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-----1章01
『母と子の心霊教室』第1章「人間」とはなんだろう【1 真理を学ぼう】みなさんの住んでいる地球上には、よくわからないことがたくさんあります。その証拠に、みなさんはよく「あれは何?どうしてそうなるの?」という質問をしてお父さんやお母さんを困らせることがあるでしょう。
『母と子の心霊教室』あまりつぎつぎとむずかしい質問をすると「これこれ、いい加減にしないか。お父さんは今いそがしいんだよ」といって逃げていく、ずるいお父さんもいることでしょう。ですが、ほんとうはそのお父さんやお母さんも、子どものころはみなさんと同じようにたくさんの質問をして→
『母と子の心霊教室』→おじいさんやおばあさんを困らせたことがあるのです。では、そのように物を知りたがるのは、みなさんたち少年少女だけでしょうか。けっしてそうではありません。おとなも子どもも、男も女もみんな、わからないことを聞いたり研究したりすることがだいすきです。
『母と子の心霊教室』そして、毎日わからないことをいっしんに研究している人を「科学者」といいます。科学者にもいろいろあります。空の星のことを研究している人、植物のことを研究している人、人間のからだの構造を調べている人、ほかにもまだまだたくさんいます。
『母と子の心霊教室』こういう人たちは望遠鏡(ぼうえんきょう)や顕微鏡(けんびきょう)を使って、星や植物やからだについての正しい知識、つまり真理を学ぼうとしているのです。なぜ真理を学ぶのでしょう。
『母と子の心霊教室』それは、真理を知れば知るほど生活がゆたかになり、人間がしあわせになるからです。では真理を研究しているのは科学者だけでしょうか。けっしてそうではありません。美しい絵や楽しい音楽をつくっている人たち、この人たちもやはり絵や音楽についての真理を勉強しているのです。
『母と子の心霊教室』けっきょくみなさんのまわりにあるもの全部―机の上の本やえんぴつ、みなさんが着ている衣服、台所にあるガスやマッチ、壁にかかっている絵、これらはみな、真理を研究した人びとのおかげなのです。
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-----1章02
『母と子の心霊教室』【2 いちばんむずかしい問題】むかし、ある有名な詩人が「人間がまっ先に研究しなければならないものは“人間”である」といいました。少し変に思われますが、よく考えてみると、なるほどそうだと思います。
『母と子の心霊教室』人間については、昔から多くの偉(えら)い人たちがいろいろと研究してきましたが、これほどおもしろくて、これほどむずかし問題はありません。みなさんも人間について考えてみたことがあるでしょう。ない?そんなはずはありません。
『母と子の心霊教室』その証拠(しょうこ)に、みなさんはこんな疑問(ぎもん)をもったことはありませんか。「いったい、自分はどこから来たのだろう?」「ぼくのからだが、知らないうちにだんだん大きくなっていくのはなぜだろう?」
『母と子の心霊教室』「わたしとポチやミケとは、どんなところがちがっているのかしら?」「ポチやミケは、なぜ言葉が話せないのだろう?」「死んだらぼくたちはどうなるのだろう?」こういう問題は花や魚の研究よりずっとおもしろそうですね。
『母と子の心霊教室』ですがまた、ずっとむずかしそうでもあります。では、これからみなさんといっしょに、人間について少しずつ勉強していきましょう。
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-----1章03
『母と子の心霊教室』【3 生きているものは変化する】みなさんはすでに学校で、私たち人間のからだの成長のしかたや、血液・胃・筋肉などのはたらきについていろいろと教わっているはずです。
『母と子の心霊教室』ところが不思議なことに、人間のからだは1日ごとに、いえ1秒ごとにすりへり、すりへると思うと、すぐそのあとから新しいものができているのです。皮膚(ひふ)や頭の毛などは、ほとんど休みなしに死んだり生まれかわったりしております。
『母と子の心霊教室』しかし、いちばんながい部分になると、すっかり新しくなるまでに7年もかかります。そうすると私たちのからだは7年ごとに、まったく新しいからだに生まれかわっていることになります。
『母と子の心霊教室』このようにつぎからつぎへと変化していくことは、それが生きていることの証拠(しょうこ)なのです。死んだものは変化しません。たとえば、カシの木を植えると、しだいに背が高くなり、枝(えだ)もぐんぐん太くなっていき、毎年春になれば新しい葉をつけます。
『母と子の心霊教室』ところが、ためしにその枝(えだ)を切りとって、それでおもちゃのポストでもこしらえてごらんなさい。いつまでたってもポストの大きさは変わりません。それはポストに、カシの木を“生きさせて”いた生命(いのち)というものがないからです。
『母と子の心霊教室』生きているものはつねに変化します。植物・魚・虫・小鳥、どれをみても必ず変化しています。では植物を例にとって、それがどのように変化していくかをいっしょに見てみましょう。
『母と子の心霊教室』まず私たちがタネをまくと、そのタネから芽が出て、明るい方に向かってぐんぐんのびながら枝(えだ)をだし葉をつけます。やがて花が咲(さ)き、実(み)をつけます。
『母と子の心霊教室』その実(み)の中には前と同じタネが入っていて、それをまくと、ふたたび同じように芽をだし、同じように生長して、またおなじ実をつけます。植物は昔からこういう生活を数え切れないほどくり返しているのです。
『母と子の心霊教室』こんどは蝶(ちょう)の生活を見てみましょう。図を見て下さい。蝶(ちょう)の生活は卵からはじまります。その卵は植物の葉について、やがて幼虫(ようちゅう)がかえります。これをみなさんは“毛虫”と呼(よ)んでおります。
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『母と子の心霊教室』しばらくすると、その幼虫(ようちゅう)は、自分の身体に糸のようなものをグルグルと巻(ま)きつけて、図3に見るような、まるい袋(ふくろ)をこしらえます。これをマユといい、毛虫の寝床(ねどこ)のようなものです。
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『母と子の心霊教室』その寝床(ねどこ)の中から、いよいよあの美しい蝶(ちょう)が出てきて、花から花へと飛びまわり、そのうち、どこかの植物の葉に卵を生みつけます。するとその卵からふたたび幼虫(ようちゅう)が生まれて、同じような順序をたどりながら最後にまた蝶(ちょう)になります。
『母と子の心霊教室』これが蝶(ちょう)の生活です。おもしろいことに、よく研究してみると人間にも蝶(ちょう)と同じような変化があるのです。私たち人間はお母さんのからだから生まれます。そのときは話すことも歩くこともできません。
『母と子の心霊教室』それが少しずつ歩けるようになり言葉も話せるようになって、ついには、地球上でいちばんすぐれた動物となります。もちろん大きくなっていくうちには、さっき説明したように、私たちのからだはつぎからつぎへと変化しています。しかし、その変化はいつまでも続くのではありません。
『母と子の心霊教室』いつかは、もうこれ以上新しくなれないという時期がやってきます。ところがありがたいことには、私たち人間は肉体だけでできているのではないのです。ためしにお母さんにたのんで、お母さんがまだみなさんぐらいの少女だったころの写真を見せていただきなさい。
『母と子の心霊教室』それをひと目みたみなさんはきっと「へー、これがお母さん?」といって、そのちがいに驚(おどろ)くことでしょう。顔・手・足、なにもかも今のお母さんとはずいぶんちがっております。
『母と子の心霊教室』なのに、お母さんはやっぱりお母さんであり、からだはすっかり変わっていても、どこかに少女のころと少しも変わっていないところがあることに気がつくでしょう。
『母と子の心霊教室』そうすると私たちは目に見える肉体のほかに、いつまでも変化しない“別のもの”があるにちがいないということになります。それはいったいどんなものでしょうか。
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-----1章04
『母と子の心霊教室』【4 人間は3つの要素からできている】じつは、心霊学(しんれいがく)が教えるところによると、人間には肉体のほかに「エーテル体」と「精神」のふたつの要素があるのです。肉体については学校で教わっているはずですから、→
『母と子の心霊教室』→ここではエーテル体と精神のふたつについて説明しましょう。まずエーテル体はふつうの眼(め)では見ることができませんが、肉体とそっくりの形をしていて、いつも肉体といっしょに動きます。
『母と子の心霊教室』生まれたときも肉体とおなじ大きさで、肉体が成長するにつれてエーテル体もいっしょに大きくなります。ただエーテル体には肉体にまねのできないふたつの大きな特徴(とくちょう)があります。第1は、けっして年をとらないことです。
『母と子の心霊教室』すなわち、肉体は年をとるとしだいに元気がなくなってきますが、エーテル体はいったん形ができあがるとけっして年をとらず、いつまでも若々しく元気にあふれています。第2の特徴(とくちょう)は、いつも完全であることです。
『母と子の心霊教室』すなわち、肉体はけがをすると傷(きず)あとができたり、事故のために足を折るとそのまま一生涯(いっしょうがい)不自由になってしまいますが、エーテル体はけっしてそういうことがないのです。さてこのふたつの特徴(とくちょう)をよく考えてみましょう。
『母と子の心霊教室』エーテル体はけっして年をとらない。いつまでも元気である。けがもしない。片足がなくなってもエーテル体の足はちゃんと残っている。そうすると人間は、たとえ肉体がほろびて地上からいなくなっても、今度はそのエーテル体を使って→
『母と子の心霊教室』→どこかで生活しているはずだ、ということにならないでしょうか。事実そうなのです。肉体はなくなってもエーテル体はけっしてほろびません。ですから地上でからだに障害(しょうがい)のあった人も、死んでつぎの世界へいくと完全なからだに→
『母と子の心霊教室』→もどることができますし、生まれつき目が不自由だった人も、立派(りっぱ)に物が見えるようになります。ほろびた肉体はそのまま土にもどってしまい、やがては植物の栄養分となって、ふたたび生きもののからだになっていきます。
『母と子の心霊教室』さっき私は、お母さんの子どものころの写真を見ると、顔やからだはすっかり変わっているのにどこかに少しも変わっていないものがあるといいましたが、ではその変わっていないものというのは、いったいなんでしょうか。
『母と子の心霊教室』それがじつは「精神」なのです。精神のはたらきにはいろいろあります。物事を考えたり、覚えたり、真理を研究したり、知恵(ちえ)をしぼったりすることは、みな精神のはたらきです。精神がなかったら手足を動かすこともできません。
『母と子の心霊教室』「生きているものは変化する」といいましたが、つぎつぎと新しくなっていくのも精神のはたらきがあるからなのです。そうすると精神は非常にたいせつなものだということになりますね。そうです。人間がもっているものの中で精神がいちばんたいせつなのです。
『母と子の心霊教室』その精神は私たちが地上にいるあいだ、つまり肉体を使って生きているあいだは脳(のう)と神経によって肉体を動かし、いろんな生活をします。
『母と子の心霊教室』しかし、さっきもいったとおり、肉体はいつか使えなくなるときがきます。そうすると精神は肉体を捨(す)てて、こんどはエーテル体を使って生活するようになるのです。
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-----1章05
『母と子の心霊教室』【5 「死」とはなんだろう】それでは地上にいるあいだはずっと肉体の中にいるのかというと、そうではありません。私たちがこころよい眠(ねむ)りにつくとエーテル体は肉体から離(はな)れます。
『母と子の心霊教室』その離(はな)れる距離(きょり)は近いときもあれば遠いときもありますが、どんなに遠く離(はな)れても、かならず銀色をした「生命の糸」によってつながれております。
『母と子の心霊教室』そのふたつのからだ、すなわち肉体とエーテル体とが一体となったときに目が覚めるのです。肉体から離(はな)れているあいだ、エーテル体は地上の遠いところへ見物に出かけたり、エーテル界(エーテル体で生活するつぎの世界)を訪(おとず)れたりしますが→
『母と子の心霊教室』→そのときのことを目が覚めてからはっきり思い出すことはめったにありません。しかし、ある人はいつでも自分のすきなときに肉体からぬけ出て、自分の思う場所へ旅行し、しかもそのときのことをあとで肉体にもどったときにはっきりと思い出すことができます。
『母と子の心霊教室』こういう人を「霊能者(れいのうしゃ)」といい、そういう現象を「幽体離脱現象(ゆうたいりだつげんしょう)」といいますが、これについてはあとでくわしく説明しましょう。では、もしその生命の糸が切れてしまったらどうなるでしょう。
『母と子の心霊教室』もちろん2度と肉体にもどれなくなってしまいます。「死んでしまった」というのは、生命の糸が切れてしまったことなのです。ですから「死」とはエーテル体が肉体を捨(す)てて、そのままつぎの世界で新しい生活をはじめる、→
『母と子の心霊教室』→その出発点ということができるのです。ここでもういちど、蝶(ちょう)の生活を思い出してください。毛虫はいよいよ蝶(ちょう)になる前は小さなマユの中にいますね。その毛虫をみなさんはまさか、かわいそうだとは思わないでしょう。
『母と子の心霊教室』なぜなら、なるほどマユの中はきゅうくつですが、もうすぐあの美しい蝶(ちょう)になって、広々とした花畑を飛びまわることができるのですから…。
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『母と子の心霊教室』人間が死ぬということは、ちょうどこの蝶(ちょう)のように肉体というきゅうくつなマユからぬけ出るのと同じことなのです。別のたとえでいえば、夜に寝(ね)て翌朝(よくあさ)別の世界に目を覚ますのと同じようなものだと思えばよいでしょう。
『母と子の心霊教室』すると死ぬのが恐(おそ)ろしいという人は寝(ね)るのがこわい人ということになってしまいませんか。おかしいですね。そうです。死とはけっして恐(おそ)ろしいものでも悲しいものでもないのです。
『母と子の心霊教室』その反対にとてもしあわせな、すばらしいものなのです。なぜなら、こんどは地上よりはるかに自由で美しい世界で生活するのですから…。ところで、死んだらすぐに地獄(じごく)か極楽(ごくらく)へいくと説く人がいますが、これはまちがっています。
『母と子の心霊教室』私たちはただ肉体のかわりにエーテル体を使って新しい生活をはじめるだけです。その世界は地上よりずっと明るくて、気持ちのよい世界です。が、けっして遊んでばかりいる世界でもありません。さらに新しい真理を学びながら、いちだんと心の清らかな人間になるように努力するのです。
『母と子の心霊教室』かりにお友だちが亡(な)くなったとしましょう。きっと、みなさんは悲しくてならないでしょう。残念でならないでしょう。ですがけっしてそのお友だちのことを“かわいそう”だと思ってはいけません。
『母と子の心霊教室』なぜならば、お友だちはこの宇宙(うちゅう)から消えてしまったのではなく、今いったように、地上よりいちだん高い世界で、新しい生活を始めながら、いつかはみなさんも同じ世界に来ることを楽しみに待っているのですから…。これは非常にたいせつなことなのです。
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-----1章注釈
『母と子の心霊教室』【注釈―この世でうけた生命(いのち)はたいせつに―訳者(やくしゃ)】“浜までは海女(あま)も蓑(みの)きるしぐれかな”という俳句(はいく)があります。海女(あま)というのは海にもぐって魚貝や海草などをとる女の人のことですが、→
『母と子の心霊教室』→その海女さんの1人がこれから海へ向かって出かけようとしたら雨が降(ふ)りはじめました。すると、どうせ海にもぐってぬれてしまうのに、浜まではきちんと蓑(みの)を着ていった、というのです。これはなんでもないことのようで、とてもたいせつな事を教えております。
『母と子の心霊教室』この本を読んで、死後の世界のすばらしさを知ったみなさんの中にもし“だったら地上で苦しい思いをしないで、さっさと死んだほうがいいのではなかろうか”と考える人がいたら、それはたいへんなまちがいです。
『母と子の心霊教室』この本の付録で紹介(しょうかい)するシルバーバーチという3千年も前にこの世を去った霊(れい)が、そのながい霊界(れいかい)生活で知ったいちばんたいせつなことは、地上生活には地上でしか学べないたいせつなことがあり、それをきちんと身につけないで死ぬと、→
『母と子の心霊教室』→その足らないところを埋めあわせるために、霊界(れいかい)でいろいろとやっかいなことが起き、人によってはもう1度地上へ生まれてこなければならないこともあると述べております。
『母と子の心霊教室』仏教のお経(きょう)の中にも「人間としてこの世に生まれてくるのはとてもむずかしいことなのに、自分たちはいまこうして生まれてきているではないか。また、正しい真理を知ることもなかなかむずかしいことなのに、今こうして学んでいるではないか。」
『母と子の心霊教室』「もしもこの世でしっかりと身につけなかったら、いったいいつ身につけるのだ。いまのうちにしっかりと修養(しゅうよう)しようではないか」と説いているところがあります。みなさんもぜひ、そういう心がまえでたくましく生きていただきたいと思います。
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-----訳者まえがき
『母と子の心霊教室』訳者(やくしゃ)まえがき 今から25年も前のことですが、私は英国から送られてきたこの本の原書を手にして、これはぜひとも翻訳(ほんやく)して、日本の少年少女のみなさんに読んでいただきたいと思いました。訳(やく)はその年のうちにできていたのですが、→
『母と子の心霊教室』→それがこのたびようやく単行本として出版していただけることになり、私は今うれしい気持ちでいっぱいです。出版までに、なぜそんなにながくかかったかといいますと、当時はまだ心霊(しんれい)知識が普及(ふきゅう)していなくて、→
『母と子の心霊教室』→少年少女向けの心霊書(しんれいしょ)をだすには早すぎたということです。それでその年はガリ版ずりにして、スピリチュアリスト(心霊仲間(しんれいなかま))のあいだだけで読んでもらい、それから数年後に、日本心霊(しんれい)科学協会の月刊誌(げっかんし)→
『母と子の心霊教室』→「心霊(しんれい)研究」に10回にわたって連載(れんさい)していただき、そして今回、それに全面的に改訳(かいやく)をほどこしたものを出版していただくことになったわけです。
『母と子の心霊教室』では、この本の出版をお願いすることになったのは、もうすでに正しい心霊(しんれい)知識が普及(ふきゅう)してきたからかというと、残念ながらそうではないのです。
『母と子の心霊教室』最近たしかに心霊的(しんれいてき)なことが、テレビや雑誌(ざっし)などでさかんに報じられるようになりましたが、困ったことに、正しい心霊(しんれい)知識よりも間違った心霊知識、あるいは危険(きけん)な心霊知識の方が多いように思えるのです。
『母と子の心霊教室』しかも、意外に多くの青少年が心霊的(しんれいてき)なものに関心があることもわかってきて、このままでは、日本の青少年がまちがった先入観(せんにゅうかん)を植え付けられてしまうのではないかと→
『母と子の心霊教室』→心配し、その正しい基礎(きそ)知識を教えてくれるものとして、この本を出版する必要性を痛感(つうかん)したのです。何ごとも基本が大事です。心霊的(しんれいてき)な基礎(きそ)知識を学ぶ本として、このパーマー先生の本は最高だと信じます。
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『母と子の心霊教室』先生は英国のパブリックスクールでながいあいだ教えられ、最後は校長先生までなさった方です。私はこの本を手に入れてから、翻訳(ほんやく)の許可(きょか)をいただくための手紙を書いたのがきっかけとなって、その後パーマー先生と数え切れないほど文通を交わしました。
『母と子の心霊教室』「日本語版に寄せて」を書いてくださったのもそのころのことでした。「日本は自然の美しい国だと知人から聞いて、私もぜひいちどこの世に生きているうちに行ってみたいと思っているのですが、ずいぶんお金もかかりそうですし、それに私もだいぶ年なので…」
『母と子の心霊教室』と、いかにも質素を第一とした、スピリチュアリストらしい手紙をいただいたこともありましたが、それから間もなく、今から10数年前に亡くなられました。しかし、先生の青少年への希望は、この本の中に、立派に生き続けていると思います。
『母と子の心霊教室』私は翻訳(ほんやく)にあたって、その中に書かれている心霊(しんれい)知識といっしょに、先生の青少年への温かい愛情を伝えたいと思って、訳(やく)し方にいろいろと工夫をこらしました。
『母と子の心霊教室』ところで、心霊学(しんれいがく)のことはこれがはじめてという方にとっては、信じられないことや理解できないことが多いことと思います。そこで理解のむずかしそうなところは、私が“注釈(ちゅうしゃく)”という形で初心者向けに解説をほどこしておきました。
『母と子の心霊教室』それから、こうしたことが信じられないという方には、私からつぎのことを申しあげたいと思います。人類はこれまでさまざまな“信じられないこと”を発見してきました。地動説(ちどうせつ)がそうですし、原子(げんし)エネルギーがそうですし、→
『母と子の心霊教室』→宇宙(うちゅう)ロケットがそうですし、電子工学(でんしこうがく)の分野にいたっては日進月歩(にっしんげっぽ)の勢いで発明・発見がなされております。みなさんは別に驚きは感じないかもしれませんが、それはそうしたことが常識となった生活環境の中にいるからです。
『母と子の心霊教室』しかし私たちの生活環境(せいかつかんきょう)は、よく考えてみると、大宇宙(だいうちゅう)から微生物(びせいぶつ)にいたるまで不思議なことだらけなのです。その中でもいちばんの謎(なぞ)はじつは“人間そのもの”なのです。
