まずは昨日の山の撮影画像をUPですが、結局今週も振り返ってみれば相当のインスピレーション量となっており、全ての説明などできる訳がありませんのでいくつも削除して進める事になります。
んー、先ほど霊団が降らせてきた複数の幽体離脱時映像がとにかく意味不明。説明できそうもありませんので削除する事になると思います残念ですが。一体いつまでこのインスピレーション量と格闘しなければならないのか。イヤ物質界生活中ずっとなんでしょうけど。何とかテキスト撃ち始めましょう。ハァァ(祈)†
皇族などと自称する明仁、文仁、徳仁、悠仁は「処刑遊び」と称して奴隷の女の子を四肢切断、強姦殺人しまくっています。死刑にしましょう(祈)†
まずは昨日の山の撮影画像をUPですが、結局今週も振り返ってみれば相当のインスピレーション量となっており、全ての説明などできる訳がありませんのでいくつも削除して進める事になります。
んー、先ほど霊団が降らせてきた複数の幽体離脱時映像がとにかく意味不明。説明できそうもありませんので削除する事になると思います残念ですが。一体いつまでこのインスピレーション量と格闘しなければならないのか。イヤ物質界生活中ずっとなんでしょうけど。何とかテキスト撃ち始めましょう。ハァァ(祈)†
今日は予報的にグラデーション撮影ができるという事で標高を上げるルートを選択、しかし上ってみると状況が一変。ガスで何にも見えない、風で三脚が倒れそうになる、しかも気温6度。思わず標高を下げたくなりましたが、今から戻っても撮影ポイントがない、もう日の出まで時間もない、もう撮るしかないという事で悪条件の中で強行撮影をしてきました。
撮影画像のUPは明日とさせて頂きますが、まず出版社関連書籍を読み終えました。この本は本当にイイ本だと思います。かなりお勉強になりました。そして現時点で到達した考えがあるのですがそれは明日以降にお話させて頂きます。
幸いにも身体のダメージは少なめ、しっかりダメージ抜きをして明日の長文テキスト撃ちに備えます。撃ち終わったらフラー25を一気に進めます。もうこれ以上時間かけられませんので最大集中します。まずはココまで(祈)†
どうしても僕が突破できないハードルがいくつかありまして、現時点で僕が出版社を立ち上げるのは事実上不可能という結論に達してしまっています。それは残念ですが、この書籍は入手してよかったと思います。スゴイ参考になりました。出版社立ち上げられなくてもまだ読み続けようと思います。いろいろヒントになる事が書いてあるからです。
そしてフラー25カラーリングを急ピッチで進めないといけないのですが、もう明日の山のアタック準備ですので今日の作業はココまで。現在、選択範囲を切る作業80%完成中といったところ。長文ブログUP後に最大集中して一気に進めるつもりです。もう終わらせないといけない。これ以上時間はかけられませんので。
で、昨日コミケナンチャラカンチャラと書きましたが「文学フリマ」というモノもありますね、僕が書く書籍はこちらの方が合っているのかも知れませんが、僕の場合は活動内容が内容ですので申し込みの時点で蹴られる可能性もあります。サイトを見てますが、お話はまた後ほど、原稿も書いていないのに参加もへったくれもありませんからね。
まずは山の撮影と帰還後の長文ブログに集中中(祈)†
ガリラヤ地方にも、沢山の貧乏人と僅かな金持ちとが住んでいた。たいていの人々は楽しそうに暮らしており、明日のことを余り心配しなかった。食物が足らなくなっても、どうにかこうにか飢えをしのいでいた。
貧しい漁師たちは、ローマの権力で莫大な税金を徴られても、何かと楽しみを見つけ、太陽に輝くガリラヤ湖を眺めては、様々な夢を描いて気持ちをまぎらすのであった。彼らは月夜に森で鳴くナイチンゲールのように唄い、朝から晩までメロディーと共にすごすのであった。
