犯罪は死刑制度によって解決できると思われますか―】そうした報復的手段では何一つ解決できないでしょう。愛は摂理を成就する事であると言っています。いかなる手段にせよそれによってその魂が救われる事になるように工夫すべきであって、―
『シルバーバーチの霊訓⑩』
―復讐心を抱かせてはなりません。人を殺した奴だから殺してよいという理屈は許されません。国家による法的殺人では問題の解決にはなりません。暴力に暴力で対処する事は善性・慈悲・優しい心を生み出す事になりません。
今日見させて頂いたインスピレーション、久々に十字架が登場し、そして空に続く木段が現れて、僕は一段一段昇って行くのでした。まだ決定ではありませんが、やはり僕という人間はこんな重大な責任を帯びた“使命”を遂行できる“器”ではなかったもようです。多分カウントダウンに突入しました(祈)
-----
『シルバーバーチの霊訓⑩』
処罰は矯正と救済を目的としたものであらねばなりません。魂に本当の自分を悟らせてあげる事を目的としなければなりません。何の用意もできていない魂を霊界へ送り込む事は問題を大きくするばかりです。地上においても霊界においても犯罪を減らす事にはなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人間はとかく過ちを犯しがちなものである事も考慮してやらないといけません。【そうした魂の病める霊をなぜそちらの方で看視して、地上の人間を同じ道へ誘わないようにして頂けないのでしょうか―】そう簡単にはいかないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
未熟な霊が次から次へと地上から送り込まれてまいります。それは霊界にとって迷惑な事です。そこで地上の人間が地上にいる間に霊界の生活に備えてもらおうと今、霊的真理の普及に全力をあげている訳です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
ひとことで言えば、私たちが地上へ戻ってきた目的はイエスが説いた“愛”の福音を説く事にあります。人間は互いに愛し合うべきであり、憎み合ったり報復し合ったりしてはいけませんん。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【(刑事をしている人が初めてサークルに出席して質問した)職業柄、私は多くの人間が恐ろしい行為によってあたら生命を失っていくのを見てきました。そしてしばしば思った事ですが、そうした犯罪が二度と起きなくするために、―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【そちらで復讐心に燃えている霊たちを説得して頂けないものでしょうか―】残念ながらそういう人たちはみな地縛霊となっており、自ら拵えた牢獄に光が射し込むまでには大変な時間を要します。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
これは大変難しい問題でして、時間さえあれば色々と敷衍してお話できるのですが結論だけ申上げれば、彼らへの対処の仕方は報復ではなく矯正を目的としたもの、つまり精神的リハビリテーションでなくてはならないという事です。やられたらやり返すのが公正ではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【私は阻止する事こそ公正であると考えておりました―】しかし現実には報復が優先されているのがほとんどです。旧約聖書では“目には目を、歯には歯を”でしたが新約聖書ではイエスが隣人への愛を説いただけでなく、自分を憎む者をも愛せよ、と述べています。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
何事も最後は動機が問題となります。動機さえ正しければ全てがうまく収まります。【(代ってジャーナリストが質問する)霊界及び他の世界から人類へ向けて様々な警告が届けられております。あるものは原子力は悪であるから阻止せよと言い、―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【またあるものは人類の独善主義について警告しています。そうした警告めいた予言を総合的に検討して記事を書くようにとの依頼を受けているのですが、ご意見を承りたいのです。もし何か特別に警告すべき事がありましたら明確に述べて頂きたいのですが…】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
私は原子力が悪だとは思いません。その使用法が邪悪になる事は有得ます。しかし反対に測り知れない恩恵をもたらす事もできます。そのカギを握るのは、その途方もないエネルギーを管理する、あるいは管理を誤るかも知れない立場にある人たちです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
警告めいた予言の事ですが、霊界にカッサンドラ(ギリシャ伝説の凶事の予言者)のような霊がいて、何か大変な事が地球に迫りつつあるという事で大げさに嘆いているような図を想像してはなりません。そんな単純なものではないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
大霊は子等に一定限度内の自由意志を与えておられます。その自由意志による選択によって地上を光輝と美と豊かさに満ちたところにする事も出来れば“生き地獄”とする事も出来ます。その選択をするのはあなた方人間なのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
科学技術の発達と共に途方もないエネルギーの存在が明らかにされて、それをいかなる目的に使用するかの責任が大きくなってまいります。正しい進化の方向を選ぶ事になる唯一の道は、私の理解している限りでは、―
『シルバーバーチの霊訓⑩』
―無限の神性を宿している子等がそれを出来るだけ多く発揮して地上世界を美しく飾り、大自然がその豊かな恩恵を実らせるようにする以外にありません。それが人間が選択すべき唯一の道です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それを無視して富の神マモンを崇拝し、欲望に走り、利己的になり、他人の事はどうでもよいと考えるようになったら最後、自分の国だけでなく地球全体が暗黒と困難と悪と疫病という、自由意志の選択の誤りが生み出す結果で埋め尽くされる事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
