『ベールの彼方の生活①』
そこで私たちは、そうした能力が実生活においてどのような目的に使用されるかを尋ねてみました。するとまず第一に精神と意志の鍛練が目的であるとの事でした。その鍛練は並大抵のものではなく大変な努力を要するとの事で、―
『ベールの彼方の生活①』
―それが一通り終了すると次は同じくこの界の別のカレッジへ行って別の科学分野を学び、そこでもさらに多くの段階の修練を積まねばなりません。その創造的能力が本当に自分のものとなり切るのは幾つもの界でそうした修練を経た後の事です。
『ベールの彼方の生活①』
その暁にはある一人の大霊、大天使、あるいは能天使(本当の呼び方は知りません)の配下に属する事を許され父なる宇宙神の無限の創造的活動に参加する事になります。その時に見られる創造の過程は荘厳を極めるとの事です。
『ベールの彼方の生活①』
お話を聞いた時はそれは多分新しい宇宙ないしは天体組織の創造―物的か霊的かは別として―の事かも知れないと考えたりしました。が、そんな高い界の事は現在の私たちにはおおよその概念程度の事しか掴めません。
『ベールの彼方の生活①』
しかもそこまで至るには人智を絶した長い長い年月を要する事です。もちろんそういう特殊な方向へ進むべき人の場合の話です。どうやらそこを訪れた私たち五人の女性にとっては向上の道は別の方角にあるようです。
『ベールの彼方の生活①』
でもたとえ辿るべき宿命は違っても様々な生命活動を知りたいと思うものです。全ての者が宇宙の創造に参加するとは限らないと私は思います。遥か彼方の宇宙創造神の玉座に近いところにはきっと創造活動とは別に同じく壮大にして栄光ある仕事があるものと確信しております。
僕たち地上人類は「死は恐ろしい事、悲しい事」という誤った概念を何としても払拭し正しい霊的知識に照らして判断できるようにならねばならないんです。僕たちは7、80年の地上生活を食べて飲んで寝て死んだら終りなんて存在ではありません。墓場の先に永遠に続く美しい向上の生活があるのです(祈)
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『ベールの彼方の生活①』
芝生の外郭を通って帰る途中で、別の科学分野を学ぶために別のカレッジへ行っていた研究生の一団と出会いました。男性ばかりではありません。女性も混じっております。私がその女性たちにあなた方も男性と同じ分野を研究しているのですかと尋ねると、そうですと答え、―
『ベールの彼方の生活①』
―男性は純粋に創造的分野に携わり、女性はその母性本能でもって産物に円みをもたせる働きをし、双方が相俟って完成美を増す事になるという事でした。もちろん完成美といってもその界での能力の範囲内で可能な限り美しく仕上げるという意味です。
『ベールの彼方の生活①』
まだまだ天界の低地に属するこの界では上層界への進歩が目的であって完璧な完成という事は有得ないのです。やがて私たちはこの円形のコロニーの校長先生と出会ったところに帰り着きました。【なぜそのお方のお名前を出されないのですか―】
『ベールの彼方の生活①』
お名前はアーノルとおっしゃいます。少し変ったお名前で地上の人間はとかく霊の名前に拘るので出すのを控えていただけで他意はありません。霊の名前の由来はあなたには理解し難いのでこれ以後もただ名前を述べるに留めて意味には言及しない事に致します。
『ベールの彼方の生活①』
【そうですね。その方が回りくどい説明が省けていいでしょう―】そうなのです。でも私たちがこうして霊界の生活を説明する時の霊的情況の真相がもし理解できれば手間が掛るほど間違いが少ないという事が判って頂けると思います。
『ベールの彼方の生活①』
例のアーノル様のコロニーでの私たちの体験と教訓を思い出して下さい。【それにしても名前を出すという事がなぜそうまで難しいのでしょうか。難しいものであるという話は再三聞かされておりますが―】その難しさを説明するのがまた難しいのです。
『ベールの彼方の生活①』
人間の立場から見れば何でもない事のように思えるでしょうけど。こういう説明ではどうでしょう。あなたもご存知の通りエジプト人にとっては神ならびに女神の名称には頑迷な唯物主義の英語系民族が考える以上に深い意味があったのです。
皆さん、地上のどんな高価なものより何より大切な霊的知識を得ましょう☆人類の宝とも言える書籍は沢山あります(ブログ“「霊」関連書籍の総括”参照)地上は修行場です。僕たちはそれぞれ越えるべき課題を携えて地上に降下して来てるのです。それを知って暮すのと知らずに暮すのでは大違いです(祈)
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