ヨセフは、ガリラヤ人の楽観的な気質を持ちあわせていないようだった。いつも取越苦労をして、眉にしわをよせていた。彼は悲観的な幻想に悩まされるのである。そのヨセフが、エルサレムから帰ってきてからは、例の教師とはぎくしゃくしていても、とても機嫌がよく、冗談をとばしては楽しそうに暮らしていた。仕事が順調に運んでいたからである。
イエスが家出した最初の頃は、腹をたててはいたが、それもかえってイエスのためになるだろうと考えるようになっていた。それから家の中は平和になった。イエスがエルサレムで大変な評判になったおかげで、ヨセフと息子トマスには沢山の仕事がもちこまれるようになった。
仕事の量が俄かにふえたので、三男のヤコブにも手伝わせ、セツには使い走りをさせた。ナザレの人々は、猫も均子もヨセフに仕事をたのみ、ヨセフのことを煽てあげた。よほど高貴で、才能に恵まれた父親でなければ、あれ程すばらしい息子イエスは育てられない、とまで言った。
単純なこの大工は、すっかりのぼせてしまい、イエスのことを思い浮かべては、うれしそうにしていた。マリアがどんなに頼んでも、イエスの扱い方については、自分の考えを曲げなかった。ヨセフはマリアに口ぐせのように言った。
「お前の生んだ放蕩息子が帰ってきても、教師に詫びをいれなければ、絶対に家には入れてやらないぞ」マリヤはそれを聞くたびに涙を目にためて言うのであった。「そんなら、あの子はいつまでたっても家に入れやしないじゃありませんか」
「そんなのは、おれのせいじゃない。イエスには、学校に行かせたが、うちはもっと生活をきりつめて、3人の息子たち、トマス、ヤコブ、セツには、せめて読み書きぐらいは家で教えてやらなくちゃ。それに今までに随分苦労をしてきたから、3人の息子たちにも仕事をさせて金を儲けようじゃないか」
「まあ、あきれた!今でも随分お金が入ってくるじゃありませんか。あなたの名前がナザレ中に有名になったのも、イエスの知恵のおかげじゃありませんか。それでもあなたは不足なんですか。あなたがもう少し賢ければ、もうあの子に命令なんかすべきじゃないわ。かえってあの子に耳をかたむけるべきよ」
ヨセフの顔色が変わった。そのとき末娘のレアが手に沢山の花をかかえてヨセフの処にやってきた。レアが入ってこなかったら、どんなにひどい言葉で罵っていただろう。レアはヨセフの大きな手のひらに花をおいた。レアが幼児語で、だっこしてくれと強請ったので、彼はレアを肩車にして外に出て行った。
この幼い末娘レアは、とても明るく可愛いらしかった。ヨセフは、ことのほかレアを愛し、彼女のことを“金の宝”と呼ぶほどであった。ヨセフの目は輝き、レアを地上に降ろして胸に抱きよせ、優しくレアの耳もとでささやいた。レアが頼むと、天気の日には仕事場から出て来て散歩にでかけた。
小川のほとりでは、水をとばしたり、泥んこ遊びをした。レアと遊んでいると、ヨセフは辛いことをみんな忘れてしまい、レアの言うなりになる、優しい父親となるのであった。マリヤは満足していた。子供のことに関しては、ヨセフは実に親切で理解のある父親であった。
レアは全く例外で、目に入れても痛くない娘であった。彼女の金髪の頭は、彼にとって言い尽せぬ神秘であり、彼女の可愛らしいお喋りは、無限の喜びであった。仕事が順調にはかどり、レアが彼の傍に居るときは、喜びの杯があふれるばかりであった。彼はマリアに言った。
「神様は私たちに沢山の祝福を与えて下さった。いつまでもこの幸せが続くとよいのだが。子供たちはこのまま大きくならず、僕の仕事もそこそこで、お前とレアがそばに居てくれて、来る日も来る日も今のように歌ったり遊んだりできるといいんだが」弾んだような声でマリヤが答えた。
「この金髪のお嬢さんをさらっていくお婿さんがあらわれたら、あなたの顔は仏頂面になり、やきもち父さんになるわね。きっとあなたは気狂いのようになるわよ」