しかしそう申上げながらも尚かつ私は、人間がいかに驚異的なエネルギーを手にしようと、それによって起こす破壊や荒廃を一定限度で食い止める無限の力には到底太刀打ちできない事を断言しておきます。地球全体を、あるいは宇宙そのものを完全に破壊する力は持てません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【やはりあくまでも神の持ち物という訳ですね―】そうです。あくまでも大霊の持ち物であり、大霊が支配しなければならないのです。大霊は無限です。無限なる愛であり、無限なる叡智であり、全ての子等に地上を天国となしてそこに共存するための手段を提供して下さるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それを受取るか否かの選択は自由ですが…自由だからいいのです。もし人間が操り人形かロボットのようなものだったら人生は何の意味もない事になるでしょう。完成へ向けての進化も成長もありません。永遠の虚無の世界となってしまいます。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それは神の意図するところではありません。皆さん方のどなたよりも永く宇宙人生を送ってきた私は神の完全性が生み出した宇宙の美事な機構を畏れと驚嘆と敬意と感嘆をもって眺めるようになりました。無限の知性が考案した摂理の働きを阻止できるものは何一つ存在しません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人生の全ての相を支配している永遠の霊的原理を垣間見るという光栄に浴した者は明日はどうなるのかという不安を抱く必要は微塵もありません。驚異的な科学技術の発達、科学的業績は善にも悪にも使用できますが、幾ら悪い事に使ってもそれがもたらす破壊にも限界があります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
地球全体、及びそこに住む人類をもろとも破壊させてしまうほどの無制限・無束縛の自由が許される訳ではありません。愛は憎しみに勝ります。霊は物質に勝ります。その宇宙最大の力は生命の大霊から出ているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
無限の知性によって考案され、無限の叡智によって支配されている宇宙の摂理は、今住んでおられる世界が少しでもよい世界へ向けてゆっくりと着実に進歩するように配慮してあるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【話題が動物愛護の問題へと発展するとシルバーバーチがこう述べた―】悲しいかな、霊的発達の未熟さ故に人間は、自分を生かしめている霊力が地球を共有している他の全ての生命体を生かしめている霊力と同じである事に理解がいかないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
動物も人間と同じく“物的身体を具えた霊”である事が理解できないのです。我こそは万物の霊長であると信じているのであれば、それ故にこそ動物に対する責務があるはずなのに、人間はそこが理解できないのです。上の者が下の者を手助けするのが当り前です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
しかるに現実は、罪もない動物に無用の残虐行為を情け容赦なく行っております。しかもそれは人間の健康増進のためと信じての事なのですが、それは間違いであり、そういう手段から健康は得られません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
そうした邪悪で悪魔的でさえある実験を完全に阻止するためにも霊的真理の普及が急務なのですが、これは永い時間の掛る問題です。今自分たちが行っている事が間違いである事に気づいて良心の呵責を覚えるようになるまで霊性が発達するのを待たねばならないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【なぜ動物は人間の手によって苦しめられねばならないのでしょうか。人間の霊的成長の試金石となるために地上に置かれているのでしょうか。もっと高い進化の段階に達している別の天体へ置かれていれば、そこの住民に可愛がられて霊的進化も促進されるはずですが…】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それと同じ疑問が人間についても言えませんか。つまりなぜ人間は地上で同じ人間の手で苦しめられねばならないのですかという事です。なぜ苦しむ事のないどこか別の世界へ置いてもらえないのでしょうか。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
理解しなければならないのは、地上というところは予備校ないしはトレーニングセンターであって、その目的は内部の神性を可能な限り発揮する機会を提供する事である、という事です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人間にはある一定限度内での話ですが自分の行為を決定する自由意志が与えられております。その自由選択の結果として地上あるいは霊界における進歩を促進もすれば阻止もするという、そういう体験の繰返しの中で霊性が発達し少しずつ不完全な部分を捨てていく事になるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
自由意志があるという事は、その当然の可能性として、それを間違った事、愚かしい事、報復的な事に使用する者もいる事になり、その結果として苦しむ人も出てくる事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
もし神が動物も人間も申し分のない状態である事を望まれたならば、地上にもあるいは霊界にも存在していないでしょう。とっくに完全の頂上を極めている事でしょう。しかしそれは有得ない事なのです。なぜなら完全とは永遠に続く過程の事だからです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
動物への虐待行為を阻止するには、いろいろとしなければならない事があります。善の勢力と悪の勢力の戦い、真理を知った者と無知な者との戦いが延々と続いております。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
また動物にも地上で果たしている役割がある事、人間が住む権利があるのと同じ意味において動物も地上に住む権利がある事が、どうしても理解できない近視眼的な人種もいます。これからも戦いは続きます。が、真理は必ず勝利を収めます。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【人間と共に進化を続けている鳥類や魚類は次は何になるのか教えて頂けないでしょうか。それはいわゆる“精霊進化”に属するのでしょうか。昆虫は次は何に進化していくのでしょうか。―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【昆虫の中にはとても進化していて独自の複雑な“文明”すら持っているように思えるのが多くいますが…】まず“文明”という用語はここでは適切でないと思います。いかなる生活にせよ文明とは社会及び生活様式に適応していくための手段の事です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
