苦戦してます、撃つのが本当に苦しい、しかしやらないといけません。何とか集中して撃ち切りましょう。「ベールの彼方の生活 3巻」の件はとても撃てませんので別のタイミングで説明してみましょう。
撃て、撃て、苦しくても撃て、道は前にしかないんだ、死んでも後戻りなどするものか。間もなくプロセス実行。間もなくプロセス実行(祈)†
「皇族は強姦殺人魔」山を愛する霊覚者・たきざわ彰人です(祈)†皇族などと自称する明仁、文仁、徳仁、悠仁は「処刑遊び」と称して奴隷の女の子を四肢切断、強姦殺人しまくっています。死刑にしましょう(祈)†
苦戦してます、撃つのが本当に苦しい、しかしやらないといけません。何とか集中して撃ち切りましょう。「ベールの彼方の生活 3巻」の件はとても撃てませんので別のタイミングで説明してみましょう。
撃て、撃て、苦しくても撃て、道は前にしかないんだ、死んでも後戻りなどするものか。間もなくプロセス実行。間もなくプロセス実行(祈)†
まずは昨日のグラデーション撮影の画像をUPですが、今週の長文ブログはインスピレーションの説明に集中するつもりですが「ベールの彼方の生活 3巻」の中のストーリーのひとつに深遠な意味が込められている事を知り、それについてテキストを書き残しておきたい気持ちがありまして、今回のブログの中ではチョトムリだと思いますがどこかのタイミングでそのストーリーについて書きたいなぁと思っています。
とにかくいつまでもどこまでも最悪をやらされる。僕の霊性発現は一体何だったのか。一刻も早く物質界に別れを告げて2度と、永遠に戻ってきたくない。そのためには今できる事を全力でやるしかない。何とかテキスト撃ちに入りましょう(祈)†
もう8月になるというのにグラデーション撮影時(標高を上げての日の出前)気温8度。それを見越したレイヤリングをしていたのと、今日は風が穏やかだったので撮影は順調でした。実はデジ一眼での撮影と別枠で、コンデジで風景を取りまくるという事をやってます。もしかしたら書籍方向で素材として使うかも知れないと思って撮りためているのです。
アタック中に考える事は霊団が降らせたインスピレーションの事ばかり。その意味を考えれば考えるほど最悪の回答しか出てこず、とにかく頭にきて頭にきてどうしようもないといった感じでゴールしました。明日の長文テキスト撃ちは相当苦しい事になりそうですが先週の事がありますので何が何でも撃たないといけません。
山の疲労より運転の疲労の方が大きくて困ってます。まずは身体に蓄積したダメージの回復に集中し、明日のテキスト撃ちを全力でおこないましょう。まずはココまで(祈)†
ペナルティ関連でアレコレ物的雑務が発生し、そちらに心をもっていかれながらも「ベールの彼方の生活 3巻」の全文見直しを完了させてあります。まずは明日のグラデーション撮影に集中し(これは僕にとってもう仕事ですのでしっかり撮ってこなければいけません)帰還後の長文ブログを根性で撃ち切り、それからhtml整形をおこなってUPとなります。
今日は僕の心の動きにおかしなものがありまして、霊団への反逆の思念、怒り憎しみの気持ちが心から消えていくような感じでした。どうも今までより強力な“操作”をされているような感覚があります。僕の怒りの気持ちが引っ込む訳がありませんからね。ただ霊的知識的に言えば「操作されて本望」という事になるのですが、このお話はまた今度。