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『母と子の心霊教室』人間については、はっきりとわかったことはなにひとつないといってもいいのです。たとえば、なぜ人間は物ごとを“考える”のか。なぜ“よろこび”、なぜ“悲しむ”のか。夜“寝て”朝なぜひとりでに“目が覚める”のか。
『母と子の心霊教室』その人体ができあがるいちばん最初は、目に見えないほど小さな細胞(さいぼう)でした。それが大きくなって科学を研究し、芸術を鑑賞(かんしょう)し、文学を語りスポーツを楽しむという、じつにさまざまな活動をするようになる、→
『母と子の心霊教室』→その知性と才能とエネルギーはいったいどこから生まれてくるのか、みな謎(なぞ)ばかりなのです。そうした謎(なぞ)について、ああでもない、こうでもないと思いあぐねていたときに、それを見事に説き明かしてくれる新しい思想が生まれました。スピリチュアリズムがそれです。
『母と子の心霊教室』そのくわしい内容は、これからパーマーさんが説明してくださいますが、それを読むにあたってのたいせつな心構えについてひとこと述べておきます。
『母と子の心霊教室』地動説(ちどうせつ)を最初にとなえたコペルニクスは、それまでの天文学者がみな地球を中心に考えていたのを、心の中で自分を太陽へと運んでいき、太陽に立って各天体の動きを観察したら、すべてがあっさりと解決したといいます。
『母と子の心霊教室』そこから地動説(ちどうせつ)が生まれたのです。つまり太陽が地球のまわりを回っているのではなくて、地球が太陽のまわりを回っていることがわかったのです。これは、当時の人にはとても理解がむずかしかったはずです。
『母と子の心霊教室』その証拠(しょうこ)に、その地動説を支持したガリレイが宗教裁判(しゅうきょうさいばん)にかけられ、その説を改めるように強迫(きょうはく)された話は、みなさんもよくごぞんじでしょう。さて、これまでの人間の科学は、物質科学の1分野として扱われてきました。
『母と子の心霊教室』つまり人間は物質であって、それから精神が生まれるのだと考えてきました。が、スピリチュアリズムによってそれはまちがいであり、人間はもともと“霊(れい)”であって、その霊(れい)が肉体を道具として地上生活を送っているのだと考えるようになりました。
『母と子の心霊教室』そう考えてみると、すべてがなるほどと納得(なっとく)がいくのです。いってみれば、現代人はコペルニクスと同じ発想の転換(てんかん)が必要となってきたわけです。今までのような物質中心の物の考え方をしていては、スピリチュアリズムは理解できないでしょう。
『母と子の心霊教室』私は高校生のときにスピリチュアリズムを知ってから、30年にわたってこの思想を勉強してきました。数え切れないほどの原書を読み、そのうちの重要なものを翻訳(ほんやく)してきましたが、青少年向けの心霊書(しんれいしょ)としてはこれが最初で、→
『母と子の心霊教室』→しかも最高のものであると信じます。本書によって、みなさんが正しい心霊(しんれい)知識を身につけ、今後ますます多くなっていくことが予想される心霊(しんれい)情報を、正しく判断できるようになってくださることを望んでやみません。
『母と子の心霊教室』それがこの本を書かれたパーマー先生の願いでもあるのです。 1986年5月 近藤千雄(こんどうかずお)
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-----原著者のあいさつ
『母と子の心霊教室』【日本語版に寄せて―原著者(げんちょしゃ)のあいさつ】私は英国のある学校の校長先生です。ながいあいだ8才から18才までの少年少女を教えてきましたので、みなさんが“物を知ることがたいへんすきであること”、そしてまた、よくわからないことは→
『母と子の心霊教室』→“何でも聞いてみようとすること”もよく知っております。また私は“人間とは何か”ということを研究する「心霊学(しんれいがく)」について、おとなの人たちにたびたび教えてまいりました。
『母と子の心霊教室』ところがたいへん残念なことに、おとなのための心霊(しんれい)の本はたくさんあるのに、みなさんのような少年少女のための心霊(しんれい)の本がほとんどといってよいほどないのです。これではいけないと思って書いたのがこの本です。
『母と子の心霊教室』ほんとうのことをいうと、私がこの本を書き始めた時は、英国の少年少女のことばかり考えておりました。まさかこの本が、遠い日本のみなさんにまで読んでいただくことになるとは、夢(ゆめ)にも思わなかったからです。
『母と子の心霊教室』ですが、英国の子どものためになるものは、きっと日本のみなさんにもためになるにちがいありません。おしまいにひとつだけお願いがあります。それは、ひと通りこの本を読みおわったら、こんどはこの本に書いてあることを基礎(きそ)として、自分自身でどしどし勉強して→
『母と子の心霊教室』→いただきたいということです。この本に書かれたことは、人間についての知識のほんの一部にすぎません。私にも、書きたいと思いながら書けなかったことが山ほどあるのです。どうかみなさんも自分で本を読んだり実験したりして、人間についてなるべく多くのことを学んでください。
『母と子の心霊教室』そうすれば「死ぬ」ということがつぎの世界への入り口であること、また、今でもその世界のお友だちがみなさんを助けてくれていることが、ますますはっきりとわかってくることでしょう。 1960年4月 チャールズ・パーマー
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※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【心霊治療の本質は“魂”に関わる事であり身体に関わるものではありません。魂に受入れ準備が出来ていれば治療は難なく奏効します。摂理として当然そうなるようになっているのであり、それ以外にありようがないのです。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【―霊的治療は物的身体に宿る魂という容器に霊的生命力を注入する作業です。その生命力は肉体の中の生命の中枢へ向けて仕掛けられる霊的刺激剤であり、回復力であり、再活性力です。 シルバーバーチ】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【中央アフリカ及びインドを中心に治療活動を続けている二人の治療家が招かれた。二人はUlyndu(ウーリンドゥ)とAmenra(アメンラ)という名で知られているが、いずれも仮名である。商業関係の仕事を止めて本格的に治療活動に専念しておられる。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【奉仕的精神から治療費を一切取らないのであるが、その日常生活は“絶対に裏切らない神の供給源”の存在を実証している。来る日も来る日も治療のための旅を続けていると時には生活費が底をつき空腹のためにベルトをさらに締めなければならなくなる事もある。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【にも拘らず必要なものだけは、お願いしなくても必ず届けられる。その届けられる経路は驚異としか言いようのないほど思いがけない事がしばしばであるという。南アフリカから英国に立ち寄った時に永年の夢が叶ってシルバーバーチの交霊会に出席する事ができた。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【二人はシルバーバーチの霊言を生活の指針としてきている。そのシルバーバーチが二人にこう語った―】私たちにとって霊の道具として活躍しておられる方のお役に立つ事ほど大きな喜びはありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
他人のために倦まず弛まず尽力しておられる方が私の述べる言葉を少しでも役に立つと思って下されば、私を地上へ派遣した霊団のマウスピースである事を光栄に存じます。我々はお互い同じ使命に携わっております。
霊視力や霊聴力を使って実際に死後の世界を見聞きできる霊能者が多くなりましたから、死後の世界は本当にあるのか、死んだらどうなるのかといった事はもはや“疑問”ではなくて当り前の“事実”として認めなくてはならなくなりました。―【母と子の心霊教室】より
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
病める地上世界が自らを癒す事業を援助し、無謀な愚行に走るのを食い止め、無数の人間の悲劇の根源となっている自己中心主義と貪欲の行為を止めさせ、霊がその本来の輝きと美質を発揮するように導くという責務を負っております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
この道がラクでない事は今さら私から申上げる必要はありません。バラの花に飾られた優雅な道でない事は申上げるまでもありません。苦難は進化を促し、魂を調整するための不可欠の要素なのです。魂が真の自我に目覚めるのは苦難の中にあってこそです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
人生のうわべだけを生きている人間には、魂が自己開発する機会がありません。地上的方策が尽き果て、八方塞がりの状態となったかに思える時こそ、魂が目覚めるものなのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
言い替えれば物質が行き詰った時に霊が目覚め小さな神性のタネが芽を出し花を咲かせ、内部の美質を徐々に発揮しはじめるのです。苦難はコインの裏側と思えばよろしい。闇なくしては光もなく嵐なくしては青天もありません。この事はお二人は既によく理解しておいでです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなた方は豊かな恩寵に浴していらっしゃいます。奉仕活動に手を染め全てを天命に任せる覚悟をされて以来、お二人は一度たりとも見落されたり忘れられたり無視されたり、あるいはやりたいように放ったらかされた事はありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
この道は、他にその恩恵を知る縁のない人々に霊力と光明と癒しをもたらせる事になる雄大な霊的冒険です。宇宙最大の力の道具として働く事は大変光栄な事です。大霊より強大な力はこの宇宙には存在しません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その大霊がお二人に要求しているものは忠誠心であり、協調的精神であり、一途さであり、信頼心であり、そして知識が生み出す信仰心を土台とした絶対的な自信です。
「霊界での本当の栄光に比べれば地上で想像し得る限りの最高の栄光も、太陽に対するローソクのようなものでしかない事、それほど霊の世界の栄光は素晴しい」この一文も現在の僕の心に強烈に突き刺さります。全ては佳きに計られていると信じ切り、絵から離れ続けてテキスト撃ちまくるのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
私から申上げるまでもない事かも知れませんが、お二人は地上に生を享けるずっと以前からこの仕事を志願していらっしゃいました。またこれも改めて申上げる必要はないと思いますが、実はそれもこれもまだまだ序の口にすぎません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
地上生活は霊としての存在意識を全うするという大目的のために学び鍛える、そのトレーニングの場に他なりません。挫けてはなりません。いかなる事態にあっても不安の念をカケラほども心に宿すような事があってはなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
今日まで支えてきた力は、これからも決して見捨てるような事は致しません。絶対に裏切る事はありません。もしあるとしたら、この宇宙そのものが存在しなくなります。その根源的なエネルギー、存在の支えそのものが不在となる事がある事になるからです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
お二人は霊力という最大の武具を備えていらっしゃいます。それをある時は支えとし、ある時は安息所とし、ある時は避難所とし、ある時は至聖所として、そしていつも変らぬインスピレーションの泉となさる事です。道を誤らせるような事は絶対にしません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
縁あってあなたの元を訪れる人に最大限の援助をしてあげられるよう導く事に専念してくれる事でしょう。物的な必需品は必ず授かるものだという事をお二人は体験によってご存知です。飢えに苦しむような事にはなりません。渇きに苦しむような事にもなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
身を包み保護するだけの衣類は必ず手に入ります。贅沢なほどにはならないでしょう。が進化せる霊は贅沢への願望は持ち合わせないものです。物的身体にはそれなりに最低限の必需品があります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
神はその分霊の物質界での顕現の手段として創造された身体にどんなものが必要かはちゃんとご存知です。迷わず前進なさる事です。今日は今日一日のために生きるのです。
「現代の日本に於けるスピリチュアリズムの第一人者、近藤千雄先生の著書・訳書の一覧です」というサイトもあります☆ http://www.paperbirch.com/books/kondo.html 僕はここに紹介されている書籍をほぼ9割読破しました☆これらの書籍は人類の宝なのです☆超超超超超オススメです☆(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
そして過去が霊の導きを証明しているように未来も間違いなくあなたが志願された使命を全うさせてくれるものと信じる事です。これまで通りに仕事をお続けになる事です。病の人を癒してあげるその力が他ならぬ霊の力である事を理解させてあげるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その結果その人が魂に感動を覚える事になれば、それはあなたが霊的な勝利を収めた事になるのです。霊が正常で精神も正常であれば身体も正常です。摂理として当然そうなるのです。身体は召使いで霊が主人です。身体が従臣で霊が王様です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
愚かな人間は身体を主人と思い王様と勘違いしております。そういう人の霊は“支配する”という本来の立場を知る事がありません。勇気をもって前進なさい。もし私の申上げる事が勇気づけとなれば、その勇気づけの道具となった事を私は光栄に思います。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
お二人の背後には私たちの世界でも極めて霊格の高い霊が控えています。大変な霊力と叡智を身につけられたお方で、その悟りの深さがまた深遠です。その方との協調関係を出来る限り緊密にするよう修養を怠らないで下さい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
背負った重荷も、知識から生まれた信仰があれば軽く感じられ重さが消えてしまうものです。行く手をさえぎる苦難や困難には堂々と立ち向かい、そして克服していくべき挑戦だと思うべきです。きっと克服し、万事がうまく運ぶはずです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
見た目にいかに大きくても、物的な事態によって圧倒されるような事があってはなりません。この物質の世界には、その生みの親である霊の力をしのぐものは何一つ存在しないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
何事もきっと克服できます。そして心が明るく弾む事でしょう。万事が落着くべきところに落着きます。時間は永遠なのです。人間はその永遠の時の流れの中にあって、今という時間、その一瞬を大切に生きていけばよいのです。
皆さん、地上は修行場です。地上の試練に立ち向かい霊性を高めて帰幽後の生活に備える、そのための一時的な生活の場であり僕たちの永遠の住処ではないのです。僕たちの本来の住処、霊界で幸福な境涯に到達するために地上生活を闘い抜きましょう☆艱難辛苦カモン!そして皆さんの霊性発現カモン!(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
【本当の霊的治療が効を奏した時は決してぶり返しません。法則は不変です。摂理は完全です。もとより私は霊の美質である慈悲心や哀れみの情、親切心、寛容の心を一瞬たりとも失いたくないと思っております。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【―が、摂理は公平無私であり、自動的であり、不可変であり、神によって定められているのです。 シルバーバーチ】【Rose Baston(ローズ・バストン)女史も人生半ばにして霊的治病能力を発揮し始めた庶民的な家庭婦人である。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【三十年以上にわたってハンネン・スワッハー氏とのお付き合いがあり、その縁で、かつてスワッハー氏が住んでいたロンドンの邸宅に治療所を開設した。つい二、三年前の事で(本書の出版は一九六九年)その開所式にはシルバーバーチも招かれてお祝いの言葉を述べた。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【久しぶりで面会したバストン女史にシルバーバーチが次のような励ましの言葉を述べた。―】あなたの治療所の開所式へお招きを受けて祝辞を述べて以来この方、あなたと霊団とのつながりが緊密の度を増しております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
治療所は不幸な人々、苦しむ人々を救う目的のために存在しているのです。あなたの人生が常に霊団の導きを受けている事は私から改めて申上げる必要はないと思います。あなたはこの仕事のために生まれて来られたのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その目的地に辿り着くためにあなたは数々の困難と苦難によって鍛えられ、いばらの道を歩まされました。この仕事に相応しい人間となるための試練と鍛練を積まねばなりませんでした。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
さて、これまでを振返ってご覧になれば色々とあった出来事もみなモザイクの一部である事がお分りになります。人生には基本的なパターンがあり最初のうちはそれが見分けられませんが次第に何もかもがそのパターンにそって落着くべきところに落着いている事が判ってきます。
僕が果てしなく行っている霊関連書籍の抜粋。これがホンのおふざけだと思われますか。テキスト撃つと僕にお金が入ってくるとでも言うのですか?そんな訳ありません。僕たちは神の火花を宿した永遠の存在であるという事を地上生活中に何としても悟らねばならないんです。ぜひ書籍を手にしましょう(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなたも今や霊の道具として身体だけでなく、もっと大切な事として精神と霊とに慰安と軽減をもたらす仕事に携わって地上生活の目的を成就しつつある事をこの上なく幸せな事と思うべきです。これまでと同じく、これからの人生も計画通りに進展するに任せる事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
決してラクではありません。私が思うに、これまでの人生がもっとラクだったら、あなたはそれを不満に思っていたはずです。試練の末に勝ち取る方が、何の苦労も無しに手に入れ、従って潜在する力に気づかないままで終るよりもいいのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
なのに人間は努力もしないでいて自分にない才能を欲しがり、そのためにせっかく手にしてもそれを有難く思わないのです。その点あなたは永い間ご自分の治病能力に気づかれませんでした。初めてその事を聞かされた時はビックリなさいました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
病状を診察する能力はさして大切なものではありません。診察は往々にして身体的な事だけになりがちです。が根本的な原因は身体よりも精神と霊とにあります。早く治そうと思ってはいけません。忍耐が大切です。あなたの方から霊力を強要しても無駄です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
霊力というものはその通路に受入れる用意ができた時に初めて流入するのです。しかも病状に応じて調節しなければなりません。それはそれは微妙なプロセスなのです。強制的に扱おうとしても無駄です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
万が一やる気を無くするような事があったら―人間なら時には意気消沈する事があるものです―その時は一たん歩みを止める事です。そしてそれまで奇跡とも言える形で成遂げられて来た事を振返って、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―これだけの事が成就されて来たのなら、これから先もきっとうまく行くはずだという認識をもつ事です。あなたに要求される事は、そこまであなたを導いてきた霊力に対する絶対的な忠誠心と自信とをもってあなたの責務を全うする事、それだけです。
