【10/20】霊界通信 イエスの弟子達 パウロ回心の前後 11 聖賢ガマリエルの介入
ガマリエルは、正しく高潔な人物で、ギリシャ人の中で教育を受けたので、感受性とか情熱によって偏ることをひどく嫌い、厳正な理性によって常に真理を得ようと努力する人だった。
ガマリエルはユダヤで評判になっているイエスの徒輩(やから)を新しい政治組織とは見なさず、盗んできたものを共有する窃盗団ぐらいに思っていた。しかしヤコブの熱烈な演説を聞いてから、彼の顔色は急変した。彼の説いている教会なるものが、とても平和的ですばらしい目的を持っていることが解ったからである。
更に感動したことは、この一団が国家に反逆するどころか、逆に国家のためになることを知ったばかりではなく、この一団がとても質素な暮らしをしていることがわかったことである。
これは、ひょっとすると、秩序と筋道を大切にするギリシャ哲学の手法を、無知な人間どもの生活の場に取り入れようとしているのかもしれないと考えた。それでガマリエルは、大祭司の耳元でささやいた。「彼らは実に高度な哲人たちですよ。これは裁くどころか、歓迎しなければなりませんぞ」
ペテロの驚異的な奇跡に度肝をぬかされていた大祭司ハナンは、民衆から非常に尊敬されている聖賢ガマリエルに、この一団を責めたててもらおうと強く期待していただけに、彼のささやきを聞いたとたん子供のように脅えてしまった。
「あなたは彼らの邪悪な教えや、最高に権威あるサンヒドリンをめちゃくちゃにけなしていることをご存じないからです」とハナンは言った。そしてやおら立ち上がり大声を張りあげた。
「イエスと名乗る1人の男が、人々を扇動してモーセの律法に逆らわせようとしたのだ。しかも自分のことを、神の子、救世主であると言ったのだ。奴はただの人であり、ローマ総督は平和な社会をとりもどすために奴を捕らえ、死刑にしたのだ。
奴のやっていることが余りにも邪悪なために、おお!このことを全く知らない諸君よ!どうしてこんな奴のことを許して権威あるサンヒドリンを殺人呼ばわりさせておくのか。我々は2度とこんな気違いのことを口にしないようにと命じておいたではないか。
それなのに奴らは彼の教えを広め、奴のことを真の神の子であるとエルサレムじゅうにふれまわり、あげくのはてにサンヒドリンを悪者にしている。私は、双が神と称した冒濱を許すわけにはいかん。神は唯一にてましまし、我らの先祖イスラエルの主であらせられる。しかも救世主はまだおいでになっておらんのだ」
ペテロは立ち上がり、長老たちに向かって言った。「私達は断固たる証拠を持っています。この大祭司とその仲間たちは、我らの生命の君、救世主を殺害したことです。そしてその君は、今、神の右に座しておられ、しかも聖霊を派遣して世界のすべての人々に真理の福音を伝えようとしておられるのです。
彼はエッサイ(ダビデ王の父)の名の子孫としてベツレヘムに生まれ、昔から言われていたような予言者としてこの世に現れたのです。彼は、以前には誰も語らなかった罪の許しと、互いに愛し合うことを教えたのです。しかもイエスは、奇跡と徴しをもって自ら神であることを示したのです。
彼は死人を蘇らせ、悪霊を追い出し、多くの病人を癒やしました。彼は地上に唾をはき、それを手に取って泥をつくり、盲人のまぶたに塗りながら言いました。『さあ、シロアムの池に行って目を洗いなさい。そうすれば、直ちに見えるようになるだろう』
と。生来の盲人が言われたとおりにやってみると、本当に見えるようになり、それからはイエスのことを救世主と仰ぐようになりました。(ルカ伝13章4節、ヨハネ伝9章15節参照)それなのに、あなたがたの目はいまだに開かれず、なおも我らの救世主をあざ笑っています。
