『シルバーバーチの霊訓』4巻 8章 質問に答える
※文中に当時の僕のコメントが挿入されていますが、削除するのが面倒ですので(汗)ご参考までにそのまま掲載させて頂きます。
『シルバーバーチの霊訓④』
【問】動物実験は正しい事でしょうか間違った事でしょうか。これによって人類の益になるものが得られるのでしょうか【シルバーバーチ霊】私はかねがね動物を使っての実験の全てに反対しております。そこに何一つ正当化すべきものは見出せません。
『シルバーバーチの霊訓④』
動物はあなた方人間が保護し世話すべきものとして地上に存在しているのです。その成長と進化を促進する責任が全面的にとは言えませんが、人間に託されております。その無力な動物に苦痛を与える事は、動物が人間に示す愛情と献身と忠誠に対するあまりに酷い報復です。
『シルバーバーチの霊訓④』
治癒力は自然界にさまざまな形で存在し、使用されるのを待っております。動物界の創造と進化をそんな形で邪魔しなくてもよいように必要なものは創造主がちゃんと用意してくださっております。私たちの世界から援助する霊は苦痛を軽減したり、―
『シルバーバーチの霊訓④』
―不治と宣告された病すら治してしまう技術を身につけておりますが決して生体実験はいたしません。薬草を使う事があります。霊波を使う事があります。いずれも動物に対する残酷な行為は伴いません。宇宙には道義的な意図が行きわたっており非道義的なものは摂理に反します。
『シルバーバーチの霊訓④』
【問】スピリチュアリストの中にはスピリチュアリズムを占星術と同類と見ている人がいます。そういう人たちは地上の出来事は星によって宿命づけられ操られていると考えています【シルバーバーチ霊】生命現象は一連のバイブレーション、放射性物質、放散物から成っており―
『シルバーバーチの霊訓④』
―従って人間も自然界のあらゆる存在ないしは生命体によって影響されている事は確かです。そういったものが影響を及ぼしている事は事実ですが、どれ一つとしてどうしようもない宿命的な力をもってはおりません。
『シルバーバーチの霊訓④』
あなたの誕生日にある星が地平線上にあったからといって、その星によってあなたの生涯が運命づけられていると考えるのは間違いです。全ての惑星、全ての自然、宇宙間のあらゆる存在、あらゆる生命体が何らかの影響を及ぼします。
『シルバーバーチの霊訓④』
しかしあなたはあなたの魂の支配者です。あなたには自分で背負わねばならない責任があり、あなたの霊的進歩に応じて自分が運命を定めていくのです。
シルバーバーチ霊が多大な犠牲を払って地上人類にもたらしてくれた“ダイヤモンドの輝き”に譬えられる珠玉の霊的真理。僕たちはその美しい霊言の数々に触れる事で、大切な知識を得るチャンスを与えて頂いたのです。人類の宝とも言える霊界通信の書籍は、すぐ手の届くところにあるのです☆(祈)
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『シルバーバーチの霊訓④』
占星術でいう惑星には確かに人体に影響を及ぼす放射性物質がありますし人体に影響を及ぼせば霊にも影響を及ぼす事になります。しかし霊は絶対です。全てに優るものです。いかなる恒星も惑星も星座も星雲も、人体に及ぶ影響を克服するその霊の威力を妨げる力はありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
私が言いたいのは要するにあなた方は神の一部である事、そして神性を宿すが故に、創造力を宿すが故に、この宇宙を創造した力の一部であるが故に、あなた方はその身体を牛耳ろうとする力に打ち克つ事ができるという事です。
『シルバーバーチの霊訓④』
分りやすく言えば私も影響力の一つです。あなた方が付き合う人たちも何らかの影響を与えます。お読みになる本も影響力をもっております。しかしあくまで影響力にすぎません。それによってあなたが圧倒される事もないし、絶対的に支配される事もないでしょう。
『シルバーバーチの霊訓④』
【再生は本当にあるのでしょうか―】再生は事実です。私はかつて地上へ再生した事のある霊に何人か会っております。特殊な使命を託された人、預けた質を取り戻したい人が自らの意思で行うものです。ただし再生するのは個的存在の別の側面です。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―同じ人格がそっくり再生するのではありません。ここに一個の意識的存在があって、そのごく小さな一部が丁度氷山のように地上に顔を出します。それが誕生です。残りの大きい部分は顕現しておりません。次の誕生つまり再生の時にはその水面下の別の一部分が顔を出します。
『シルバーバーチの霊訓④』
二つの部分に分れても個的存在全体としては一つです。これが霊界において進化を重ねていくと、その潜在している部分全体が顕現した状態となります。(表現する身体が精妙となっていき、それだけ神性が発揮しやすくなっていく―訳者)
『シルバーバーチの霊訓④』
【最近、一方で若者による犯罪が激増し、他方では体罰が禁じられている事に大いに考えさせられております。暴力以外に青春のはけ口を知らず、獣同然となってしまっている若者をどう扱ったらよいでしょうか。何かよい処罰の方法はないものでしょうか―】―
『シルバーバーチの霊訓④』
―戦争が起きると気高い人間精神(愛国心)が昂揚される反面、敵を殺そうとする人類の最も残忍な性質が発揮されます。人間精神の極致ともいうべき英雄的行為を生むと同時に、むごたらしい野蛮性も生みます。
