『シルバーバーチの霊訓』4巻 6章 潜在意識の機能
※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓④』
【入神(トランス)状態における霊媒はどんな役割を演じているのか―ある日の交霊会でそれが問題となった事がある。そのきっかけはシルバーバーチが霊媒のバーバネルが入神状態から睡眠状態へ移りそうなのでコントロールがしにくくなったと述べた事にある―】
『シルバーバーチの霊訓④』
【そして“私にはそうなるとまずいのです”と言うとサークルの一人が“なぜですか”と尋ねた。すると“私はこの霊媒の身体の全体をコントロールしなければならないからです”と答えた】【霊媒が眠ってしまうとコントロールできないのですか―】できません。
『シルバーバーチの霊訓④』
身体を操るには潜在意識を使用しなければなりません。眠ってしまうと潜在意識が活動を停止します。【でもどっちにせよ霊媒はその身体から出るのではないでしょうか―】いえ霊媒自身が身体の中にいるか外にいるかの問題ではありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
潜在意識とその機能の問題であり、それは中でもなく外でもありません。【私は霊媒はワキヘ押しやられてると思ってました―】それはそうなのですが一時的に“身体からは”離れているというだけの事です(身体から離れていても意識状態には関係ないという事―訳者)
『シルバーバーチの霊訓④』
それは霊媒が自ら進んで身(潜在意識)を任せている状態で、潜在意識まで引っ込めてしまうのではありません。そうなると睡眠状態になってしまいます。霊媒現象は全て霊界と地上との間の意識的な協力関係で行われます。
『シルバーバーチの霊訓④』
無意識のうちに潜在能力が一時的に使用されるケースが無くはないですが支配霊と霊媒という関係で本格的な霊的交信の仕事をするとなるとその関係は意識的なものでなければなりません。つまり霊媒現象に関するあらゆる機構に霊媒が“進んで参加する”事が必要になります。
僕が蒔きまくっている霊的知識のタネが、どうか誰かの心に根づいて大切な事に気付くキッカケとなりますように。一人でも多くの人が霊的知識を得心し、物的事象で困難に遭遇した時、霊的真理に照らして正しい方向に自由意志を行使できるようになりますように。撃ちまくり、そして祈りまくります(祈)
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『シルバーバーチの霊訓④』
【睡眠中の霊媒が(支配霊以外の霊によって)使用されて通信が届けられたケースがあったように思いますが…】そういう事もあったかも知れませんが、それは通常行われるべきプロセスが逆転した状態です。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―(訳者注―冒頭でシルバーバーチが霊媒が眠ってしまいそうなので通信しにくくなったと述べたが、逆に眠っていた潜在意識が引き戻されて通信を送るという事)【その場合、睡眠中にそういう形で使用される事を霊媒自身も同意していたという事が考えられますか―】
『シルバーバーチの霊訓④』
それは考えられます。ただご承知のように私どもは霊媒の望みはよほど下らぬ事でない限りは敬意を払い然るべき処置を取ります。しかし言うまでもなくこの身体は私どもの所有物ではありません。居住者であるバーバネルのものです。
『シルバーバーチの霊訓④』
こうして私どもが少しの間お借りする事を許してくれれば結構で有難い事ですが、その許可もなしに勝手に使用する事は道義に反します。その身体を通じて働く様々な霊的エネルギーに対して霊媒と私たちの双方が敬意を払った上で気持よく明渡すというのが正しいやり方です。
『シルバーバーチの霊訓④』
【その潜在意識がどのように使用されるかを聞かれて―】その事に関してずいぶん誤解があるようです。精神(大半が潜在意識)には様々な機能があります。人間というのは自我意識を表現している存在と言ってよろしい。意識が全てです。
『シルバーバーチの霊訓④』
意識そのものが“個”としての存在であり、個としての存在は意識の事です。意識のあるところには必ず個としての霊が存在し、個としての霊が存在するところには必ず意識が存在します。あなた方の物質界においては自我の全てを意識する事はできません。
