『ベールの彼方の生活①』
それはさらに高い界層の担当者に引き渡され、そこでの一段と高い叡智による処理に任される。高等な祈りが全て聖人君子からのものであると考えるのは禁物です。往々にして無邪気な子供の祈りの中にそれが見出されます。
『ベールの彼方の生活①』
その訴え、その嘆きが、国家的規模の嘆願と同じ程度の慎重な検討を受ける事すらあるのです。「汝からの祈りも汝による善行も形見として神の御前に届けられるぞよ」天使がコルネリウス(ローマ教皇 251―253)に告げたと言われるこの言葉をご存知であろう。
『ベールの彼方の生活①』
これは祈りと善行がその天使の前に形体をとって現れ、多分その天使自身を含む霊団によって高き世界へと届けられる実際の事実を述べたものであるが、これが理解されずに無視されています。
『ベールの彼方の生活①』
この言葉は次のように言い変える事が出来よう―“貴殿の祈りと善行は私が座長を勤める審議会に託され、その価値を正当に評価された。吾人はこれを価値あるものと認め、吾人よりさらに上の界の審議官によりても殊のほか価値あるものとのご認知を頂いた。”―
『ベールの彼方の生活①』
―“依ってここに命を受けて参じたものである”と。吾々はわざとお役所風に勿体ぶった言い方で述べましたが、こちらでの実際の事情を出来るだけ理解して頂こうとの配慮からです。
『ベールの彼方の生活①』
以上の事実に照らしてバイブルに出ている祈りの奇跡の数々を吟味して頂けば、吾々霊界の者が目の当りにしている実在の相をいくらか推察して頂けるであろう。そして大切なのは、祈りについて言える事がそのまま他の“あまり感心できぬ”心の動きにも当てはまるという事です。
『ベールの彼方の生活①』
例えば憎しみや不純な心、貪欲その他諸々の精神的罪悪も、そちらでは目に見たり実感したりは出来ないでしょうが、こちらでは立派な形態をとって現れるのです。悲しい哉、天使は嘆く事を知らぬと思い込むような人間は、地上で苦しむ同胞に対して抱く吾々の心中をご存じない。
ただ一言ペテロが「ドルカスよ!おきなさい!お前の祈りは聞かれました!」と言った言葉が聞こえただけであった。するとどうであろう、深い眠りについていた彼女の体は動き出し、皆の前に座りニッコリと笑った。彼女にはもう疫病の影かたちも見られなかった。―【イエスの弟子達】より
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『ベールの彼方の生活①』
神から授かれる魂の使用を誤っているが故に悩み苦しむ人々のために吾々がいかに心を砕いているかをご覧になれば、吾々に愛着を感じて下さると同時に、無闇に神格化してくれる事も無くなるでしょう。
『ベールの彼方の生活①』
さて、この問題は貴殿がその価値をお認めになれば、あとはご自分でさらに深く考究して頂く事にして、貴殿はもう少し通信を続けたいとのお気持なので、貴殿にとって興味もあり為にもなる別の話題を提供しようかと思います。
『ベールの彼方の生活①』
貴殿の教会の尖塔に風見鶏が付いております。あれは貴殿があのような形にしようと決められた事は憶えておられる事と思いますが、いかがであろう。【今あなたから指摘されるまですっかり忘れておりました。おっしゃる通りです。―】
『ベールの彼方の生活①』
【建築家から何にするかと言われて魚と鶏のどっちにしようかと迷ったのですが、最終的には鶏にしました。でも、そんな事が何の意味があるのでしょうか―】ごもっとも。貴殿にとっては些細な事でしょうが、吾々の世界から見ていると些細な事というのは滅多にないものです。
『ベールの彼方の生活①』
鶏の恰好をしたものがあの塔の先に付いている光景は実は五年前に貴殿の精神の中での一連の思念の働きの直接の結果でした。一種の創造的産物という訳です。こんな話を聞けばお笑いになる方も多いでしょうが、それは一向に構いません。
『ベールの彼方の生活①』