マリヤはこれ以上何も言えなかった。ヨセフの唇が彼女の口にふたをしてしまったからである。ヨセフは、こんなふうにして丘の上を独りで歩いていた少女マリヤに恋をしていた青年時代の愛をあらわすのであった。
まず同じ事ばかり書いて申し訳ありませんが、とにかくフラー25超特急中。これまでフラーを30機以上デザインしてきましたが、さすがにそろそろいいかなぁという気持ちがふつふつとこみ上げてきてます。
今後はテキストの作業に集中して、絵としてはストーリーと書籍用のカットに集中するという感じでもいいのかも知れません。って言いながらフラーの新規デザインを止める事に悔しさがやはりあるんですけども。
霊団からはもう何年も前から数えきれないくらい謝罪の言葉が降ってきているんです。つまり僕の使命遂行をこういう風にするつもりじゃなかった、ここまでヒドイ状況にしてしまって申し訳ないという感じの意味でそういう事を言ってきている訳ですが、イヤだから、口だけなら何とでも言えるだろ。本当にそう思ってるならその謝罪の気持ちを“行動で示せよ”と本気で言いたいのです。
詳細は次回長文ブログのタイミングで書かせて頂きますが、人生を完璧に破壊されたこのムカつく気持ちを皆さまに理解して頂ける日は来ないのでしょうね。時間ギリギリまでフラー25の選択範囲を切る(祈)†
フラー25カラーリングまだ75%、大大大Dai苦戦中。くじける1歩手前まできています。このちょうちょちゃんの塗りは過去最高にムズカシイです。このフラー25だけは何とかUPまでこぎつけないといけませんが、フラー26以降はチョト考えてもいいのかも知れません。何しろやらねばならない作業が恐ろしくあとに控えていますので。
伏せ字なし書籍を作ってコミケに行くって意味ですよ。イヤイヤ行きませんよ。見てるだけ、行きませんけども、一応情報だけは頭に入れておこうと思いまして。参加申込書PDFがモンスターPDFだ、何なんだこのボリュームは。恐ろしい事になってるな。デザインフェスタとは大違いだな。
初めのうちは雨露をしのぐ納屋も全く無い所で、星の真下でイエスは眠っていた。真暗闇の中でたった1人で居ても彼は怖くなかった。蛍が飛び交って、イエスの頭上でダンスを踊っていた。蝙蝠(コウモリ)が羽をばたつかせながら飛び回り、哀れな鳴き声を立てながら藪から藪へと渡って行った。時折、動物たちが枝の間をざわつかせて歩き、目を覚ます事もあった。
初夏の夜は風も無く、平和な空気が大地や星空を覆っていた。イエスは急いでオリーブ畑のある険しい坂道を駆け上り、農家が点々と並んでいる地域から離れた荒野へ出てきた。彼はまだ薄暗いオークの森の中へ入っていった。突然彼は立ち止まった。ジャッカルの咆える声を耳にしたからである。
そのうちに鳥たちが羽をばたつかせ、あたり一面を照らしていた月も雲に覆われて真暗になってしまった。その夜はいつもの緊張感が緩んでいた。知恵の面では豊かでも、賢い少年は、すっかり子供に戻ってしまい、すすり泣きをしながら暗い木立の中でうろうろしていた。
彼はじっと息を殺しながら恐怖におびえ、葉の生い茂った小枝を掴み縮こまっていた。再びジャッカルが咆え出すと今度は鳥の鳴き声は止まり、全ての生き物も鳴りを潜めてしまった。イエスは絶望しながら細々と口を動かした。<天に在すお父様、悪魔から私をお救い下さい。今夜のような恐ろしい夜から私をお守り下さい>
暫くして心地よい一条の光が差し込んできた。遠くで輝いていた古参の星々は、地上に沢山の光を撒き散らし、地上の靄(もや)を吹き飛ばし、まるで沢山のろうそくの火が灯っている様に荒野を明るく照らしていた。イエスは立ち上がり、額の汗を拭い、感謝の言葉を口ずさんだ。
彼の体からは震えがとまり背筋を伸ばす事ができた。再び賢さが舞い戻った。棒を使いながら歩けそうな道を探し、ようやくの事で林の中の空き地に辿り着いた。枝の間に寝られそうな場所を見つけ、そこに葉をもぎ取ってきては積み重ね、恰好な塒(ねぐら)を作った。