『シルバーバーチの霊訓④』
なぜなら―あなた方に分りやすい言い方をすれば―自我を表現しようとしている肉体(脳)よりも本来の自我の方が遥かに大きいからです。小は大を兼ねる事ができません。弱小なるものは強大なるものを収容する事ができないのが道理です。
僕たちの肉体は肉食動物として作られていません。植物食のみで全然健康に暮せるのです。野菜中心食の僕はメチャ元気です!動物たちが屠殺される時、何の恐怖も感じないと思われますか?僕たちに食べられるために地上に存在してると思われますか?「肉食」という習慣をどうか考えて頂きたいのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓④』
人間は地上生活を通じて、より大きな自我のホンの一部しか表現しません。大きい自我は死んでこちらへ来てから自覚するようになります。死んですぐに全部を意識するようになるのではありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
やはりこちらの生活でもそれなりの身体を通して霊的進化と共に少しずつ意識を広げていく事になります。意識的生活のディレクターであり個的生活の管理人である精神は肉体的機能の全てを意識的に操作している訳ではありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
日常生活において必要な機能の多くは自動的であり機械的です。筋肉、神経、細胞、繊維等々がいったん意識的指令を受け、さらに連鎖的に働く事を覚えたらその後の繰返し作業は潜在意識に委託されます。例えば物を食べる時皆さんは無意識のうちに口を開けています。
『シルバーバーチの霊訓④』
それはアゴが動く前にそれに関連した神経やエネルギーの相互作用があった事を意味します。すなわち精神の媒体である脳から神経的刺激が送られ、それから口を開け、物を入れ、そして噛むという一連の操作が行われます。全てが自動的に行われます。
『シルバーバーチの霊訓④』
一口ごとにその操作を意識的に行っている訳ではなく無意識のうちにやっております。潜在意識がやってくれているのです。赤ん坊の時はその一つ一つを意識的にやりながら記憶していかねばなりませんでした。しかし今はいちいち考えないで純粋に機械的に行っております。
『シルバーバーチの霊訓④』
こうして皆さんの身体上の、そしてかなりの程度まで精神的機能も大部分が潜在意識に委託されている事がお分りになるでしょう。潜在意識というのは言わば顕在意識の地下領域に相当します。例えば皆さんが読書中で、これはどういう事だろうと自問すると、―
『シルバーバーチの霊訓④』
―即座に答がひらめく事があります。それは潜在意識が普段から顕在意識の思考パターンを知っているので、それに沿って答を生み出すからです。誰かの話を聞いている時でも同じです。“あなたはどう思いますか”と不意に聞かれても即座に潜在意識が答を出してくれます。
地上に蔓延る諸問題の数々は人類が霊的知識を理解し摂理に則って生活すればたちまち解決するものばかりなのです。僕たちは地上生活中に何としても霊的知識を獲得しなければならないのです。イエス様はじめ高級霊の方々の永年の悲願なのです。高級霊の方々の愛をこれ以上裏切ってはならないのです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓④』
ところが日常的体験の枠外の問題に直面すると、それは潜在意識が体験した事も、あるいは解決した事もない事ですので、そこで新たな意識操作が必要となります。新しい回線を使用する事になるからです。
『シルバーバーチの霊訓④』
しかしそうした例外つまりオリジナルな思考―という言い方が適切かどうかは別として―を必要とする場合を除いて人間の日常生活の大部分は潜在意識によって営まれております。言わば潜在意識は倉庫の管理人のようなものです。
『シルバーバーチの霊訓④』
あらゆる記憶を管理し生きるための操作の大半をコントロールしています。その意味で人間の最も大切な部分という事ができます。
『シルバーバーチの霊訓④』
