【2/6】コナン・ドイルの心霊学 科学と宗教が握手をする時

その問題に入るに先立って、ここで、とかく見落とされてきたことをひとつだけ指摘しておきたい。それは、これまで戦いの歴史を繰り返してきた科学と宗教が、今や互いに欠かせない同盟関係になってきたことである。

かつての教会はただ“信仰”を説くのみで、その基盤となるべき知的根拠がきわめて曖昧だった。ヒュームやボルテールやギボンなどが合理的思想によって攻撃を開始して以来、教会側に勝ち目はなかった。

続いてダーウィンの進化論が出て、キリスト教の根幹ともいうべき“堕罪説”に疑問符がつけられた。そこへ、こんどは内部からいわゆる“高等批評(6)”が噴出するに及んで、その基盤を揺さぶられるようになった。

かくして教会は後退の一途をたどり、権威を失い、大衆からの支持も失っていったが、それは同時に、霊的なものすべてに対する不信を助長することにもなっていった。そこへスピリチュアリズムが勃興した。

これには確固とした知識と生きた証拠がある。科学的根拠をそなえているということである。そこには、従来のような宗教との対立はない。堂々と科学の分野に踏み込んで握手をし、その場で個性の死後存続を証明してみせることができる。これを心霊科学といい、その目的はすでに完全に果たされ、唯物思想の息の根を止めるものをそなえた。

ところが皮肉にも、科学に代ってこんどは教会が敵にまわった。ローマ・カトリック教会や英国国教会はもとより、非国教会派や無教会派、それに“科学的不可知論派”だの“戦闘的無神論派”といったわけのわからない宗派が、それぞれの立場からスピリチュアリズムを攻撃している。

その攻撃の論拠は、当然のことながら各宗派まちまちである。が、いずれにしても、科学的根拠を基盤とする宗教的思想であるスピリチュアリズムの敵ではない。そのことは次章で明らかとなるであろう。

訳註

【1】Lord Brougham(1778~1868)

ブルーム型馬車を最初に用いたスコットランドの政治家・法律家で、スピリチュアリズムにも理解を示した。

【2】“不幸”の意味の取りようによって、ドイルが何を念頭においていたかの推測が変ってくるが、不慮の事故としては、実験の最中に心ない出席者が勝手な手出しをして、それが霊媒へ危害を及ぼすことになった事件はいくつかある。

が、このあとドイルが“陰湿な印象”を与えたといっているところをみると、クローフォード博士の自殺を念頭に置いていたのかも知れない。その自殺の4日前に友人に宛てた手紙には次のように書いている。

「このところ精神的にすっかり参っております。2、3週間前までは至って元気だったのですが…心霊研究のせいではありません。これはとても楽しく続けてまいりました。いかなる批判にも耐えられる成果を得たと断言できることに感謝しております。ケチをつけられるところは一点もないまでに完全に実験しつくしました…」これで発作的なものだったことが推察される。

【3】Horace Greely(1811~1872)

ニューヨーク・トリビューン紙の編集者で、初期の米国におけるスピリチュアリズムの重要な存在。1850年6月にフォックス姉妹がニューヨーク市に招かれて実験会を催した時にも出席していて、現象のすばらしさと姉妹の信頼性を高く評価する記事を載せている。

【4】研究成果を公表したことで学界から白い眼で見られたり、牧師職を追われたり、最高裁判事の職を辞任せざるを得なかったというケースがいくつかあるが、こうした場合、確かに“不遇”だったかも知れないが、本人はそれを“不幸”だとは決して思っていない。内的確信があるからで、むしろ深い、魂の奥底から湧き出るよろこびを味わっているものである。

【5】The Gate of Remembrance by Bligh Bond

ジョン・アレインとヘスター・ダウデンのふたりの霊媒を使って入手した自動書記通信をまとめたもの。ボンド自身が牧師で宗教建築士で考古学者であったことが、こうした通信を受けやすくしたのであろう。未翻訳。

【6】Higher Criticism

聖書の資料や成立事情を確定するための歴史的・文学的研究のこと。これに対して、本文の字句の解釈を専門的に研究するのを“下部批評”ないし“本文批評”Lower Criticismという。

■2020年12月9日UP■
TrailMovie 霊界の動物たち 2013年11月20日にUPしたブログです(祈)†
ブログ、ツイッターで何度か書いていますが、僕はこの"霊的知識普及の使命"が終了して無事帰幽を果たした暁には、霊界において僕にひたすら正反対のメッセージを送り続けた方々とは共に暮さず、当分の間は動物たちと暮したいと宣言しています。現在でもその想いに大筋変りはありませんが、僕がこういう考えに到達して以降、幽体離脱にて"動物たちとの出会い"が複数あったのです。その出会いがとても印象深いものでしたので、今回まとめて紹介させて頂こうと思います。まずは"カラス"との出会いです…動画を見る→
■2020年12月18日UP■
■アナログ絵313UP「フラー17誕生ストーリー」全15ページようやく完結です(祈)†
イヤァァァ長かったぁぁぁ…途中霊団に言われてブログに戻ったりして紆余曲折を経てようやく15ページストーリー、長い旅を終える事ができました。「いつか描かなきゃいけないストーリーだよなぁ」と思いつつ脳内でネームは完成していたものの、15ページという長さになかなか着手する事ができず、構想から完成までだいぶ長い時間が経ってしまいました。この「フラー17誕生ストーリー」は霊体の僕の搭乗機フラー17のストーリーだから描かねばならなかった、という事では全然なくて今後描くかも知れない「あるストーリーの伏線」として必要なものだったという事なのです。それはどういうストーリーかと言いますと…続きを読む→
■2021年9月15日UP■
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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†