物的雑務、まだ当分続きそうです、早く決着ついてくれ、ホントにウンザリ。やるべき作業は鬼のように地獄のようにあるっていうのに。ん?このペナルティも「スピードダウン」で霊団がやってきたとでもいうのか。だとしたらやりすぎだよいい加減にしてくれよ、っとと、一旦切ります(祈)†
■2021年11月24日UP■
■2021年12月31日UP■
■2022年1月27日UP■ナザレでは、ヨセフの家は栄えて豊かであると、もっぱらの評判であった。それは、マリヤが気の毒な人々に心から親切にしていたからである。しかし村の人々が考えているほど楽な暮らしではなかった。乞食がやってくると、マリヤは手ぶらで彼らを去らせることはなかった。
次男のトマスは、今では一家の大黒柱であったが、母が乞食に親切であることに文句を言った。イエスが荒野に行ってしまってからというものは、貧者の手助けをすることによって自分を慰めていた。
そのために、マリヤは生活を切り詰め、食べ物さえもろくにとらず、本当に飢えている人々に与えようとするのであった。その上、夜おそくまで機(はた)を織り、町からやってくる行商人に買ってもらい、小銭をためては病人や困っている老人に救いの手をさしだすのであった。
ガリラヤの女たちは、中年になると太ってくるが、マリヤは例外で骨が見えるほど痩せていた。それで働きすぎたときなど、空腹でしばしば倒れるのであった。そのたびにトマスは小言をもらすのであるが、母はやさしく言うのである。
「ねえトマスや、ガリラヤの人々はみんなひとつ家族なのだよ。たとえ乞食であろうと、従兄弟のように思わなくちゃね。おまえもよく知っているだろう、血を分けた者が飢えていたり、ボロをまとっていたら、助けてやるじゃないか」
トマスは言った。「だけどね、お母さん!おれたちが稼いだものは、うちの家族のためにとっておかなくちゃ!凶作のときのためにもね」マリヤは言った。
「前にイエスが家にいた頃にこんなことを言ってたよ。『明日のことを心配することはない。明日は必ず何とかなるものだよ』てね。それからまた草むらの中から一本の白い花を抜き取ってみせて『ほら!この花を見てごらんよ!天の御父がすべての生き物を養っていて下さることが分かるだろう。神への信仰があれば明日のことをくよくよ考えなくてもいいんだよ』とも言ってたよ。
そのときはまったく馬鹿な女だったからイエスの言ってることが分からなかったのさ。でもね、いまになってそのことが分かってきたんだよ。すばらしい真理なんだよ。『我々はみんなひとつの家族、そして我々はその枝である』ってね」
マリヤは最後の言葉を何度も繰り返し、溜め息をつきながら言葉をきった。トマスはイエスへのねたみを感じながら言った。
「おやじが寝こんでから、もう4年にもなるんだぜ!手足が動かず、ベットから起き上がることもできないんだよ!僕も弟のヤコブも一生懸命はたらいて、おやじの面倒を見、家族を支えているというのに、兄貴は家出して家のために何ひとつしてくれないじゃないか。家族のことをほったらかしにするような浮浪者なんかどうでもいいじゃないか!」
マリヤはトマスのねたみを感じながら言った。「トマス、よくお聞きよ。おまえの父ヨセフの職業は立派で、とても繁盛していたじゃないか。それをそっくり引き継いで働かせてもらっているのはお前とヤコブだよ!しかもこの家から長男イエスを追い出したのはどこの誰なのさ!おまえじゃないか!
あのときにお前が父さんに言ったことを覚えていないのかい!〔僕をとるか、兄貴をとるか]と父さんに迫ったのはお前じゃないか!母さんはね、今でもイエスがどこに居るかが分かれば飛んで行きたいのよ、ティベリヤでもどこでも行きたいんだよ!
