『シルバーバーチの霊訓⑫』
世間がどう言おうと周りの人が何と言おうと自分で“正しい”と思う事をしなさい。その方が都合が良いとか得策だからではなく心の奥で“かくあるべき”と確信した事、良心がそう命じている事を実行すればよいのです。至って簡単なのです。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
ところが人間はなぜか複雑な事、ややこしい事を好みます。もう当り前になってしまった単純素朴な事は毛嫌いします。私はあくまでも良心の命じるままに従いなさいと申上げます。良心こそ神の声であり、善と悪とを選り分け、進むべき道を指示します。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
良心が命じている事は、たとえその方向へ進むと苦難に遭遇する事が分っていても迷わず従いなさい。最後にきっといいようになります。難しく考える事はないのです。これ以上簡単な話はありません。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
決断を下さなければならない事態に至った時は、それが特定の少数の人ではなく、全部の人、あるいは“なるべく多くの人”にとって益となる事を動機として判断しなさい。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
霊的知識を手にしながらその意義を日常生活に活かしていない人の事を気の毒に思ってあげないといけません。かくあるべきと承知していながらその摂理に則った生き方ができない人は、霊的知識を知らない人よりも霊的に大きな罪を犯している事になります。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
霊的実在に目覚めた人ならば慈悲・寛容・哀れみ・奉仕・協力の実践が大切である事、言い変えれば単に霊的実在の美しさや豊かさに感心しているだけではいけない事を承知のはずです。霊的真理を知っている人でも利己的人間になる事が有得るのです。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
霊的真理を手にしても、それをそのままどこかに仕舞い込んでおくのでは普及の目的は達成された事になりません。それがその人の生活を照らし悟りを開かせるところまで行かないといけません。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
霊的知識は普及と実践が伴わないといけません。なぜなら地上というところは、霊が内部の霊性を発揮するための環境を求めて生まれてくるところだからです。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
地上を暗黒の世界にしている卑劣な行為、抑圧、残虐行為等はそれを受ける側の霊性にとって少しもプラスになりません。同胞を食い物にする事は霊的に間違っております。他人に苦痛を与える事は間違いです。霊的原理は倫理・道徳と切っても切れない関係、一体不離のものです
『シルバーバーチの霊訓⑫』
ある国で不道徳とされているものが他の国では不道徳でない事があります。例えば伝統的宗教によって罪でもない事が罪とされている事があります。その宗教が勝手に掲げている教義に違反した者に対する、その宗教の内部だけの見解であり行為にすぎません。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
全ては罪とは何かという定義に関わる問題です。私に言わせれば罪とはその行為者とそれを受ける側双方に害を及ぼす事です。行為者の霊性を下げ同時に他人を傷つける行為です。それには嫉妬心や欲張りや恨みも入ります。要は罪とは人のためになる行為の反対と思えばよろしい
『シルバーバーチの霊訓⑫』
神の摂理は最終的には完全なる公正が行き渡るようになっております。こればかりは誰一人として例外はありません。あなたにも、そして地上に限らず他の全ての天体上の存在の一つ一つに公平な配慮が為されております。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
摂理は絶対です。何一つ見落とされる事はありません。あなたの霊的成長と発達に必須のものはそれを受入れる用意ができた時にはきちんと手に入るように配慮されております。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
その昔“幼な子が彼らを導く事になろう”(イザヤ書)という教えが説かれました。下らぬ常識で頭でっかちになった大人の愚かしい浅知恵を棄てて幼子の純心さを取戻さない限り地上にあっても霊界にあっても大きな進歩は望めません。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
地上では太陽光線の作用の結果にすぎない肌の色でいろいろと差別が行われております。表面の肌の色だけを見て、その奥の霊性においてはみな同じである事を忘れております。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
いつの日か地上のあらゆる肌色の人種が融合する事でしょう。どの人種にも他の人種にできない役割をもっているからです。霊眼をもって見れば全ての人種が調和し、それぞれの特質、特有の文化、特有の学問を提供し合って生きる時代の到来が見えます。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
私たちは大霊を共通の父母とする全人類の霊的同胞性という福音を説きます。その理解の障害となるのは地上的概念であり、教会という人工的建造物であり、権力の独占であり、暴君の自尊心と横暴です。
『シルバーバーチの霊訓⑫』
霊的な教訓が地上に広まるという事は人種間の隔絶性に終止符が打たれる事を意味します。国家間の障壁が取除かれる事を意味します。民族的差別、階級的差別、肌色による差別の撤廃を意味します。さらにはチャーチ、チャペル、テンプル、モスク、シナゴークといった―
『シルバーバーチの霊訓⑫』
―各宗教の礼拝・儀式の場の区別も無くなります。なぜなら霊的に見ればいずれの宗教も大霊の真理の一部を包蔵しており、自分たちにとってこの上なく貴重に思えるものも他の宗教が大切にしている真理と少しも矛盾対立するものでない事を理解するようになるからです。
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