『スピリチュアルストーリーズ』【第5話 いなくなったウサギ】

ふたたび天国の保育園をのぞいてみましょう。かわいらしい家がたくさん並んでいます。その中の1つをそっとのぞいてみると、子どもたちが、かわいい動物たちとなかよく遊んでいます。それは2匹の小さな白いウサギです。

『スピリチュアルストーリーズ』白ウサギなら、みなさんも、きっとかわいがったことがあるでしょう。この2匹の白ウサギも、ここではたいへん人気者で、子どもたちにかわいがられながら、楽しそうに遊んでいます。ところが、そうやって子どもたちが楽しそうに遊んでいる場所から→

『スピリチュアルストーリーズ』→少し離れたところに、もう1匹、灰色の小さなウサギが、さみしそうにすわっています。いったい、どうしたのでしょう?保育園の子どもたちのお世話をしている先生は、前からこの灰色の小ウサギがさみしそうにしていることを知っていて、→

『スピリチュアルストーリーズ』→そのわけもよく知っていました。そんなある日のこと、その灰色の小ウサギがとうとう保育園からいなくなってしまいました。なぜでしょうか?そのわけも、先生にはすぐにわかりました。もちろん、むちゅうで遊んでいる子どもたちは、→

『スピリチュアルストーリーズ』→灰色の小ウサギがいなくなったことなど少しも知りませんでした。ですから、先生からそのことを聞かされた時は、とても驚きました。そしてみんな口ぐちに、なぜいなくなったのですかと先生にたずねました。

『スピリチュアルストーリーズ』そこで先生はみんなを呼び集めて、やさしく次のようなお話をしました。「この天国では、動物たちは、わたしたちがかわいがってあげる、やさしい〈愛の心〉によって生きているのです。わたしたち人間は、天国に来ても、それぞれ自分のままで」→

『スピリチュアルストーリーズ』→「いることができますが、動物たちは、天国へ来るとすぐに、動物たちだけの〈大きな1つの魂〉の中にとけ込んでしまい、形をなくしてしまうのです。ですから、みなさんがいっしょに遊んでいる動物たちが天国でも地上と同じ姿をしているのは、」→

『スピリチュアルストーリーズ』→「みなさんがかわいがってあげているからなのです。イヌのピムくん、ネコのフラッフィーちゃん、おウマのモリーちゃんも、みんなそうなのですよ。そういう動物は、わたしたちにかわいがられているあいだは、わたしたちの国に住んでいます。」→

『スピリチュアルストーリーズ』→「ですが、もしわたしたちにかわいがられなくなると、自分のきょうだいや友だちのいる世界へ行ってしまうのです。これで、なぜあの灰色のウサギちゃんがいなくなったのか、よくわかったでしょう?」

『スピリチュアルストーリーズ』「みなさんがかわいがってあげないと、この天国には、いられなくなるのです」このお話を聞いて、子どもたちはとても残念に思いました。というのは、子どもたちには、灰色の小ウサギをのけ者にする気持ちは少しもなかったのです。

『スピリチュアルストーリーズ』そこで先生にこうたずねました。「先生、もういちどあのウサちゃんと遊ばせてください。だって、ほんとうはみんな、あのウサちゃんが好きなんです。いままでは、ただ忘れていただけなんです」こうして子どもたちは、とてもたいせつなことを学びました。

『スピリチュアルストーリーズ』するとどうでしょう。あの灰色のウサギが、ピョンピョンとやってきたではありませんか。同じ灰色でも、今はいきいきとしたツヤをしていて、体じゅうが光り輝いています。

『スピリチュアルストーリーズ』どうしてそんなふうに変わったのでしょうか?そのわけは、みなさんにもわかりますね。そうです。みんなにかわいがられていることを知って、ウサギはうれしくてたまらなかったのです。

『スピリチュアルストーリーズ』【子どもたちの祈り】天の神さま、今日も1日、たのしく元気にすごすことができたことを感謝いたします。これからも、いつも正しいおこないをし、けっしてお友だちのめいわくにならないようにいたします。

『スピリチュアルストーリーズ』そして、病気のお友だちやケガをしたお友だちが、天使さまのお力によって1日も早く良くなり、おとうさんやおかあさんのいないお友だちが、いつもしあわせでいられるよう、お守りください。心をこめてお祈りいたします。

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†