イエスはね、この家から離れたくて出ていったんじゃないんだよ、お前が追い出したんだよ!腹黒いナザレの大先生(律法学者)のワナにかけられた時も、イエスはガリラヤから出ていったんだよ。村じゅうの人々からこっびどくやられたのはイエスのせいじゃないことは分かっているんだよ。
トマスや、よーくお聞きよ!私の長男イエスはたしかに変わり者で、ときどき変なことを口走ることがあったよ。でもね、このことに関しては(イエスの家出)イエスが本当に家族のことを思っていたからだということを考えてみるんだね!」
トマスは口をとがらせながら言った。「母さんはイエスのことを1番愛している。僕なんか母さんのためにどんなに働いても、いつも2番目なんだから」「馬鹿な子ね!おまえも本当に良い息子として愛しているのに。でもね、だれも風向きを変えられないように、霊のおもむく愛の方向を変えることができないんだよ」
マリヤは心おだやかに言葉をむすんだ。トマスは腹をたてながらも母の言うことには何ひとつ逆らうことはできなかった。幸いイエスが家に戻らないので、彼は内心満足していたことも事実であった。
しかしいったん心の内に芽生えた憎しみというものは、雑草のように大きく成長するのである。憎しみの感情を少しでも和らげるために、まだ成人していない弟セツに当たり散らすのであった。セツはまだ16歳の少年でどこか風采がイエスに似ていた。
それでセツを見ていると、どうしても兄のイエスのことが思い出され、セツに八つ当たりするのである。トマスにはサラという妻がいて、家族のことはみんな彼女にまかせていた。サラは生来の怠け者で、いつもゴタゴタの種であった。
まるで草むらにひそんでいる蛇のように残酷であった。おしゃべりで、いつも不平をならし、夫のトマスをそそのかしては、庭つきの大邸宅に住みたいとうるさくせがむのであった。夫のトマスは友達に借りた金を返済するために、がむしゃらに働かねばならなかった。
ある日のこと、弟のセツがトマスのところにやってきて、ルツという女の子と結婚したいと言い出した。ルツは貧しい未亡人の娘であった。トマスは、まだ見習い期間中だから、あと2年間働かねばならないと言った。更にまた、借金があるうちは、これ以上家族の人数をふやすわけにはいかないとも言った。
セツは言った。「僕はもう子供じゃない。1人前の男として自分が決める権利があるんだ。両親さえ許してくれれば僕は結婚したいんだよ」そこでトマスは、ふせっている父ヨセフのところに行き、セツの結婚を許さないように説得した。
しかしマリヤは言った。「私は結婚の邪魔はしないわよ!そんなことをすればセツは家から出て行って、それはひどい暮らしを始めることになるわよ。彼のような若い者には、とても辛い世間だからね」
マリヤには、トマスがイエスを追い出してしまった苦々しい思い出が鮮明に焼き付いていた。またもやセツまでも家から追い出してしまうことは絶対にしたくないと思った。その夜マリヤはセツを説得したが、セツはどんなに頼んでもあと3箇月なら待ってもよいが、トマスの言う2年間はとても無理だと言い張った。
マリヤの生涯には心配が尽きず、ついにセツは家を出てルツと結婚すると宣言したのである。マリヤは、セツには生活力が乏しいので家族を支える力のないことをよく知っていた。それからは、マリヤにはいつも休まる時が与えられなかった。ちょうどその頃、イエスは砂漠からガリラヤへ向けて旅を続けていたのである。
■2022年8月3日UP■
■2022年11月30日UP■全くクロッキーにメモさえできない意味不明の幽体離脱時映像を延々見させられました。ブログネタらしきものが全くありません。先週のモノと合わせて2週間分のインスピレーションがあるはずなのですが、それでも若干枯渇状態です。さぁどう撃つか。
「ベールの彼方の生活 3巻」テキスト見直し95%完了中、「ベールの彼方の生活 4巻」の見直しも始めています。自動書記テストも続行中ですが全く文章が綴られる気配すらありません。しかしそれでも続けるより他にどうしようもありません。
ここのところ霊聴に知らない人間があいさつしてきたり、霊視に知らない人間の顔が見えたりという事が多発していますが、これが「自動書記実行メンバー」で、現在準備中という意味だと有り難いのですが。新規の霊言が降ってきさえすれば、僕はそれを全力で書籍化します。準備は整いまくってます。その日が来るのかどうか。