その原理から霊媒現象を考えれば、そもそも霊媒現象というのはそれまで身体機能を通して表現してきた自分とは別の知的存在が代って操作する現象ですから、顕在意識の命令に従って機能する事に慣れている潜在意識を操作する方が楽であるに決っています。
『シルバーバーチの霊訓④』
命令を受ける事に慣れている訳です。仕事を割当てられ、それをよほどの事がない限り中断する事なく実行する事に慣れております。霊媒現象の殆ど全部に霊媒の潜在意識が使用されています。その中に霊媒の人物の本当の姿があるからです。
『シルバーバーチの霊訓④』
貯蔵庫ともいうべき潜在意識の中にその人物のあらゆる側面が仕舞い込まれているのです。こうした入神現象において支配霊が絶対に避けなければならない事は、支配の仕方が一方的すぎて霊媒が普段の生活で行っている顕在意識と潜在意識の自動的連係関係が、―
『シルバーバーチの霊訓④』
―いつものパターン通りに行かなくなってしまう事です。その連係パターンこそがこの種の現象の一番大切な基本となっているからです。
悩んでる方、苦しんでる方、シルバーバーチをはじめとした霊関連書籍をぜひ手に取って見て下さい。悩み苦しみの根本原因が分ります。僕たち人間の存在位置ならびに存在理由、そして地上に降下した意味が分ります。そして僕たち地上人類が地上で為さねばならない大切な霊的事実が分ります(祈)
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『シルバーバーチの霊訓④』
【霊媒の方が潜在意識をおとなしくさせる必要があるという事でしょうか―】そうではありません。支配霊の個性と霊媒の個性とが完全に調和し、その調和状態の中で支配霊自身の思念を働かせなければなりません。
『シルバーバーチの霊訓④』
同時に支配霊は他方において、ちょうどタイプライターのキーを押すと文字が打たれるような具合に霊媒の潜在意識の連係パターンをマスターして他の知的存在の指令にもすぐさま反応するように仕向けなければなりません。それが支配霊として要求される訓練です。
『シルバーバーチの霊訓④』
先程述べた事を絶対に避けるための訓練といってもよろしい。これで皆さんも容易に得心して頂ける事と思いますが、霊媒現象は霊媒という“生きた人間”を扱う仕事であり霊媒には霊媒としての考えがあり偏見があり好き嫌いがありますから、―
『シルバーバーチの霊訓④』
―今も述べたように“支配する”といってもある程度はそうした特徴によって影響される事は免れません。霊媒を完全に抹殺する事はできません。どの程度までそうした影響が除去できるかは支配霊がどの程度まで霊媒との融合に成功するかに掛っています。
『シルバーバーチの霊訓④』
もし仮に百パーセント融合できたとしたら霊媒の潜在意識による影響はゼロという事になるでしょう。霊媒を抹殺するのではありません。それはできません。融合するのです。霊媒現象の発達とはそれを言うのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
サークル(円座―シルバーバーチの交霊会ではバーバネルが普段使っている書斎の椅子に座り、そこから左右にほぼ円形にメンバーが席を取る―訳者)の形を取るのはそのためです。出席した人たち全員から出るエネルギーがその融合を促進する上で利用されるのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
調和が何より大切ですと申上げるのはそのためです。出席者の間に不協和音があるとそれが霊媒と支配霊の融合を妨げるのです。交霊会の進行中は絶え間なく精神的エネルギーが作用しているのです。
地上生活に必要なものは神は全て用意して下さっています。動物実験をして特殊な成分を抽出などしなくても人間の健康に必要なものは全て自然界に存在するそうです。麻酔もなしにメスを入れられる動物たちが何の苦痛も恐怖も感じてないと思われますか?動物実験は断じて間違いであり根絶すべきです(祈)
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『シルバーバーチの霊訓④』
あなた方の目にお見せできませんが出席者の想念、思念、意志、欲求、願望の全てが通信に何らかの影響を及ぼしています。支配霊が熟練しているほど、経験が豊富であるほどそれだけ霊媒との調和の程度が高く、それだけ潜在意識による着色が少なくなります。
