【10/14】霊界通信 イエスの弟子達 パウロ回心の前後 7 アナニヤとサッピラの物語

アナニヤとサッピラという人物に関して、余り多くのことが記録されていないのは、それほど重要性がないと考えられていたからであろう。

そもそも12使徒は、師より総てのものを共有するように教えられていた。ある者にとっては、とても辛いルールであり、ともすれば不満の種となった。そこでペテロは信者全員に招集をかけ、洗礼を受けた者はみんな集まった。

ペテロは口を開き、みんなキリスト・イエスに在って1つになるためには、このルールに従わなければならないと言明した。これに対して最も不満を持っていたアナニヤが呼び出され、文句があるなら自分の考えを言うように促された。

彼は困ってしまい、ただひとこと、みんなの意志に従うと答えた。ペテロは言った。「この件に関しては、意志の問題ではなく、キリストへの忠誠が問われているのだ」

ペテロの放った言葉には強い響きがあり、アナニヤは臆病であったので弱々しい声で自分の全財産を捧げると約束した。これで騒ぎは解決し、信者たちは全財産を12弟子のところに持ってきて、1日に必要な分だけをうけとった。

このことは、たちまち評判となり、ある者はあざ笑ったが、たいていの人は、このやり方が徹底すれば誰も飢えたり不足することがなくなると言った。中には悪意に満ちた連中がいて、みんなが楽をしたがっているなどと悪宣伝をした。

ペテロに恨みをいだいたアナニヤに、ついに全財産を売る順番がやってきた。彼の財産は大きく莫大な金になった。アナニヤはイスラエルの議員のところに行って彼の不満をぶちまけた。

「あなたはキリスト教のルールをご存じですか?親子二代が汗水たらして築いた全財産を取りあげて、この国を倒そうと狙っているやからなんですよ。これは陰謀です。彼らはこのたくらみを隠すためにキリストという名前を騙(かた)っているのです。まきあげた金は乞食やドロボーにくばっては味方をふやしているんです」

アナニヤの言い分を聞いた議員たちは互いに相談して、もうすこし様子を見たいと言って取り合わなかったが、アナニヤが派手に造反を重ねるので、にっちもさっちも行かなくなってしまった。彼は、気の弱い仲間を集めては不満の種をばらまき、ペテロ打倒の反乱を実行しようとした。

いよいよ予定されていた集会が始まろうとしていた。この場で彼はペテロと対決するつもりでいた。ペテロはすでにアナニヤが大きな態度でものを言うであろうと察知していた。アナニヤは嘘つきというよりも更にたちが悪く、まるで草むらに隠れている毒蛇のような者であることも承知していた。

アナニヤに言いふくめられていた年輩の信者が、自分の全財産を弟子の足元に持ってきて、不満の火ぶたを切った。ペテロは大声をあげて叫んだ。「アナニヤよ!さあ、ここに来て、おまえの全財産をだしなさい!」

アナニヤは、自分の差し出す分はとても少ないと言った。臆病な彼はわなわなと震えながら答えた。ペテロの鋭い視線を浴びてひどく狼狽した。ヤコブやヨハネは、アナニヤの心に悪魔が占領していることを知らなかった。ただペテロだけが霊の働きによって彼の裏切りを察知し、この集団を腐らせてしまう原因となることを知っていた。

もしこのような枝を切り取って焼き捨ててしまわなければ、樹木そのものが腐ってしまうのである。烈しい霊気がペテロを捕らえた。ペテロは、群れの立派な指導者であった。1匹の狼が今や羊全体をむさぼり食おうとしていた。ペテロの心の中に義の炎が燃えさかり、彼の中でいやがうえにも燃え上がった。

アナニヤの体のまわりに、突然冷たい空気が立ち込めてきた。それはまるで葬儀の時に使われる「きょうかたびら」(棺覆い)のように、彼をすっぽり包みこんでしまった。彼は次第に息ができなくなり、その場で死に絶えてしまった。

不満の声はどこへやら、部屋中は静まりかえった。アナニヤが全財産をごまかして、ほんの一部しかもってこなかったことをペテロが見抜いたので、みんなは大いに恐れた。気の弱い信者たちは、アナニヤの悪行を知っており、だれ1人として口をきく者はいなかった。

そこでペテロは、改めて全財産を互いに分けあうルールがどんなに大切であるかを話して聞かせ、これを着実に実行することができれば、必ずこの地上に天国を実現すると訴えた。この大事なルールに反抗したアナニヤは、天の王国実現を阻む悪魔の故に死なねばならなかったのである。

さて、彼の妻サッピラは美しい女であった。彼女は金使いが荒かった。それで彼女は夫を誘惑し、全財産を弟子に提供するなら、もう夫を愛さないと言っていた。

ペテロはこの時も霊の力によって、この女の美しさに目がくらんで、アナニヤが正道をふみはずしてしまったことを知ることができた。彼女は、おしゃべりと美貌を売り物に気の弱い信者たちの心を毒していたので、彼女をも滅ぼさねばならなかった。