木の幹がとても大きいので彼はゆったりと寝転んで休む事ができた。もうジャッカルや狼は怖くなかった。彼はぐっすり眠った。夜明けという“お喋り屋”が眠っている少年の魂を揺さぶった。イエスはゆっくりと目を覚まし、辺りを見回すと、何と1つの小屋が目に入った。
野獣や悪魔の恐怖は早朝の美しい光によって消えていった。あたり一面がパラダイスのように思われた。はしゃぎ回る鳥のさえずりも加わって暫しの間夢心地になっていた。孤独な生活ほど此の世で素晴らしいものはないと思った。
太陽が真上にさしかかった頃、イエスは丘から降りてきて、一気に湖畔まで歩いた。彼は水泳が得意であったので、銀色に輝く浅瀬であろうと深い処であろうと、自由自在に泳ぎ回った。長い間泳いだので疲れをおぼえ、湖畔に生えている“ギンバイカ”や“タチジャコウ草”の間にねころんで空の雲を見つめ、ゆったりと空中を舞っている鳥を眺めていた。突然、うしろの葦の中から声がした。
「こりゃ驚いた、イエス!!お前はまるで魚だね!!人間の子じゃないね、道から見てたんだが、まるで魚みたいに泳いでるじゃないか」イエスは吃驚りして後をふりかえると、懐かしい“ヘリ”が立っていた。彼は天下の風来坊であった。
2人は早速、ヘリが棕梠の木の下につくった、ギンバイカの小屋に直行した。砂漠の放浪者ヘリと若い弟子イエスの2人は、別れてから今日に到るまで、自分にふりかかった出来事を語り合った。ヘリはイエスの話を聞きながら、心の中ではイエスの味わった経験を年代順に整理していた。
暫くの間沈黙してからイエスに言った。「暫く私と一緒にここですごすといいよ。そうしたらお前に病気を癒す薬草の作り方を教えてやろう。体と理性の働きを使って癒す方法もね。夏の間、ここにいれば飢えることもないし、お前もじっくり勉強して、もっと人のために役立つ知恵を身につけたらどうかね」
イエスは顔に昔の傷跡のあるこの賢者の申出を心から喜んで、彼の指示に従う生活を始めたのである。
(註1)南欧産のふともも科の常緑灌木。夜は芳香を放つ白色の木で、愛の象徴として古くヴィーナスの神木と見なされた。
(註2)ヨーロッパ原産の小低木。薬用、香料などに用いられる。せんじ薬またはエキスとして、せき止めにし、ソース、カレーその他の調味料に加えて賞味される。
インスピレーションの説明は長文ブログのタイミングに譲るとしても、本当にコイツら(霊団)は人の人生をこれだけムチャクチャに破壊しておいて全く悪びれる様子もなくのほほんとしてやがる。僕がどれだけもがいてももがいても最悪の中に閉じ込めてきやがる。頭にきて頭にき…っとと、一旦ストップ。
まず出版社関連のお勉強を続けてますが、今回入手した書籍を執筆された方は「土台」があるんですよ。ギャラリー併設の事務所を構えていらっしゃる。どうりで運営できる訳だ。僕にはそれがない。現時点での回答としては「出版社設立、すぐにはムリ、いつかできる日が来るかもしれなかったり」という状況だという事が分かりました。
どうしても書籍を出すというのであれば、今の僕にできる出し方で出す以外にないでしょう、まぁAmazonになるでしょう。同人という線もないでしょう。そうなるとやはり霊団がなぜこの方向性を急に言ってきたのかがおかしいという事になります。「スピードダウン」ですよコレは。霊団がいつも僕に要求してくるスピードダウン要求を別のカタチでやってきたんですよ。
で、で、フラー25選択範囲75%完成中といったところ、急ぎまくってますが全然終わらず絶望感がハンパないですが、とにかく何が何でもケリをつけます。伏せ字なし書籍を流通させるというお話も1億%不可能でしょう、いつか実現させてみたいですが、その実現にはあと2000年かかるかも知れません。物質界に身を置かず霊界から働きかけるというカタチでその目標を達成するのかも知れません。
