『ベールの彼方の生活①』
ここにご滞在中にどうか存分にご見学なさって下さい。もちろん全部理解して頂くのは無理でしょうし特に科学的な面はなかなか難しいところが多かろうと思いますが、たとえ判らなくてもあなた方の将来のお仕事に役立つ事が多かろうと思います。
『ベールの彼方の生活①』
さ、それでは話はこれ位にしてこれからこの建物を一通り案内してさしあげましょう。― 婦人の話が終ると私たちは丁寧にお礼を述べて早速建物の中の案内をお願いしました。全てが荘厳としか言いようがありません。どこを見てもたった一色というものがないのです。
『ベールの彼方の生活①』
必ず何色かが混ざっています。ただ何色混ざっていても実に美しく調和しているのでギラギラ輝くものでもどこかしら慰められるような柔らかさを感じます。宝石、貴金属、装飾品、花瓶、台石、石柱、何でもがそうでした。
『ベールの彼方の生活①』
石柱には飾りとして一本だけ立っているものと束になったものとがありました。それから通路には宝石類で飾られた美事な掛物が掛けてあります。通りがけにそれが肩などに触れると何とも言えない美しいメロディを奏でるのです。
『ベールの彼方の生活①』
庭に出ると噴水池がありました。魚も泳いでおりました。中庭には芝生と樹木と灌木とが地上と同じような具合に繁っておりましたが、その色彩は地上のどこにも見られないものでした。それから屋上へ案内されました。
『ベールの彼方の生活①』
驚いた事にそこにもちゃんとした庭があり芝生も果樹園も灌木も揃っておりました。噴水池もありました。この屋上は遠方の地域と連絡を交わすところです。時には見張り所のような役目も果たします。通信方法は強いて言えば無線電信に似たようなものですが、―
『ベールの彼方の生活①』
―通信されたものが言語でなしに映像となって現れますから(※)実際には地上の無線とも異なりましょう(※この通信が書かれた頃はまだテレビが発明されていなかった事、そして地上の発明品はことごとく霊界にある物の模造品である事を考え合わせると興味深い―訳者)
【過去コメ】明けても暮れても絵から離れてテキスト撃ちまくる…苦しいのです、悲しいのです。しかしテキストを撃ち始めると法悦の霊力がフワァァって降ってくるのです。僕はもう単なる道具なのです。光栄だという事は知識として知ってはいても心は複雑です。そんな境地に到達するほど僕は達観できてません(祈)
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『ベールの彼方の生活①』
私たち女性グループはずいぶん永い間その宮殿にごやっかいになりながら近くの都市や郊外まで出ていろんなものを見学しました。その地域全体の直径は地上の尺度で何千マイルもありましょう。それほど広い地域でありながら全体と中心との関係が驚くほど緊密でした。
『ベールの彼方の生活①』
その中心に当るのが今お話した大ドームの建物即ちカストレル宮殿という訳です。その全部をお話すると幾ら時間があっても足りません。そこでそのうち幾つかをお伝えしてそれによって他を推察して頂きましょう。最もそれもあなた方の想像も及ばないものばかりですけど。
『ベールの彼方の生活①』
第一に不思議に思った事はその都市に子供がいる事でした。なぜ不思議に思ったかと言いますと、それまで私は子供には子供だけの世界があって皆そこへ連れて行かれるものと思い込んでいたからです。
『ベールの彼方の生活①』
最後に居残ってお話をしてくれた婦人はそこの母親のような地位にあられる方で、その他の方々はその婦人の手助けをされてるらしいのです。私はその中の一人にそこの子供たちがみんな幸福そうで愛らしく、こんな厳かな宮殿でいかにも寛いでいる事には―
『ベールの彼方の生活①』
―何か特別な理由があるのですかと尋ねてみたところ、大よそ次のような説明をしてくれました。― ここで生活している子供はみな死産児で、地球の空気を吸った事のある子供とは性格上に非常な違いがある。わずか二、三分しか呼吸した事のない子供でも、―
『ベールの彼方の生活①』
―全然呼吸していない死産児とはやはり違う。それ故死産児には死産児なりの特別の養育が必要であるが、死産児は霊的知識の理解の点では地上生活を少しでも体験した子より速い。まだ子供でありながらこうした高い世界で生活できるのはそのためである。
『ベールの彼方の生活①』
が、ただ美しく純粋であるだけでは十分とは言えない。ここで一応の清純さと叡智とを身につけたら今度は地球と関係した仕事に従事している方の手に預けられ、その方の指導の元に間接的ながら地上生活の体験を摂取する事になる…。―
皆さん、地上のどんな学問、思想より何より何より大切な霊的知識を得ましょう。向うの事は向うへ行ってから、では遅いのです。今すぐ学べる教材は揃っているのです。殆どの人間が霊的知識に全くの無知で他界し、下層界は無知な霊で一杯なのです。僕たちはそうならないよう学ばねばなりません(祈)
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