かつてイエス自らあなたがたの所におもむいて、モーセの律法に関する教えを述べ、霊による知恵をもって丁寧に解説し、究極的には、人間はみんな兄弟姉妹であり、上も下も無く、ただ唯一の神の御意のみを求めなければならないと教えられたではありませんか。
それでもあなたがたは、我らの救い主をあざけっておられる。私達は彼の悲惨な死を目撃した証人なのです。あなたがたはイエスを殺したように、私達をも捕らえて殺そうとしています。
あなたがたが、どんなに私達を迫害しても、生命のある限り私達はイエスの名によって、真理を証明していくつもりです。そのためにこそ我らが師は、神の御霊(聖霊)を遣わされたのです。これは師が救い主であることを示すもう1つの徴しです。
私には1つも学問はありません。けれども師が遣わした聖霊の御力により私も病人を癒やし、牢獄の戸をあけることができたのです。イスラエルの人々よ!そして長老のみなさん!お願いです。ふさがれている皆さんの目がひらかれますように、そして、あなたがたが十字架にかけたイエス・キリストを信じるようになって下さい!」
長老たちは、もう我慢ができなくなり、ペテロに演説を止めさせようとし、怒り狂った動物のようにペテロを殴りつけた。ガマリエルだけは冷静であった。彼は長老たちの振る舞いを軽蔑しながら長老たちの中にわって入り、彼らをなじった。
「あなたがたは、まるで野蛮人のようだ!野獣のようにてこずらせている。酔っ払いのようにわめくことを止めなさい!客を奪われた売春婦のように大声を上げるんじゃない。長老たちよ!野獣のようなぶざまなまねを止めて、人間らしく振る舞いなさい」
祭司や商人たちは、ガマリエルの一声を聞いて恥じ入った。彼らはあざけることを止め、自分たちの席に戻り互いにささやき合っていた。学識のあるガマリエルは外に待機していた護衛を呼び、長老が適切な審判を下すまで使徒の身辺を守るように命じた。
「怒られる」とずっと霊団から言われ続けているのです。本末転倒の究極形(祈)†
物質界での行いがそのまま帰幽後の霊界における境涯を決定します。善い行いをした者は幸福な美しい境涯(上層界)に、私利私欲に走り他人を傷つけた者は暗黒の惨めな境涯(下層界)に赴きます。「神の因果律」の働きにより機械的自動的にそうなるのです。物質界における邪悪発生の原因は「人間は肉体が死んだらそれで終わり」と思っている事に全て起因します。肉体の死後も霊界で人生が継続される事、物質界での行いの賞罰が寸分の狂いもなく自分に降ってくる、自分の行いに全て自分で責任を取らされるという霊的知識の基本中の基本を全く理解していない事から物質界の邪悪が発生しているのです。奴隷の女の子を強姦殺人し続け、国民に延々とウソニュースを流し続け、国民の宝物を搾取し続けたその先に、どれほどの地獄が待ち受けているか。それを全く理解していない事が全ての原因なのです…続きを読む→
「誰もいないカラッポ」帰幽後の僕が閉じ込められるところです、これはおもしろい(祈)†
僕が閉じ込められる境涯に幽体離脱時に霊体にて訪れています。まぁまぁ明るい境涯でしたのでそんなに下層界という感じではなかったものの、ある団地の5階から7階へ引っ越しするのですが、その団地全体にひとりの人間もいません。7階の部屋の中ももぬけのから。そこが僕と2羽の住む部屋です。部屋のベランダから外の景色を見ます。どれだけ見まわしてもひとりの人間の姿も見えません。僕とユキ、ピー以外は全く誰もいない、そういうところに僕は帰幽後閉じ込められて生活する事になるのだそうです霊団によると。離脱中の霊体の僕は鼻で笑いました。「フフッ、10年の努力の結果がこれですか。コイツァーおもしろい。3人で仲良く楽しく暮らしていきますよ」と思念を抱くと…続きを読む→
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