『シルバーバーチの霊訓④』
【その説からいうと霊媒はなるべく支配霊と似通った願望や性格の持ち主がよい事になりませんか―】一概にそうとも言い切れません。これは異論の多い問題の一つでして私どもの世界でも意見の相違があります。
『シルバーバーチの霊訓④』
忘れないで頂きたいのは私たちスピリットも人間的存在であり、地上との霊的交信の方法について必ずしも全ての点で一致している訳ではありません。例えば無学文盲の霊媒の方が潜在意識による邪魔が少ないので成功率が高いと主張する者がいます。
『シルバーバーチの霊訓④』
それに対して、イヤその無知である事自体が障害となる、それが一種の壁を拵えるのでそれを崩さねばならなくなるのだ、と反論する者がいます。安物の楽器よりも名匠の作になる楽器の方が良い音楽を生むのと同じで霊媒は教養があるほどよい―
『シルバーバーチの霊訓④』
―良い道具ほど通信を受けやすいのだと主張するのです。私はこの意見の方が正しいと思います。【なぜ教養の有る無しが問題とされるのでしょう。人格の問題もあるのではないでしょうか―】私は今トランス状態での通信の話をしているのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
人間性の問題はまた別の要素が絡んだ問題です。私は今霊言が送られる過程を述べているのです。通信のメカニズムと呼ばれても結構です。それを分りやすい譬えで言いますと、バイオリニストにとっては名器のストラドバリウスの方が安物よりも弾きやすいでしょう。
『シルバーバーチの霊訓④』
楽器の質の良さが良い演奏を生むからです。安物では本当の腕が発揮できません。霊媒の人間性の問題ですが、これは霊言の場合ですと通信内容に、物理現象の場合ですと現象そのものに影響が出ます。
書籍の内容を抜粋中、シルバーバーチ霊に「自分の何かを犠牲にする覚悟のない人間にはロクな仕事は出来ません」と言われちゃいました。僕は当分の間、芸術的創作活動を我慢しなきゃならないようです。厳しい試練ですが僕が今してる使命の重大性を認識して何とか前向きな姿勢を維持しようと奮闘中(祈)
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『シルバーバーチの霊訓④』
物理霊媒の場合、霊格が低いほど―程度の問題として述べているだけですが―例えばエクトプラズムの質が落ちます。物質的にでなく霊的観点から見てです。霊側と霊媒とをつなぐ霊力の質は霊媒の人間性が決定づけるのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
例えば地上ならさしずめ聖者とでも言われそうな高級霊が人間性の低い霊媒を通じて出ようとしても(※)その霊格の差のために出られません。接点が得られないからです。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―(※ここでいう“出る”とはエクトプラズムで拵えた発声器官(ボイスボックス)でしゃべる場合―直接談話現象―と、同じくエクトプラズムを身にまとって姿を現す場合―物質化現象―とがある―訳者)
『シルバーバーチの霊訓④』
【物理現象においても霊媒の潜在意識が影響を及ぼすように思えるのですが、その点についてご説明願えませんか―】交霊会のカギを握っているのは霊媒です。霊媒は電話機ではありません。電信柱ではありません。モールス信号のキーではありません。生きた器械です。
『シルバーバーチの霊訓④』
その生命体のもつ資質の全てが通信に影響を及ぼします。それで良いのです。もし霊界と地上との交信のための純粋の通信器械ができたら―そういうものは作れませんが―それによって得られる通信は美しさと崇厳さが失われるでしょう。
『シルバーバーチの霊訓④』
いかなる交霊会においてもカギを握るのは霊媒です。霊媒なしでは交霊会はできません。霊媒の全資質が使用されるのです。例えばメガホン一本が浮揚するのも、物質化像が出現するのも、その源は霊媒にあります。そして霊媒のもつ資質が何らかの形でその成果に現れます。
『シルバーバーチの霊訓④』
【霊が憑ってくると霊媒の脈拍が変化するのはなぜでしょうか。その脈拍は霊の脈拍なのでしょうか―】霊が霊媒を支配している時は霊媒の潜在意識を使用しています。すると当然霊媒の基本的な機能つまり心臓、脈拍、体温、血液の循環等々を支配する事になります。
