【9/8】霊界通信 イエスの成年時代 神と人間のはざまで 36 イエスの受洗

ここ数年間、荒野にひきこもって沈黙を続けてきたヨハネは、ついに民衆の前に現れ、多くの言葉を雄弁に語りだしたので、たくさんの人々がヨハネのもとに集まってきた。そこはヨルダン川のほとりで、旅の途中に足を止どめる人が多かった。

新しい預言者が現れたという評判がユダヤ全土に広がり、もしかしたら本当のメシヤかもしれないというので、ユダヤ中から大勢の人が押し寄せてきた。彼らは、暑さも空腹も忘れてしまうくらい霊的に満たされ、大いなる光に包まれていた。ギラギラと照りつける太陽も、少しも苦にならなかった。彼らはすべてのものを忘れて聞き惚れていた。

ヨハネは確信をもって叫んだ。『長いあいだ待ち続けてきたキリストが、聖霊にて洗礼をほどこすために、近いうちにやってくる』

群衆の中に、パリサイ人の姿を見るや否や、烈しい口調で叫んだ。「まむしの子孫たちよ!おまえたちに臨(のぞ)もうとしている神の怒りから逃れられるとでも思っているのか!」

ヨハネは、律法の権威者であると自認しているやからに痛烈な非難をあびせかけた。それは、まるで天空を駆け巡る稲妻のように鋭く、あるいは神の正義の剣のような恐ろしい響きをもっていた。この様子を見ていた善良な民衆は、心ひそかに喝栄を送っていた。

ヨハネはヨルダン川で多くの人に洗礼を施した。彼らはまず自分の罪を告白し、悔い改めの心をあらわし、これからは全く新しい人間として生きることを約束した。

ヨハネは言った。「私は、あなたがたに水で洗礼を施したが、私の後からおいでになる方は、私ですらその方の靴の紐を解く値打ちもないほど偉大なお方である。そのお方は、小麦の殻を振り分けて、不滅の火でやきつくすように、偽善者どもを滅ぼしてしまうのだ」

一同はシーンと静まりかえり、誰1人として身動きする者もいなかった。よく見ると、ヨハネの顔から光を発し、まばゆいばかりに変容していた。悪意のかたまりのようなパリサイ人やサドカイ人は怒りにふるえていた。

ふとヨハネの前に不思議な人物が立っている姿が映った。幼な子のようなうるわしい目付きをしていた。神の使者であったヨハネの心が大きく動いた。民衆の目も彼のほうに注がれた。

ヨハネは突然彼の前に行き、地上にひれ伏した。何を願っているのか民衆には分からなかった。この静けさを破るように、1人のパリサイ人がヨハネにつめよった。

「あなたはキリストでもなくエリヤの再来でもないというのでしたら、一体何の権威を以て洗礼を施しておられるのですか?」「見よ!ここに立っておられるお方こそ、私が預言したお方である」

ヨハネはこれだけ言ってから何も言わず、民衆の前から立ち去っていった。民衆の信仰は、柳のように揺れやすく、わずかな風でいとも簡単にゆらいでしまうのであった。民衆は口々に罵って言った。

「奴はエリヤでもなく、キリストでもないんだ。おれたちはなにしにここにやってきたんだろう!」居合わせたパリサイ人やサドカイ人は、ずるがしこく民衆を煽動した。

次の日、朝早くヨハネは川のほとりに立っていると、そこヘイエスが洗礼を受けにやってきた。ヨハネはイエスの不思議な力と清らかな威厳を思い出しながら言った。「私のほうこそあなたから洗礼を受けさせてください!」

「今回だけは、私を困らせないで下さい。これもすべて神の正義を実現させるためなのですから」

イエスと共にヨルダンの川の中に入っていった。民衆はヨハネの身の上に何か起こるのではないかと目を注いでいた。ある者はその場にひざまずき、顔を伏せた。しばらくすると、不思議な変化がイエスの上に現れた。

水の中から出てくると、イエスはまるで太陽のように輝いていた。不思議な霊の光がイエスを包みこんでいた。彼は霊体そのものであった。その瞬間に民衆の心から疑いが去っていった。彼らの魂は歓喜に躍り、身を震わせた。しかしその理由は知るよしもなかった。ただヨハネがキリストの先駆者の役割を果す人物であることを知った。

彼らは洗礼の場面を見ているうちに名もない1人のナザレ人の姿が変容している事実を目撃したからである。しかし彼らは、このときに起こった奇跡のすべてを見たわけではなかった。それでも、彼らにとって一生忘れることのできない鮮明な光景であった。

ヨハネだけが天空が開け、神の聖霊が鳩のように降り、イエスの頭上で輝いている光景を見たのである。更にヨハネは、天から響いてきた声を聞いた。『これは我が愛する子、わが喜びである』

霊の光と共に、イエスは民衆の方へ向かった。民衆は彼のために道をあけた。ある者にはイエスの光が見えなかったけれども、彼の話はすべての人の心をひきつけた。イエスが人垣をわけながら歩いていると、イエスの話に驚嘆した者が頭をさげて挨拶をした。

