【6/5】霊界通信 イエスの少年時代 貧窮の中の小さな王者 26 アンナスとキリニウスの友情

ある日の日没頃、エルサレムに居る2人の支配者が窓辺に立ちながら街を見おろしていた。民衆の家々は雑然と建ち並んでいて、家々の間を細い路地が曲りくねっていた。2人は遙か遠くの方で動いている人の群れが、蚊の大群のように映った。大祭司が口火を切った。「この民衆の生命は、あなたの権力によって左右されているのですぞ、総督殿」

「そうですねえ。でも、あの人たちは一体なにを考えているのか、わたしにはさっぱりわからないんですよ。その意味では、野にいる獣よりも性質が悪いと言えませんか。あの人々は、我々には、判を押したように黙りこくって、ただ黙々と我らの支配に従っているのです。これでは、生き地獄のようであり、永遠の眠りのようでもあると思います。最も高貴であられるラビ殿、あの人たちはどうしてあれ程神殿やその名誉に強くこだわっているのですか?」

「それは我らの神なる主を重んじているからでございます」「それでは困るのです。あなたに全権を託しておられる方は、カイザル(ローマ皇帝)でありますぞ、大祭司殿。貴殿は先ず第一にカイザルに義務を果してもらわねばなりません」「カイザルに対しては、もちろん法的権威であられる方に従わねばなりませんが、神殿のことに関しては、我らの神に従うべきものと考えております」

「私は、あなたの良き友人としてそれを理解することが出来るのですが、どうしても、その御言葉は地上の主であられる皇帝を批判する響きを持っているのです。ローマ皇帝は、神殿でさえ支配する権力をお持ちのはずです。帝国内のあらゆる領土及び国民のものは、すべて私のものであると皇帝は言っておられます。ですから神殿も、帝国内に属するユダヤ人が集まる場所としてカイザルの支配下にあるものです」

大祭司は答えた。「総督殿、私に委ねられた権限で申し上げます。私は、口はばったいようですが、全議会のすべての議員を私の思うままに動かすことができるのです。総督も御存知の通り、ユダヤの国はサンヒドリンの議員たちの手で牛耳られています。この際ですから、はっきり申し上げておきますが、カイザルがどうしても聖なる神殿を我がものとしたいというのでしたら、ユダヤ人全員を1人残さず虐殺なさるがよいでしょう」

「なにをそんなに血迷っておられるのですか、大祭司殿。あなたの御言葉をそのままカイザルの耳に入れようものなら、あなたは、たちどころに今お召しになっている金色に輝く服装が剥奪されてしまうでしょう。権力だけが物を言うのですぞ。名を与え、またすげかえることができるのです。

あなたの同族はみんな全財産を没収され、この街に住む最も卑しい連中と全く変わらなくなってしまうでしょう。権力から離れた人間など、まことに哀れな存在なのです。それに、私も同様総督の地位を奪われてしまいます。あなたは高貴なラビとして私に深い愛情を示し、私を尊重して下さいました。そのあなたの愛情は今どこに行ってしまったのですか。友情の誓いを破り、サンヒドリンにかけこんで私を裏切り、完全な信頼関係をひっくりかえしてしまわれるのですか」

アンナスは、呻くように叫んだ。「私にローマの手先となって、支配者の思うがままになれとおっしゃるのですか!」アンナスは怒りと苦悩で彼の大きな体を震わせた。キリニウスは、柔かく口を開いた。

「私たちは初めてユダヤ人と外国人の間に友情を培ってきました。そのことは誰にも話さず、あなたと2人だけの秘密として守ってきました。だからこそ私たちには格別な喜びが与えられたのです。私たちの出逢いと友情は、民衆のだれとも較べることのできない高価なものでした。

あの当時、私たちはお互いに語り合ったじゃありませんか、死後も、地獄までも一緒に行きましょうと。それをあなたはあきらめろとおっしゃいます。もう私たちには苦しみも楽しみも失くなってしまいます。一塊の塵となってしまうのです。残り少ない余生をどうしたらよいのでしょうか。

私たちがいなくなったら、民衆に対するあなたの名誉や信頼は一体どうなるのでしょうか。権力の座に居る間は、もっと楽しく、1日の真昼のように明るくやっていこうじゃありませんか。あなたの神が我々をつくろうと、私たちの神々がつくろうと、それはたいした問題じゃありません。私たちの義務は、自分自身と子孫を守ることではないでしょうか。

子供たちだけが私たちに不滅の道を与えてくれるのです。そんな馬鹿げたことをすれば、あなたや私をも滅ぼしてしまいます。あなたは私のすべての喜びを盗みとり、私の老後までも奪いとってしまうのです。尊いアンナス様、どうか我が子孫の名に於いてお願い致します、我が最後の人生を栄えさせて下さい。

喜びと名誉にあずからせて下さい。今後の数年間は私にとって最後のものとなるでしょう。どうか酷い仕打ちをなされず、平和を破らないで下さい。それだけではありません。アンナス様の御子様方に対しても正しい配慮をなさるべきではありませんか。大祭司様、どうか彼らをも裏切らないで下さい」