『シルバーバーチの霊訓④』
【両極性が発揮される訳ですね―】そういう事です。しかも暴力の方は戦争の必然性として大いに奨励される事になります。では戦争が終れば暴力と残虐性がすぐに引っ込むかといえば、そう簡単にはまいりません。既に無数の人間が獣性をむき出しにした状態になっております。
『シルバーバーチの霊訓④』
そうした事態にどう対処すべきかをお尋ねですが、それには二つの方法があります。いずれも地上で敬々しく読まれている本(新旧聖書)にはっきりと述べられているものです。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―古い方は“目には目を、歯には歯を”(出エジプト記)と説き、新しい方には“己を愛するごとく隣人を愛せよ”(マタイ)と説きます。どちらが良いかは分り切った事です。前者の方法を取れば解決は得られません。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―一時しのぎの荒療治にはなっても、罪悪ないし蛮行を根本から無くした事にはなりません。後者の方法を取りそうした邪悪が精神と肉体と霊との不調和から生まれている事を認識し、それを矯正する為の適切な手段を講ずれば彼らもまともな市民になっていくでしょう。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―私は後者の方法をお勧めします。【それは解るのですが問題はそうした暴徒にどう近づくか、彼らの従順な側面をどう捉えるかです―】従順な側面を捉えるかどうかの問題ではありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
彼らの野獣性を鎮め、本来の姿である霊性を発揮させるような精神的治療を、さらに必要であれば霊的治療をいかに施すかの問題です。言ってみれば彼らは一種の病人であり、肉体と魂とが本来のつながりを失っているのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
病気を治すにはいろんな方法がありますが、一番望ましい方法は身体と精神と霊の狂った関係に終止符を打ち、協調関係を取り戻させる事です。すると自動的に健康状態になります。
『シルバーバーチの霊訓④』
それと同じで、秀れた心理学の専門家の協力、さらには心霊治療家の参加を得る事ができれば、きっとうまく行くでしょう。しかし残念ながら、地上はまだその段階まで来ておりません。
『シルバーバーチの霊訓④』
【これは非常に考えさせられる問題です。そういう若者はしっかりと体罰を課せば一応おとなしくなると思うのですが…】恐怖心を吹き込むばかりで、病弊の治療にはなりません。【でも、おとなしくさせる事は出来るでしょう―】できます。ですが、―
『シルバーバーチの霊訓④』
―一個の人間としての問題の解決にはなりません。あなた方は極めて限られた視野で見ておられます。それはちょうど死刑にするのと同じです。その人間を地上から抹殺すれば問題は片付くじゃないかとおっしゃるようなものです。確かに一面から見れば片付いたと言えるでしょう―
『シルバーバーチの霊訓④』
―しかし本人はちゃんと(死後の世界で)生き続けているのです。(『霊訓』でインペレーターが死刑にされた人間の霊や戦死者の霊の怨念と激情が地上の犯罪や暴力沙汰に拍車をかけている事実を生々しく伝えている―訳者)
『シルバーバーチの霊訓④』
【一人の堕落者の更生の方が社会全体より大切でしょうか―】社会は個人が集まって出来あがっているのです。私が指摘しているのは“より良い方法”です。つまり暴力に暴力をもって対処するのではなく理解をもって臨み、凶暴性を鎮めて市民的意識を芽生えさせるという事です。
『シルバーバーチの霊訓④』
【若者が暴徒と化してしまったのは我々にも責任があります―】私たちみんなに責任があります。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―なぜなら人類は一つであり、同胞へ及ぼす影響はこの私にも及びます。私たちが生活している宇宙は全生命があらゆる面において互いに依存し合っており、いかなる側面も他と隔絶する事はできません。
『シルバーバーチの霊訓④』
【ムチを使う事は一時しのぎであり、単に恐怖心でもっておとなしくさせるにすぎません―】現段階での地上人類はまだ社会悪に対する適切な矯正措置を生み出すところまで至っておりません。これは進化の問題です。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―かつては羊を一頭盗んだ者でも絞首刑にした時代がありました。死刑にしなかったら残りの羊はどうなるんだという理屈が大真面目でまかり通ったものです。
『シルバーバーチの霊訓④』
【未熟な社会では未熟な処罰が許されるのだと思います―】“より良い”方法に目覚めた人が一人でもいる限りは許されません。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―たとえば恐怖の監獄に放り込むのと、まじめな市民に更生させる目的をもった監獄の改善のために働かせるのと、どちらが“より良い”でしょうか。たった一人だけ更生に成功して九九人失敗に終ったとしても、何の更生手段も講じないでいるよりは“まし”です。