さてご質問の意味ですが、一羽の鳥がやがて一人の人間になっていくのかという事であれば答はノーです。精霊進化というのは妖精及びそれに類する存在に関わる自然的生命の進化の事です。自然界の成長の中で果たす役割があるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
進化とは全生命に関わる自然法則の一環であって、それは神の愛の証でもあります。低い次元から高い次元へ向けての不断の向上の事です。進化の法則は全ての生命、すなわち昆虫類、鳥類、動物、そして人類の全てを包摂しています。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それぞれに果たすべき役割があり、しかもお互いに関連し合っております。孤立しているものは一つもありません。全体として完全な複合体を形成しているのです。あなた方人間も、動物の進化に関連した法則と同じ法則によって支配されているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
その自然法則に従って生活していれば、言い替えれば自然法則と調和していれば、あなたは天命を全うできると同時に他の生命の進化を助ける事にもなります。各自が協調的要素としての役割を果たすように宇宙の全機構が出来あがっているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
協調とは反対に自然に逆らった行為に出る者は、その逆らった対象だけでなく自分自身に対しても酷い仕打ちをする事になります。自然と協調する者は自然の発達を助けると同時に、自分自身の霊性の開発をも助長する事になるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【という事は、我々は人類として特別の存在ではなく、大自然の進化の過程の一部に過ぎないという事になるのでしょうか―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人類も生命の永遠の営みの一部にすぎません。その中にあってもし人間がオレたちは他の生命よりも特別に高等なのだと自負するのであれば、ちょうどあなた方が霊界の高級霊からの援助を求めるように、他の下等な生命を援助してやる義務があるはずです。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【動物の世界には“高等な生命”というものがあるのでしょうか―】ありません。それぞれの種にそれぞれの進化のコースが割当てられているのです。生命として存在しているものは霊であるからこそ存在できているのです。霊は生命であり、生命は霊です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それゆえ生きとし生けるもの全てが―小鳥も魚も花も木も果実も、みな霊なのです。高等とか下等とかいうのは、その無数の生命現象の中にあって他の生命に比べた場合の“進化の到達度”を言っているにすぎません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人類は魚類に比べれば高い発達段階にあるかも知れませんが、私たちの世界の神庁に所属する神霊に比べれば低い事になります。【動物保護運動がなかなか思うにまかせません。むしろ悪化の一途を辿っているように思えます―】
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それは人間に自由意志が与えられている事から生じる当然の結果です。もし何一つ問題がなく闘争もなく犠牲が強いられる事もなく困難も生じなかったら人間は進歩しません。進歩は困難に遭遇した時に得られるのであって、気楽な生活の中では得られません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
それぞれの魂が内在する力を引き出すための努力をするように何らかの試練の時に遭遇するというのが、進化における不可欠の過程の一つなのです。進歩の速い面もあれば遅い面もあります。とにかく同じ地球を共有する他の全ての存在と仲良くするという事が人間の責務です。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
が、どっちへ転んだところで自然の摂理による埋合せがあります。動物が動物なりの進化のコースを辿るように配慮するのは人間の責務です。それを怠れば人間はそれなりの代償を払わねばなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
動物に残酷な仕打ちをしている者は、いずれその行為の一つ一つに霊的代償を払わねばなりません。悲しいかな、苦しめられるのはいつも罪のない側です。が、自然の摂理は曲げられません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
殺人を犯せば殺した方はその償いをしなければなりませんし、殺された方にはその犠牲の埋合せがあります。埋合せの原理は間違いなく働きます。神は一人一人の人間にきちんと賞罰が計算されるように公正の原理を定めておられます。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
【自然界では“強い者”が生き残っているように思えるのですが、そうなるとその原則は人間界や霊的な事にはどう適用されるのでしょうか―】相利共生(二種類の生物が相互に利益を得ながら生活する事)という言葉をお聞きになった事はありませんか。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
これが自然界の原則ではないでしょうか。互いに協力し合う事によって自然界がその目的を果たしていく、というのが基本原理ではないでしょうか。樹木が大気中の炭酸ガスを吸収しそれを酸素にして排気する。それを人間が呼吸して生命を維持する。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
これが調和、協調、つまりは自然の力の働きではないでしょうか。【私は特に動物の事を念頭において質問したのですが…】有史以前の動物の中で現在まで生き残っているのはどの種類でしょうか。たとえば象がいます。象はどう猛な動物だったでしょうか。そうではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
草食動物であり、他の動物を襲ったりしませんでした。なのに生き残っており、他の肉食動物は滅びています。どっちが“強い者”でしょうか。あなたも庭をお持ちなのでご存知でしょうが、自然の摂理を大切にすれば立派な庭になり、摂理を無視すれば台無しになります。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
人間同士だけでなく動物に対しても情愛を向けないといけません。他の人間を搾取してはいけません。動物を搾取してはいけません。大自然を搾取してはいけません。
『シルバーバーチの霊訓⑩』
そういう心掛けで生きれば、人間だけでなく地上に生きている全ての存在が、宇宙最大の力すなわち神によって考案された進化の法則の究極の目的である平和と秩序と調和を手にする上であなたも貢献している事になるのです。

未分類