347-1
男「な、なんじゃあぁアレは!?」フラーに驚く
僕「そこの男!霊界の力学を知らないのか?お前の思い通りにはならないようになってるんだよ」
男「そ、そんなもん知るか、この女は前みたいに俺たちのトコ(下層界)に連れて行くんだよ!」
縁故の方々「……」
347-2
僕「やめろ!」
僕「その女性に触れるな!」
男「ぐおおぉぉぉっ!」
347-3
男「どーなってんだよ!くっそおぉぉ!覚えてやがれ!」
僕「シルバーバーチを読め、このバカヤロウ!」
縁故の方「間もなくシルバーコードが切れますよ♪」良ければご一緒に♪
僕「いえ、僕は…」
シルバーコード切断、女性が目を覚ます
女性「…!」
347-4
女性と縁故の方々、涙の再会
女性「あぁー♪みぃちゃーん♪」
縁故の女性「ずっと一緒だったんだよー♪」
僕「感動の再会をジャマしちゃマズイ、フェアリー、僕たちは戻ろう」
はい、アナログ絵346、347の8ページストーリーをようやく描き終える事ができましたが、このストーリーをご覧頂くにあたり霊関連書籍『ベールの彼方の生活』の中の一説を抜粋しなければなりません。このストーリーはその内容を参考にして描いたものだからです。まずはコチラをご覧下さい↓
『ベールの彼方の生活 4巻』7章 天界の大軍、地球へ 2 先発隊の到着
1919年3月7日 金曜日
十重二十重(とえはたえ)と上方へ延びている天界の界層を見上げつつ、吾々は今や遅しと(キリストの降臨を)お待ちしておりました。その天界の連なる様子はあたかも巨大なシルクのカーペットが垂れ広がっているごとくで、全体にプリーツ(ひだ)とフラウンス(ひだべり飾り)が施された様子は天界の陽光を浴びてプリズムのごとく輝くカスケード(階段状の滝)を思わせます。プリーツの1つ1つが界層であり、フラウンスの1つ1つが境界域であり、それが上下の2つの界をつなぎ、それぞれの特色ある色彩を1つに融合させておりました。その上方からきらめく波がその巨大なマントを洗うように落ちてきます。色彩が天上的光輝を受けて、あたかも宝石のごとくきらめきます。その宝石の1つ1つが天使であり、それぞれに天上的光輝の美しさを一身に受け、そして反射しているのです。
そう見ているうちに、吾々の視力の届く限りの1番高い位置の色彩がゆっくりと変化し始めました。本来の色彩をとどめつつも別の要素、新たなきらめきがあふれております。それを見て吾々はキリストならびに従者の一行がようやく吾々の視界の範囲まで降下してこられた事を知りました。シルクのプリーツの1つがすぐ下のプリーツへ重なり、あたかも次のプリーツに口づけし、そのプリーツが同じように頭を垂れて頬を次のプリーツの肩にそっと触れていくのにも似た光景は、何とも言えない美しさでした。
以上が吾々が見たキリスト降臨の最初の様子です。吾々には突き透せない光輝の中から今やっとお出ましになり、一歩一歩地球へ近づきつつもなおその間に広大な距離を控え、各界にその霊力を放散しつつ降りて来られるようでした。流れ落ちる光の波はついに吾々の界より2、3手前の界層の境界域に打ち寄せてまいりました。そこまで来てさらに一段と理解がいきました。吾々が見ているのはキリストの近衛兵の大連隊が光輝を発しつつ前進してくる様子だったのです。しかしキリストのお姿はまだ見えませんでした。
その途方もない霊力と栄光の顕現にただただ感嘆と高揚にしばし浸っているうちに、今度は吾々自身の内部から、愛と慈悲の念と今まさに始まらんとしている大事業に全力を投入しようとの決意の激発による魂の興奮を覚え始めました。それは同時にいよいよキリストが近くまでお出でになられた事を告げるものでした。
いよいよお出でになられた時の様子、さらには吾々の界を通過して下界へ降りて行かれた時の様子それはとても言葉では尽くせません。あまりに荘厳すぎるのです。が、私にできる限り何とか表現してみましょう。
