『シルバーバーチの霊訓②』
【なるほど。全てがいかに細かく配慮されているかが判ってきました。挫折の法則について私が抱いてきた疑問もこれで解けました―】私たちの全てが従わなければならない計画があり、それに向っての照合と再照合があります。
『シルバーバーチの霊訓②』
それは法則によって支配されており、大枠において一人一人に割当てられております。地上においてはその計画達成に二つの方法があります。ひとつは近道とでも言うべきもので、大勢の人を目を見張らせる方法で手っ取り早く魅了してしまうやり方です。
『シルバーバーチの霊訓②』
これにも利点はあります。が結果として及ぼす影響力に永続性がありません。容易に得られるものは価値は無いものです。手に入れても価値が無ければ高い評価は得られません。もう一つの方法は個々の魂が困苦と闘争と困難、悲しみと悩み、病と悲哀を通して自ら学ぶ事です。
『シルバーバーチの霊訓②』
自我に目覚めて神に必死に助けを求めます。その時こそ、すなわち魂が培われ土壌が耕された時こそ、真理のタネが芽を出す時です。こうして得られたものはそう易々と失われるものではありません。
『シルバーバーチの霊訓②』
【私は教師としての職業柄、青少年に大いに関心があります。あなたの霊訓のようなものを教える事ができたらと思います。私の手がけた若者の助けになる事をしたいのです。既に(第一次)大戦で死んだ者もおり、援助を必要としております。―】
『シルバーバーチの霊訓②』
【また戦争のために社会復帰がうまく行っていない者もおります。そうした私の教え子の多くに人生思想と宗教を教える仲介役になれるのではないかと思うのです、また書く事によってさらに広い範囲の人々に思想を広め、同時に語り伝える事が出来ればと思っております―】
『シルバーバーチの霊訓②』
そうした奇特な望みは大いに叶えられるべきです。ただ最初にお述べになった事は慎重におやりにならないといけません。教師という立場上、難しい問題があるからです。
『シルバーバーチの霊訓②』
一般論としては若人にこうした霊的知識を教え込む事は可能です。が、あなたの場合は特殊なラベルは用いない方がよいでしょう。
『シルバーバーチの霊訓②』
しばしば申している通りあなた方はスピリチュアリズムと言われますがこれは地上でのラベルであって私にとっては自然の法則そのものなのです。スピリチュアリズムという用語を用いる人、特にその真意を知らない人にとっては何やら不気味な感じを与えます。
『シルバーバーチの霊訓②』
それよりも大自然の法則―宇宙の物質的・精神的・霊的法則、まだまだ未開拓のままである人間の潜在的能力、表面下に存在する活動の世界すなわち超自然界、人間のもつより繊細な能力―こうした広大な分野は“スピリチュアリズム”とか“霊媒現象”といった、―
『シルバーバーチの霊訓②』
―誤解されやすい用語を用いなくても教える事が出来ます。詭弁を弄しなさいと言っているのではありません。真理には多くの側面があり、従って特別なラベルを貼らなくても表現できる事を言っているのです。既に他界した人にも、地上で幻滅を感じている人にも―
『シルバーバーチの霊訓②』
―霊的知識を普及するチャンスを与えてあげる事によって大いに助けになってあげられます。今夜のこうした集会は私たち霊界での真理普及のためにもよく利用されています。(別のところで“本日の交霊会には五千人もの霊が集まっている”と述べている―訳者)
『シルバーバーチの霊訓②』
そうした集会に集まる人々にあなた自身の体験―どのようにして死んだはずの人々と交信できたか、どんな事を聞かされたかを話してあげる事ができます。そして、あなたの想像以上の多くの方々が聞く耳をもっている事を知るでしょう。
『シルバーバーチの霊訓②』
もちろん聞く耳をもたない人もいます。会をやめざるを得ない事になるかも知れません。あなたを変人と思う人もいる事でしょう。【耳を傾けた人は、あとになってそれが芽を出す事になるでしょう―】必ず役に立ちます。魂に備えが出来るまでは側から手の施しようがありません
『シルバーバーチの霊訓②』
魂みずからが自分を発見しなければならないものだからです。が実際にはちゃんと備えが出来ている場合が多いものです。そういう人が啓発を求めてあなたのもとに連れて来られます。
皆さん、僕たち人間の知性など遥か遥か超える崇高な叡智によって紡がれた霊界通信の書籍に触れてみませんか☆イエス様は僕たち地上人類が霊的真理を得心する事を心から望んでおられます。高級霊の方々は地上人類のために犠牲的活動を続けて下さっているのです。僕たちはその愛に応えるべきです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓②』
【(ここで別の列席者が発言した)確かに若者というのは何かを耳にすれば遅かれ早かれ必ず何らかの反応が生じるものです―】おっしゃる通りです。たとえその時は反発を覚えても、それが潜在意識に印象づけられ、ずっと存在し続け、―
『シルバーバーチの霊訓②』
―本当にそれを必要とする時機が到来した時に呼び醒まされて活動を開始します。【(そこで教師が質問した)私の場合はスピリチュアリスト教会との関係になるのでしょうか。それとも他の分野での仕事になるのでしょうか―】
『シルバーバーチの霊訓②』
私の見た限りで判断した意見を申上げれば、あなたの場合は特定の組織内での仕事よりは、もっと広い範囲に向けるべきでしょう。教会とか協会とか団体との関係をもってはいけないと言っているのではありません。
『シルバーバーチの霊訓②』
機会があれば時にはそうした組織のために活動して別に悪いとは申しませんが、私の見る限りでは、そこはあなたの本来の舞台ではないという事です。あなたの場合はその種の教会に近づく事のない人々へ手を伸ばす事が可能です。
『シルバーバーチの霊訓②』
その範囲内においてあなた自身も影響を受け、あなたの方から影響を与える事もできます。その世界は教会関係とは縁がなさそうですね。【全くありません―】あなたは今日、私が(霊界から)ここへ来る前に出席者に話しておられましたね―
『シルバーバーチの霊訓②』
―あなたの家で催される交霊会の支配霊はアフィニティ(※)とだけ仕事をしたがる、と。(※同じ霊系に属する類魂で、霊的血縁関係とでもいうべきもの―訳者)【実は私が今日真っ先に書きとめておいた質問はその事でした―】
『シルバーバーチの霊訓②』
あなたのアフィニティは教会関係ではないと思います。アフィニティというものは、それ以外に結びつける要素のない関係においては強力な縁となりますが、縁というものは他にもさまざまな形態をとりますし、私たちはその全てを利用するようにしています。
『シルバーバーチの霊訓②』
【このあと、それに関連して教師から出された質問に対してシルバーバーチは「全ての出来事は因果律の絡み合いです」と述べてから、さらにこう続けた―】