保育園のお友だちとなかよしになったジョンは、その後、どうしているのでしょう?ではこれから、ジョンのその後のお話をすることにしましょう。ジョンがなかよしになった新しいお友だちの中に、ローズマリーという名前の、→
『スピリチュアルストーリーズ』→かわいらしい女の子がいました。ある日ジョンは、美しいお花がいっぱい咲いているローズマリーのお庭へ遊びに行きました。さて、ジョンがお庭に入ってすぐに気がついたことが1つありました。それは、そのお花畑には、草が1本も生えていないのです。
『スピリチュアルストーリーズ』不思議に思ったジョンは、ローズマリーに言いました。「ローズマリーちゃん、このお庭には、草が1本も生えていないんだね」するとローズマリーは、不思議そうな顔をしながら聞きました。「草?草ってなあに?」
『スピリチュアルストーリーズ』ローズマリーは、まだ赤ちゃんのころにこの天国へ来たので、地上のことは何も知らないのです。そこでジョンが、こう説明してあげました。「草というのはね、だーれもほしがらない植物なんだ。だから、みんな引き抜かれて捨てられてしまうんだよ」
『スピリチュアルストーリーズ』「だって草があると、ほかのきれいな花のじゃまになるからね」これを聞いてローズマリーは、草がとてもかわいそうに思えました。なぜなら、ローズマリーは、どの植物もみんなかわいがってあげなくてはいけないと思っていたからです。
『スピリチュアルストーリーズ』そこでローズマリーは、こう言いました。「いっしょに先生のところへ行って、わたしたちのお庭にその草を植えさせてもらえるように、お願いしてみましょうよ」ジョンも「そうだね、それがいいね」と言って、すぐに賛成しました。
『スピリチュアルストーリーズ』さて、2人のお願いを聞いた先生は、たいそうよろこんで、次のように話されました。「ジョンくんにローズマリーちゃん、先生はお2人の話を聞いて、ほんとうにうれしく思いますよ。草のように、みんなから捨てられてしまう植物だって、」→
『スピリチュアルストーリーズ』→「同じように神さまがつくられたものです。ですから、神さまからみれば、花も、草も、みんな同じように美しいものなのです」先生はそう言いながら、2人に1本の小さな草をくれました。2人は大よろこびでその草を持ち帰り、→
『スピリチュアルストーリーズ』→ていねいに植えてあげました。2人は、今までのけ者にされていた草をかわいがってあげることができ、とてもしあわせでした。やがてその草に、小さな青い花が咲きました。そして、2人でかわいがればかわいがるほど、その花はますます→
『スピリチュアルストーリーズ』→美しくなっていきました。そして、しまいには2人とも、その草を自慢するようになりました。ジョンもローズマリーも、うれしくてなりません。なぜ2人は、このような、しあわせな気持ちになったのでしょうか?
『スピリチュアルストーリーズ』それは、自分たちで育てた草が、神さまがお考えになったとおりにすくすくと育って美しい花を咲かせているからです。