皆さん、イエス様は地上人類に霊的知識が広がる事を切に切に願っておられます。僕というしょぼいチャンネルを介して強烈にご意志を示されておられます。どうでしょう、シルバーバーチを始めとした霊関連書籍に目を通してみませんか?僕たちはそろそろ大切な霊的真理に目覚めてもいいと思うんです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなたなりのベストを尽す事です。あなたの力の範囲内でできる限りの努力をなさる事です。恐れるものは何一つありません。困難はあります。が、それもきっと克服されます。毎朝が新しい霊的冒険の好機なのです。これはとても大切な事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そういう覚悟で仕事に当っておれば邪魔が入る事は決してありません。容易で無い事は私もよく承知しております。が忠実な僕が辿る道がラクである事は有得ない事です。お名前はローズ(バラ)でもバラの花壇(※)とはまいりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
魂というものは何かの挑戦を受けて初めて自我に目覚めるものなのです。その時、居眠りをしていた潜在的な力が表面に出て来て発揮されはじめるのです。(※a bed of roses 安楽な身分、贅沢な生活の事―訳者)
『シルバーバーチの霊訓⑨』
が、あなたはこれまで啓示された光に忠実に従って来られました。ただの一度もあなたに託された信頼を裏切る事がありませんでした。私をはじめ、あなたの霊団の者はみんな、あなたの事を誇りに思っておられます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【霊の褒章は奮闘努力の末に手に入るものです。宝くじのような具合に手に入れる事はできません。霊の富はそれを手にするに相応しくなった時に与えられるのです。霊的開発が進むにつれて自動的に、それまでより少しだけ多くのものを身につけていくのです。 シルバーバーチ】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【心霊治療家のGordon Turner(ゴードン・ターナー)氏は病気治療だけでなく英国心霊治療家連盟の推進者としても有名である。助手のJo Prince(女性)を伴って初めてシルバーバーチを訪れた時の感動はひと通りでなかった。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【シルバーバーチが二人にこう語りかけた。―】私が永い間地上世界の仕事に携わって来て何よりも嬉しいのは、霊の僕として働いている同志をここへお招きする事です。あなた方がどうしても辿らねばならない地上生活のパターンというものがある事は私もよく承知しております。
以前幽体離脱中に受取らせて頂いたメッセージ「私にはもう地上的概念は合わないわ」これです。やはりここに帰着します。知識としてではなく心の底からこの言葉を得心しない限り、この壮絶極まる使命を遂行し切れない…昨日のアタック中も暗黒の森を上りながらずっとこの事を考え続けていました→
→帰幽と使命の間で揺れまくり、使命感に燃え切れずにいた僕ですが、やっと、ある一定の“踏ん切り”がつきそうな感じです。もう地上に残ってやる以外ないからです。あと何年地上に残されるか分りませんが、僕はもう“神のご意志”を遂行するしかないのです。何としてもテキスト撃ち続けるのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
外部の世界とは無縁の心の痛み、苦難、苦痛、その他もろもろの複雑な感情がある事もよく存じております。支払わねばならない代償がある事も存じております。それが時には精神的ならびに霊的に十字架を背負わされる事になる事があります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
しかしそれが霊的進化の道なのです。その道での褒章を得るには奮闘努力しかなく、近道はなく、真の向上の一歩一歩が絶対に後戻りを許されない確固たるものでなければならないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
もし気楽な人生を望まれるなら、もはやその人生では他人のために自分を役立てる事はできません。魂が自我に目覚め意図された通りに霊的資質を開発し、縁あってあなたの元を訪れる人々がその天賦の才能によって恩恵を受けるようになるには、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―刻苦と苦難と修養と節制の生活しかないのです。しかし人生には必ず両面があります。陰気で重苦しい救い難い闇ばかりではありません。光があれば闇があり、、寒さがあれば温かさがあり、嵐があれば日和があります。そうならないと進歩は得られません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
魂が目覚め、霊の隠れた能力と内的な美質が発揮されればされるほど、それだけ神との調和が緊密となってまいります。因果律による当然の結果としての報酬があるという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それはいかに石ころだらけで障害が大きく思えても、その道は間違いなく自分に約束された道であり必ずや成就されるという内的な確信です。あなた方は自分が成就しつつある事を測定する事ができません。地上には魂の成長と霊的成就の結果を測定する器具も装置もありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
しかしあなた方は暗闇にいる魂に光をもたらしておられます。飢えと渇きに苦しむ魂に霊的な食べものと飲みものを用意してあげておられます。真の健康を見出す好機を用意された身体と精神と霊に神の力、すなわち生命力そのものを授けておられます。
まじめに生きていればきっと背後霊はいい考えを授けてくれます。皆さんはとてもいい考えを思いついたと言って自慢する事がありますが、あれは実は背後霊が教えてくれている場合が多いのです。困った時、危険な時のいい思いつきは大抵背後霊によるものと思っていいでしょう―【母と子の心霊教室】より
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
素晴しい仕事です。しかし同時に大変責任のある仕事でもあります。霊的才能はそう簡単に人間に授けられているのではありません。神からの才能の保管者であるという事は、それだけ責任が重いという事でもあるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
悲しいかな、あなたが関わっておられるのは人間という気まぐれな存在の集まりです。時には最も緊密な味方であるべき人が最大の敵に回ったりする事があります。同じ目的、大義によって団結すべき人たちの中にあってすら摩擦と誤解の犠牲となる事があります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
が、たとえ全ての人間が同じ仕事に従事していても、たった一つの視点から眺めるという事は所詮無理なのです。他人がどう言っているか、どう考えているか、どうしようとしているか、それはあなたには関係ない事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
大切なのはあなた自身が何を述べ、何を考え、何をするかです。神はあなたに他人の行為や言葉や思想にまで責任は取らせません。あなたの責任は、あなたに啓示されたものに照らして生きる事です。光が大きければそれだけ責任も大きくなります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
この神の規約には免除条項というものはありません。病気の人があなたの元を訪れた時、その人は霊的に重大局面を迎えていると考えて下さい。その人はギリギリの決断を迫られているのです。転換期に来ているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
霊的存在としての本来の生き方を開始するチャンスを目の前にしているのです。病気というのは霊的理解力をもたらすための手段の一つなのです。そこでもしあなたが身体の病気は治せても霊的自覚を促す事が出来なかったら、あなたの責任ではないにしても、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―その治療は失敗した事になります。が、もし魂に感動を覚えさせる事が出来たら、もし霊的意識に目覚めさせる事に成功したら、あなたは医師にも牧師にも科学者にも哲学者にも出来ない事をなさった事になります。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
内部の神性のタネが芽を出す、そのきっかけを与えた事になります。神性が芽を出せば、魂が霊力の援助を得て顕現を開始し真の自我を成就してまいります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
訪れる人の全てを救ってあげられないからといって落胆なさってはいけません。あなたの元を訪れたという事は、その人にとっての好機が訪れたという事です。あなたはあなたなりにご自分を役立てる事に専念なさっておればよろしい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【治療家と患者がそうした方がよいと思うのであれば、時間を定めて遠隔治療を行う事は可能です。しかし治療能力が発達して一段と高い次元に到達すれば、それも不要となります。治療霊団との連絡がしっかりと出来あがります。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【―そうなると、いつでも精神を統一して自我を引っ込め、代って治療エネルギーを流入させる事ができます。その考えに反対する訳ではありませんが、例えば十時なら十時にしか治療エネルギーが届けられないとすると、一つの制約を設ける事になるのです。 シルバーバーチ】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【Kenneth Bannister(ケネス・バニスター)氏はメキシコで心霊治療とスピリチュアリズムの普及活動に献身している有能なスピリチュアリストである。そのバニスター氏がブラジルとフィリピンで盛んに行われている“心霊手術”について一連質問をした―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【その問答の様子を紹介する―】【心霊治療がどこまで効を奏するかは患者の霊的発達程度、カルマ、その他もろもろの要素が絡んでおりますが、ブラジルとフィリピンで行われている外科的な“手術”の場合はどうなのでしょうか―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―それも全て自然の摂理としての因果律の規制を受けます。魂に受入れ準備が整えばその人は治療してくれる人との縁ができるように導かれていきます。そこでもし治るべき段階に来ていれば治療は即効的に成功します。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
しかしどういう形での治療であろうと、例えば腫瘍が取れてラクになったとしても、それだけで自動的に霊性が目覚める事になる訳ではありません。霊的にその治療を受入れる段階にまで到達したというまでの事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それは同時に内部の神性の火花が大きな炎と燃え上がる、その点火の絶好機でもあるという事です。ですから心霊治療には二つの大切な要素が働いております。一つは患者が霊的治療を受入れる準備が整ったという事。それで治療を施す人のところへ導かれて来た訳です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
もう一つは奇跡的な治癒体験によって霊的自我が目を覚まし、霊的意識の光の中で生きるようになる、その絶好機が訪れているという事です。もし霊的自我が目を覚まさなかったら、身体的な治癒は成功しても霊的には失敗だった事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【その治療がいわゆる心霊手術によって行われるのは好ましい事でしょうか―】“その果によりて樹を知るべし”(マタイ)です。霊力の発現は“時”と“場所”による制約を受けます。霊媒現象の演出と霊力の顕現は全て一つの計画に基く協力態勢での働きかけの一環なのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それは基本的にはそれが適用される民族の身体的、精神的ならびに霊的必要性に合わせて行われます。気候、教育程度、社会環境、理解力を考慮して最も適切な形を取らねばなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【心霊手術がブラジルとフィリピンだけで行われてイギリスで行われないのはなぜでしょうか―】霊的風土が異なるからです。精神的環境が異なるからです。繊細な霊的影響力に反応しない精神構造には、見た目にハデにつくやり方が要求されるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その事はこのイギリスでも百年ばかり前は霊的な事の理解に物理的心霊現象を必要としたのと似ています。今のイギリスにはもう必要ではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
が、教育水準、文化の程度、価値基準が大きく異なる国においては今でも必要です。そこに住む人間の程度に合わさなくてはならないのです。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
【でもイギリスにもこのタイプの手術をしてもらいたがっていながらそれが叶えられずにいる人が非常にたくさんおります。気候というのはそんなに大切な要素なのでしょうか―】イギリスの大気よりも伝導性が高いという点において気候が関係していると言えます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
が、それが全てではありません。イギリス人には根本的に合わないという点から言えば、霊的なものも関係しております。問題はその人が“どうしてもらいたいか”ではなくその人にとって“何が最も適切か”という事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
せっかく高い霊的要素を備えていながら低俗な物的レベルのものばかり求める人が多すぎます。これは進歩、あるいは進化の道ではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【霊媒の純粋性が高ければ高いほど、その霊媒を通してより多くの治療エネルギーが流れます。この事は心霊手術についても言える事でしょうか―】今の表現は正確でありません。純粋性が高いほど多くの治療エネルギーが流れる訳ではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
純粋でない霊媒でも治療エネルギーは流入します。純粋性が影響するのはそのエネルギーの“質”です。霊力は宇宙の創造主である大霊と同じく無限です。無限であるが故に無数の等級・変異・組合せがあります。個々の治療家は霊的に受入れられる段階のものと波長が合います。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それより高いものとは合いません。受入れられないからです。という事は本来ならばそれより低いものも求めようとしないものなのです。治療家が到達した発達段階、霊格によって規制されるのはエネルギーの“質”であって“量”ではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【もし可能ならば全ての治療家が手術を施せるようになる事は望ましい事でしょうか―】いえ霊の道具の全てにたった一つの道が用意されている訳ではありません。望ましいのは画一性ではなく、逆に万能性であり多様性です。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
霊は無限です。従って顕現の仕方も無限の可能性を秘めています。その決定的要素となるのは治療家の受容性です。その意味では治療家の気質、育ち、教育、遺伝、環境、さらには前世までも関わっている事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そうした要素の全てが絡み合って治療家を通して注がれる霊力の種類と量とを規制するのです。治療家全部が同じ道を行くようにはなっていません。バイブルにもこういう言葉があります。“霊の賜りものは種々あるが、霊そのものは一つである”(コリント)
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【心霊手術を要求されてそれが施してあげられない時はどうしてあげたらいいのでしょうか―】心霊治療というものを身体上の結果を見せるという点からばかり考えてはなりません。心霊治療は根本的には霊(魂)に関わる事です。目的は患者の魂の琴線に触れる事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その魂の受入れる機が熟していれば精神も正常となり身体も正常となります。本当の心霊治療は霊と精神と身体とが調和して機能するように正しい連繋関係にもっていってあげる事です。それが健康であるという事の本来の意味であり健全な状態、融和した状態という事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【腫瘍を取除く事が目的ではありません。本来の目的は魂の琴線に触れる事です。その意味で霊のガン患者もいる訳です。そういう人は利己性その他の悪性の腫瘍がしつこく残っていて、それが取除かれるまでは真の霊的進歩は望めません。―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【―地上生活で最も大切なのは霊に関わる事です。霊が主導権を握るようになるまでは調和も健康も幸福も生き甲斐も得られません。 シルバーバーチ】訳者注―本章を翻訳している最中に届いたサイキックニューズ紙(一九八七・六・十三)の一面トップに、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―“医学校、心霊治療に門戸を開く”という見出しがあった。イギリスのある医学専門学校が心霊治療家グループに学校内での治療活動を認めたという画期的なニュースである。参考までに大要を紹介しておく。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
意外な展開の中でミドルセックス医学専門学校が心霊治療家グループに一室を開放して治療活動を許す決定をした。またクリーブランドの心霊治療家グループは週一回だけロンドン西部のクリーブランド通りの一室を無料で使用してよい事になった。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
こうした展開の決定的要因となったのは一般開業医連盟と、当医学専門学校講師のコーエン博士の支持があった事である。そのコーエン氏がこう語っている。“私が初めて心霊治療家グループと接触したのはそのメンバーの一人であるルース・グリーン女史を通しての事でした。”―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
“私は条件として医学的治療と抵触する行為はいかなるものも行わない事を確認しました。”博士はまた心霊治療家が魔術や空中浮揚のような手品、要するに“治す”という信念以外のものは絶対に持ち込まない事を確約させているという。“私が理解した限りでは、”―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
“心霊治療家に私の学校を使用して頂くのは理に適っているように思えました。心霊治療はとても大切です。分別と知性を具えた医師の一人として私は、医師は最大限の広い意味での治療を提供すべきだと考える訳です。多くの患者が心霊治療で助かっているのですから。”
『シルバーバーチの霊訓⑨』
コーエン博士は心霊治療の本質を理解するために治療家グループのミーティングに出席させてもらっている。“そのミーティングに出席して私は非常な感動を覚えました。孤独感に沈んだ人や世の中から見捨てられた思いをしている人たちに”―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
“何かしら特殊なものを提供してたからです。また身体的に不自由な人たちも確かに治していると確信します。”博士も初めのうちは金儲けが目的ではないかと思っていたという。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
ところがそこでは治療代を請求していない事が分り、それがかえって治療を誠心誠意にさせている事を知ったという。“治療グループの感性の良さと看護ぶりに深い感銘を受けました。本当に人のために尽しておられ、それで我々も負けずに人のために尽さねばと決心した訳です。”
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
“正直言って医学校の関係者は当初どうしたものかと迷っておりましたが、心霊治療家にひさしを貸して母屋を取られる事がない事を確認した上で、この私が全責任を負うという事で踏み切った訳です。”現在までのところ毎週一回水曜日の夕方に治療が行われている。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
コーエン博士によれば、これまで医師の間から何ら不平不満の声は聞かされていないという。博士は言う。“心霊治療を勉強する事は医学者にもプラスになるのです。うちの学校がこうした大らかな態度を取ったのは良かったと思っています。”―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