『シルバーバーチの霊訓④』
入神すると呼吸が変化するのはそのためです。一時的な事です。ですが一時的にせよその間は支配霊は物質界と接触して自分の個性を物的身体を通して再現している訳です。例えば私は元アメリカ・インディアンの幽体を使用しています。
『シルバーバーチの霊訓④』
そのインディアンが霊媒の潜在意識を支配していますから、その間の脈拍はその幽体の脈拍です。このような形(※)で行う方が一から始めるよりも手間が省けます。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―(※地上の霊媒と霊界の霊媒を使用して通信を送っており、これであの肖像画に見るインディアンがシルバーバーチその人でない事は明白である―訳者)あなた方の住む物質界は活気がなくどんよりしています。
『シルバーバーチの霊訓④』
あまりにうっとうしく且つ重苦しいために、私たちがそれに合わせようと波長を下げていく途中で高級界との連絡が切れてしまう事があります。私の住む光の世界とは対照的に、あなた方の世界は暗くて冷たい、じとじとした世界です。
『シルバーバーチの霊訓④』
あなた方は太陽の本当の姿、目も眩まんばかりの(太陽の霊体の)光輝をご覧になった事がありません。あなた方が見ておられるのはその粗末な模造にすぎません。
『シルバーバーチの霊訓④』
ちょうど月が太陽の光を反射して輝くようにあなた方の目に映っている太陽は私たちの太陽の微かな反射程度にすぎません。
『シルバーバーチの霊訓④』
譬えてみれば、地上に降りてきた私はカゴに入れられた小鳥のようなものです。用事を済ませて地上から去っていく時の私は、鳥カゴから放たれた小鳥のように果てしない宇宙の彼方へ喜び勇んで飛び去って行きます。死ぬという事は鳥カゴという牢獄から解放される事なのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
さて私があなた方と縁のある霊からのメッセージを頼まれる時は、それなりのバイブレーションに切換えてメッセージを待ちます。その時の私は単なるマウスピースにすぎません。状態が良い時は連絡は容易にできますがこの部屋の近所で何かコトが起きると混乱が生じます。
『シルバーバーチの霊訓④』
突如として連絡網が途切れてしまい、私は急いで別のメッセージに代えます。バイブレーションを切換えなくてはなりません。そうした個人的なメッセージの時は霊の言っている事が一語一語聞き取れます。
『シルバーバーチの霊訓④』
それはこうして私が霊媒を通じてしゃべっている時のバイブレーションと同じバイブレーションで霊がしゃべっている事を意味します。しかし高級界からのメッセージを伝えるとなると私は別の意識にスイッチを切換えなくてはなりません。
『シルバーバーチの霊訓④』
シンボルや映像、直感等の形で印象を受取り、それを言葉で表現しなくてはなりません。それは霊媒が霊からの通信を受けるのと非常に良く似ております。その時の私はシルバーバーチとして親しんで下さっている意識よりもさらに高い次元の意識を表現しなければならないのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
例えば画家がインスピレーションを受ける時は普段使用しているのとは別のバイブレーションに反応しています。その状態の中で画家はある霊力の作用を受け、それを映像に転換してキャンバスの上に画きます。インスピレーションが去るとそれができなくなります。
『シルバーバーチの霊訓④』
それと同じで私が皆さんに霊的真理をお伝えしようとすると、私の意識の中でも高等なバイブレーションに反応できる回線を開き、高級霊がそれを通路として通信を送ってくる。それを私が地上の言語で表現する訳です。
『シルバーバーチの霊訓④』
とは言え私は所詮この霊媒(バーバネル)の頭にある用語数の制限を受けるだけでなく、この霊媒の霊的発達程度による制約も受けます。霊媒が霊的に成長してくれれば、その分だけそれまで表現できなかった部分が表現できるようになるのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