魂の興奮は次第に度合を増し、吾々はお出ましの瞬間を見届けんものと、身を乗り出し首を伸ばして見つめました。まず目に入ったのは側近の随行者の先遣隊でした。その一行は吾々にお迎えの準備を促す意味がありました。と言うのは、この度のお出ましはこれまで私がたびたび叙述した顕現とは異なるのです。大事業の完遂のために幾千万とも知れぬ大軍を率いて、その本来の威力と栄光のままにお出ましになられるのです。吾々もそのご威光を少しでも多く摂取する必要があり、それにはゆっくりとした過程で順応しなければなりません。そこでまず先発隊が派遣され、道中、必要とみた者には叡智を授け、ある者には祝福を与え、またある者には安らぎの口づけをするのです。いよいよその一行が悠揚迫らぬ態度で吾々のところまで来られました。いずれ劣らぬ尊い霊格を具えられた方ばかりです。上空を飛翔(ひしょう)される方々と吾々の間を通り抜けて行かれる方々とがありました。そして吾々の誰かに目が行き、一瞬のうちにその足らざるところを察知して、必要なものを授け、そして先を急がれました。上空を行かれる方から指示が出される事もありました。全体が協調的態勢で行動し、それが吾々にとって大きな教訓となりました。
– あなたご自身は何かありましたか。
その一行の中には女性が混じっておりました。それは吾々の霊団も同じです。地上の戦争にも女性が派遣されるでしょう。吾々も女性ならではの救助の仕事のために女性を引き連れておりました。
その時私は仲間から離れて後方にいました。というのは、従者の一行に話しかけたい者が大勢の仲間とともに前の方へ出て来たからです。するとその私のところへ一対の男女が近づいて来られ、にっこりと微笑(ほほえ)まれて双方が私の手を片方ずつ握られました。男性の方は私よりはるかに体格があり、女性の方は男性より少し小柄でした。いずれ劣らぬ端整な容姿と威厳を具えておられますが、そうした従者のいずれもがそうであるように、素朴な謙虚さと愛を感じさせました。男性の方はもう一方の手を私の肩に置いてこう言われるのです – “アーネル殿、貴殿の事を吾々2人はよく存じ上げております。吾々は間断なく生じる仕事においていつも互いの資質を出し合って協力し合っている間柄です。実はこの度この界を通り過ぎる事になって2人して貴殿をお探ししておりました。このご婦人から貴殿に申し上げたい事があるようです。かねてよりその事を胸に秘めて機会をうかがっておられました”
さてその婦人は実にお美しい方で、男性の光輝と相まった眩(まぶ)しさに私はただただ狼狽するばかりで黙って見回すしか為すすべがありません。すると婦人はその握りしめていた手をさらに強く握られながら幾分高く持ち上げられました。続いて婦人の美しい頭にのっていた冠が私の目の前に下りて来ました。私の手に口づけをされたのです。そしてしばしばその態勢を保たれ、私は婦人のしなやかな茶色がかった髪に目を落としました。まん中で分けられた髪が左右に垂れ、黄金のヘアバンドを付けておられました。私は一言も口が利けませんでした。高揚性と至純な聖(きよ)さに溢れた喜びが私を圧倒してしまったのです。それはとても筆舌に尽くせるものではありません。
それから私はおもむろに男性の方へ目をやって私の戸惑いの気持を訴えました。すると婦人がゆっくりと頭を上げ私の顔を見つめられ、それと時を同じくして男性の方がこう言われたのです – “アーネル殿、このご婦人は例の少女ミランヌの祖母に当たられる方です”
そう言われて婦人の方へ目を向けると、婦人はにっこりとされてこう言われたのです。
「お礼を申し上げます、アーネル様。あなた様は私が遠く離れ過ぎているために出来なかった事をして下さいました。実はその子が窮地におかれているのを見て私はあなたへ向けて送念いたしました。あなたは私の願いに敏感に反応して下さいました。間もなくその子も自分からお礼を申し上げに参る事でしょうが、私から一言お礼をと思いまして…」
そう言って私の額に口づけをされ、優しく私の身体をご自分のお身体の方に引き寄せられました。それからお2人そろって笑顔でその場を立ち去られました。その時の強烈な印象はその後いささかも消えやらず、霊的には常に接触が取れているように思います。今もそれを感じます。
貴殿はミランヌなる少女が何者であろうかと思っておられる。実は私もその時そう思ったのです。もっともその少女との係わり合いについてはよく覚えております。
古い話ではありません。ある時仕事をしていると、貴殿も体験があると思いますが、誰かが自分に注意を向けているような感じがしてふと仕事の手を休めました。そしてじっと受身の気持でいると、声ではなくて、ある種の衝動を覚え、すぐさまそれに従いました。私は急いで地上へ向かいました。たどり着くとまたまた外部からの力で、今まさに地上を去って霊の世界へ入ろうとしている若い女性のところへ一直線に導かれていきました。最初は何のためなのかよく分かりませんでした。ただそこに臨終を迎えた人体が横たわっているというだけです。が、間もなく分かりました。すぐ脇に男の霊が立っていて、その女性の霊が肉体から離れるのを待ちかまえております。その男こそ地上でずっと彼女に災いをもたらしてきた霊で、彼女が肉体から離れるとすぐに邪悪の道へ引きずり込もうと待ちかまえていたのでした。