AffinityPhotoは開きっパ。一瞬もムダにせず選択範囲を切り続ける(祈)†
フラー25のカラーリングをおこないつつ、出版社関連の書籍をペラペラ読みつつ、頭では「もし“皇族は強姦殺人魔”というタイトルの書籍を出版するとして、それを伏せ字なしWordPressと同様の文体で一般に流通させる方法はないものだろうか」とずっと考えていました。
販売してからクレームが来て販売禁止になるのではなく、販売前にはじかれてそれ以降一切相手にされなくなる(業界から締め出される)に決まっています。どうやったら真実を紙の書籍の状態で後世、未来に残す事ができるだろうか。唯一残された方法は「同人として出す」という事かも知れません。
やはり現状、どうにもこうにも出版社設立は難しそうです。この「同人として全作業を自分ひとりでやる」というのが唯一無二の選択肢なのかも知れません。間違ってイパーイ売れちゃったりなんかしたら梱包、発送でパッツンパッツンになってしまって使命遂行がストップしてしまいます。まぁそんな心配する必要などないでしょうが。
いきなり出版社設立ではなくて、まずは自分にできる小さなところから始めて、ガンガン本を作りまくってAffinityPublisherのスキルを高めておいて、来たるべく出版社設立の本番に備えるという前向きな考え方もアリかも知れません。
フラー25に集中中、とにかく終わらせなければいけない。しかし昨日到着の書籍もしっかり読みたい。手も頭も全力で動かし続ける(祈)†
1日が暮れようとしていた。月が静かに湖の上に登ってきた。幼いヤコブは母と手をつなぎながら細い道を通り、藪のところで立ち止まった。ヤコブは鶇のような鳥声をまねて、3回口笛を吹いた。古い木の枝につかまっていたイエスが、マリヤ・クローパスの通る道に飛び降りてきた。
静まりかえった中で突然枝の折れる音がしたので、マリヤ・クローパスは小さな悲鳴をあげた。彼女はイエスに言った。「ねえ、ヤコブを許してあげてちょうだい。私が、いらいらしていたので、見るにみかねてお前の隠れ家に案内してくれたんだから」
「許すも何もありませんよ、でもどうして僕と逢いたかったんですか?」彼女は野性の仔鹿に口早やに言った。「とにかく私の言うことを聞いてちょうだい。ねえ、イエス、私はいつもあなたの味方なんだから」「いいですよ伯母さん」
「お前のお母さんから聞いたんだけど、今日のお昼頃、学校の教師がやってきて、お前のことを褒めていたそうね。そこにお前が入ってきて、ヨセフが言うには、お前がとても生意気なことを言ったんだってね。お父さんはお前を見つけ次第教師の処に連れてって、教師に謝らせると言ってたよ」
「僕があの教師から学んだことは、苦痛に耐えることでした。でも知恵や知識は何ひとつ与えてくれませんでした。だから僕はあの教師を知恵の父と呼んで嘘をつきたくないんですよ。どうしても言えというなら、僕は偽善者の父と叫びたいんです」
「まあ、なんとひどいことを言うのだね、お前は」「時として、ひどい言葉によって治ることもあるんです」「それはそうと、今晩お前が家に帰ると、お父さんは無理矢理にもお前を教師に謝らせるんじゃないかしら」「僕は断然そんなまちがったことはやりません」
「でもね、イエス。お父さんの言うことを聞かないと、お母さんがとっても傷つくと思うのよ」「お母さんは、できるだけ傷つけたくないと思っています。でも僕はこのことで屈服してしまったら、もうなにもかも駄目になってしまうんです。真理として大切にしてきた光、それはいつまでも消えることがなく、私たちすべての人々の心の中に灯されている光に対して大きな罪を犯してしまうのです」
イエスは熱をこめて話した。すかさずマリヤ・クローパスが言った。「お父さんを先ず大切にすべきじゃないの?これも天の神様の命令ではないのかい、イエス」