今ではこの霊媒の脳のどこにどの単語があるかという事まで分っていますから、私の思う事、というよりはここに来る前に用意した思想を全部表現する事ができます。
『シルバーバーチの霊訓④』
この霊媒を通じて語り始めた初期の頃は、一つの単語を使おうとすると、それとつながった他の要らない単語まで一緒に出て来て困りました。必要な単語だけを取り出すためには脳神経全体に目を配らなくてはなりませんでした。
『シルバーバーチの霊訓④』
現在でも霊媒の影響を全く受けていないとは言えません。用語そのものは霊媒のものですから、その意味では少し着色されていると言わざるを得ないでしょう。が私の言わんとする思想が変えられるような事は決してありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
あなた方西洋人の精神構造は私たちインディアンとはだいぶ違います。うまく使いこなせるようになるまでに、かなりの年数がいります。まずその仕組を勉強した後、霊媒的素質をもった人々の睡眠中を狙って、その霊体を使って試してみます。
『シルバーバーチの霊訓④』
そうした訓練の末にようやくこうしてしゃべれるようになるのです。他人の身体を使ってみると人間の身体がいかに複雑に出来ているかがよく分ります。
『シルバーバーチの霊訓④』
一方でいつものように心臓を鼓動させ、血液を循環させ、肺を伸縮させ、脳の全神経を適度に刺激しながら、他方では潜在意識の流れを止めて、こちらの考えを送り込みます。容易な事ではありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
初めのうちはそうした操作を“意識的”にやらなくてはならないのです。それが上達の常道というものです。赤ん坊が歩けるようになるには一歩一歩に全意識を集中します。そのうち意識しなくても自然に足が出るようになります。
『シルバーバーチの霊訓④』
私がこの霊媒をコントロールするようになるまで、やはり同じ経過を辿りました。一つ一つの操作を意識的にやりました。今では自動的に働きます。最近他界したばかりの霊がしゃべる時はそこまでする必要はありません。霊媒の潜在意識に思念を印象づけるだけでよろしい。
『シルバーバーチの霊訓④』
しかしそれにもかなりの練習がいります。それをこちらの世界の者同士で行います。そう易々とできる事ではないのです。こうして霊媒の口を使って思う事を伝えるよりはメガホンを使ってしゃべる方がずっと楽です。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―(訳者注―メガホンの中に発声器官をこしらえてしゃべる。詳しくは「ジャック・ウェバーの霊現象」国書刊行会―を参照されたい)人間の潜在意識はそれまでの生活によって働き方に一つの習性が出来ており一定の方向に一定の考えを一定のパターンで送っています。
『シルバーバーチの霊訓④』
その潜在意識を使ってこちらの思想なりアイデアなり単語なりを伝えるためには、その流れを一たん止めて新しい流れを作らなくてはなりません。もし似たような考えが潜在意識にあれば、その流れに切換えます。レコードのようなものです。
『シルバーバーチの霊訓④』
その流れに乗せれば自動的にその考えが出てきます。新しい考えを述べようと思えば新しいレコードに代えなくてはならない訳です。この部屋に入ってくるのに壁は別に障害になりません。私のバイブレーションにとって壁は物質ではないのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
むしろ霊媒のオーラの方が固い壁のように感じられます。私のバイブレーションに感応するからです。最も私の方はバイブレーションを下げ、霊媒の方はバイブレーションを高めています。それがうまくいくようになるまで十五年も掛りました。
『シルバーバーチの霊訓④』
霊媒のオーラの中にいる間、私は暗くて何も見えません。この身体によって私の能力が制限を受けています。この霊媒が赤ん坊の頃から身につけていく事を私がいかに使用するかを一つ一つ勉強しなければなりませんでした。最も足の使い方は知る必要がありませんでした。
『シルバーバーチの霊訓④』