語りたい事はありますが一旦止めましょう。まずはOCR変換テキストの見直しに集中中(祈)†
■2023年3月22日UP■以前から存在していた2巻のページを丸々書き換えてのUPです、URLは以前と同一となります。これまで欠落していた章が全て埋まっているのがお分かり頂けるでしょうか。こういう感じでシルバーバーチの霊訓全12巻を完全テキスト化させます。OCR変換の誤変換部分が本文内に残っている可能性がありますが、どうか細かい部分はご容赦下さい。
復刊できる見通しは現時点で全くのゼロですが、ひとつだけ試してみたいアイデアがあります、どこかのタイミングでそのアイデアをテストするかも知れません。そのアイデアが成功して復刊が実現する確率はもちろん0.0001%以下となります。もちろんそうです、著作権者、著作隣接権者と連絡が取れないのですから。
恐ろしく気合の入った雑誌、作り込みのレベルがスゴイと思いましたが、なぜこの雑誌を見たかというと、僕という霊媒がもし発動したとして、その新規霊言をどういう体裁で書籍化するかをお勉強する目的だったのです。
さぁもう次回長文ブログの事を考えないといけないのですが、霊団から受けたペナルティが尾を引いて頭の中がカラッポ気味です。しかし2週連続で残念な状態になる訳にはいきませんから何とか撃たないといけません。インスピレーションはあるにはあるのですが、撃てネィよそんなもん、のオンパレード。さぁどぉするか。
■2023年5月17日UP■
■2023年5月3日UP■日の出と共にイエスは旅仕度をととのえ、沈黙のぬしに礼を言って、別れの挨拶をした。この時の2人にとって、もはや別れの悲しみはひとかけらも感じられなかった。聖なる雰囲気が2人を包みこんでいたからである。昨夜の不思議な体験が2人の魂をまったく1つに結びつけてしまったのである。
イエスの姿が見えなくなってから、隠者は例の崖のふちへ行き、北の方向に広がっているガリラヤ地方に手をのばし、何時間も長いあいだ祝福を続けていた。沈黙の誓いを守る期間中であったので、彼は喜びと感謝の気持ちを言葉であらわすことができなかったからである。暑い陽がさしこむ昼頃になって、ようやく神への感謝と賛美を終えた。
イエスは山から谷間に降りてゆき、歌をうたいながら自由の身になったことを喜んだ。道すがら珍しい花を見ては、その形の美しさに驚嘆した。彼は鳥に向かって話しかけ、鳥もイエスの甘い澄んだささやきに聞きほれるのであった。イエスは時々笛や歌声で鳥に応えることもあった。彼は喜び勇んで旅を続けた。
1人の少年が旅の仲間に加わった。まだ14歳にもならない子供であったが、ガリラヤのことをあれこれと語ってくれた。この時の少年にはまだ知るよしもなかったのであるが、将来イエスの70人弟子の1人に加わることになるのである。
この少年とは道の曲がり角の所で別れた。昼近くになった頃、ベトエルという名の旅人と出会った。彼はちょうどエルサレムへ巡礼に行くところであった。ベトエルの目的は、捧げ物を奉納してから、1人で荒野に行き、断食と祈りをしながらメシヤ(救世主)の到来を待つことであった。
イエスは昨日までの3日間を山の中に立て籠っている不思議な隠者のもとで過ごしてきたことを話して聞かせた。ベトエルは驚いて言った。「こりゃ驚いた!あの隠者と3日間も一緒だなんて!」
イエスは彼にたずねた。「どうしてそんなことを言うんですか」ベトエルはこたえて言った。「あの聖者は、目下沈黙の誓いをたてているので、だれ1人として彼に近寄ることができないんですよ。彼はこの地方では、とても偉大なお方として知られているのです。彼は罪も汚れも無い清いお方で、みんなから『イスラエルの希望』と言われているのです。私も彼の弟子の一人なのです」
イエスは更にたずねた。「名前は何とおっしゃるのですか」「ザカリヤという祭司の子供、ヨハネといいます。それが実に不思議なことがあったんだそうです。彼が生まれる時、偉大な人物が出現したことを顕す不思議なしるしがあったとか言われているのです。そんな訳で彼は非のうちどころのない青年時代をすごし、他の者のように誘惑にも負けず、いつも人里離れた所で清らかな生活を続けているのです」