アンナスは、思いがけない総督の哀願に驚いてしまった。大祭司のすぐ傍で待機していた例の律法学者は、2人の秘密会談が行われている間に、3回も口をはさもうと努力したのであるが、できなかった。高い塔の聳えている神殿は、夕陽をうけてきらきらと輝いていた。

白く塗られている部分は、夜になってもうす明るかった。祭司たちの歌う詩篇の流れが微風に乗って心地よく伝わってきた。その上、大勢の人々の話し声や歌声などが、まるでバベルの塔のように、ごちゃごちゃと混ざり合って聞こえてきた。大祭司は大声で言った。

「あれは我が民の声だ、見よ、風に乗ってわしの処へやってくる。わしはその声に耳をかたむけにゃならん。それは風に乗ってくる神の御声じゃ。わしはそれに従わねばならんのじゃ!」大祭司はキリニウスの方を向いて堂々と話し出した。

「私はユダヤ人です。あなたは外国人です。私たちは友情で結ばれてきました。でも、私の体の中に流れている血を変えることはできません。私たちはまた先祖の名を変えることもできません。大きな溝が、私とあなたの間にあるのです。そして両者をつなぐ橋はかけられないのです。あなたがおっしゃる通り、2人で一緒に地獄へ行くことはできます。しかし真実のユダヤ人は、神とその国家を裏切れないのです」

「しかし大祭司様、あなたは私が今願ったような些細なことでも実行してこられたではありませんか。あなた流に言わせていただくなら、あなたは民衆を裏切ってきたことになるのですぞ」

「おしゃる通りです。だからこそ、私はそれを修復したいのです。キリニウス殿!!襤褸(ぼろ)をまとった羊飼いの少年が神殿にやってきて、とても阿呆なことを言いました。でも彼が言ってることは神の御告げのようなものでした。それがひどくこたえましてね、こんなことを言うんです。

『神ならぬ人間を主人と言ってはならない』とね。これを聞いてから、なぜか、神殿のことや自分の子供たちへの愛情などは、どうでもよくなってしまったのです。こうして今あなたが寄せて下さる友情は、涙がでる程うれしいのです。この友情は、長い間誰にも知られず、ひたかくしに隠してまいりました。今でもこの友情の炎が消えないようにと祈っている程です。

けれども私はやはりユダヤ人であり、あなたは外国人という宿命を背負っているのです。大祭司として私1人だけでも神に頭をさげ、礼拝し、選ばれた民族にお仕えしなければなりません。これが私の心境なのです。カイザルに対する御処理に関しては、あなたの思う通りにやって下さい。カイザルからの公文書にはもう目を通す必要もありますまい。私の生涯は今終ったのです」

「キリニウスは、大祭司の両手を固くにぎりしめながら涙を流した。「おお、なんと偉大なるラビであろうか!!あなたの御決意には心から感激いたしました。しかしカイザルからの返事が到来するときには、私の生涯にとっても終りとなることでしょう」

それから何年か経ってから、カイザルの神殿支配に関する公式決定が発令された。キリニウス総督は、ローマ皇帝より厳しい指令を受け、大祭司アンナスに対しては、病気を理由にして大祭司のポストを退くよう命令されていたのであるが、キリニウスはカイザルの命令を無視し、アンナスを現職にとどめた。

総督キリニウスの勇敢な行為と大祭司に対する友情は、例の律法学者だけが知っているのみで、ユダヤ人やローマ人双方とも2人の間に何があったのかは知るよしもなかった。遂に総督も現職を剥奪され、ローマ本国へ送還された。しかし彼の名は、ユダヤの歴史には記録されず、ただ“ガリラヤの少年羊飼い”という文字だけが残されている。

彼の後任として、“バレリウス・グラーツス”が総督に任命され、彼は慎重な態度で臨んだ。赴任当初は、大祭司の追放策を直ぐに実施しなかった。アンナスは、イスラエルの長老や民衆から尊敬されていたからである。暫くして彼はその口実を見つけるのに成功した。それは、アンナスがこの神殿の支配を他の者にゆずろうとしていることをつきとめたからである。

アンナスにとってこの時期程悲しいときはなかった。彼には依然として<支配欲>が残っていたので、大祭司のポストをはなれたくなかった。そこで彼は実に巧妙な術策を計画し、彼の娘婿“カヤパ”を大祭司にすえて、背後から神殿を支配することになった。

そんな訳で、<神ならぬ人間を主人と呼んではならない>という言葉をすっかり忘れてしまったのである。一片の良心をも失ってしまったのである。その後、彼は、こっそりとローマに媚びへつらい、尊大なサンヒドリンの議員たちに<おべっか>を使っていたのである。

だからこそ、将来再びイエスと再会したときには、イエスに対して最も残酷な判決、即ち“十字架刑”をくだすことになったのである。かくして、アンナスの麗わしい反省の念もローソクの火のように、あっけなく吹き消されてしまったのである。

(註1)十字架を重罪人の磔刑の道具として用いたのは、おそらくフェニキア人が最初であろう。ローマ帝国がその方法をとり入れるとき、それがあまりにも残酷なので、奴隷や凶悪犯人のほかは適用しなかった。

「コイツらだけは絶対許さない」強姦殺人魔、天皇一族に対する皆さまの思念です(祈)†■2021年11月10日UP■
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■2021年9月22日UP■
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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†