私は足には用事がないからです。必要なのは脳と手だけです。この霊媒を支配している時に別の霊からのメッセージを口移しに伝える事がありますが、その時は霊媒の耳を使うのではなく私自身の霊耳を使います。全ては霊媒のオーラと私のオーラの問題です。
『シルバーバーチの霊訓④』
私のオーラは霊媒のオーラほど濃密でなく霊媒のオーラの中にいる時でも他の霊が私のオーラに思念を印象づける事ができます。言ってみれば電話で話をしながら同じ部屋の人の話を聞くのと同じです。二つのバイブレーションを利用しているのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
同時にはできませんが切換える事は出来る訳です。【霊言現象は霊が霊媒の身体の中に入ってしゃべるのですか―】必ずしもそうではありません。大抵の場合オーラを通じて操作します。【霊媒の発声器官を使いますか―】使う事もあります。
『シルバーバーチの霊訓④』
現に今の私はこの霊媒の発声器官を使っています。拵えようと思えば私自身の発声器官を(エクトプラズムで)拵える事も出来ますが、そんな事をするのは私の場合はエネルギーの無駄です。
『シルバーバーチの霊訓④』
私の場合はこの霊媒の潜在意識を私自身のものにしてしまっていますから全身の器官をコントロール出来ます。言わば霊媒の意志まで私が代行し―霊媒の同意を得た上での話ですが―しばらく身体をあずかる訳です。終って私が退くと霊媒の意識が戻っていつもの状態に復します。
『シルバーバーチの霊訓④』
【霊媒の霊体を使う事もありますか―】ありますが、その霊体も常に肉体につながっています。【仕事を邪魔しようとする霊から守るために列席者にも心の準備がいりますか―】いります。一番大切な事は身も心も愛の一つになり切る事です。
『シルバーバーチの霊訓④』
そうすれば愛の念に満たされた霊以外は近づきません。【霊界側でもそのための配慮をされるのですか―】もちろんです。常に邪魔を排除していなくてはいけません。あなた方出席者との調和も計らなくてはなりません。
『シルバーバーチの霊訓④』
最高の成果をあげるために全ての要素を考慮しなければなりません。こちらにはそのために組織された素晴しい霊団がおります。
『シルバーバーチの霊訓④』
【霊媒は本をよく読んで勉強し少しでも多くの知識をもった方がいいですか。それともそんな事をしないで自分の霊媒能力に自信をもって、それ一つで勝負した方がいいでしょうか―】それは霊能の種類にもよりますが霊媒は何も知らない方がいいという考えには賛成できません。
『シルバーバーチの霊訓④』
知らないよりは知ってる方がいいに決っています。知識というのは自分より先に歩んだ人の経験の蓄積ですから勉強してそれを自分のものにするよう努力した方がいいでしょう。私はそう思います。
『シルバーバーチの霊訓④』
【立派な霊能者となるには生活面でも立派でなくてはいけませんか―】生活態度が立派であれば、それだけ神の道具として立派という事です。
『シルバーバーチの霊訓④』
という事は、生活態度が高度であればあるほど内部に宿された神性がより多く発揮されている事になるのです。日常生活において発揮されている人間性そのものが霊能者としての程度を決めます。
『シルバーバーチの霊訓④』
【という事は霊格が高まるほど霊能者としても向上すると言っていいのでしょうか―】決り切った事です。生活面で立派であればあるほど霊能も立派になります。自分の何かを犠牲にする覚悟の出来ていない人間にはロクな仕事はできません。
『シルバーバーチの霊訓④』
この事はこうして霊界での生活を犠牲にして地上に戻ってくる私たちが身をもって学ばされた教訓と言ってもいいでしょう。【他界した肉親や先祖霊からの援助を受けるにはどうすればいいでしょうか―】
『シルバーバーチの霊訓④』
あなたが愛し、あなたを愛してくれた人々は決してあなたを見捨てる事はありません。言わば愛情の届く距離を半径とした円の範囲内で常にあなたを見守っています。時には近くもなり時には遠くもなりましょう。が決して去ってしまう事はありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
その人たちの念があなた方を動かしています。必要な時は強く作用する事もありますが反対にあなた方が恐怖感や悩み、心配等の念で壁を拵えてしまい外部から近づけなくしている事があります。
『シルバーバーチの霊訓④』