イエスはすかさず言った。「あなたは、そのお方を何とお考えですか」「今は言えません。旅のお若い方、あなたの部族(イスラエルの12部族)も名前もうかがっておりませんが、このことはどなたにも言わないでいただきたいのですが」
イエスは絶対に口に出さないと約束すると、ベトエルは答えて言った。「実を申しますと、ヨハネは来るべきメシヤであると確信しているのです」「どうしてそれが分かるのですか」
「彼の力あふれる霊力といい、清らかな生活ぶりといい、それは実にすばらしいからです。それに今やイスラエルの回復のためにメシヤがおいでになる時が熟しているからです。」
イエスはこのことを耳にしてからは、ひとことも口を開かなかった。まるで鷲が岩の上に留まって、高い所から谷底を見つめ、鋭い観察をしているかのようであった。ベトエルは言った。
「あなたは一体どこからいらしたのですか。家族はどこにおられるのですか」ベトエルは同じことを3度も聞いた。イエスはゆっくりと口を開いて言った。「私はナザレの者です。私の母はそこに住んでいます」
ベトエルはすかさず言った。「ナザレには善人は1人もいないと言うじゃありませんか!」ベトエルの表情は次第に暗くなっていった。明らかにナザレ人と一緒に歩いているという不快感をあらわしていた。イエスは、ほほ笑みながら言った。
「霊は、思いのままにふるまいます。ですから、善なる霊は地域や部族などによって縛られることはありません。私の母などはナザレに居ながら、それは素晴らしく善良な女です。それだけではありません。ナザレの大部分の人々は実に正しい生活をおくり、エルサレムで名高い義人よりは、遥かにすぐれているのです。ナザレ人は、どちらかといえば、単純なのですよ、農夫ですからね」
ベトエルはすっかり度肝をぬかれてしまった。彼は愚かにも、汚れたナザレ人といううわさだけを信じ、そのような人間と一緒に旅をしてはたまらないと思っていたのである。自称聖人ベトエルは、どうしても一緒に旅をしたくないと言うので、イエスは「兄弟よ、神様の祝福がありますように」と言って、ベトエルから離れていった。
このあたりでは、旅人が休んだり眠ったりするのは、暑い真昼の頃である。盗まれるような物を持っていない時には、日没後も旅を続けるのである。月が上がり始める頃、イエスは快い眠りから目を覚まし、月光の中を歩き始めた。しばらく行くと一組の男女と一緒になった。
男は女の数メートル先を歩き、ずた袋を背負っていた。女は幼児をおんぶしながら、よろめくように歩いていたが、ついに倒れてしまった。彼らは砂漠の国境あたりからやってきて、すっかりやっれていた。女がしきりに「イサク!」と呼んでいた男にイエスが声をかけたが、そっけないそぶりを見せるだけであった。
幼児が泣き始めたので、後ろを振り向くと、女が倒れていた。イエスが駆け寄ってやさしい言葉をかけ、背中の幼児をおんぶしてあげようかと申し出た。イエスが幼児の顔をのぞいてニッコリ笑うと、子供はたちまち泣き止み、おだやかな顔になった。
イエスは女に水を飲ませ、幼児の面倒をみたので、女はすっかり元気をとりもどし、ポツリポツリと自分の身の上話を始めた。イサクと結婚して荒野の果てに、ひとにぎり程の土地を耕していたのであるが、凶作続きで悩まされていた。
悪いことは重なるもので、ある日のこと盗賊の一味がやってきて、彼らの小さな家に火をつけ、わずかな持ち物までもすべて奪われてしまった。その後も干ばつが続いたので、イサクはついに力が尽きてしまい、なんでも恵まれている王の都エルサレムに行こうと言い出したと語った。
イエスは溜め息をつきながら女に言った。「私は前に王の都に住んだことがあります。そこには飢えと不毛しかありませんでした。そこへいくと、ガリラヤには、暖かい人々がいて、しずかな緑野が広がっています。どうですか、私と一緒にガリラヤへ行きませんか。緑野は、ふんだんに小麦、オリーブ、ブドー酒を産んでくれます。あなたの夫はそこで仕事を見つけ、一家が食物と喜びに満たされるようになるでしょう」
2人の話は次第にはずんできた。荒野で生まれた娘の将来のことなどを話しているうちに、女の足も軽くなっていった。それから1時間もたたないうちに彼女は疲れを感じなくなってきた。
突然彼女の夫が立ち止まり、後ろを振り向いてイエスに子供を背中からおろすように命じた。イエスはその通りにしてから言った。「母親の体力が弱っていますから私におんぶさせて下さい」
