—–第一部 二章
『霊の書―上』
【ものの第一原理を人間は知る事ができますか】いや、この世には人間の理解できないものがある。
『霊の書―上』
【人間は、未知なものの神秘を明らかにする日が来るでしょうか】もし人間が浄化を遂げるなら、神秘の扉は一部分開かれるであろう。しかし、あるものに限って、これを理解するには、今人間に備わっていない能力が必要とされるであろう。
『霊の書―上』
【では科学が進歩しても人間は大自然の神秘の一部を知る事が出来ないのですか】科学的能力は人間の進歩の手段として人間に与えられているものである。しかしそれをもってしても、なお今日人間の前にある限界を打破る事は出来ない。
『霊の書―上』
【人間能力の限界を超えて、つまりは科学の矛先の及ばない問題を、人間は霊界通信で受ける事が出来ますか】出来る。神がその必要を認められる時、科学の達し得ないものを人間に通信する事を許し給う。―
『霊の書―上』
―【注解】人類の過去未来にわたる運命など、限界はあるとしても、人間に可能な限りの高い霊界からの通信が得られる。
『霊の書―上』
【物質は神と共に永遠より存在したのですか。あるいはある時期に創造されたのですか】神のみが知り給う。しかしながら唯一つ、諸君の理性に訴えて言える事は、愛と慈悲の源泉である神は、一時も休まれる事がないと言う事。―
『霊の書―上』
―いかに深く、神の活動の始源にさかのぼって想像をたくましくしても、いやしくも神が一瞬たりとも、その活動を停止なされた事が有得ようか。
『霊の書―上』
【物質の一般的な定義として次のものがあります。広がりをもつ、感覚できる、不浸透性。この定義は正しいでしょうか】人間の立場からすれば、それで正しい。人間はただ自己の知るところに従って定義するものであるから。しかし物質は、実は人間に未知な状態で存在している。―
『霊の書―上』
―例えば人間の五感に訴えない、ある精妙な状態。それは諸君らには物質とはいえない、しかしなおこれも物質なのである。【それでは、あなた方の物質の定義とは何ですか】物質とは霊を繋ぎ止める要素である。霊に奉仕する道具である。従って霊が活動し演じる舞台である。
『霊の書―上』
【霊とは何ですか】宇宙の知的原理である。【では霊の本性とは何ですか】人間の言葉でそれを説明する事は難しい。というのは霊は人間に感知できるもの、つまり「もの」ではないから。しかし我々霊魂にとっては霊は「もの」であるのだが。
『霊の書―上』
【霊と知性とは同義語と考えてよろしいか】知性は霊の本質的な属性である。しかし両者は単一原理ともなる。従って諸君の立場からは両者は同一物と申してよろしい。
『霊の書―上』
【霊と物質とは別物ですか。それとも霊は物質のもつ諸性質の単なる一つにすぎないのですか。例えば色は光の、音は空気の、それぞれ一性質でありますように】霊と物質とは全く別物である。しかし霊と物質の結合があって初めて物質に知的活動が与えられるのである。
『霊の書―上』
【この霊と物質の結合は霊の発顕にも必要なのですか(ここで言う霊とは抽象的に知的原理の意味であって、個性をもった霊魂の意味ではない)】諸君等にはその必要がある。人間は物質を離れて霊を感知するように創られていないから。
『霊の書―上』
【物質なしの霊、霊なしの物質というものは考えられますか】思想の対象としてなら有得る。
【過去コメ】僕が今生きている地上人生は僕のものではなく、イエス様をはじめとした高級霊の方々が地上に影響力を行使するため、帰幽を中止して地上に残した「道具」であり、もう僕個人の生活や考えなど存在しないも同然…という事を徹底的に思い知らされました。何だか心が空っぽ、どう考えればいいか分らない…
—–
『霊の書―上』
【それでは宇宙には二大要素あり、物質と霊、これでよろしいですか】その通り。さらにその上に神がある。創造主であり万物の父である神が。この三者は万物の原理であって三位一体である。しかしこの物質的要素には他に一つ、宇宙的液状体が加えられねばならない。―
『霊の書―上』
これは霊と物質との媒介物である。すなわち物質はその性質が鈍重すぎて、霊は直接物質に作用し得ないからである。ただ液状体は物的要素の一つではあるが見方を変えると、ある性質に関しては物質とは言えないものがある。―
『霊の書―上』
もし単純に液状体をもって物質と割切ってしまうと霊もまた物質ではないとは言えなくなってしまう。液状体は霊と物質の媒介物であり、物質を固体とすれば、これは液体である。またこれは霊の直接作用を受け物質と無数の結合を通じつつ敏感に作動して無限の種類のものを産み出す。―
『霊の書―上』
尤も人間は今日まで、これらのもののほんの一部を知っているに過ぎないが。この宇宙の根源的液体は霊が物質に作用するための媒介物であるが、また物質がこれなしでは永久に物質であり続け得ない原理、またこれがなければ物質が計量という性質をもつ事のできない原理でもある。―
『霊の書―上』
【この液状体とは、いわゆる電気と考えてよろしいか】既に述べたように、これは無数の結合に敏感なもの。諸君のいう電気的液体・磁力的液体などは、この宇宙的液状体の変化したものを指す。―
『霊の書―上』
より正しく表現すれば、これはもっと完全なもっと精妙なものそのもの、それ自身独立的存在と考えてよいものである。
『霊の書―上』
【霊がある“もの”であるとすれば、液状体と霊を、それぞれ内的物質及び知的物質と言った方がよりはっきりするのではありませんか】用語上の問題は我々には余り大切ではない。―
『霊の書―上』
諸君は分り易くするために定義を下すのだと言う。しかしそれはピタリとした言葉がないためにそうなる事が多い。とにかく人間は五感に触れないものを表現する言葉を欠いているので、そうなりがちだ。
HOME | ピーチピチ(佳子) | 切断死体の撮影 | 処刑遊び | コイツら死刑 | 暗殺 | 放火 | Dreamwork | Profile | アナログ絵 | フラー | コメントファイヤー | 神 | 山駆けるヒカリ | 葛飾北斎の墓 | 全ブログURL | 霊関連書籍 |