“いずれ将来は治療の成果について検証がなされるかも知れません。患者を治療前と治療後に診断をすれば良い訳です。”それについてクリーブランド治療家グループのチーフであるグリーン女史は“私たちはいかなるテストにも喜んで応じる用意があります”と述べ、さらに言う。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
“ただ私たちは過激なまでに反対している学生には抗議したい気持です。彼らの感情的態度が良からぬ雰囲気を生み、治療に悪影響を及ぼす事が考えられるからです。別に心霊治療を信じてくれなくてもいいのです。開かれた心をもって下さればいいのです。”―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
“医学生がテストに参加してくれれば、こんな素晴しいアイディアはありません。学生に心霊治療の実験を理解して頂くチャンスになると思うのです。コーエン博士も学生が見学する事を希望していらっしゃいます。”
『シルバーバーチの霊訓⑨』
現在のところ治療家グループは四人のレギュラーで構成されており、全て英国心霊治療家連盟の会員で、これに時折他の治療家が参加する程度という事である。
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※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
《他人のためになる事をする人は、いつかはきっと他人から有難いと思う事をしてもらうものです。収支決算をしてみると必ず黒字になっております。一身を捧げている霊媒を私たちは決して見捨てるような事は致しません。―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―授けられている霊的能力を最大限に発揮できるよう、常に鼓舞し勇気づけております。 シルバーバーチ》【英国が生んだ大霊媒の一人で、シルバーバーチの古くからの馴染みでもあるヘレン・ヒューズ女史が他界する僅か二、三ヶ月前の事だった―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―永い間女史と人生を共にし、そして今、他界を目前にしている女史を懸命に介護している女性が、その日の交霊会に招かれていた。その女性に向ってシルバーバーチがこう語りかけた―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
ヒューズ女史は今ゆっくりと終焉に近づきつつある弱り切った肉体に閉じ込められた偉大なる霊です。もはや施す手だては殆どありません。肉体というのは生長して本来の機能を発揮し始めた時点から霊への拘束力を強めていくものです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
が女史はその生涯で見事に霊的自我を発揮されました。地上に生を享けた目的を立派に果たされました。数え切れない程の人々の沈んだ心を奮立たせ、親族を失った人々の涙を拭い、涙と悲しみと苦悩しか見られなかった顔に確信の笑みをもたらしてあげました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
女史はいついかなる時も霊の力を裏切るような事はしなかったという自信がありますから、これまで歩んできた永い奉仕の道を満足して見つめる事がお出来になります。女史こそ霊の道具はかくあるべきという最高の模範です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
言葉によっても行為によっても、あるいは心に宿す思念によっても託された聖なる信頼を裏切るような事は何一つなさっておりません。人々に歩むべき道を教え、やれば到達できる水準を示されました。
霊界には地上に存在しない色彩(紫外色・赤外色)がたくさん存在します。地上には4つの音域しかありませんが霊界にはたくさんの音域があります。地上で制作される絵画や音楽はことごとく霊界が始源です。僕たちは良かれ悪しかれインスピレーションを受取って絵画や音楽を制作する受信器なのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
霊の力は、その地上への顕現に協力してくれる献身的で無欲な道具さえあれば、こういう事までできるのだという事を見事に示されたのです。確かに女史は世俗的な意味では裕福ではないかも知れませんが霊的な意味では裕福そのものであり、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―倦む事なく続けられた永い奉仕の人生で身につけられた輝かしい宝石類を沢山お持ちです。それは永遠に輝きを失う事がありません。どうか私をはじめとして女史の業績を尊敬し感謝している本日ここにお集りの皆さんの気持をよろしくお伝え下さい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
これまでに女史が美事に発揮し実証してきた霊の力は、これからも女史のもとを離れる事はありません。休みなく輝き続ける事でしょう。女史ご自身もそれを辺りに感じて、いつもその真っ只中にいる事を自覚される事でしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
女史のような方がもっともっと大勢いてくれれば私たちの仕事もどんなにかラクになるのですが残念ながらイエスが言った通り“招かれる者は多し、されど選ばれる者は少なし”(マタイ)です。【同じ日、共に霊能者である夫妻が招かれていた―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【―英国人と米国人で今は米国に住んでおられる。その二人にシルバーバーチがこう語った―】霊的資質は永い間潜在的状態を続け、魂が十分に培われた時点でようやく発現しはじめるものです。それが基本のパターンなのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
すなわち悲しみや病気、あるいは危機に遭遇し、この物質の世界には何一つ頼れるものはないと悟った時に初めて魂が目を覚ますのです。何一つ煩わしい事がなく空は明るく晴れ上がり全てがスムーズにそして穏やかに運んでいるような生活の中では真の自我は見出せません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
素晴らしい霊的覚醒が訪れるのは、嵐が吹きまくり雷鳴が轟き稲妻が走り雨が容赦なく叩きつけている時です。お二人が歩まれた道もラクではありませんでした。しかしだからこそ良かったのです。困難にグチをこぼしてはいけません。困難は霊の拍車です。
皆さん、僕たちは肉体ではありません。肉体は衣服であり僕たちの本体は霊です。死とは重い服(肉体)を脱いで軽い服(幽体・霊体)を着る事です。永続性のない、灰燼に帰す運命の肉体に向けている関心を霊的事象に向ければどれだけ有意義でしょう。大切な事にぜひぜひ目を向けて頂きたいのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
霊的知識を携えてそれに立向かう事です。霊の力は物質の力に勝ります。問題に遭遇した時は一たん足を止め、霊的知識に照らして判断し、どんな事があってもお二人が担って生まれてこられた目的から目をそらさないで下さい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
お二人はこれまでずいぶん多くの人々のお役に立ってこられましたが、これからもまだまだお役に立たれます。まさに奉仕の道一筋に生きておられます。教会の高位高僧が―まじめな気持からではあっても―行っている事より遥かに多くの仕事をなさっておられます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
何も知らずに生きている人たちに霊の真理をもたらしておられます。地上に存在している目的を成就する上で力になってあげておられます。霊的本領を発揮する上で力になってあげておられます。霊的知識を普及しておられます。こうした事はみな神聖な仕事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そうした仕事を仰せつかった事を誇りに思うべきです。人生は難問だらけです。バラの花は少なくトゲだらけです。しかしあなた方を導いている力は宇宙を創造したのと同じ力です。無限の力を秘めております。物分りの悪い人を相手にしてはいけません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
心ない中傷や嫉妬は無視なさる事です。全く下らぬ事です。本来の責務を全うしていない霊能者の事は気の毒に思ってあげればよろしい。所詮それは当人の責任なのです。あなた方はあなた方なりに精一杯責任を果たしておればよろしい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
力量以上のものは要求されません。力の限り大霊の道具としての自分を有効に役立てる事です。少しでも多くの霊力があなたを通して地上に顕現し、それを必要としている人たちのために力と導きと愛をもたらしてあげられるように努力してください。
僕は選ばれて地上に降下した人間ではありません。ただ絵が好きなだけの少年だったのです。それが何がどうなったのかこんな重大な責任を帯びた使命を遂行する事になってしまったのです。考えるほど不思議です。なぜ僕はこんな状況に突入しちゃったんでしょう。自分でも正直よく分らないんです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
地上には為さねばならない事が沢山あります。今の時代は特にそうです。邪悪な勢力がのさばっています。利己主義が支配しています。既得権力が崩れ行くわが城を守る事に懸命です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
こうした中であなた方がたった一つの魂でも真の自我に目覚める上で力になってあげれば、それは大変価値のある事です。ひたすら前向きに進まれる事です。我々が手を取り合う事によって援助を必要とする人々の力になってあげる事ができます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
受入れる用意のない人に押付けてはなりません。自ら求めて我々の手の届く範囲にまで訪れた人々に気持よく手を差しのべましょう。その人たちなりの自我の覚醒を促す理解力を身につけてくれるように我々が力になってあげましょう。かくして霊の力が広がり続ける事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
本日お二人が揃っておいでくださった事を私の方こそ光栄に思っております。と申しますのは、お二人には大変高級な背後霊団が控え、お二人を道具として使用しているからです。その威力はこれまでの成果で十分に証明されております。あなた方は霊力の働きの生きた手本です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
お選びになられた道を着実に歩んでおられ、その結果として縁あって訪れる大勢の人たちの力になってあげていらっしゃいます。私から改めて申上げる事は何もありません。お手にされた知識に私から付加えるものはございません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私の世界でも極めて霊格の高い、そして数々の霊的業績を積んで尊敬されている霊団から授かっておられます。が、こうして別の人間の口からお聞きになるのもそれなりの得心を与えてくれるものです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
同志として、また協力者として、私がお二人に申上げておきたい事は、お二人ほどの霊的才能をもってしてもなお、お二人を取巻いている莫大な霊力の実在を感じ取る事はできないという事です。その実体の全てを把握する事は不可能なのです。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなた方が実証しておられるのは全生命が基盤としている基本的実在です。人間が自らを、そしてこの世を救う事のできる唯一の道を公開していらっしゃるのです。霊的実在―生命の世界にあって唯一の不変の実在―を実証する事ができるという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
うっかりすると方角を見失いがちな世界にあって、あなた方は物質中心思想という悪性のガンと闘っている霊の大軍に所属しておられます。唯物思想は何としても撲滅しなければならない悪性の腫瘍です。これが人類を肉体的にも精神的にも霊的にも病的にしているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
既成宗教にはそれを撲滅する力はありません。なぜならそこには霊力というものが存在しないからです。一時的には勢力を伸ばす事はあっても霊力というものを持ち合わせません。大霊からの遺産としての霊的資質がもつ影響力に欠けております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その点あなた方は喪の悲しみの中にある人には死が有難い解放者である事、魂に自由をもたらすものであり、いずれはその人と再会できるという事実を立証してあげる事ができます。愛さえあればその真実性を実証してみせる事ができます。それは今の教会には出来ません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
また医者の全てが“不治”の宣告を下した患者にもあなた方はなお希望をもたらす事ができます。心霊治療によって全てではないにしても健康を回復してあげる事ができます。例え全治は出来なくても痛みを和らげ快方へ向かわせ活力を与える事ができます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
万一それも不可能となり死を待つばかりという場合でも、その死に際して魂を肉体からやすらかに離れるようにしてあげる事が出来ます。それも心霊治療家の大切な仕事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
幻影ばかりを追いかけている世界において、あなた方は真理の存在場所を教えてあげる事ができます。口で説かれる事を実地に証明してみせる事が出来ます。それは誰にでもは出来ない事です。偉大な仕事です。神聖な仕事です。霊による仕事です。大変な奉仕の仕事です。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
時にはうんざりさせられる事もあるに違いありません。この物質界にあって霊の僕として働く事は容易な事ではありません。強い味方と思っていた人が愚かで強情な見栄から敵に回ってしまう事もあります。そういう人は気の毒に思ってやらねばなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
せっかく光を見ていながら暗闇の道を選べば、その人はそれ相当の責任を取らされる事になるのですから。お二人は霊の使節なのです。神の特使なのです。地上のいかなるものにも勝る力の代理人です。そしてそれ故に又お二人の責任も大きいという事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私から申上げる事は、これまで通り突き進みなさいという事だけです。ラクではないでしょう。が進化し続ける魂はラクを求めないものです。挑戦を求めるものです。それが内在する力を表面に引き出しそれだけ霊的に強力となっていきます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
苦難は必ずそれだけの甲斐があるものです。為さねばならない事が沢山あります。手を差しのべてあげなければならない魂が大勢います。道を見失っている人が沢山います。そしてそういう人たちはお二人のような霊的真理に目覚めた方にしか救えないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
これからも失敗はあるでしょう。何度もしくじる事でしょう。だからこそ地上に生まれてきたのです。もし学ぶ事がなければこの地上にはいらっしゃらないでしょう。地上は子供が勉強に来る学校なのです。完全な霊だったら物質に宿る必要はないでしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
お二人が住んでおられる巨大な大陸(米国)では宇宙の大霊である神よりも富の神であるマモンの方が崇拝の対象として大いにもてはやされています。だからこそお二人にはいろいろとしなければならない事がある訳です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
どこで仕事をなさっても、必ずそこに霊の勢力が待機し、霊の光が輝いています。縁あってお二人のもとに連れて来られる魂の力となってあげる事になります。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
【会の終了後その感激をご主人が次のような文章に託された―】《予想していた通りシルバーバーチ霊は深遠な叡智と大変な謙虚さを感じさせた。語られた事は私たち夫婦にとっていちいち身に沁みて理解できる事ばかりだったが、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―私にはその裏側にもっと多くを語る実在感が感じられた。見ていると霊媒のバーバネル氏の存在は完全に消えてしまってシルバーバーチ霊が支配し切っているという感じがした。この道の仕事は確かにうんざりさせられる事がありがちである―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―シルバーバーチ霊は目的への信念を回復させる手段を提供してくれた》【その日はもう一人、有名な霊媒で心霊治療家としても活躍している人(名前は公表されていない―訳者)のお嬢さんが招待されていた―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【―親の仕事ぶりを見て自分も独自のスピリチュアリストチャーチを設立したいという願望を抱いている。その事を念頭においてシルバーバーチがこう語った―】本日はあなたが最後になってしまった事を先ず赦して頂かねばなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
でも“後なる者が先になるべし”(マタイ)という名言を述べた先人もいます。あなたを後回しにしたのは決して礼を失した訳ではありません。この方が私の仕事ぶり、通信の仕方をよく見て頂く事になって勉強になると考えたのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それはそれとして本日こうして初めてお会いしてみて、あなたが少しも“場違い”の感じがしないのは、あなたが幸いにして既にこの道の初歩的教育を受けておられるからです。他の人たちにとって不思議で信じられない事があなたにとっては至って自然に思われるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
と言ってあなたもそれを簡単に信じた訳ではありません。独立心に富むしっかりした魂はラクを求めないものです。あなたなりの道を切り開かねばなりませんでした。独自の道を辿り自分の理性の命ずるところに従うにはそれなりの独立心というものを発揮せねばなりませんでした。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなたも非常に恵まれたお方です。背後には私と親しい間柄にある偉大な霊が控えていて、あなたはその霊から多くの叡智を授かっておられます。自覚なさっておられる以上に援助を受けておられます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
なのに尚あなたは現状に苛立ちを覚え、ご自分の活動の場を設立したいという願望に燃えていらっしゃる。しかし今はまだその時期ではありません。あなたにはまだドアは開かれておりません。が、いずれ開かれる時が来ます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
ここにお出での皆さんは既にご存知の事ですが、あなたにも一つ人生の秘訣をお教えしましょう。ドアをノックしても明けてくれない時は無理してこじ開けようとしてはいけません。軽く押してみるのです。それでもし開いたらあなたの進むべき道がそこにあるという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
閉め切られた道は通れません。絶対に開かないドアを叩き続けて無駄な時間と労力を浪費している人間が多すぎます。あなたは霊の力がどういう具合に働くかを既にご存知です。あなたに必要なものが十分に用意されれば後はドアをそっと押してみるだけでよくなります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それまではどこにいても人のためになる事を心掛ける事です。手を差しのべるべき人はどこにでもいます。決して大げさな催しをする必要はないのです。悲しみの中にある人に優しい言葉を掛けてあげるだけでもよろしい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
沈んだ人の肩にそっと手を掛けて力づけてあげるだけでもよろしい。病の人に早く治りますようにと祈りの気持を送ってあげるだけでもよろしい。むろん実際に治療してあげるに越した事はありませんが。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そうした事がそれまで近づけずにいた霊の力とのつながりを持たせる事になるのです。あなたがその触媒となるのです。その結果あなたの行為が影響力の行使範囲をわずかでも広げた事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなたの前途にはいろいろな事が用意されております。ですから一日一日を素晴らしい霊的冒険へのプレリュード(序曲・前ぶれ)として迎える事です。将来きっとあなたは与えられていく絶好機に欣喜雀躍なさる事でしょう。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