夫イサクは妻に向かって、みだらな奴だとののしり、イエスの顔の左側を思いきりたたき、地上に倒してしまった。妻は夫にイエスを叩かないように哀願した。彼の顔がまるで野獣のように腫れ上がってしまったからである。
イエスはよろよろと立ち上がりイサクに言った。「兄弟よ!左の頬っぺたを叩いたように、右の頬っぺたも思い切り叩きなさい!それで気が晴れるのなら」
イサクは大声で叫んだ。
「おまえは臆病者の上に、おれの妻をたらしこもうとしてるんだろう」「とんでもない!私よりも弱りはてているあなたをぶちのめすことと、あなたが元気な私を叩くことと、どちらがたやすいと思いますか。私の霊が「他人の重荷を背負いなさい」と告げているのです。さあ、どちらがやさしいか答えてごらんなさい!」
イエスが話している間、彼のほほの裂け目から血が流れていた。きぜんとして彼に語りかけるイエスの姿を見ているうちに、この野蛮な男は路上にすわりこんでしまった。思いもよらないイエスの態度に驚いてしまったからである。同時にイサクは、イエスがただならぬ人間であることに気がつき、これ程汚れのない真っすぐな人はいないことを知った。
イサクは言った。「あなたは乞食のような格好をしておられますが、本当に勇気のある気高いお方です。とんでもない乱暴をしてしまいましたことをどうかお許し下さい」
イエスはほほ笑みながら、今までどおり子供をおんぶして歩き始めた。イサクはこれ以上イエスに迷惑をかけたくないと思っても、イエスがあまりにも陽気にふるまっているので、言い出すことができなかった。
彼らは、なおも旅を続けた。その夜は、ある馬小屋で一緒に寝ることにした。次の日も旅を続け、イエスは子供をおんぶして歩き、イサクの熱心な話に耳を傾けていた。イサクは小さな子供のときから親に叩かれ、飢えにくるしみ続けてきたことを語った。
死海の周辺の土地は干からびて、ほんのわずかな作物しかとれず、農夫はいつも食糧不足に悩まされ、死の恐怖にさらされているのだそうである。イサクは暗い声で言った。
「わずかな食糧をためておいても、いつも強盗がかっさらっていきます。だから私はだれをも信用しないどころか、近づいてくる者はみんな泥棒に見えるのです。それで近づいてくる者を叩きのめして自分を守るしかないのです。今も私はすっかりあなたのことを誤解して、妻の手から子供をさらっていくのではないかと思い、乱暴をしてしまったのです」
イエスはなるほどと思った。しかしイサクはなおもかたくなな性格を改めようとはしなかった。イサクは自分のいだいている夢を語った。「エルサレムには何でも豊かにあるのです。私はそこで仕事をみつけ、宝を手にしたいと考えているのです。私はなまけものではありませんから、朝から晩まで働きたいのです」
イエスは答えて言った。「エルサレムには、あなたのように夢見る者が大勢おります。彼らは1日中よく働いてもわずかな給料しか貰えず、家族のためにパンを買うぐらいしかないのです。それよりも、私と一緒にガリラヤへ行きましょう。
エスドラムロンの緑野が果てしなく広がっていて、そこから労働者たちは、くさるほど穀物の収穫を得るのです。ガリラヤの北の方へ行くと、ブドーやオリーブの実がたわわとなっているのです。あなたもそこへ行けば、宝物ではなく必要なもののすべてと喜びを見つけることができるでしょう」
しかしイサクは、妻がどんなに願ってもイエスの勧めを受け入れようとはしなかった。イサクには、いまだにエルサレムの宝のことがすてきれず、ついにイエスの手から子供を引き離し、エルサレムの方へ向かうといってきかなかった。
イエスはこの夫婦に暗い影がさしているのを見て心は重かった。ろくなめにあわないことが分かっていたからである。女はイエスに祝福の祈りを求めた。そして彼女は言った。「私たちは、この方が示して下さったすばらしい忍耐力をみならわなくちゃね!」
女は地にひれ伏し別れを告げた。イエスは手を挙げて祝福した。「女よ、この世では得られない平安がいつまでもあなたとともにありますように」
女は何も言わず夫のあとについて行った。イエスは突き出た崖の上に立って、彼らが歩いている姿を見ていた。この時は、夫が幼児をだいていた。イエスの霊力によって観察された夫婦の暗い影は、まことに凶事となって現れた。