その後の事をかいつまんで言えば、彼女が肉体から出ると私は身を挺してその男が近づくのをさえぎり、男の近づけない第3界の安全な場所へ運んだという事です。今ではさらに2界層向上しております。その間ずっと私が保護し介抱してきました。今でも私が保護者となってあげている霊の1人です。これでお分かりでしょう。お2人にお会いして、あの時の要請の出どころが分かり、同時にその要請に応えて私が期待通りにお役に立っていた事を知って、とても嬉しく思った次第です。
そうした喜びは地上にいる間は理解できないでしょう。しかしイエスは施物分配の話と、首尾よく使命を全(まっと)うした者を待ち受ける歓迎の言葉の中に、その事をすでに暗示しておられます。こう言っておられます – “よくぞ果たされた。そなたたちの忠誠心を嬉しく思う。さ、私とともに喜びを分かち合おう”(※)
私もイエスとともに喜びを分かち合う光栄に浴したのです。ささやかながら私が首尾よくそれを全うして、今こうして一層大きな喜びの中に新たな大事業に参加する事を許されたのです。多分ご婦人の言葉はキリストがお述べになる言葉そのものだったのだと確信しました。キリストの喜びとは常に“献身の喜び”なのです。 アーネル†
(※ マタイ25・21。この部分は聖書によって用語や文章に若干の違いが見られるが、そのいずれもこの通信の文章とはかなり異なっている。アーネル霊は霊界の記録を見ているのであるから、この方が実際のイエスの言葉に近いのであろう – 訳者)
さらにもうひとつ「シルバーバーチの霊訓」6巻の中で訳者、近藤千雄先生がこのベールの彼方の生活のストーリーについてコメントをしておられますので、そちらも合わせて抜粋させて頂きます↓
シルバーバーチの霊訓 6巻
訳者注 – 本章は不慮の事故死をテーマとしているが普通一般の死後の問題についてもいろいろと示唆を与えるものを含んでいる。その全てをここで述べる余裕はないが一つだけ後半のところで“霊的に危害が及ぶ心配がありませんし”と述べている点について注釈しておきたい。
これは裏返して言えば霊的に危害が及ぶケースがあるという事であり、ではその危害とはどんなものかという事になる。これを『ベールの彼方の生活』第四巻の中の実例によって紹介しておく。
通信霊のアーネルが霊界での仕事に携わっていた時(霊界通信を送るようになる前)あるインスピレーション的衝動に駆られて地上へ来てみると、一人の若い女性が病床で今まさに肉体から離れようとしていた。ふと脇へ目をやると、そこに人相の悪い男の霊が待ち構えている。
アーネルにはその男がこの女性の生涯をダメにした(多分麻薬か売春の道に誘い込んだ)因縁霊であると直感し、霊界でも自分たちの仲間に引きずり込もうと企んでいる事を見て取った。そこが奪い合いとなったが幸いアーネルが勝ってその身柄を引取る事ができ、その後順調に更生して今では明るい世界へ向上しているという。
そのインスピレーションを送ったのは守護霊で、波長が高すぎてかえって地上の事には無力なために、地上的波長への切替えに慣れているアーネルに依頼したのだった。
この実例でお分りのように、いかなる死に方にせよ死後無事霊界の生活に“正しく順応していく”事は必ずしも容易ではないのである。そこには本人自身の迷いがあり、それに付け込んで様々な誘惑があり、また強情を張ったり見栄を捨てきれなかったりして、いつまでも地上的名誉心や欲望の中で暮している人が実に多いのである。
ではそうならないためにはどういう心掛けが大切か – これは今さら私から言うまでもなく、それを教えるのがそもそもシルバーバーチ霊団が地上へ降りてきた目的なのである。
具体的な事はこうして霊言集をお読み頂いている方には改めて申上げるのは控えるが、ただ私から一つだけ付け加えたい事は、あちらへ行って目覚めた時に必ず付添ってくれる指導霊の言う事に素直に従う事が何よりも大切だという事である。
あともうひとつ、霊体の僕が低級霊の男に電撃のようなモノをかましていますが、これは「ベールの彼方の生活 3巻」8章「暗黒界の探訪」の「4 悪の効用」中に登場するシーンを参考にして描いたものです。こちらは固定ページにUPしてありますのでそちらをご覧下さい↓