【S・A・G・B(the Spiritualist Association of Great Britain スピリチュアリストの総合施設で、十数名の霊能者が常駐し、各種の催しや人生相談にのっている。図書館や食堂も完備している―訳者)―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【―(の事務長のロシター氏が奥さん同伴で招待された時のシルバーバーチの霊言もここで紹介しておくのが適切のようである。ロシター氏は度重なる病気と闘いながら霊的真理の普及に献身しておられる)―】
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなたや奥さんのような方が私との対話を希望してくださる事は私にとって大きな喜びの源泉です。お二人は知識も経験も豊富でいらっしゃるので私から改めて申上げる事は殆どありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
ただ時には別の通路を経て届けられる言葉に耳を傾けるのも、お二人がご自分で思っていらっしゃるより遥かに霊の力が身近な存在である事を確認し自覚なさる上で助けになりましょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
日夜スピリチュアリズムの普及のために働いておられる方は霊的真理があまりに身近な存在であるために“木を見て森を見ず”の弊害に陥る事があります。時には一服して自分がどういう位置にあるかを確かめるのも良い事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
残念ながら地上には成果を記録する装置がありませんから、自分たちの努力によってどういう事が成就されつつあるかを正確に推量る事ができないのです。あなたの協会には大勢の人が訪れそして帰って行きます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
ある者は病気が癒えて、ある者は元気づけられて、ある者は啓発されて、逆にある者はがっかりして、ある者は何の反応もなしに帰って行きます。魂のその準備ができていなかったのですから止むを得ません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
が、そうした事が絶え間なく繰返されると、つい肝心な基本、すなわち魂に訴えるという目的を忘れてしまいがちです。大切なのは魂の内部に宿る神の火花を燃え立たせ、真の自我に目覚めさせる事です。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
地上の悲劇は、霊的真理に全く無知な人間が無数にいるというところにあります。自ら信心深いと思い込みせっせと礼拝の場へ通っている人でも霊的実在と何の関わりも持っていない人が大勢います。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
という事は真の豊かさと美しさ、物質という次元を超えた生き方がもたらしてくれる歓喜というものに全く無縁という事になります。そういう人たちは地上生活の目的が分っておりません。地上を去るまでにしておかねばならない事について何の予備知識も持ち合わせません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
人生の価値観が間違っておりますから優先させるものが間違っております。視野のピントがずれ、物事の判断基準が狂っております。生活は不毛で味気なく自我の開発など到底覚束なく、生きる目的というものがありません。いつも迷路の中に生きており出口が見出せずにいます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなた方の仕事はそうした地上世界にあって一つの灯台となる事です。ぐるぐると絶え間なく光線を放射し、それが闇を貫き受入れる用意の出来た人に真理の在りかを教えてあげるのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
いつも申上げている事ですが、地上生活の終点に来た時に、たった一人の魂にでも真の自我を見出させてあげる事ができていたら、それでその人生は十分に生き甲斐があった事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
これまで、たった一人どころでなく数え切れない人々が、あなた方のおかげで生命の秘密を発見し、人生を十分に楽しみ、恐れる事なく死後の生活の備える事ができている事を思えば、本当に幸せな方であると言えます。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
叶えられる事ならあなたや同僚の方、それに散々悪しざまに言われている霊媒が行っている仕事の偉大さが実感としてお分り頂ければいいのですが…。あらゆる困難、様々な問題、幾多の辛苦、それに費用の問題を抱えながらもあなたはよくぞそれらを切り抜けてこられました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
これからもきっとやり抜かれる事でしょう。莫大な霊力とそれを使用して活動している大勢の進化せる霊の存在を知りさえすればそれが得心して頂けます。地上で為し得る最も偉大な仕事なのです。容易でない事は私もよく承知しております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
しかし何事も価値あるものは困難がつきものなのです。悲しい哉、数だけは沢山ある現代の教会にもそれは為し得ません。魂に感動を与える事はできません。内部の神性にカツを入れる事はできません。が神の使者にはたった一人でもそれが出来ます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
生まれつき霊的能力を授かっているからです。霊覚を持ち合せない宗教家は、ありきたりの説教と信条の繰返しに頼るしかなく便宜主義へと堕落します。霊的淵源からのインスピレーションとも啓示とも無縁なのです。肝心な事は魂が真の自我を見出し全存在の源に触れる事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
神が遠く離れた近づき難い存在ではなく自分の内部にある事、従って困難や危機に遭遇した時に使用できる霊的な武器、力、貯え、潜在力がちゃんと備わっている事を知るべきです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それだけではありません。内部の莫大な潜在力とは別に外部の無限なる霊力の恩恵を受ける事もできるのです。進化の階段を一つ一つ昇りながら、一段ごとにその霊格に似合った霊が待機して援助の手を差しのべてくれるのです。これは大切な事実です。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
これまであなた方が辿って来られた人生はラクではありませんでした。これからも決してラクではないでしょう。もし私がラクな人生をお約束したらそれはウソを言う事になります。が、あなたはこの仕事をするために生まれてきたのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
支払わねばならない負債を背負って来られたのです。その栄光ある仕事の松明が今あなたに手渡されています。何としてもその明りを灯し続けて後を引継ぐ人に手渡す時には一段と輝きを増しているようにして下さい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
シルバーバーチの祈りから―《内部に宿るあなたの霊こそ私たちが何とかして発揮させてあげたいと願っているものございます。それを発揮する事によって初めて人間は神性をもつ存在としての限りない美質、豊かさ、光輝、威厳、壮大さ―》
『シルバーバーチの霊訓⑨』
《―気高さを真に我が物とする事が出来るのでございます。そうした資質を自覚する事によって人間は自我意識を高め、自分を物的なものに縛り付けている拘束物の幾つかを切断し、未開発の精神と霊の豊かな遺産を手にする事ができるのでございます。》
『シルバーバーチの霊訓⑨』
《かくしてインスピレーションと叡智と啓示と真理への窓を開く事になります。それらは高き界からの恩寵としてこれまでも脈々と流れているのであり人間の受容力に応じて受入れられるものでございます。》
『シルバーバーチの霊訓⑨』
《その流れは常に壮大にして崇高なる霊力を伴っております。霊力こそ生命の源泉であり、強力にして生命力にあふれ、病の人には健康を、衰弱せる人には元気を、迷える人には導きを、そして今なお暗闇の中にいる人には光明をもたらすのでございます。》
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※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
万が一にも大自然の摂理に欠陥が見つかったら、私はこのたびの使命をすべて放棄します。。もしどこかに摂理の通りに行っていないところが見つかったら教えてください。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
しかし、そういう事は絶対にありません。原因には必ず結果が伴います。蒔いたタネを刈るのです。それ以外には有りようがないのです。 シルバーバーチ
『シルバーバーチの霊訓⑨』
皆さんがスピリチュアリズムと呼んでおられるものは大自然の法則の事です。神はこの宇宙を不変の法則によって支配し顕現していくように定めました。宇宙のあらゆる側面が法則によって治められているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
皆さんが親しんでいる物的地上界であろうと、人間に感知できないそれより遥かに大きな霊界であろうと、法則が行き届かないというところはどこにもありません。この法則を通して神の意志が働いているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
人間の法律には変更と修正がつきものです。不完全であり、あらゆる情況を考慮に入れていないからです。が神の法則は起こりうるあらゆる事態に備えてあります。全てが規制され、全てが管理され、神の配剤が全てに行きわたっております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
人間には一種の機械としての物的身体が与えられています。あなたはその身体を通して自我を表現している一個の霊なのです。あなたが悩みを抱くと霊と身体との間の水門が閉ざされ、身体は生命力の補給路を失う事になります。補給源との繋がりを断たれる事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その事に気づいて心構えを改めない限りあなたの身体はその不健康な作用と反作用の法則に従い続ける事になります。心配の念はあなたの霊的大気であるオーラの働きを阻害し、その心霊的波長を乱します。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
(オーラには磁気性と電気性の二種類がある。詳しくは『母と子の心霊教室』を参照―訳者)その障害を取除くまでは生命力が流れ込みません。泰然自若の境地に至るには長く厳しい修行、過酷な試練、そして心配の念の侵入を許すまいとする不断の努力が要請されます。
シルバーバーチの霊訓、全12巻の他に【古代霊は語る シルバーバーチ霊訓より】【シルバーバーチのスピリチュアルな法則】【シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ】【シルバーバーチの新たなる啓示】【シルバーバーチ 最後の啓示】【シルバーバーチ 今日のことば】等もあります(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
無限の愛と叡智を有する神がこの摂理を創案したのです。完璧に出来上がっており必ずその通りに作用します。心配に費やしているエネルギーを建設的な思念へ転換すれば健康上の問題は生じなくなります。神の計画は完全でありあなたもその計画の中に組込まれているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなたも自分自身を完成しなくてはいけません。そのための機会は日常生活の中にいくらでも用意されております。私には自然法則を変える力はありません。因果律という不変の法則に私が干渉する事は許されません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
例えばあなたの身体が衰弱している兆候を見つければ、大切にするよう警告してあげる事しか出来ません。身体は一種の機械です。従ってそれなりの手入れがいります。手入れを怠れば故障するに決まっています。すると休息と修理によって機能を回復させるほかはありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
法則はごまかせないのです。あなたはその身体を通して自我を表現しているのです。その身体のする事にも限界があり、それを超えてしまえばバッテリーを補充しなければなりません。それはあなたの責任です。あなたの身体だからです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
いくら愛があるとはいえあなたの行為、言葉、思念の責任を私が肩代りしてあげる訳にはまいりません。行為の一つ一つ、言葉の一つ一つ、思念の一つ一つについてあなた自身が責任を取るのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
身体はその責任ある自己表現の媒体なのですからその遂行において支障がないように十分な手入れをしておく必要があります。人体は地上のいかなる機械よりもはるかに入り組んだ素晴らしい組織体です。まさしく驚異というにふさわしい道具です。がそれにも手入れがいります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
自然の摂理と調和した生き方をしていれば病気も異状も不快感もありません。こうしたものは全て不調和から生じるのです。摂理に反する事をすればその代償を払う事になります。摂理の範囲内で生活していれば恩恵を受けます。
「現代の日本に於けるスピリチュアリズムの第一人者、近藤千雄先生の著書・訳書の一覧です」というサイトもあります☆ http://www.paperbirch.com/books/kondo.html 僕はここに紹介されている書籍をほぼ9割読破しました☆これらの書籍は人類の宝なのです☆超超超超超オススメです☆(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
何よりも動機が優先されます。が摂理に反した事をすればそれに対してペナルティが科せられます。自分の気持を満足させようとして身体を傷めるところまで行ってしまうか否かは一人一人がその霊的進化の程度に従って判断する事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
地上生活にも神の計画の中でのそれなりの役割があります。無理を重ねて次の段階の生活への準備が十分に整わないうちに地上を去るような事になってはいけません。例えばここに人類の福祉に貢献している高潔な人物がいるとしましょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その人がもしその道での超人的活動で健康を損ねた場合それは立派と言えるでしょうか。それも本人自身が判断すべき事です。ただ残念な事にそうした決断を下すに当って必ずしも自分自身に真っ正直になりきっていないという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
どこかに自惚れの要素―オレ以外に出来るヤツはいないのだという考えが潜んでいるものです。法則にも次元の違いによっていろいろあります。物的次元、精神的次元、霊的次元のもの、更にはそれらが入組んで作用する場合もあります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
悲しいかな、人間は物的次元の事がギリギリの絶望的段階に至るまで霊的次元の真理が理解できません。それは実在を無視した生活に終始しているからです。物的なものだけが大切と思い込んでいるからです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
しかし魂はいつかは真の自我に目覚めなくてはなりません。その時から内在する神性が発現しはじめるのです。それも神が定めた埋合せの法則の一環なのです。苦難が大きいだけ、そこから得られる悟りもそれだけ大きいものとなります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
神は宇宙の会計士のようなものです。生命の帳簿は常に帳尻が合っており、全てがきちんと清算されております。霊的機構は整然と規制されておりますから、あなたが霊的に受けるものはあなたに相応しい分だけであり、多すぎる事も少なすぎる事もありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その計算はあなたがそれまでの努力によって到達した霊的進化の程度を基準にして行われます。霊的な事は常に完全な清算が行き届いており、ごまかしも見せかけも通用しません。
顕現中のイエス様が視線を横に向けられました。そこには数人のシルエット。真ん中に立つ男性のお顔は拝する事ができませんでしたがお名前は霊聴にて聞く事ができました。後白河天皇、という事でした。平安時代後期の第七七代天皇の方です。そんなスゴイ方までが僕に協力してくれようとしてるのです―
―僕というたった一つの霊的チャンネルに対して霊界の方々はここまでパワーをかけているのです。イエス様を総指揮官とした高級大霊団の、地上に霊的知識を普及させんとする並々ならぬ決意がありありと窺えるのです。僕たち地上人類は何としても霊的真理を得心し次の領域へ進まねばならないのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
法則は無限なる愛と叡智の働きによって完璧に機能しています。各自が受取るのはそれまでの努力に相応しい分だけです。私がそのように定めたのではありません。そのようになっている事を私が知ったというだけです。それを因果律といいます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
原因と結果の間にはいかなる者も干渉できません。偶発事故とか不測の事態というものは起きません。全ては自然の摂理でそうなっているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その摂理が廃止されたり、一時停止されたり、妨害されたりする事は絶対にありません。自然の摂理は絶え間なく作用しており、変る事もなければ修正する事も出来ません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その摂理と調和して生きる事です。すると良い結果が得られます。摂理にひっかからないように上手にすり抜ける方法はありません。その作用は絶対です。宇宙の大霊は摂理の精髄であり、権化であり、哀願も弁解も通用しません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私たちがこれまでに賜った知識の全て―今生きている宇宙について、その宇宙を法則によって管理している絶対的な力について、そしてその力と私たちとの関係ならびに私たちの相互の関係について、より明確な理解を得させてくれた知識を有難く思っております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私たちは宇宙の摂理の働きについてより多くの事を学び、それが一つの手落ちもなく私たちの幸福にとって不可欠のものをいかに美事に用意してくれているか―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―無限なる叡智によって考案され、無限なる愛によって管理されている摂理が私たち全てを包摂し、私たちのあらゆる必要性に備え、誰一人としてその支配からはみ出ることが無い事を理解しております。 シルバーバーチ
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※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
もし霊力が働かなかったら、地球は回転を止め、四季は巡って来ないでしょう。もし霊力が働きを中止したら、太陽の炎は消滅し、月は幽玄な輝きを見せなくなるでしょう。もし霊力がしくじったら、種子は花を咲かせず、実を結ばなくなるでしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私たちは、霊が生命を吹き込んでくれたおかげで共通の絆を与えられているのです。その事によって全世界の神の子が根源において結ばれている事になるからです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
人間が地上でも、そして死後も生き続ける事を可能にしているのは、神を共通の親として、全人類を一つの家族に結びつけているのと同じ霊力なのです。この崇高な事実こそ私たちが啓示せんとしている真理です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あらゆる物的差違、あらゆる障害、あらゆる障壁を超えるものです。肌の色の違い、言語の違い、国家の違いを超越するものです。物的存在の表面の内側に、断とうにも断つ事のできない同胞性で全人類を結びつけている、共通の霊的属性がある事を教えております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