悲しみに涙を流せば、その涙が霊まで遠く流してしまいます。穏やかな心、安らかな気持、希望と信念と自信に満ちた明るい雰囲気に包まれている時は、そこにきっと多くの霊が寄ってまいります。
『シルバーバーチの霊訓④』
私たち霊界の者はできるだけ人間との接触を求めて近づこうとするのですが、どれだけ接近できるかは、その人間の雰囲気、成長の度合、進化の程度に掛っています。霊的なものに一切反応しない人間とは接触できません。
『シルバーバーチの霊訓④』
霊的自覚、悟り、ないしは霊的活気のある人とはすぐに接触がとれ、一体関係が保てます。そういう人はスピリチュアリストばかりとは限りません。
『シルバーバーチの霊訓④』
知識としてスピリチュアリズムの事を知らなくても、霊的な事を理解できる人であればそれでいいのです。とにかく冷静で受容的な心を保つ事です。取越苦労、悩み、心配の念が一番いけません。それらがモヤを拵えて私たちを近づけなくするのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
【そういう霊にこちらからの念が通じますか―】一概にイエスともノーとも言いかねます。魂の進化の程度、波長の問題になるからです。もし双方がほぼ同程度の段階にあれば通じるでしょうが、あまりに距離がありすぎれば全く波長が反応し合いませんから通じないでしょう。
『シルバーバーチの霊訓④』
【他界した人の事をあまり心配すると霊界での向上の妨げになるのでしょうか―】地上の人間に霊界の人間の進歩を妨げる力はありません。霊は霊自身の行為によって向上進化します。人間の行為とは関係ありません。(絶対的拘束力はないという意味で述べている―訳者)
『シルバーバーチの霊訓④』
【世俗から隔絶した場所で瞑想の生活を送っている人がいますが、あれで良いのでしょうか―】“良い”という言葉の意味次第です。世俗から離れた生活は心霊能力の発達には好都合で、その意味では良いと言えるでしょう。
『シルバーバーチの霊訓④』
が私の考えでは、世俗の中で生活しつつ、しかも世俗から超然とした生活の方がはるかに上です。つまり霊的自覚に基いた努力と忍耐と向上を通じて同胞のために尽くす事が人間本来のあるべき姿だと思います。
『シルバーバーチの霊訓④』
【世俗から離れた生活は自分のためでしかないという事でしょうか―】一番偉大な事は他人のために己れを忘れる事です。自分の能力を発達させる事自体は結構な事です。が開発した才能を他人のために活用する事の方がもっと大切です。
『シルバーバーチの霊訓④』
【これからホームサークルを作りたいと思っている人たちへのアドバイスを…】イヤな思いをする事のない本当に心の通い合える人々が同じ目的をもって一つのグループを拵えます。
『シルバーバーチの霊訓④』
週一回、同じ時刻に同じ部屋に集まり、一時間ばかり、あるいはもう少し長くてもよろしい、祈りから始めてそのまま瞑想に入ります。目的、動機が一番大切です。面白半分にやってはいけません。
『シルバーバーチの霊訓④』
人のために役立たせるために霊能を開発したいという一念で忍耐強く、粘り強くコンスタントに会合を重ねていく事です。そのうち同じ一念に燃えた霊と感応し、必要な霊能を発揮すべく援助してくれる事でしょう。
『シルバーバーチの霊訓④』
言っておきますが私どもは何かと目を引く事ばかりしたがる見栄っ張りの連中には用はありません。使われずに居眠りをしている貴重な能力を引き出し、同胞のため人類全体のために有効に使う事を目的とした人の集まりには大いに援助します。
『シルバーバーチの霊訓④』
【どうすれば霊媒や霊視能力者になれますか―】神のために自分を役立てようとする人はみな神の霊媒です。いかにして霊を向上させるか、これはもう改めて説く必要はないでしょう。これまで何回となく繰返し説いてきた事だからです。自分を愛する如く隣人を愛する事です。
『シルバーバーチの霊訓④』
人の為に役立つ事をする事です。自分を高める事をする事です。何でも宜しい、内部に宿る神性を発揮させる事をする事です。それが最高の霊媒現象なのです。霊視能力者になる方法よりは神の光が見えるように魂の眼を開く方法をお教えしましょう。それも今述べたのと同じです。
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