ヘリのすすめで、イエスは小さな財布に数枚の銀貨を用意した。旅をするにあたって、1本の杖と着古した上着1枚と2日分の食糧を持って出発した。
さて2人の旅人がシリヤの町を通り過ぎた頃、ヘリの知恵が段々とイエスに解るようになってきた。まずは、何と言っても、イエスの足から血がふき出してきて夕方には精根(せいこん)尽きて卒倒してしまったのである。ヘリは砂漠に入る入口付辺の旅籠(はたご)で彼をねかせ、彼が元気になるのを待った。
翌朝、イエスは元気をとりもどしたが、足のほうはすっかりむくんでいた。それでヘリは1枚の銀貨をとり出して1頭の驢馬(ろば)を買い求め、イエスを驢馬に乗せた。
ヘリはまた袋の中に棗椰子(なつめやし)の実や蝗(いなご)を詰め、飲み水をビンに入れ、バターミルクの入った容器を驢馬の鞍にくくりつけた。これだけの用意ができたので、いよいよ“砂漠の犬”とか“廃虚”という名で知られている『流浪(さすらい)の部族』を探しに2人は出発した。
流浪の部族は、ヘリが言っているように、1か所で長い間とどまるようなことはなかった。草の多い牧草地を見つけては野性動物を捕獲し、その肉を食べていた。季節はとても良いときで、日中は暖かく夜は寒かった。イエスは、陽が沈むと上着を着こんでうれしがっていた。彼はまた騙馬の背中に敷かれた毛織物が気に入った。
たら腹夕食をとると昼間の疲れがでてきてその場で寝こんでしまった。しかし砂が冷えてくると、1時間もたたないうちに寒さで震えあがってしまい、目があいてしまうのであった。イエスはもう我慢ができなくなって、彼と一緒にくっついて寝ているヘリをゆさぶりおこした。ヘリは目をさまして言った。
「砂を堀って寝ないと、お前は病気になっちまうな。ここは温暖なガリラヤとは違うからすぐまいっちまうぜ」ヘリとイエスは50センチ程の穴を掘り、2人はその中でぐっすり寝た。ヘリは優しい母親のように彼を労(いたわ)った。彼の休む処には毛織物を敷いてやったり、バターミルクを飲ませたりするのであった。
このようにして砂漠での第一夜は何事もなく過ぎ去った。ヘリは彼から片時も目を離さず、注意深く体の健康に気を配っていた。彼は次第に朝夕にやってくる激しい温度差に耐えられるようになってきた。
砂漠は一見、町に住む人々にとっては全く無情な所のように思われている。食物も飲物もなく、見た目には荒涼たる砂の荒野で、キラキラと砂が光り、砂の山があり、あるいは塔もあり、砂の欄干(らんかん)が続き、所々に岩の断崖があり、神の創造以来全く変化がなかったようにそそり立っていて、気の弱い旅人には本当にすさまじい光景として迫(せま)ってくるのである。
しかし此処になれ親しんでくると反対に理性の働きを高め、人間の心を造り主(神)に一層近づける役割を果してくれるのであるから不思議なものである。ひとときの間、神はイエスに以前よりも一層近くにおられ、全くひとつになり、偉大にして永遠なる平和の内に一体となっておられた。
この偉大なる神との合一こそイエスに絶大な霊力を与え、後になって目覚ましい奇蹟を行ない、耐え難い苦しみに耐え、珠玉のような数々の言葉となっていくのである。イエスの示した喜びや苦しみの鋭い感覚は、奇しくも荒野で過ごした第1週に養われていたのである。
しかしながら砂漠は果てしなく広がっていて、一向に目指す部族の手がかりはつかめなかった。遂に驢馬がへたばってしまった。この驢馬は野性でない上に、あまり丈夫ではなかった。ある暑い日に、驢馬はとうとう地上に倒れてしまった。
もうこれ以上生きられないことを察知したヘリは、ナイフをとり出し、驢馬の心臓を刺して楽にしてやった。そのときのヘリはいつもと違って、喋りまくった。
「わしは何にも恐ろしいものはないんだ。わしは、水もなく、生き物が居ない荒涼たる荒野や砂漠にいても平ちゃらなんだ。けれどもわしはお前がこわくなってきたのじゃ。イエスよ、お前は今でも穏やかな性格を保ち、雨水をいっぱい吸いこんだガリラヤの牧草地のような豊かさを失っていない。何と不思議なことじゃろう」