今の地上世界には是非この真理が必要です。その理解さえ行き渡れば戦争は無くなります。世界中ではびこっている利己主義と貪欲と既得の権利が撲滅されます。人間の唯一そして真の尊厳即ち霊性が、今はびこっている低俗な物的価値基準に対する優位を発揮するようになります。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その理解が行きわたるにつれて、無限の豊かさと輝きと崇高さと愛と指導力と治癒力とを秘めた霊の力がそれだけ多く発揮され、これまであまりに永い間支配して混沌と災禍をもたらしてきた無知と偏見と迷信を駆逐していく事でしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなた方もお一人お一人がミニチュアの大霊すなわち神なのです。その霊はあなた方の努力次第で生長と発達と拡大を続け、成熟して開花する可能性を秘めているのです。どこまで発揮できるかを決定づけるのはあなた自身です。他の誰もあなたに代ってあげる事はできません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それが地上生活の目的なのです。あなたも大霊である事を自覚する事です。そうすれば神の王国があなた自身の中にある事に理解がいくはずです。霊力は絶対に裏切りません。
僕は本当に帰幽したくて×∞ たまりませんでした。今でもそうです。しかし帰幽待ちの期間中に「撃って出る」と称して霊的知識のタネを蒔きまくった事で、僕の人生が180度変わってしまいました。僕はこんな重大な責任を帯びた使命など全く関係ない個人的な進化目的で地上に降りたはずなのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
必需品を永遠に供給していくための摂理があり、それに順応しさえすれば、あなたは必要なものに事欠く事は有得ません。空腹や渇きに苦しむような事は決してありません。しかし、必要以上のものは授かりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
あなたの成長度に合ったものを授かるのであって、多すぎる事も少なすぎる事もなく、高すぎる事も低すぎる事もありません。摂理ですから、それ以外に有りようがないのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
霊は物質による制約には負けません。全生命の原動力、全存在の始源である霊はあなたが地上生活において必要なものは全て供給してくれます。その地上生活の目的は至って単純です。本来のあなたである霊的本性を開発・強化して死後に待ち構える次の生活の身支度をする事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
となると、ありとあらゆる人生体験―楽しい事も苦しい事も、光も陰も、有利な事も不利な事も、愛も憎しみも、健康も病気も、その一つ一つがあなたの霊的成長にとって何らかのプラスになるという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
真理の顕現には無限の形態があります。真理とは無限なる大霊から出るものであり、顕現の媒体となる人物の進化の程度によってその形態が違ってくるからです。その真理の理解は単純・素朴さを通して行われます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
やたらに綴りの長い単語や聞きなれない難解な用語を用いたからといって、それで真理にハクがつく訳ではありません。むしろそれが真理の仮面となっている事がよくあるものです。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
私たちの説く真理は無辺・無限の大霊の真理です。全ての人のためのものであり、一宗一派、一個人のものではありません。全人類を愛の抱擁の中に包まんとして働きかけております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
実在は物質の中には見出せません。その肉体の中にも発見できません。存在の種子は物的器官の中には見出せません。あなたは今からすでに霊的存在なのです。私たちの世界へ来てはじめて霊性を身につけるのではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
受胎の瞬間から人間も霊的存在なのです。その存在の源である霊という実在からあなた自身を切り離そうとしてもそれは絶対にできません。地上世界の全てが霊のおかげで存在しているのです。霊なくしては生命はありません。なぜなら生命とは霊であり、霊は生命だからです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
(物的表面にとらわれず)肝心かなめのものにすがる事です。目を逸らしてはいけません。これこそ真実であると確信したものにしっかりとすがる事です。そして煩雑な物的生活の中で何が何やら訳が分らなくなった時は、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―大霊の力と安らぎの住む内部へ退避して、その雑念を忘れる事です。そうすればその静寂の中にあなたにとって必要なものを見出す事でしょう。あなたという存在の組織は必ず神の定めたパターンに従って織っていく事が大切です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そのためには一体われわれは何の目的で神によって創造されたかを忘れないようにしましょう。その神とのつながりに汚点を残すような行為は絶対にしないようにいたしましょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そうなる事が全生命の根源たる神の意図を正しく理解している者すべてに必ず与えられる恩寵に、われわれも常に浴する事になるのです。
『シルバーバーチの祈り⑨』
私たちの子等を互いに結び、そして私たちとあなたとを永遠に結びつけているのは、全生命の息吹であるあなたの霊に他なりません。私たち全てを霊的大家族としてつないでいるその霊的絆を断絶させ得るものは、地上にも霊の世界にも何一つ存在いたしません。
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※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
正直言って私はあなた方の世界に戻るのは気が進みませんでした。地上というのは一たんその波長の外に出てしまうとこれといって魅力のない世界です。私が今定住している世界は、あなた方のように物質に閉じ込められている者には理解の及ばない程透き通り光り輝く世界です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
くどいようですが、あなた方の世界は私には魅力ある世界ではありませんでした。しかしやらねばならない仕事があったのです。しかもその仕事が大変な仕事である事を聞かされました。まず英語を勉強しなければなりませんでした。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
地上の同志を見つけて、その協力が得られるよう配慮しなくてはなりませんでした。それから私の代弁者となるべき霊媒を養成し、さらにその霊媒を通じて語る真理を出来るだけ広く普及させるための手段も講じなくてはなりませんでした。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
しかし同時に、私が精一杯やっておれば上方から援助の手を差向けるとの保証も得ました。そして計画は順調に進められました。 シルバーバーチ
『シルバーバーチの霊訓⑨』
ずいぶん前の話ですが私は物質界に戻って霊的真理の普及に一役買ってくれないかとの懇請を受けました。そのためには霊媒と同時に心霊知識をもつ人のグループを揃えなくてはならない事も知らされました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私は霊界にある記録簿を調べあげた上で適当な人物を霊媒として選び出しました。それはその人物がまだ母胎に宿る前の話です。私はその母胎に宿る瞬間を注意深く見守りました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そしていよいよ宿ったその霊が自我を表現し始めた時から影響力を行使し、以来その関係が今なお続いている訳です。私はこの霊媒の霊と小さな精神の形成に関与しました。
僕が果てしなく行っている霊関連書籍の抜粋。これがホンのおふざけだと思われますか。テキスト撃つと僕にお金が入ってくるとでも言うのですか?そんな訳ありません。僕たちは神の火花を宿した永遠の存在であるという事を地上生活中に何としても悟らねばならないんです。ぜひ書籍を手にしましょう(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
誕生後も日常生活のあらゆる面を細かく観察し、霊的に一体となる練習をし、物の考え方や身体のクセを呑み込むように努めました。要するに私はこの霊媒を、霊と精神と身体の三つの側面から徹底的に研究したのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
次に私は霊的知識の理解へ向けて指導しなければなりませんでした。まず地上の宗教を数多く勉強させました。そして最終的にはその全てに反発させ、いわゆる無神論者にさせました。これで霊媒となるべき準備が一通り整いました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その上で、ある日私はこの霊媒を初めて交霊会へ出席するよう手引きしました。そこで用意しておいたエネルギーを駆使して―いかにもぎこちなく内容も下らないものでしたが私にとっては極めて重大な意義をもつ―最初のコンタクトをし、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―他人の発声器官を通じてしゃべるという初めての体験をしました。その後は回を追うごとにコントロールがうまくなり、ご覧の通りになりました。今ではこの霊媒の潜在意識にあるものを完全に支配して私自身の考えを百パーセント述べる事が出来ます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
要請された使命をお引受けした時私はこう言われました―“あなたは物質の世界へ入り、そこであなたの道具となるべき人物を見出したら今度はその霊媒のもとに心が通い合える人々を集めて、あなたがメッセージを述べるのを補佐してもらわねばなりません”と。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私は探しました。そして皆さん方を見出してここへ手引きしました。私が直面した最大の難問は、同じく地上に戻るにしても人間が納得する(死後存続の)証拠つまり物理現象を手段とするか、それとも(霊言現象による)真理の唱道者となるか、どちらを選ぶかという事でした。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
結局私は難しい方を選びました。自分自身の霊界生活での数多くの体験から私は言わば大人の霊、つまり霊的に成人した人間の魂に訴えようと決意したのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
真理を出来るだけ解り易く説いてみよう。常に慈しみの心をもって人間に接し、決して腹を立てまい。そうする事で私がなるほど神の使者である事を身をもって証明しよう。そう決心したのです。
イエス様、守護霊様、この果てしないテキスト撃ち、いつまで続けますか。僕はいつまでここでこうしてればいいですか。使命を賜った事は最高に光栄なのですが、この試練…過酷、壮絶の極致です。どうか帰幽延々延期だけはやめて頂きたいです。ある程度のところでどうか帰幽をお願い致します(本気祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
同時に私は生前の姓名は絶対に明かさないという重荷を自ら背負いました。仰々しい名前や称号や地位や名声を棄て、説教の内容だけで勝負しようと決心したのです。結局私は無位無冠、神の使途であるという以外の何ものでもないという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私が誰であるかという事が一体何の意味があるのでしょう。私がどの程度の霊であるかは私のやっている事で判断して頂きたい。私の言葉が、私の誠意が、そして私の判断が、暗闇に迷える人々の灯となり慰めとなったら、それだけで私は嬉しいのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
人間の宗教の歴史を振り返ってご覧なさい。謙虚であったはずの神の使途を人間は次々と神仏に祭り上げ、偶像視し、肝心の教えそのものをなおざりにしてきました。私ども霊団の使命はそうした過去の宗教的指導者に目を向けさせる事ではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そうした人たちが説いたはずの本当の真理、知識、叡智を改めて説く事です。それが本物でありさえすれば私が偉い人であろうが無かろうが、そんな事はどうでもよい事ではありませんか。私どもは決して真実から外れた事は申しません。品位を汚すような事も申しません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
また人間の名誉を傷つけるような事も申しません。私たちの願いは地上の人間に生きる喜びを与え、地上生活の意義は一体何なのか、宇宙において人類はどの程度の位置を占めているのか、その宇宙を支配する神とどのようなつながりをもっているのか、―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―そしてまた人類同士がいかに強い霊的家族関係によって結ばれているかを認識してもらいたいとひたすら願っているのです。と言って別に事新しいことを説こうと言うのではありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
優れた霊覚者が何千年もの昔から説いている古い古い真理なのです。それを人間がなおざりにしてきたために私たちが改めてもう一度説きなおす必要が生じてきたのです。要するに神という親の言いつけをよく守りなさいと言いに来たのです。
現在は以前のように終日強烈な法悦状態に包まれる事は無くなりましたが、やはりテキストを撃ってる時、キィィンって霊力が降ってきて頭、身体がフワァァってなります。僕がこの一年間ずっと浴させて頂いた「法悦状態」間接会話のツールにもなる素敵な霊的現象をぜひ皆さんにも知って頂きたいです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
人間は自らの過った考えによって今まさに破滅の一歩手前まで来ております。やらなくてもいい戦争をやります。霊的真理を知れば殺し合いなどしないだろうにと思うのですが…神は地上に十分な恵みを用意しているのに飢えに苦しむ人が多すぎます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
新鮮な空気も吸えず、太陽の温かい光にも浴さず、人間の住むところとは思えない場所で生きるか死ぬかの生活を余儀なくされている人が大勢います。欠乏の度合がひどすぎます。貧苦の度が過ぎます。そして悲劇が多すぎます。物質界全体を不満の暗雲が覆っています。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その暗雲を払いのけ、温かい陽光の射す日が来るか来ないかは人間の自由意志一つに掛っているのです。一個の人間が他の人間を救おうと努力する時、その背後には数多くの霊が群ってこれを援助し、その気高い心を何倍にも膨らませようと努めます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
善行の努力は絶対に無駄にはされません。奉仕の精神も決して無駄に終る事はありません。誰かが先頭に立って藪を切り開き、後に続く者が少しでも楽に通れるようにしてやらないといけません。やがてそこに道が出来あがり、通れば通るほど平坦になって行く事でしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
高級神霊界の神々が目に一杯涙を浮かべて悲しんでおられる姿を時折見かける事があります。今こそと思っていたせっかくの善行のチャンスが人間の誤解と偏見によって踏みにじられ無駄に終ってしまうのを見るからです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
そうかと思うと、嬉しさに顔を思い切りほころばせているのを見かける事もあります。名もない平凡人が善行を施し、それが暗い地上に新しい希望の灯をともしてくれたからです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私はすぐそこまで来ている新しい地球の夜明を少しでも早く招来せんがために、他の大勢の同志と共に波長を物質界の波長に近づけて降りてまいりました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その目的は、神の摂理を説く事です。その摂理に忠実に生きさえすれば神の恵みをふんだんに受ける事ができる事を教えてあげたいと思ったからです。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
物質界に降りてくるのは正直言ってあまり楽しいものではありません。光もなく活気もなく、鬱陶しくて単調で生命力に欠けています。例えてみれば弾力性の無くなったヨレヨレのクッションのような感じで何もかもだらしなく感じられます。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
どこもかしこも陰気でいけません。従って当然、生きる喜びに溢れている人は殆ど見当らず、どこを見渡しても絶望と無関心ばかりです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
私が定住している世界は光と色彩にあふれ芸術の花咲く世界です。住民の心には真の生きる喜びがみなぎり適材適所の仕事に携わり、奉仕の精神にあふれ、互いに己れの足らざるところを補い合い、充実感と生命力と喜びと輝きに満ちた世界です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それに引きかえ、この地上に見る世界は幸せであるべきところに不幸があり、光があるべきところに暗闇があり、満たされるべき人々が飢えに苦しんでおります。なぜでしょう。神は必要なものは全て用意してあるのです。問題はその公平な分配を妨げる者がいるという事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
取除かねばならない障害が存在するという事です。それを取除いてくれと言われても、それは私たちには許されないのです。私たちに出来るのは物質に包まれたあなた方に神の摂理を教え、どうすればその説理が正しくあなた方を通じて運用されるかを教えて差上げる事です。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
ここにお出での方にはぜひ霊的真理を知るとこんなに幸せになれるのだという事を身をもって示して頂きたいのです。もし私の努力によって神の摂理とその働きの一端でも教えて差上げる事ができたら、これに過ぎる喜びはありません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
これによって禍を転じて福となし、無知による過ちを一つでも防ぐ事ができれば、こうして地上に降りてきた努力の一端が報われた事になりましょう。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
私たちは決してあなたたち人間の果たすべき本来の義務を肩代りしようとするのではありません。なるほど神の摂理が働いているという事を身をもって悟ってもらえる生き方をお教えしようとしているだけです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
こうして語っている私は(四十年ほど前に)初めて語ったあの霊と同じ年輩の霊です。説くメッセージも古くからある同じ真理です。ただ語り聞かせる相手は同じ古い世界ではなくなりました。世の中は変っており霊的叡智に耳を傾ける人が増え霊力の受容力が増しております。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
霊的真理も大きく前進しました。私たちの影響力がどれほど行き渡っているか、出来る事ならそれを皆さんにお見せしたいところです。努力がこれほど報われた事を私はとても誇りに思っております。かつては悲しみに打ちひしがれていた心が今では喜びを味わい始めています。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
光明が暗闇を突き通したのです。かつては無知が支配していたところに知識がもたらされました。自惚れている訳ではありません。宇宙について知れば知るほど私は益々謙虚の念に満たされてまいります。が同時に導いて下さる霊力の存在も知っているのです。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それが私のような者にも頂けるのです。私が偉いからではありません。私が志している真理普及への努力を多として下さっての事です。これまでの永い年月を通じてこの交霊関係はずっとその霊的援助を受けて参りました。これからも皆さんが望む限り与えられ続ける事でしょう。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
