『ベールの彼方の生活①』
私は今あなたの心に浮かぶ疑問にお答えしているのですよ。帽子?いえ無帽です。髪型ですか。ただ柔らかそうな茶色の巻き毛を真ん中で左右に分けておられるだけで、それが首の辺りまで垂下がっておりました。頭には幅の広い鉢巻のような帯を締めておられましたが、―
『ベールの彼方の生活①』
―その帯は金で出来ており真ん中と両側に一つずつ宝石が付いておりました。また胴にはピンクの金属で出来たシンクチャーを締めておられましたが、何も飾っていない丸出しの手足からも柔らかい光輝が発しておりました。これらは全部その方の霊格の高さを示しておりました。
『ベールの彼方の生活①』
お顔は威厳に満ちていましたが、その固い表情の中にも言うに言われぬ優しい慈悲がにじみ出ており、それを見て私たちの心に安心感と信頼心が湧いてきました。また尊敬の念も自然に湧いて来ました。
『ベールの彼方の生活①』
やがて天使様は私たちの波長に合わせている事がすぐに判るような、ゆるやかな口調でこう言われました。ゆるやかでもその響きの中に心に沁みわたるものを感じ取る事ができました。「私の名はカス…」いけません。
『ベールの彼方の生活①』
名前は私の弱点のようでして、地上へ降りて来るとどうも名前を思い出すのが苦手です。そのうち思い出すでしょう。とにかくご自分のお名前をおっしゃってから、こんな事を言われました。「私の事は既にお聞きになっておられると思います。やっとお会いできましたね」―
『ベールの彼方の生活①』
―「では私の後に付いて来て下さい。さっそくあなた方をお呼びした目的をお話いたしましょう。」私たちは言われるまま天使様の後から付いて行きましたが、その道すがら気軽に話しかけられるので、いつの間にかすっかり気安さを覚えるようになりました。
果てしなく果てしなく霊的知識普及の使命を遂行中。僕の蒔いたタネが誰かの心に根づいて霊関連書籍を手にされる事を切に切に祈ります(ブログ“「霊」関連書籍の総括”参照)一人でも多くの方に地上で最も大切な知識、真理を悟って頂くキッカケを得て頂きたいです。カタカタカタカタカタカタカタ(祈)
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『ベールの彼方の生活①』
天使様といっしょに通った道は公園を出てすぐ左手にある並木道でしたが、やがて別の公園に入りました。入ってすぐ気づいたのですが、そこは私有の公園つまり公園と言ってもよいほど広い庭園という事です。真ん中にはそれはそれは見事な御殿が建っていました。
『ベールの彼方の生活①』
一見ギリシャ風の寺院のような恰好をしており四方に階段がついております。よほど偉い方が住んでおられるのだろうと想像しながら天使様の後についてその建物のすぐ側まで近づきました。近づいてみてその大きさに改めて驚きました。
『ベールの彼方の生活①』
左右の幅の広さもさる事ながらアーチ型の高い門、巨大な柱廊玄関、そして全体を被う大ドーム。私たち五人はただただその豪華さに見とれていました。黄金のドームを頂いた大きな建物と聞いていたのはその建物の事でした。
『ベールの彼方の生活①』
近づいて見るとドームの色は黄金色でなく少し青味がかっておりました。私はさっそくどんな方がお住みになっておられるのかお聞きしてみました。すると天使様はあっさりとこう言われました。―
『ベールの彼方の生活①』
―「いや何、これが私の住居ですよ。地方にも二つ私宅をもっております。よく地方にいる友を訪ねる事があるものですから。それではどうぞお入り下さい。遠路はるばるようこそいらっしゃいました」天使様の言葉には少しも気取りというものがありません。
『ベールの彼方の生活①』
“気取らない”という事が霊格の偉大さを示す一つの特徴である事を学びました。地上でしたらこんな時には前もって使いの者が案内して恭々しく勿体ぶって拝謁するところでしょうが、この度はその必要もないので全部省略です。最も必要な時はちゃんとした儀式もいたします。
『ベールの彼方の生活①』
行うとなれば盛大かつ厳粛なものとなりますが、行う意味の無い時は行われません。さて、カストレル様―やっと名前が出ましたね。詳しい事は明晩にでもお話致しましょう。あなたもそろそろ寝まなくてはならないでしょう。ではおやすみ。
現在「ベールの彼方の生活」も抜粋してますが、シルバーバーチは何巻から読み始めても全く問題ない書籍ですが、ベールの彼方の生活については「続き物」的なところがありますので、1巻から順に読み進めて知識を得つつ4巻に到達するという読み方が良いと思います。最高にオススメなのです☆(祈)
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