『シルバーバーチの霊訓④』
【死刑制度は正しいとお考えですか―】いえ、私は正しいとは思いません。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―これは“二つの悪のうちの酷くない方”とは言えないからです。死刑制度は合法的殺人を許している事にしかなりません。個人が人を殺せば罪になり、国が人を殺すのは正当という理屈になりますが、これは不合理です。
『シルバーバーチの霊訓④』
【反対の理由は生命を奪うのは許されないからでしょうか。それとも国が死刑執行人を雇う事になり、その人にとって気の毒だからでしょうか―】両方とも強調したい事ですが、それにもう一つ強調したいのは、―
『シルバーバーチの霊訓④』
―いつまでも死刑制度を続けているという事は、その社会がまだまだ進歩した社会とは言えないという事です。なぜなら死刑では問題の解決になっていない事を悟る段階に至っていないからです。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―それはもう一つの殺人を犯している事に他ならないのであり、これは社会全体の責任です。それは処罰にはなっておりません。ただ単に、別の世界へ突き落しただけです。
『シルバーバーチの霊訓④』
【余暇の正しい使い方について教えてください―】余暇は精神と霊の開発・陶冶に当てるべきです。これはぜひとも必要な事です。なぜかと言えば身体に関した事は既に十分な時間が費やされているからです。
『シルバーバーチの霊訓④』
人間は誰しも健康を維持し増進するための食生活には大変な関心を示します。最も必ずしも健康の法則に適っておりませんが…しかし精神と霊も発育が必要である事をご存知の方は殆どいません。
『シルバーバーチの霊訓④』
そういう人たちは霊的に見ると一生を耳を塞ぎ口をつぐみ目を閉じたままで生きているようなものです。自分の奥に汲めども尽きぬ霊的な宝の泉がある事を知りません。精神と霊が満喫できるはずの美しさを垣間見た事すらありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
誰にも霊的才覚が宿されている事を知らずにいます。それの開発は内的安らぎを生み人生のより大きい側面の素晴らしさを知らしめます。となれば霊性そのものの開発が何より大切である事は明らかでしょう。これは個々の人間のプライベートな静寂の中において為されるものです。
『シルバーバーチの霊訓④』
その静寂の中で、まわりに瀰漫する霊力と一体となるのです。すると、より大きな世界の偉大な存在と波長が合い、インスピレーションと叡智、知識と真理、要するに神の無限の宝庫からありとあらゆるものを摂取する事が出来ます。その宝は使われるのを待受けているのです。
『シルバーバーチの霊訓④』
【直感について説明してください―】よろしい。一言で説明できます。“霊の即発”です。直感とは霊が自己を認識する手段です。普段の地上的推理の過程を飛躍します。―
『シルバーバーチの霊訓④』
―考えに考えた末に到達するような結論でも、電光石火の速さで到達します。同じ問題について多くの時間と思索ののちにやっと到達する事を“霊の即発”によって一気に我がものとしてしまう、一種の“一体化”の過程です。
『シルバーバーチの霊訓④』
【有色人種と白人とが結婚して子孫をこしらえる事は好ましくない事でしょうか―】私も有色人種です。これ以上申上げる必要があるでしょうか。地上では“色素”つまり肌の色で優劣が決まるかのように考えがちですが、これは断じて間違いです。
『シルバーバーチの霊訓④』
優劣の差はどれだけ自分を役立てるかによって決まる事です。他に基準はありません。肌の色が白いから、黄色いから、赤いから、あるいは黒いからといって、霊的に上でもなければ下でもありません。肌の色は魂の程度を反映するものではありません。
『シルバーバーチの霊訓④』
地上世界ではとかく永遠なるものを物的基準で判断しようとしがちですが、永遠不変の基準は一つしかありません。すなわち“霊”です。全ての民族、あらゆる肌色の人間が神の子であり、全体として完全な調和を構成するようになっております。
『シルバーバーチの霊訓④』
大自然の美事な“わざ”をご覧なさい。広大な花園で無数の色彩をした花が咲き乱れていても、そこには一かけらの不調和も不自然さも見られません。全ての肌色の人間が融合し合った時、そこに完璧な人種が生まれます。
『シルバーバーチの霊訓④』
【現段階の人間社会において、いわゆるハーフカースト(宗教または階級を異にする者同士の間の子孫、特にヨーロッパのキリスト教徒とヒンズー教徒またはイスラム教徒との間の混血児の事―訳者)の子孫も社会に受入れられるべきでしょうか―】―
『シルバーバーチの霊訓④』
―偏見を打ち崩し、誤った考えと闘わなければなりません。真理は、いかにその歩みはのろく苦痛を伴っても、真理であるがゆえに必ず前進するものです。価値あるものほど手に入れるのに困難が伴うものです。
『シルバーバーチの霊訓④』
成就は奮闘努力の末に得られるものです。勇気をもって挑戦しそして征服した者こそ賞賛に値します。恐怖心から尻込みし困難を避けようとする者に用はありません。人生とは学校です。刻苦と闘争、努力と困難、逆境と嵐の中をくぐってこそ魂は真の自我に目覚めるのです。
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