改めて申上げますが私はただの道具にすぎません。地上へ霊的真理、霊についての単純な真理、すなわち人間も一人一人が神の一部としての霊であるという認識をもたらさんとしている多くの霊のうちの一人に過ぎません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
人間も神の遺産を宿しているのであり、その潜在する神性のおかげで神の恩寵の全てを手にする資格があります。そのための努力を続ける上において手枷足枷となる制度や習慣をまず取除かないといけません。また私たちの仕事は魂と精神だけの解放を目的としてはいません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
肉体的にも(病気や障害から)解放してあげないといけません。それが私たちが全霊を捧げている仕事なのです。微力ながら奮闘努力している仕事なのです。もしこの私が一個の道具として皆さんのお役に立つ真理をお届けする事ができれば私はそれを光栄に思い嬉しく思います。
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『シルバーバーチの霊訓⑨』
私が皆さんと共に仕事をするようになって相当な期間になりますがこれからも皆さんとの共同作業によって地上世界に是非とも必要な援助をお届けし続ける事になるでしょう。皆さんは知識はお持ちです。霊的真理を手にされています。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
それを活用する事によって一層有効な道具となる義務があります。私の事をこの交霊会でホンの僅かな時間だけしゃべる声としてではなく、いつも皆さんのお側にいて皆さんの霊的開発と進化に役立つものなら何でもお届けしようと待機している脈動する生きた存在とお考え下さい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
これまで私は皆さんが愛を絆として一体となるように導いて参りました。より高い界層、より大きな生命の世界の法則をお教えし、また人間が(そうした高級神霊界の造化活動によって)いかに美事に出来あがっているかを説き明かそうと努力して参りました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
また私は、そうして学んだ真理は他人のために役立つ事に使用する義務がある事をお教えしました。儀式という形式を超えたところに宗教の核心があり、それは他人のために自分を役立てる事である事を知って頂こうと努力して参りました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
この絶望と倦怠と困難とに満ち溢れた世界にあって私は、まずはこうして皆さん方に霊的真理をお教えして、その貴重な知識を皆さん方が縁ある人々に広め、ゆくゆくは全人類に幸せをもたらす事になるように努力して参りました。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
もし皆さんの行く手に暗い影がよぎるような事があったら、もし困難が降りかかったら、もし疑念が心を揺さぶり不安が宿るような事があったら、そうしたものは全て実在ではない事を自分に言い聞かせるのです。翼を与えて追い出してやりなさい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
この宇宙を胎動させ有機物無機物の区別なく全生命を創造した巨大な力、星も惑星も太陽も月も拵えた力、物質の世界へ生命をもたらし人間の意識に霊性を植えつけて下さった力、完璧な摂理として全生命活動を支配している力、その大いなる霊的な力の存在を忘れてはなりません。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
その力は、あなた方が見捨てない限り、あなた方を見捨てる事はありません。その力を我が力とし、苦しい時の避難所とし、心の港とする事です。神の愛が常に辺りを包み、あなた方はその無限の抱擁の中にある事を知って下さい。
『シルバーバーチの霊訓⑨』
【一読者の手紙から】文章の世界にシルバーバーチの言葉に匹敵するものを私は知りません。眼識ある読者ならそのインスピレーションが間違いなく高い神霊界を始源としている事を認めます。―
『シルバーバーチの霊訓⑨』
―いっけんすると単純・素朴に思える言葉が時として途方もなく深遠なものを含んでいる事があります。その内部に秘められた意味に気づいて思わず立ち止まり、感嘆と感激に浸る事があるのです。
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母と子書籍img
-----注釈
『母と子の心霊教室』【注釈(ちゅうしゃく)イエス・キリストについて―訳者(やくしゃ)】このシルバーバーチの霊言集(れいげんしゅう)もふくめて、スピリチュアリズムには“信頼(しんらい)できる霊界(れいかい)通信”という、折り紙をつけられたものが→
『母と子の心霊教室』→10種類ほどありますが、そのいずれにおいても“イエス・キリストは、いったいどういう人物だったのか”について、同じようなこと、それも、これまでキリスト教で説かれてきたものとはまったくちがうことが説かれております。
『母と子の心霊教室』スピリチュアリズムがキリスト教界からきらわれる原因はそこにあるのですが、その内容をまとめるとおよそつぎのようになります。イエスは神のとくべつのひとり子ではなく、他のすべての人間と少しも変わらないひとりの人間であった。
『母と子の心霊教室』いいかえれば、イエスが神の子であるというのと同じ意味において、人間のすべてが神の子であるというのです。ただ、イエスはなみはずれた人格をそなえていた上に、強力な霊的(れいてき)能力をもっていて、病気治療(ちりょう)をはじめとして、→
『母と子の心霊教室』→奇跡的(きせきてき)な現象(げんしょう)をつぎつぎと起こしてみせることができました。そのために、特別の人間であるように思われたまでのことでした。死後イエスは向上の一途(いっと)をたどり、ますます高い霊格(れいかく)と大きな霊力(れいりょく)→
『母と子の心霊教室』→を身につけて、いま地上人類のために大霊団(だいれいだん)を組織して、活発に指揮命令(しきめいれい)をくだしているということです。が、じつはこれは地上的な観点からのべたことであって、霊的(れいてき)な観点に立っていえば、→
『母と子の心霊教室』→イエスはもともとたいへん霊格(れいかく)の高い天使的存在で、地球の守護神から使命をさずかって地上へ誕生(たんんじょう)したということらしいのです。そのイエスが“天にましますわれらが父”と呼んだ神さまは、じつは地球の守護神なのです。
『母と子の心霊教室』つまり、人類ぜんぶの親にあたるのです。民族によって言語がちがうために、その呼び方もまちまちで、それを後生の人が、名前がちがえば中身もちがうと思いこみ、自分の国のものが正しいのだと主張しあってきました。が、心霊学(しんれいがく)のおかげで→
『母と子の心霊教室』→正しい霊界(れいかい)通信の見分け方が確立されてみると、けっきょくは同じことをいっていたことがわかってきました。将来(しょうらい)は、きっと全世界に通用する霊的(れいてき)な教えがまとめられることでしょう。
『母と子の心霊教室』いまのところ、それをとりあえずスピリチュアリズムと呼んでおりますが、そうなったときは、その名称もいらなくなることでしょう。
『母と子の心霊教室』シルバーバーチをはじめとする多くの霊(れい)はじつは、そうした世界共通の霊的(れいてき)真理の普及のために、活躍(かつやく)していることを知っていただきたいと思います。
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母と子書籍img
-----付録01
『母と子の心霊教室』<付録>古代霊(こだいれい)シルバーバーチ、子どもと語る シルバーバーチというのは、1920年代後半から50年余りにわたって霊媒(れいばい)モーリス・バーバネルの口を借りて→
母と子img23
『母と子の心霊教室』→教訓を語りつづけた古代霊(こだいれい)のことで、紀元前1000年ごろ地上で生活したそうです。もちろん仮の名です。本名を教えてくださいと、これまで何度もお願いしたのですが、そのたびにこういうのでした。
『母と子の心霊教室』「それを知ってどうしようというのでしょう?人間は名前や肩書(かたが)きにこだわるからいけないのです。もしも私が、歴史上有名な人物だとわかったら、私がこれまで述べてきたことがいっそうありがたいものに思えるのでしょうけど、」→
『母と子の心霊教室』→「それはひじょうにまちがった考えです。私が地上で王様であったとしても、あるいは平凡(へいぼん)な人間であったとしても、そんなことはどうでもよいことです。私が述べていることがなるほどと思われたら、それを真理として信じてください。」
『母と子の心霊教室』「そんなことがあるものかと思われるなら、どうぞ信じないでください。それでいいのです」名前のせんさくはその後しだいにされなくなり、ついに最後まで明かされずにおわりました。そして1981年7月の霊媒(れいばい)の死をもって、→
『母と子の心霊教室』→シルバーバーチの声もついに聞かれなくなってしまいました。しかし、残された霊言(れいげん)は12巻の書物となって出版され、日本でも翻訳(ほんやく)されています。その中からシルバーバーチが子どもと語っている部分を紹介(しょうかい)しましょう。
『母と子の心霊教室』【ジョン少年との対話】11歳のジョン君にとってはそれが最初の交霊会(こうれいかい)でした。おさないときに妹を失い、こんどは父親を事故で失って、母親とふたりきりになりましたが、母親がシルバーバーチを通じて聞いたふたりからのメッセージを、→
『母と子の心霊教室』→いつもジョン君に聞かせていたので、11歳の少年ではあっても、すでに死後の世界の存在(そんざい)を自然に信じるようになっていました。まずシルバーバーチの方から、お父さんと妹が今ここに来てますよといい、ふたりともジョン君とおなじように、→
『母と子の心霊教室』→わくわくした気持ちで待ってますよ、というと【ジョン】「僕は妹のことをよく知らないのです」【シルバーバーチ】「でも、妹の方はジョン君のことをよく知っておりますよ」【ジョン】「僕がまだ小さかったときに見たきりだと思います」
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】「いいえ、その小さいときから今のように大きくなるまで、ずっと見守っております。ジョン君には見えなくても、妹の方からはジョン君がよく見えるのです。」
『母と子の心霊教室』「おなじくふたつの目をしていても、ジョン君の目とはまったくちがうのです。壁(かべ)やドアを突き通して見ることができるのです」【ジョン】「そうらしいですね。僕知ってます」
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】「ジョン君のような目をもっていなくても、よく見えるのです。霊(れい)の目で見るのです。霊(れい)の目で見ると、はるか遠い遠い先まで見えるのです」
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-----付録02
『母と子の心霊教室』【霊(れい)に年令はない】【ジョン】「今、妹はいくつになったのですか」【シルバーバーチ】「それはとてもむずかしい質問ですね。なぜむずかしいかを説明しましょう。私たち霊(れい)の成長のしかたは、ジョン君とはちがうのです。」
『母と子の心霊教室』「誕生日(たんじょうび)というものがないのです。年がひとつ増えた、2歳になったというようないい方はしないのです。そういう成長のしかたではなくて、霊的(れいてき)に成長するのです。いいかえれば、パーフェクト(完全)へ向けて成長するのです」
『母と子の心霊教室』【ジョン】「パーフェクトというのはなんですか」【シルバーバーチ】「パーフェクトというのは魂(たましい)の中のすべてのものが発揮(はっき)されて、欠点も弱点もない、1点非のうちどころのない状態です。それがパーフェクトです。」
『母と子の心霊教室』【ジョン】「いいかえればピースですか」(訳者(やくしゃ)注―ここではなんの悩みも心配もないという意味)【シルバーバーチ】「そうです。パーフェクトになればピースが得られます。しかし、じつをいうと“これがパーフェクトです”といえるものは」→
『母と子の心霊教室』→「存在しないのです。どこまでいっても、それは永遠につづく過程のひとつの段階にすぎないのです。いつまでもつづくのです。おわりというものがないのです」
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-----付録03
『母と子の心霊教室』【死は悲しいことではない】【ジョン】「でも、パーフェクトに手が届(とど)いたら、それでおわりとなるはずです」【シルバーバーチ】「パーフェクトには手が届(とど)かないのです。いつまでもつづくのです。これはジョン君には想像できないでしょうね」
『母と子の心霊教室』「でも、ほんとにそうなのです。霊的(れいてき)なことには、はじまりもおわりもないのです。ずっと存在(そんざい)してきて、休みなく向上していくのです。ジョン君の妹も大きくなっていますが、地上のようにからだが大きくなったのではなくて、」→
『母と子の心霊教室』→「精神と霊(れい)が大きくなったのです。成熟(せいじゅく)したのです。内部にあったものが開発されたのです。発達したのです。でもからだのことではありません。いくつになったかは地上の年令の数え方でしかいえません。」
『母と子の心霊教室』「そのことよりもジョン君に知ってほしいことは、もうわかってきたでしょうけど、妹とお父さんはいつもジョン君のそばにいてくれてるということです。これは、まだまだ知らない人が多いたいせつな秘密(ひみつ)です。いつもいっしょにいてくれるのです」
『母と子の心霊教室』「ジョン君を愛し、力になってあげたいと思っているからです。こんなことは人に話しても誰(だれ)も信じてくれませんよね?みんな目に見えないものは存在(そんざい)しないと思っているからです。このことを理解しないために地上では多くの悲しみが」→
『母と子の心霊教室』→「生じております。理解すれば“死”を悲しまなくなります。死ぬことは悲劇(ひげき)ではないからです。あとに残された家族にとっては悲劇(ひげき)となることがありますが、死んだ本人にとっては少しも悲しいことではありません」
『母と子の心霊教室』「新しい世界への誕生(たんじょう)なのです。まったく新しい生活の場へ向上していくことなのです。ジョン君もそのことをしっかりと理解してくださいね。妹のことは小さいときに見たことがあるからよく知ってるでしょ?」
『母と子の心霊教室』【ジョン】「いま、この目で見てみたいです」【シルバーバーチ】「目を閉じれば見えることがあると思いますよ」【ジョン】「この部屋にいる人が見えるようにですか」【シルバーバーチ】「まったく同じではありません。さっきもいったように」→
『母と子の心霊教室』→「“霊(れい)の目”で見るのです。霊(れい)の世界のものは肉眼では見えません。同じように霊(れい)の世界の音は肉体の耳では聞こえません。今お父さんがとてもうれしいとおっしゃってますよ。」
『母と子の心霊教室』「もちろん、お父さんはジョン君のことをなんでも知っています。いつも面倒(めんどう)をみていて、ジョン君が正しい道からそれないように導いてくれているのですから」
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-----付録04
『母と子の心霊教室』【考えることにも色彩(しきさい)がある】【ジョン】「僕に代わって、礼をいってくださいね」【シルバーバーチ】「今の言葉はちゃんとお父さんに聞こえてますよ。ジョン君にはまだちょっと理解はむりかもしれませんね」
『母と子の心霊教室』「でも、ジョン君がしゃべること、考えてることもみなお父さんにはわかるのです。フラッシュとなってお父さんのところに届(とど)くのです」【ジョン】「どんなフラッシュですか」【シルバーバーチ】「ジョン君がなにかを考えるたびに小さな光が出るのです」
『母と子の心霊教室』【ジョン】「どんな光ですか。地上の光とおなじですか。僕たちの目には見えないのでしょうけど、マッチをすったときに出るフラッシュのようなものですか」【シルバーバーチ】「いえ、いえ、そんなんじゃなくて小さな色のついた明かりです」
『母と子の心霊教室』「ローソクの明かりに似ています。でも、いろんな色があるのです。考えの中身によってみな色がちがうのです。地上の人間の思念は、そのように色彩(しきさい)となって私たちのところに届(とど)くのです。」
『母と子の心霊教室』「私たちには人間が色彩(しきさい)のかたまりとして映(うつ)ります。いろんな色彩(しきさい)をもったひとつのかたまりです。訓練のできた人なら、その色彩(しきさい)のひとつひとつの意味を読みとることができます」
『母と子の心霊教室』「ということは、隠(かく)しごとはできないということです。その色彩(しきさい)が人間の考えていること、欲しがっているもの、そのほかなにもかも教えてくれます」
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-----付録05
『母と子の心霊教室』【スピリチュアリズムはなぜたいせつか】【ジョン】「スピリチュアリズムを知ると、どんな得(とく)をするのでしょうか」【シルバーバーチ】「知識はすべてたいせつです。なにかを知れば、知らないでいるときよりその分だけ得をします。」
『母と子の心霊教室』「知らないでいることは、暗やみの中を歩くことです。知るということは、光の中を歩くことです。ジョン君はどっちの道を歩きたいですか」【ジョン】「光の中です」【シルバーバーチ】「でしたら、少しでも多くのことを知らなくてはいけません」
『母と子の心霊教室』「知識はたいせつな財産です。なぜならば、知識から生きるための知恵(ちえ)が生まれるからです。知識が少ないということは持ち物が少ないということです。わかりますね?ジョン君はいま地球という世界に住んでいます」
『母と子の心霊教室』「自分では地球という世界は広いと思っていても、宇宙(うちゅう)全体から見ればほんのひとかけらほどの小さな世界です。その地球上に生まれたということは、その地球上の知識をできるだけ多く知りなさいということです」
『母と子の心霊教室』「それはつぎの世界での生活に備えるためです。そこでスピリチュアリズムのことですが、人生の目的を知るということはとてもたいせつなことなのです。なぜなら、それを知らずにいることは、なんのために生きているかを知らずに生きていることになるからです」
『母と子の心霊教室』「そうでしょ?ジョン君のお母さんは前よりずっと幸せです。亡(な)くなられたお父さんや妹のことについて正しい知識を得たからです。そう思いませんか?」【ジョン】「そう思います。前よりも助けられてることが多いみたいです」
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】「ほら、ジョン君の質問に対する答えがそこにあるでしょ?さてつぎの質問は?」
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-----付録06
『母と子の心霊教室』【原子爆弾(げんしばくだん)は善か悪か】(付録の原書の出版は1952年)【ジョン】「地上の人間が発明するものについて、霊(れい)の世界の人たちはどう思っていますか。たとえば原爆(げんばく)のことなんかについて」
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】「これは大きな質問をされましたね。地上の人たちがどう考えているかは知りませんが、私が考えていることを正直に申しましょう。地上の科学者は、戦争のために実験と研究にはっぱをかけられ、その結果として原子エネルギーという」→
『母と子の心霊教室』→「秘密(ひみつ)を発見しました。そしてそれを爆弾(ばくだん)に使用しました。しかしほんとうは、人類が精神的・霊的(れいてき)にもっと成長して、それを正しく扱(あつか)えるようになってから発見すべきだったのです」
『母と子の心霊教室』「もうあと100年か200年のちに発見しておれば、地上人類はいまより進歩していて、その危険(きけん)な秘密(ひみつ)の扱(あつか)い方に手落ちがなかったでしょう。いまの人類は、まだまだ“うっかり”の危険性(きけんせい)があります」
『母と子の心霊教室』「原子エネルギーは益にも害にもなるものを秘(ひ)めているからです。ですから、ジョン君の質問に対する答えは、地上人類が精神的・霊的(れいてき)にどこまで成長するかにかかっています。わかりますか?」
『母と子の心霊教室』【ジョン】「最後におっしゃったことがよくわかりません」【シルバーバーチ】「では、説明のしかたを変えてみましょう。原子エネルギーの発見は、時期が早すぎたということです。人類全体としては、まだ自分たちが発見したものについて、」→
『母と子の心霊教室』→「正しく理解する用意ができていなかったために、それが破壊(はかい)の目的のために利用されてしまったのです。もしも十分な理解ができていたら、有意義(ゆういぎ)な目的のために利用されたことでしょう」
『母と子の心霊教室』「さて、最初の質問にもどりますが、もしも、地上の科学者のすべてが、霊的(れいてき)なことについての正しい知識をもっていれば、そうした問題で悩(なや)むこともなかったことでしょう。出てくる答えはきまっているからです」
『母と子の心霊教室』「霊的(れいてき)な理解力ができていれば、その発見のもつ価値を認識し、その応用は人類の福祉(ふくし)のためという答えしか出てこないからです」
『母と子の心霊教室』【ジョン】「それがほんとにどんなものであるかがわかったら正しい道に使うはずです」【シルバーバーチ】「そのとおりです。自分の発明したもののとり扱(あつか)いに悩(なや)むということは、まだ霊的(れいてき)理解力ができていないということです」
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-----付録07
『母と子の心霊教室』【霊(れい)と幽霊(ゆうれい)のちがい】【ジョン】「幽霊(ゆうれい)と霊(れい)とは、どうちがうのですか」【シルバーバーチ】「これはとてもいい質問ですよ。幽霊(ゆうれい)も霊(れい)の1種です。」→