イエスは黙ってしまった。胸のうちで苦しみ悩んでいた。あちこち歩き回り、足もとでカサカサと草や小枝の音がきこえていた。「お父さんの言う通りにしたら、僕は罪を犯してしまうんだ。そうなったら何もかも他人の言うなりになってしまいます。僕の喜びも平和もふきとんでしまいます」
「お前の平和って何なの?」「それは天の御父様の御心を行うことです」「ねえ、イエス、もうそろそろ私にお前の本心を打ちあけてもいいんじゃない?お願いだから、他人には天のお父様のことを口にしないでちょうだい!そうでないと、今度はもっとひどい目にあうわよ。
ナザレの人たちはそれを狙っているのだわ。お前が今までのように天のお父様のことを言い続けたら、きっとお前のことをこの町から放り出し、お前の両親がとても恥ずかしい思いをするわよ」
「御忠告ありがとう、お伯母さん。僕の言っていることが真実であると認められるのは、まだ先のことです。でも僕はこの件に関してお父さんの言いなりにはなりません。もう僕は学校には行きません。だから教師に対して謝罪したり、彼の虚栄心をくすぐるような“偽り”を犯さなくてもよいのです」
「ああ、なんて悲しいことを言うんだい。きっとヨセフはお前を折檻して、お母さんはますます苦しむことになるわ」「もう私は家には帰りません。僕は森の中で暮らします」「ねえ、私の家にいらっしゃいよ、私がお前をかくまってあげるわ」「そんなことしたら、お父さんが怒りますよ」
イエスは微笑をうかべながら彼女に言った。イエスの顔からはもう厳しい表情が消えていた。マリヤ・クローパスは尋ねた。「それもそうね。ヨセフを怒らしたら、主人も心おだやかじゃないわね。でもお前今晩はどこで寝るつもりなのかい?」
「狐には穴があります。鳥にも巣があります。でも僕には寝る処がないのですよ」「やっぱりお父様の処に帰ったら」「いいえ、それはできません。山の中で木の葉や草で自分の塒(ねぐら)を作ります。どうか心配なさらないで下さい。必ず旨くやりますから」
「でも山には食物に飢えた野獣がうろついているというじゃないか」「僕はとてもすばしこいのです。それに僕には、あなたが聞こえない音でも聞くことができるんです。その音によって何がやってくるかがわかるんです。どんな鳥が飛んでいるか、その大きさも。たけり狂っている野獣もわかります。さらに羽をつけた昆虫や草むらの中を這いまわる蛇の言葉も解るんです。ちっとも心配はいりません。野の生き物はすべて私の友だちなんです。人間だけが僕を憎んでいるのです」
マリヤは長い間イエスと話してから、イエスに約束させた。1日の終りには必ず逢うということを。マリヤ・クローパスは、パンと肉を彼に与え、3人は寂しい場所であることを忘れてしまう程楽しく話しあった。イエスは、父ヨセフとぎくしゃくする前までは、とても快活で、話すときも朗らかで、よく冗談をとばしていたものである。それも思い出になってしまった。
3人が食べ終ると、イエスは口笛を吹き、歌った。森の音楽とでもいうのか、野獣の声や、鳥の声などを上手にとり入れながら、うっとりするようなメロディをマリヤ・クローパスとヤコブにきかせた。彼女にとって、自分の息子以上に可愛いがってきた少年イエスと別れるのが辛かった。
遂に彼女は腰をあげ、月に照らされた小道を通って湖畔の方に向かって立ち去った。イエスは名残り惜しそうに別れを告げ、茂った草原の中に2人の姿が消えるまで見送っていた。妻が居ないので、夫クローパスが探しにやってきた。ちょうど曲り角でばったりと出逢った。
夫は彼女に小言を言ったが、彼女は弁解ひとつしないで、森の中の野性の仔鹿のことを包み隠さず彼に話してあげた。あとになって、母マリヤも遠くから息子のことを見守っていたことがわかった。この2人の女は、くよくよ思っているヨセフの前では、なるべくイエスのことを話さないようにしていた。