吾々の方から見ても人間のする事に苦笑する事が多々あり、なぜ笑うのか理解に苦しまれるであろう事があるものです。貴殿が何気なく決めた時の一連の思念の働きというのは、風見鶏を見る事によって信者の方にペテロが主イエスに反いた事を思い出してもらおうという事でした。
『ベールの彼方の生活①』
思うに貴殿は今の時代に二度とペテロと同じ過ちを繰り返さぬようにその警告のつもりだったのでしょう。しかし、ただそれだけの一見些細に思える決断が吾々の世界へ届き、吾々はそれを真剣に取上げたのです。
【過去コメ】シルバーバーチ霊の犠牲精神を僕たちは決して無駄にしてはいけません。シルバーバーチ霊および高級霊の方々が地上にもたらしてくれた珠玉の霊的真理を僕たちは地上生活中に何としても得心せねばなりません。霊的知識を得ずに他界した無知な霊が下層界に沢山いて霊界の人々を困らせているからです(祈)
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『ベールの彼方の生活①』
申上げますが、新しく教会を建立するという事は実はこちらの世界からの大いなる働きかけを誘う大事業です。新しい礼拝の場の建立ですから、礼拝に出席する霊、建物を管理する霊、等々実に大勢の霊がそれぞれの役目を与えられてその遂行に当ります。
『ベールの彼方の生活①』
貴殿の同僚の中にはその様子を霊視した人がおられますが、その数は極めて限られております。牧師、会集、聖歌隊、等々のそれぞれの性格を考慮に入れ、吾々の中の最適の霊つまり指導する対象にとって最も相応しい霊を選出し、さらには建物の構造まで細かく配慮する。
『ベールの彼方の生活①』
象徴性は特に念入りに検討します。人間には気づかない重要な意味があるからです。風見鶏もその意味で考慮した訳です。話題としてはもっと大きなものを取上げても良さそうですが、一見何でもなさそうに思えるものにもちゃんと意味がある事をお教えしたくてこれを選んだ訳です
『ベールの彼方の生活①』
さてシンボルとして貴殿が雄鶏を選んだからには吾々としてもそれに応えて教会に何かを寄贈しようという事になった。それが吾々の習慣なのです。そこで選ばれたのが例の鐘で、そのために聖歌隊の一人に浄財を集めさせたのです。
『ベールの彼方の生活①』
教会が完成して祝聖式が取り行われた時はまだ鐘は付いておりませんでした。雄鶏は中空高く聳えていても、その口からは貴殿の目論む警告が発せられない。そこで吾々がその“声”を雄鶏に与えたという次第です。
『ベールの彼方の生活①』
鐘の音が雄鶏の言葉―“夕べの祈り”の時も聞こえていた如く―です。貴殿はこうした事を霊界での幻想とでも思われますか。ま、そういう事にでもしておきましょう。でも、とにかくあの鐘の事は有難いと思われたのではないですか。【それはもう本当に嬉しかったです―】
『ベールの彼方の生活①』
【この度の通信にもお礼申上げます。宜しかったらお名前を伺いたいのですが―】吾々は貴殿のご母堂が時折訪れる界から参った者です。実はご母堂から吾々にもっと貴殿を身近に観察して、出来れば何かメッセージを送って欲しいとのご要望があった。
『ベールの彼方の生活①』
仲間の方と一緒に来られたのです。霊団を代表して私から言わせて頂けば、この度の事は吾々も喜んでお引き受け致しました。が実は貴殿の事も教会の建立の事も、ご母堂からお聞きする前から知っておりました。【ご厚意に感謝致します。―】
『ベールの彼方の生活①』
【お名前をお聞きするのは失礼に当りましょうか―】別に失礼ではありませんが申上げても貴殿はご存じないし、その名前の意味も理解できないのではないかと思いますが。【でも宜しかったら是非お教え下さい―】アストリエル。神の祝福を。
【過去コメ】僕が果てしなく行っている霊関連書籍の抜粋。これがホンのおふざけだと思われますか。テキスト撃つと僕にお金が入ってくるとでも言うのですか?そんな訳ありません。僕たちは神の火花を宿した永遠の存在であるという事を地上生活中に何としても悟らねばならないんです。ぜひ書籍を手にしましょう(祈)
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