『スピリチュアル・ストーリーズ』全文掲載 第10話 動物たちの国

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『スピリチュアルストーリーズ』【第10話 動物たちの国】あるとき、保育園の先生は、木かげにおおぜいの子どもたちを集めて、たいせつなお話をされました。それは、人間の〈性格〉についてのお話でした。性格というのは、わたしたち1人ひとりが持っている、→
『スピリチュアルストーリーズ』→〈ほかの人とちがうところ〉のことです。先生がお話をつづけていると、ウサギをだっこしていたジョンが、こんな質問をしました。「先生、ではこのウサちゃんは?このウサちゃんにも、やはり性格というものがあるのですか?」
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『スピリチュアルストーリーズ』「ええ、ありますとも」先生はすぐにこう答えました。「ウサギだけでなく、どの動物にも、それぞれの性格があるんですよ。では、その勉強のために、これからみなさんといっしょに動物の国へ行ってみましょう。そのことがすぐにわかりますよ」
『スピリチュアルストーリーズ』そう言って先生は、子どもたちをつれて保育園を出て、いつもたくさんの動物たちが住んでいる森へむかってすすみました。もちろんジョンとローズマリーもいっしょです。しばらく歩いて、そろそろ動物の森に近づいたころ、1匹のキツネが、→
『スピリチュアルストーリーズ』→遠くからみんなのほうを見つめているのが見えました。そして、そのキツネはどうやら、みんなが近づいてくるのが気に入らないらしいのです。そのようすを、先生はこんなふうに説明しました。「あのように、すぐに逃げようとするのが」→
『スピリチュアルストーリーズ』→「キツネの性格なのです。地上ではとてもこわい動物ですけど、あれは、勇気を出さないと食べるものが得られないからです」次にみんなの目に入ったのは、3頭の大きなゾウでした。先生はさっそく次のように説明されました。
『スピリチュアルストーリーズ』「ゾウは、動物の中でもいちばん頭がいいのです。物を運んだり、つくったりして、たいへん役にたつ動物です。頭がいいから、自分たちの身を守るために、あのようにおたがいに鼻としっぽをつないで歩くことを考えつくのです。」
『スピリチュアルストーリーズ』「あのようにしていっしょに歩くのがいちばん安全だということを、ちゃんと知っているのね」やがてみんなは、広い原っぱに出ました。見ると、すぐ近くにライオンがねそべっていました。それを見たジョンは、びっくりして逃げようとしました。
『スピリチュアルストーリーズ』ところがローズマリーは少しもこわがらず、平気な顔でライオンに近づきました。そのようすを見て、先生はジョンにこう話しかけました。「ジョンくん、こわがらなくてもいいのよ。ライオンは、ほんとうはネコのようにおとなしい性格なのです。」
『スピリチュアルストーリーズ』「地上のライオンがこわいのは、食べものを得るために、ほかの動物とあらそわなければならないからなのです。でも、この天国ではそんな必要はありませんから、みんなやさしくておとなしいのです」
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『スピリチュアルストーリーズ』そのとき、近くを1匹のネズミがすばやく通りすぎました。すると先生がその方角を指さして、こう説明しました。「ほら、あのネズミをごらんなさい、動物の中でもいちばん小さいのに、いちばん勇気があって、どんなところでも平気で走りまわって」→
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『スピリチュアルストーリーズ』→「遊んでいます。おくびょうなようでも、ほんとうはとても勇気があるのです」そしてさいごに、みんなにこう話されました。「さて、これで動物にも、みんなそれぞれの性格があることがわかりましたね」
『スピリチュアルストーリーズ』「そしてまた、そのほんとうの性格があらわれるのは、この天国へ来てからだということもわかりましたね。地上では、生きるために、ほかの動物を殺したり、あらそったりしなければなりません。そのために、やさしい心を持っている動物も、」→
『スピリチュアルストーリーズ』→「地上ではこわい動物となって、みんなからおそれられてしまうのです。でも、天国へ来れば、もうその心配はいりません。わたしたち人間が平気でライオンの背をなでたり、小鳥が人間の肩にとまりにくるのも、そのためなのです」
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