イエスは答えて言った。「僕は天の御父に祈っているから、耐える力を与えて下さるんだよ、ヘリ」2人はなおも先へ進んで行った。今までのように休息をとることができなくなっていた。歩いている所がまるで地獄のようであった。
焼けつく砂の上は、灼熱地獄であった。それでも先へ先へと喘(あえ)ぐようにつき進んで行った。遂にイエスは砂上に倒れ、苦しい息づかいとなり、ヘリに水をのませて欲しいと言った。善良なヘリは、明日のことは考えなかった。
今この水を彼に与えなければ、イエスの生命は危ないと思った。しかし、もしも流浪の部族に出逢えなかったら…イエスは完全に死んでしまうであろう。
■2021年8月25日UP■「おかしい、みんなそう思ってるぞ」これぞ聡明なる日本国民の皆さまの本心です(祈)†僕の公言内容をご覧になった方の「これは私には死んでもできない」と感心しておられる思念と思われます。そう思って頂けて感謝ですが「まるで他人事のような感想」はどうかやめて頂きたいですね。皆さまも僕も日本国民です。「宇宙一のバカ」強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の問題は僕たちが解決しなければならない、僕たちのプライド、アイデンティティに関わる緊急命題です。他の誰かがコイツらを倒してくれるのではありません。このバカヤロウどもを滅ぼすのは僕たち日本国民の仕事です。そういう責任感を持って頂きたいのです…続きを読む→ ■2021年5月21日UP■「カスタム地獄」「法律突破」「ポリーチェ(POLICE)逮捕したい」全て同じ意味と思われます(祈)†「宇宙一のバカ」強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁に命令されて僕を大犯罪者に仕立て上げるウソストーリーを書いた弁護士だか何だかの人間が、僕の人間性を侮辱し、僕の公言内容が全てウソであるとメディアで語ったとして、皆さまお考え下さい。その強姦殺人魔に命令されてウソストーリーを書いた男は、僕に会った事もなければ一言も話をした事もありません。僕の普段の生活態度、仕事の勤務態度といったものを見た事もありません。僕という人間がどういう人間なのか全く知らない男が「たきざわ彰人はこういう人間である」と言うのです。皆さまは、僕本人が自分について長い長い年月にわたって書きまくっているブログテキストよりも、僕という人間を全く知らない人間が書いたホンの2~3行のテキストを信じるとおっしゃいますか。それは笑かしてくれますね…続きを読む→ ■2021年5月10日UP■「プチパレットいい」人身売買組織「パレット」を縮小継続させようとする思念と思われます(祈)†プチパレットいい、という聞き捨てならないインスピレーションを降らせてきました。つまり「宇宙一のバカ」強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁が死刑になって消滅して以降も、コイツら以外の邪悪な人間たちがパレットから幼い女の子を購入して強姦殺人遊びを続けられるように画策しているという意味で間違いないでしょう。で、皆さまももちろん疑問に感じておられる事と思うのですが、この「パレット(仮の名前ですよ)」という「少女誘拐人身売買組織」は僕たちの想像をはるかはるか超える長い世紀にわたって女の子の誘拐と殺人を繰り返しています。しかしその組織の存在が全く明るみになりません、表沙汰になりませんよね。その少女誘拐の実行役の人間も全く逮捕されません。「パレットなんて組織は最初からありませんよ」とでも言いたいくらいに全く闇の中に隠されています。「少しは話題になってもおかしくないと思うんだけど、何で全くニュースにも出てこないの?」…続きを読む→