『母と子の心霊教室』→「が、霊(れい)が幽霊(ゆうれい)になってくれては困るのです。地上の人たちが幽霊(ゆうれい)と呼(よ)んでいるのは、地上生活がとてもみじめだったため、いつまでも、地上の雰囲気(ふんいき)からぬけ出られないでいる霊(れい)が」→
『母と子の心霊教室』→「姿(すがた)を見せた場合か、それとも、よほどのことがあって、つよい憎(にく)しみや恨(うら)みを抱(いだ)いたその念が、死後もずっと残っていて、それがなにかの拍子(ひょうし)にその霊(れい)の姿(すがた)となって見える場合の、」→
『母と子の心霊教室』→「いずれかです。幽霊(ゆうれい)さわぎの原因は、たいてい最初に述べた霊(れい)、つまり地上世界からぬけ出られない霊(れい)のしわざである場合が多いようです。」
『母と子の心霊教室』「死んで地上を去っているのに、地上で送った生活、自分の欲望(よくぼう)しか考えなかった生活が、その霊(れい)を地上にしばりつけるのです」【ジョン】「もう、質問はありません」
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】「以上の私の解答に、ジョン君は何点をつけてくれますか」【ジョン】「僕自身、その答えがわからなかったんですから…」【シルバーバーチ】「私の答えが、正しいかまちがっているかが、ジョン君にはわからない―よろしい!」
『母と子の心霊教室』「わからなくても少しもかまいません。たいせつなのはつぎのことです。ジョン君は地上の身近な人たちによる愛情で包まれているだけでなく、私たち霊(れい)の世界の者からの、大きな愛情によっても包まれているということです」
『母と子の心霊教室』「目には見えなくても、ちゃんと存在(そんざい)しています。触(さわ)ってみることができなくても、ちゃんと存在しています。なにか困(こま)ったことがあったら、静かにして、私かお父さんか妹か、だれでもいいですから心の中で念じてください。」
『母と子の心霊教室』「きっとその念が通じて援助にまいります」(S・フィリップス編(へん)『シルバーバーチの霊訓⑥』より抜粋(ばっすい))
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-----付録08
『母と子の心霊教室』【ふたりの幼児(ようじ)と語る】交霊会(こうれいかい)の正式のメンバーではないけど、シルバーバーチの“お友だち”として毎年クリスマスが近づくと招待されて、シルバーバーチと楽しいお話をさせてもらっている子どもがいます。
『母と子の心霊教室』ルース(女児)とポール(男児)のふたりです。この日もふたりがいっしょに招かれていました。まず、シルバーバーチがつぎのようなお祈(いの)りをしました。
『母と子の心霊教室』「神よ。なにとぞ私たちにあなたの愛、あなたの叡智(えいち)、あなたの慈悲(じひ)を知る力を授(さず)けたまえ。素朴(そぼく)さと無邪気(むじゃき)さをもってあなたに近づき、童子(どうじ)のごとき心をもつ者のみに示される真理を」→
『母と子の心霊教室』→「悟(さと)らしめたまわんことを。あなたは不変にしてしかも変転きわまりない大自然の栄光(えいこう)の中のみならず、童子(どうじ)の無邪気(むじゃき)さの中にも顕現(けんげん)しておられるからでございます」
『母と子の心霊教室』それからふたりに向かって、あたかも父親のような慈愛(じあい)に満ちた口調(くちょう)で、目にこそ見えなくてもたびたびふたりの家を訪(おとず)れていることをのべてから、さらにこうのべました。
『母と子の心霊教室』「私はあなたたちと遊んでいるのですよ。妖精(ようせい)や天使といっしょに、そしてとくにあなたたちに霊(れい)の世界のすばらしさを教えようとしている人たちといっしょに、あなたたちのお家(うち)を訪(おとず)れているのですよ」
『母と子の心霊教室』すると、最近になって、霊視(れいし)能力が出はじめたルースが、ときどき寝室(しんしつ)で見かける“光”はなんですかとたずねました。ポールもルースといっしょにいるときに同じものを見かけることがあるのです。
『母と子の心霊教室』シルバーバーチは、それが妖精(ようせい)と天使が見せてくれているものであることを説明してから、ルースに向かって「あの光はその妖精(ようせい)たちがたずさえてくる“守護(しゅご)の光”で、あなたたちをとりまいております」と述べ、→
『母と子の心霊教室』→こんどはポールに向かって「霊(れい)の世界には、地上で遊ぶチャンスがあたえられないうちに連(つ)れてこられた子どもが、それはそれはおおぜいいるのです。そういう子どもたちを、あなたたちと遊ばせるために連れもどすことがあります」
『母と子の心霊教室』「あなたたちとの遊びを通して、まだいちども体験したことのないものを得ることができるのです」ルースがシルバーバーチに、こうして霊界(れいかい)からお話をしにもどってきてくださることにお礼をいうと、→
『母と子の心霊教室』→【シルバーバーチ】「いえ、いえ、あなたたちこそ、私の話を聞きにきてくれてありがとう。こうしてお話をしにくることによって私は、みなさんが私のお話から得られる以上のものをいただいているのです。おふたりの心には、私のほんとうの住処(すみか)」→
『母と子の心霊教室』→「である高い境涯(きょうがい)の純粋(じゅんすい)さが反映(はんえい)しております。その純粋(じゅんすい)さは、地上近くで仕事をしている霊(れい)にとって、とてもたいせつなものなのです」
『母と子の心霊教室』「それをおふたりの心の中に見つけて、いつも慰(なぐさ)められております」【ルース】「霊界(れいかい)のお友だちに会いにもどられるのは楽しいですか」【シルバーバーチ】「もちろん楽しいですとも。ルースちゃんだって、」→
『母と子の心霊教室』→「もしお家(うち)から遠く離(はな)れて暮(く)らして、ながいことお父さんお母さんに会わずにいたら、いよいよお家へ帰ることになったと聞かされたときは、うれしくないですか。私はもうすぐ、私のほんとうの家に帰って、そこでおおぜいの」→
『母と子の心霊教室』→「私の愛する霊(れい)、私を愛してくれてる霊(れい)、私にこの使命をさずけてくださった霊(れい)と会うことになっております。ですが、それは、人生の旅を理解するための知識を必要としている、地上のさらにおおぜいの人たちのお役に立つための」→
『母と子の心霊教室』→「力をいただくためです」【ルース】「私も、妖精(ようせい)が見られるのが楽しみです」【シルバーバーチ】「そういう楽しみをさずかったことを感謝しなくてはいけませんよ。なにも感じない人がたくさんいるのですから」
『母と子の心霊教室』ここでふたりが霊媒(れいばい)のひざに座(すわ)って、シルバーバーチに口づけをさせてほしいといいました。それがおわってから、こんどは霊界(れいかい)についてなにか楽しい話をしてくださいと頼(たの)みました。すると―
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】霊界(れいかい)にも広い広い動物の王国があることをごぞんじでしょうか。そこでは動物界のあらゆる種類のものが―動物も小鳥も―襲(おそ)ったり恐(おそ)ろしがったりすることなく、仲(なか)よくいっしょに暮らしております。
『母と子の心霊教室』ライオンが子羊(こひつじ)とならんで寝(ね)そべっても、けんかもせず、“えじき”になることもありません。美しい花園もたくさんあります。そこに咲(さ)いている花ばなはそれぞれの種類に似合った色彩(しきさい)、濃(こ)さ、形をしています。
『母と子の心霊教室』地上では見られない色がたくさんあります。また美しい湖、山、大きな川に小さな川、豪華(ごうか)な羽毛(うもう)と、目の覚めるような色彩(しきさい)をした小鳥がたくさんいます。昆虫(こんちゅう)もきれいな種類のものがたくさんおります。
『母と子の心霊教室』地上で見かけるものよりは変異(へんい)しています。(物質界での)さなぎの段階(だんかい)を通過して、ほんとうの美しい姿(すがた)をみせているのです。【ポール】「地上で、もしも子羊(こひつじ)がライオンのそばに寝そべったら、」→
『母と子の心霊教室』→「まるごと食べられてしまいます」【シルバーバーチ】「地上の話ではありませんよ。こちらの世界のお話ですから大丈夫(だいじょうぶ)です」【ルース】「シルバーバーチさんのお家(うち)はきれいでしょうね」
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】「それはそれは美しくて、とても言葉ではいいあらわせません。絵かきさんがえがこうとしても、ぜんぶの色あいを出す絵の具が地上にはありません。音楽でその美しさを表現しようにも、地上の楽器では出せない音階があります」
『母と子の心霊教室』「“マーセルおじさん”―シルバーバーチの肖像画(しょうぞうが)をえがいた心霊(しんれい)画家のマーセル・ポンサン氏で、その日も出席していた―に聞いてごらんなさい。あの人は絵かきさんです」
『母と子の心霊教室』「ときおりインスピレーションで見た霊界(れいかい)の美しさをえがく絵の具がないとおっしゃるはずですよ」【ルース】「寝ているあいだに霊界(れいかい)へ行くことがあるそうですけど、そのときのことを覚(おぼ)えてないのですけど…」
『母と子の心霊教室』【シルバーバーチ】「大きな精神で体験したことが、人間の小さな脳(のう)に入りきれないからです」【ポール】「シルバーバーチさんは英語がじょうずですね」【シルバーバーチ】「そのことをありがたいと思っております」
『母と子の心霊教室』「こうなるまでにながい時間がかかりました。ポール君がおしゃべりできるようになるのと、ほぼ同じくらいの年数がいりました。この“ぎこちない”地上の言葉をしゃべるようになるために、ずいぶん練習しました。私の世界ではそんな面倒(めんどう)がいりません」
『母と子の心霊教室』「言語はしゃべらないのです。こちらはこころの世界です。あるがままが知れてしまうのです」【ポール】「ウソをついても、知られないようにすることができますか」【シルバーバーチ】「ウソというものが存在(そんざい)できないのです」
『母と子の心霊教室』「神のおきてをごまかすことはできないからです。あるがままの姿(すがた)が映(うつ)しだされるのです。見せかけも、ごまかしも、ぜんぶはぎとられてしまい、そのままの姿(すがた)がみんなに見られるのです」
『母と子の心霊教室』「でも、それをこわがるのは、自分のことしか考えない人たちだけです」【ルース】「霊(れい)や妖精(ようせい)がいることを信じることができて、うれしいです。いつまでも信じていたいと思います」【シルバーバーチ】「そうですとも」
『母と子の心霊教室』「その信仰(しんこう)を忘(わす)れてはいけませんよ。人に笑(わら)われても気にしてはいけませんよ。こんなすてきな信仰(しんこう)がもてて幸せだなあと、それだけを思っていればよろしい。それを笑う人はなにも知らないのですから」
『母と子の心霊教室』【ポール】「僕たちは、どのようにして物事を思い出すのでしょうか」【シルバーバーチ】「ひとつのことを知ると、それは“記憶(きおく)の部屋”にしまわれます。そして、その知識が必要になると、知りたいという欲求(よっきゅう)が“てこ”になって」→
『母と子の心霊教室』→「(タイプライターのキーのように)その知識を引き出します。すると記憶(きおく)がよみがえってきて、使用される野を待ちます。使用されるとまた記憶(きおく)の部屋へもどされます。いちど学んだことはけっして失われません」
『母と子の心霊教室』「いったん覚(おぼ)えたことはけっして忘(わす)れません」【ルース】「じゃ、あたしたちが考えていることが、ぜんぶそちらからわかるのですか」【シルバーバーチ】「親しい間柄(あいだがら)の霊(れい)にはわかります」
『母と子の心霊教室』「人間の心の中は開いた本のようなものです。親しい人にはみな読みとれます。親しくない人にはわかりません。近づけないからです」続いて話題が、シルバーバーチの、インディアンとしての地上時代の生活に移りました。
『母と子の心霊教室』まず山のふところでの“水”に左右された生活のようすを語りました。その生活は素朴(そぼく)で、現代文明にありがちな問題や、せかせかしたところがなかったこと、日がくれると子どもの霊(れい)がやってきて“よい子はもう寝る時間ですよ”と→
『母と子の心霊教室』→告げてくれたこと、寝入ると、霊(れい)の世界へ遊びにいったことなどを話して聞かせました。そして最後にこうのべました。「では、もうひとつだけお話してお別れすることにいたしましょう」
『母と子の心霊教室』「私は間もなく地上を離(はな)れて、いくつもの界を通過して、私のほんとうの住まいのある境涯(きょうがい)へいき、そこで、何千年ものあいだ知りあっている人たちとお会いします。地上のためにはたらいている人たちばかりです」
『母と子の心霊教室』「しかも、たびたび苦しい思いをさせられています。私はこれからそこへいって、かつて身につけた霊力(れいりょく)をとりもどしてきます。そこへいって、私はこれから先の計画を教えていただき、これまでに、私がおおせつかった仕事をちゃんと」→
『母と子の心霊教室』→「やりとげているかどうか、どこまで成功し、どこが失敗したか、それをつぎの機会にやりなおすことができるかどうかをお聞きします。それからみんなでそろって大集会に出席して、そこで、あなたたちがイエスさま(後注)と呼んでいる方とお会いします」
『母と子の心霊教室』「するとイエスさまは、美しさと優(やさ)しさと理解と同情にあふれたお言葉をかけてくださいます。そのときの私たちは、神さまのマントで包まれます。愛の衣(ころも)で包まれます。そして神さまの尊(とうと)い力で身をかためて、」→
『母と子の心霊教室』→「一人ひとりに授(さず)けられた新しい使命に向かって出発します。おふたりのような子どもから“シルバーバーチさんが大すき”といわれると、私はいつも“ああよかった”と思います。なぜなら、私たちの仕事は愛を得てはじめてなしとげられるものであり」→
『母と子の心霊教室』→「愛の反応(はんのう)を見いだして、はじめて仕事がうまくいっていることを知るからです。どうか、その天界の光が、みなさんの毎日の生活に反映(はんえい)されることを祈ります。神の恵(めぐ)みが、いつもみなさんとともにあることを祈(いの)ります」
『母と子の心霊教室』「ここにおいでのみなさんはいままさに、神が託(たく)された霊団(れいだん)の保護のもとにいらっしゃいます」こうしてふたりの子どもにとって、その年で最高の1日が終わったのでした。(A・W・オースティン編『シルバーバーチの霊訓⑤』より抜粋)
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母と子書籍img
-----10章01
『母と子の心霊教室』第10章 おしまいに 1848年3月31日―みなさんはこの日がどんな日か覚(おぼ)えていますか?そうです。アメリカのハイズビル村で、フォックス姉妹が不思議な物音の正体をつきとめた日です。
『母と子の心霊教室』そのことがきっかけとなって心霊(しんれい)研究がさかんになり、心霊学(しんれいがく)が生まれたことはすでにのべました。さらにまた、心霊学(しんれいがく)を土台として、→
『母と子の心霊教室』→人間の正しい生き方についての考えや教訓が生まれ、これをスピリチュアリズムと呼(よ)んでいることも学びました。前章において、その内容の1部をみなさんにわかる範囲(はんい)で説明しました。
『母と子の心霊教室』【1 心霊現象(しんれいげんしょう)はむかしからあった】ところで世の中には、このスピリチュアリズムを、新しい宗教(しゅうきょう)だという人がいます。これはまちがっています。なぜかというと、スピリチュアリズムと同じ考えや信仰(しんこう)、→
『母と子の心霊教室』→あるいは心霊(しんれい)現象そのものが、人間の歴史が記録に残るようになるずっと前から存在しており、心霊学(しんれいがく)がこれに科学的な説明をほどこしたにすぎないからです。
『母と子の心霊教室』今日でも、アフリカの土人の間では、いちばんすぐれた霊能(れいのう)をもった者が、尊敬(そんけい)されて酋長(しゅうちょう)になっていますが、どの民族でも最初のころはみなそうだったのです。
『母と子の心霊教室』歴史を調べてみると、心霊(しんれい)現象がずいぶん古くからあったことがわかります。たとえば、いまから3000年ほど前の、中国やエジプトの遺跡(いせき)から掘り出されたものをみますと、心霊治療(しんれいちりょう)を施(ほどこ)している→
『母と子の心霊教室』→ようすをえがいた絵がたくさんあります。
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-----10章02
『母と子の心霊教室』【2 偉大(いだい)な指導者はみな霊能者(れいのうしゃ)だった】また、みなさんもよく知っているギリシャの大哲学者(てつがくしゃ)ソクラテスは、大切な仕事をするときは、かならず背後霊(はいごれい)の指示にしたがっていたそうです。
『母と子の心霊教室』ソクラテスがあまり霊(れい)の話や死後の世界のことを口にするので、悪魔(あくま)の使いだとされて裁判(さいばん)にまでかけられ、最後は毒を飲まされて死んだのでした。いよいよ毒を飲むとき、ソクラテスはまわりの者にこういったそうです。
『母と子の心霊教室』「やってはならないことを私がしかけると、いつも霊(れい)の声がして止めてくれるのだが、いまはなんの声も聞こえない。どうやら私も死ぬ時期がきたらしいから、よろこんで飲ませていただくことにしよう」と。
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『母と子の心霊教室』ソクラテスはよほどすぐれた霊能者(れいのうしゃ)だったようですね。おなじころ、ギリシャのデルポイという都に“アポロの神託所(しんたくじょ)”というのがあったことも、見逃(みのが)せないたいせつな史実です。
『母と子の心霊教室』なにか大事なことが起きると、政治をあずかる人びとが、どうすべきかを神さまから聞くために、アポロという神さまをまつっているデルポイの神殿に参拝(さんぱい)して、霊媒(れいばい)を通じてのお告げ(霊言)を聞きました。
『母と子の心霊教室』この事実は、やはりこの時代にも、スピリチュアリズムとおなじ考えや信仰(しんこう)があったことを物語っております。
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-----10章03
『母と子の心霊教室』【3 無知ほどこわいものはない】さらに時代が新しくなると、よくごぞんじのイエス・キリストという大宗教家(しゅうきょうか)があらわれます。バイブル(聖書)にはイエスが語った言葉といっしょに、イエス自身が見せた奇跡的(きせきてき)な→
『母と子の心霊教室』→現象や病気なおしの話がのっています。これをキリスト教の信者は、イエスが神の特別の子だからできたのだと信じているのですが、じつはぜんぶ心霊(しんれい)現象だったわけです。その証拠(しょうこ)に、イエス自身こういっているではありませんか。
『母と子の心霊教室』「私にできることは、あなたたちにもできるのです。いえ、私以上のことができるのです」このイエスの言葉どおり、いまでは世界中の霊能者(れいのうしゃ)がイエスにおとらぬ、→
『母と子の心霊教室』→すばらしい現象を見せています。けっきょくイエスは特別の神の子ではなく、ひとりのすぐれた霊能者(れいのうしゃ)だったわけです。そのイエスは、ごぞんじのとおり“はりつけ”にされて死にました。ソクラテスは毒を飲まされて死にましたが、→
『母と子の心霊教室』→これと同じように、心霊(しんれい)能力をもった者が、悪魔(あくま)の使いだとされて殺されたり、いじめられたりした話はほかにもたくさんあります。フランスのジャンヌ・ダルクの話もよく知っているでしょう。
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『母と子の心霊教室』イギリスとの戦いで、霊(れい)の指示にしたがって、みごとにイギリス軍を破った少女の話です。ジャンヌ・ダルクもソクラテスと同じく霊聴力(れいちょうりょく)をもっていたのです。ところが、のちにイギリス軍に捕(と)らえられたとき、→
『母と子の心霊教室』→魔法使(まほうつか)いだとされて、火あぶりの刑によって殺されてしまったのです。なんというひどいこと、いや、なんとまちがったことをしたことでしょう。真理を知らないということがどんなに恐ろしいことか、こうしたわずか2、3の例でも→
『母と子の心霊教室』→よくわかっていただけたと思います。
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-----10章04
『母と子の心霊教室』【4 最後のおねがい】もちろん現在でも、スピリチュアリズムのことをなにも知らない人が、まだまだおおぜいいます。ずっと前のことですが、私にもこんな体験がありました。それは、私が事故にあって入院していたときのことですが、→
『母と子の心霊教室』→ベッドでスピリチュアリズムの新聞を読んでいると、隣(となり)のベッドに寝(ね)ていた人が、「あの、ちょっとお聞きするのですが、あなたはスピリチュアリズムを信じておられる方ですか」と聞きます。
『母と子の心霊教室』その聞き方が、いかにも珍(めずら)しいことを聞くような感じなので、「ええ、そうですが、それがどうかしましたか?」と、逆に聞き返しました。するとその人は、「いや、いや、ただあなたがそれを読んでおられるので、きっとそうだろうと思っただけなんです」→
『母と子の心霊教室』→「そういう方がこの世にいることは、以前から耳にしていたのですが、実際にお目にかかったのはあなたが最初なんです」といって、じろじろ私の顔を眺(なが)めます。そこで私も言ってやりました。
『母と子の心霊教室』「そうですか、ではどうぞ、お気のすむまで見つめてくださいよ」どうやらその人は、私がスピリチュアリズムを信じているから珍(めずら)しがったのではなくて、スピリチュアリズムを信じている人も、ふつうの人と少しも変わらないことを知って→
『母と子の心霊教室』→感心したようすでした。そうです、その人はそれまで、スピリチュアリズムを信じるような人間は、よほど変わった人間だろうと思っていたわけなのです。どうかみなさんも、これから先のながいながい人生で、とりかえしのつかない過(あやま)ちを→
『母と子の心霊教室』→おかすことなく、清く正しく美しく、しかも死後の生活に役立つような、意義ある地上生活を送るために、正しい知識すなわち真理をひとつでも多く身につけ、それを人にもわけてあげてください。
『母と子の心霊教室』それが私の最後の、そしていちばん大きなお願いなのです。   おわり
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