はい、今回の8ページストーリーはこのように「ベールの彼方の生活」を参考にして描かせて頂いたものですが、フラーが登場してしまう事でだいぶ様子が違ってしまっています。とはいえフラーはプライオリティは低いですので置いておくとして霊的解説を少しする必要があるでしょう。
今回のストーリーでは霊体の僕が低級霊に、アーネル霊がしたように霊格の差を利用して衝撃、苦痛を与えて撃退し、女性を保護したというストーリーになっていますが、僕はこれまで果てしなく霊的知識をお勉強してきた事、そして霊性発現以降10年もの長きにわたって霊団と関わってきた経験からこのように思っています↓
霊界高級霊の方々の行動の動機はことごとく“愛念”に発している
という事です。霊関連書籍をお読み頂ければ分かりますが、高級霊であればあるほど低級な者たちに対して憐(あわれ)みの情を覚え、何とか進歩向上させてあげたいと思うものです。今回のストーリーに登場している低級霊のような人間であっても同じです。
そう考える時、ストーリーの中で霊体の僕が取った行動、つまり霊格の差を利用して苦痛を与えて撃退したという手法は間違っているのではないかと思うのです。ああいうやり方をしてしまうと低級霊が恨みの感情を抱いてしまい、霊的進歩向上の妨げとなる悪感情に心が満たされる事になってしまい、本人のために宜しくないと思うからです。
もしあの場に高級霊の方々が赴いたとしたら(高級霊であればあるほど物質圏付近に降下できませんから赴けないのですが)霊体の僕とは異なる問題解決方法を取っただろうと予測するのです。それはたぶん、優しくなだめる、諭す、もしくは姿を見せず話しかけすらせずただ男を女性に近付けないようにしてあとは見守る、といった感じになるのではないでしょうか。
今回はアナログ絵ストーリー、いわゆるマンガとして描きましたのでああいう表現としましたが、霊界にて実際に行われている低級霊更生方法とはだいぶ異なっているだろうという事を書き残したかったのです。
ストーリーの中で霊体の僕が「シルバーバーチを読め!このバカヤロウ!」とシャウトしていますが、これも高級霊の方々であればまずこういうシャウトはしないはずです。低級霊の進歩向上を遅らせる事になってしまう事を心得ているでしょうから。ああいうケンカ腰の態度で接したら低級レベルの言い争いになってしまってストーリーに登場した低級霊も、霊体の僕もお互いに進歩を阻害されると思うからです。
「迷える霊との対話」この分厚い書籍をお読み頂ければ、霊界高級霊の方々が地縛霊を更生させるのに大変苦労している様子がよく分かります。是非お読み頂きたいですし、僕の方でも何が何でもテキスト化して皆さまにお読み頂ける状態にしてみせますので少々お待ち下さい。
はい、(まだ言いたい事はあるのですが)霊的解説はこのくらいでいいでしょう。あ、最後にひとつだけ、ベールの彼方の生活3巻、暗黒界の探訪の中で、下層界のボスの事をアーネル霊が↓
足を滑らせた大天使
と表現していますが、この言葉が僕の語り足りなかった内容を表した言葉なのかも知れません。現在の僕の性格、霊格では表現できませんのでアーネル霊の言葉を抜粋させて頂きました。
僕の脳内にストックしてあるストーリーはまだまだたくさんありますので順次描き進めていきたいところなのですが、やるべき作業は他にも恐ろしいほどたくさんありますので(フラー30到達という目標に向けての新規フラーのデザイン継続、そして絶版状態の霊関連書籍の復刊に向けたテキスト化の作業、等々)こればかりやる訳にもいきません。さぁ止まらず次の作業に入りましょう(祈)†
■2022年11月2日UP■■アナログ絵346、ストーリー前半4ページUP。フラー17で下層界に降下します(祈)†僕「んん…り、了解」僕「フェアリー!変調降下に入る、スタンバイ!」フェアリー「♪」フェアリー、フラー17の座席を出す 僕「鳥ちゃんは一緒には来ない方がいい、不愉快な思いをさせられるからね。ユキはおいで」ユキ「P♪」僕「フェアリー、行くよ」フェアリー「♪」Vサイン 僕「変調降下!」フラー17、下層界へ 間もなく肉体から離れようとしている女性、その女性と縁故ある方々がシルバーコード切断を手助け その横に人相の悪い低級霊 僕「ふぅ、ベール(の彼方の生活)のシチュだ…」…続きを読む→