彼らは、まるでそびえ立つ大木の前にいるような思いで彼の説教を聞いていた。物音1つたてる者はいなかった。彼はゆっくりと、やさしく話した。その言葉には聖霊の知恵がふんだんに盛り込まれていた。彼は疲れを知らない者のように話し続けた。

日が沈んでから民衆はやっと解散した。イエスはそこで数人の名を呼び、弟子として自分についてくるように言った。民衆はイエスの弟子のことを“ナザレ派”と呼ぶようになった。弟子のなかには、イスカリオテのユダもいた。彼は、この集団を新しきイスラエルの秘密結社にしてほしいと要求した。

洗礼者ヨハネは、イエスの弟子となった者がお互いに同志であることを表すサインを考えてほしいとイエスに言った。イエスは手にしていた杖で地上に十字架の形を描いてみせた。「このサインにいたしましょう」ヨハネはびっくりして叫んだ。

「この印(しるし)は、弟殺しのカインのものではありませんか!実の弟を殺し、その額(ひたい)に十字架の形をしるした、悪のレッテルではありませんか!」

「そのとおりです。だからこそ、そのサインを採用したいのです。私の弟子たる者は、各々十字架の印を身につけて私に従ってきてほしいのです。世の罪をみんなで担ぐのです」「何とおっしゃいますか、よく分からないのですが」

イエスは丁寧に答えた。「カインは、実の弟を手にかけて殺した、人類最初の殺人者です。彼にそうさせたのは、人間の飽くことのないどん欲です。人類は、これによって、お互いに争い、みにくい闘争を繰り返しているのです。しかも手段を選ばないのです。

神の平和は、人々の心から遥か彼方に遠のいてしまったのです。だからこそ、私たちの手で、流血の印であった十字架を、人類救済の印に変えてしまうのです。あがないの印にしてしまうのです」

「えっ!どうして、そんなことができるんですか?」「実際、この印ほど最悪の出来事を連想させるものはないでしょう。エバが神に背いた罪などは較べようもありません」「では、どうしたらよいのでしょうか?」

「平和の道を歩むのです!隣人を愛することによってローマに打ち勝つのです!新しきイスラエルよ!聖霊の与えたもう知恵によって、アベルの血をほうむり去ってしまいなさい!」

ヨハネはイエスの言ったとおり、これしかサタンの強力な武器を粉砕する方法はないことを悟った。このようないきさつで、イエスの弟子たちは十字架の印を使うようになった。ついに殺人を表す十字架の印は、キリストを表すものとなった。

「出版社」霊団が僕に「サイキック・ニューズ社」をやれと言ってきているのです(祈)†■2023年5月17日UP■
「出版社」霊団が僕に「サイキック・ニューズ社」をやれと言ってきているのです(祈)†
出版社を立ち上げる事自体はすごく簡単です。ISBNを取得するだけで、どこぞに申請を出すとかそういう必要もありません「僕、今日から出版社をやるわ♪」と宣言すればそれで出版社が立ち上がった事になります。出版業ほど興すのが簡単で継続の難しい事業はない、という言葉もあるようです。僕はAmazonでの電子書籍制作の経験もあり、元々デザインの人間ですのでその手の作業に全く抵抗がなく、電子書籍のみならず紙の書籍のデータ制作も全く問題なくおこなえます(AffinityPhotoおよびAffinityPublisher使用)さらに僕はムービー制作能力も有しており、さらに「字幕(.srt、.vtt)」も扱えます。つまり僕という霊媒から降った霊言をムービー化してYouTubeにUPする作業も全てひとりでおこなえるという事になります。とにかく僕という霊媒から霊言が降ってくれば、ありとあらゆる方法でその霊言を拡散させるスキルを僕は所有しているという事です。…続きを読む→
「愛の試練・霊障イペルマルシェ」再び。まだやってくるか、超頭にくるんですよ(祈)†■2023年5月31日UP■
「愛の試練・霊障イペルマルシェ」再び。まだやってくるか、超頭にくるんですよ(祈)†
眠気防止対策でポテチを食べたりするのですが、今回に関しては全く効果がなく、とにかく運転中に目が閉じまくり何度も反対車線に飛び出しそうになります。僕は上半身を激しく前後にガクガク動かしながら(ハンドルに近付けたり遠ざけたりして)運転を続けますが、何をどうやっても目が閉じ続けます。駐車場に続く林道セクションに入ってからも全く目が開く事はなく、180度カーブを曲がり切れなくて何度も岩の壁にぶつかりそうになりながら、頭を振って上半身を徹底的にゆさゆさ動かし続けて強引に目を開けながら運転を続け、かろうじて駐車場に到着したのでした。そして車内で着替えを始めると、さっきまでの運転時の目を閉じられていた状態がウソみたいにまるっきり普通に着替えているのです。猛烈に眠いのであれば着替え中も眠いはずです。その瞬間に「これは完全におかしい、超久々にバーバネル氏がやりやがったんだな」と理解したのでした…続きを読む→

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†