エルサレムに行ったイサクには、彼のような農夫を雇ってくれるところは全く無かった。夫婦は力つき、幼児はついに病死してしまった。母親もひとかけらのパンも尽きて餓死してしまった。大勢の群衆の中にあっても、女は心隠やかに息をひきとることができた。それは、イエスの祝福のお陰であった。
■2023年7月2日UP■
■2023年6月28日UP■
■2023年6月21日UP■まずは「シルバーバーチの霊訓 2巻」のhtml整形に入ってます。うまくいけば明日にUP…できるかなぁ、何しろ日々の作業で疲れ果てていますので、まぁやれるだけやってみましょう。ひとつ作業中にこんな部分を抜粋してみます↓
シルバーバーチの霊訓 2巻より抜粋
もし教会関係の人々が自分たちの本来の存在意義を自覚すれば、もし自分たちの本質がその神性にあることを理解すれば、そしてもし自分の身のまわりに存在する莫大な知識の宝庫、霊力、エネルギーを自覚すれば、それを活用して新しい世界をわけなく建設することができるところなのですが…
しかも、それは是が非でも成就していただかねばならないのです。なぜならば私たち霊界の実情を言わせていただけば、毎日毎日ひきも切らず地上から送り込まれてくる不適応者、落伍者、放蕩者(ほうとうもの)、社会のクズともいうべき人たち – 要するに何の備えもない、何の用意もない、何の予備知識も持たなくて1から教えなければならない人間の群れには、もううんざりしているのです。
本当はこちらへ来てすぐからでも次の仕事に取り掛かれるよう、地上での準備をしておくべきなのですが、現実にはまるで生(なま)キズの絶えない子供を扱うように看護し、手当てをしてやらねばならない者ばかりなのです。
そういう次第で、あらゆる形での霊的知識の普及がぜひとも必要です。人類が霊的事実を理解してくれないと困るのです。
↑はじめてblockquoteタグを使用してみましたが、これはイイじゃないですか。今後多用していきましょう。シルバーバーチ霊の言葉は1億回読んでも素晴らしい。この内容についても語りたい事が沸き上がってきますが一旦止めましょう。
今日も霊団にピーチクパーチク言われていますが(インスピレーションと言う意味)本を書きなさいと再び少しだけ言ってきてます。イヤそれは僕もそう思ってるんですが、設計図がどうしても固まらないんですよ。んー、根本的にアプローチを変えてみようかなぁ。
前回の長文ブログがああいう事になってしまいましたので次回はしっかり撃たせて頂きます、先週説明できなかったインスピレーションを取り上げる必要もありそうです。ホントにいくら時間があっても足りない。ひとりの人間にできる作業には限界があるって言うんだよ。僕ひとりをこき使うのもいい加減にしてくれよグチグチグチ…っとと、作業続行中。フラーのネーム描けないマイッタナ(祈)†
※「霊関連書籍 全文掲載」のページにテキスト化を進めている全書籍の表を掲載しました。今後はコチラをガンガン更新していきましょう↓
■2023年7月19日UP■本当にこの「書籍テキスト化」は過酷を極める地獄の作業ですが、僕が霊言霊媒としても自動書記霊媒としても発動しないのであれば、正真正銘の霊関連書籍のテキスト化を何としても物質界に残されている間にやらなければなりません。
「シルバーバーチの霊訓 2巻」のhtml整形を終えたらWordPressにUP、そして「ベールの彼方の生活 3巻」のテキスト見直しも間もなく終了する見込み、そちらもUPさせて止まらずベール4巻に突入し、ベール全巻のテキスト化を完了させたら「ホワイトイーグル霊」の霊言書籍3冊のテキスト見直しに入るつもりです。
絶版状態の霊関連書籍の復刊に向けたテキスト化、この作業を猛烈怒涛に続行しつつも、チョト「フラーのストーリー」をひとつ描きたい衝動に駆られてます。僕は絵を描かないと生きていけませんので描くかも知れません。
自伝書籍の原稿執筆は完全にどこかに吹き飛んでしまいました。どうやっても設計図が固まらなかったからです。しかし本を出さないという事ではありません、スゴク出したいです。可能性は追求し続けましょう、しかし1番出したいのは「新規霊言の書籍」です。チョト「フラーのネーム」を書こうかな(祈)†
■2022年2月16日UP■
■2022年3月23日UP■