サッピラは、きっと自分の夫が群れのリーダーとなって、大いなる勝利をおさめてると思い、さっそうと会場に入ってきた。ペテロの顔を見て驚いた。ペテロの一言によって、彼女もたちどころに卒倒し、信者の面前で息絶えてしまった。若者たちが彼女の亡きがらを運び去り、裏切り行為で息絶えた夫と同じ墓に葬られた。

初代教会では、この物語りがしばしば語られた。それは、ペテロに癒やしの奇跡よりももっと大きな霊力が与えられていて、彼が信者の頭(かしら)として選ばれた者であることを示すためであった。

アナニヤとサッピラの死は、広く伝わっていった。中傷する者はいなくなり、権力者たちは彼らの動向を見守った。信者の数は日ごとに増えていった。それで財産を共有することは、彼らを支配する権威の1つとして受け止められるようになった。

ペンテコステの祭りの前までは、ペテロはそれほど恐れられてはいなかった。彼は単に病気を治す予言者ぐらいに思われていて、権力者の間では彼についての評価が一致していなかった。

大祭司ハナンはひそかに領主、長老、商人たちを集め相談した。彼らはそろって弟子や信者が財産を共有しているのは、反乱を起こし国の権力を握ろうとしているのではないかと恐れた。

このルールは、兄弟愛に基づくキリストの教えからきていることを知らず、反対に、陰謀を隠す悪質なベールであると思いこんでいた。そこで彼らは、キリスト教という新しい宗教をたたきつぶそうということで意見が一致した。

しかし一般の民衆は、ペテロにもっとたくさんの奇跡を起こしてほしいと願っていた。イスラエルの議会は、ペテロを裁判にかけるために、サンヒドリンよりも強力な体制をつくった。領主や長老だけではなく、異邦人の力をも投入した。このようにして権力者たちは、満を持してペテロと弟子たちを監禁した。

「新しい霊媒と手を組みたくない」だから強姦殺人魔の滅亡はどこ行ったんだよ(祈)†■2023年4月5日UP■
「新しい霊媒と手を組みたくない」だから強姦殺人魔の滅亡はどこ行ったんだよ(祈)†
高級霊であればあるほど「形態を超越」しており、インペレーター霊の言葉を拝借すれば「放射性影響力(神の光輝を全身から放散している状態)」のような感じなのだそうです。つまり現在のイエス様は物的手段で絵に描けるような容姿ではない、まるっきり次元が違うので表現などできる訳がないという事です。そして僕はイエス様搭乗機「フラー01」をゴールドのカラーリングにしていますが、コレも霊的に見ると間違いで、高級霊であればあるほどその霊体から発する光輝は白色をしているそうです。つまり僕がアナログ絵にて描いているイエス様は実際のイエス様のお姿とは程遠いモノであり、イエス様があのような人間的形態をまとうのは下層界の人間に顕現する必要性が生じた時に一時的にあのような姿をまとう事があるのみで、通常時のイエス様のお姿は僕たちの物的脳髄ではイメージ不可能という事です…続きを読む→
「ゾウです」永遠の視点では勝者だが物質界生活中は最悪をやらされるという意味です(祈)†■2023年3月22日UP■
「ゾウです」永遠の視点では勝者だが物質界生活中は最悪をやらされるという意味です(祈)†
聖書には真実でない事がたくさん書かれています。人類史上最大の汚辱と言っても過言ではない「ニケーア会議」の時に様々なウソが聖書に書き加えられ、そのウソが世界中に広まっていき、イエス様の2000年の苦悩へとつながっていったのです。キリスト者はイエス様の御名を悪用して私腹を肥やす事を2000年にわたって続けてきました。特に中世ヨーロッパの暗黒時代が最悪で、キリスト教の要職についていた人間たちは、自分たちの地位、生活を守るために真実を公言する人間を徹底的に処刑してきました。キリスト教の人間が「主よ、主よ」とイエス様の御名を連呼する時、それはイエス様に対する最大級の侮辱であり、イエス様の悲しみをさらに増幅させ、積年の誤謬(ごびゅう)を払拭するどころかさらに加速させ続ける、イエス様をさらに十字架にかけ続ける許されざる呪いの行為となります。僕、たきざわ彰人からお願いしたい事としましては、間違いだらけの聖書を読むのはやめましょう。「シルバーバーチの霊訓」を筆頭とした正真正銘の霊関連書籍に目を通すようにしましょう。そして教会に足を運ぶのもやめた方がイイでしょう…続きを読む→
「我々の言葉を信じなさい」帰幽後に全ての埋め合わせがおこなわれるという意味です(祈)†■2023年3月8日UP■
「我々の言葉を信じなさい」帰幽後に全ての埋め合わせがおこなわれるという意味です(祈)†
2000年前のイエス様が物質界に降下しておこなった仕事はもちろん「霊的知識普及」であり「神のご意志遂行」であり、それが現在も「スピリチュアリズム普及」というカタチで継続しているのです。このスピリチュアリズム普及の霊界での総指揮官はイエス様です。どうか霊関連書籍でお勉強して頂きたいです。そのイエス様が、一体何がどうなっているのか僕などというよく分からない画家に「怒涛の連続顕現」で霊的仕事を猛烈にお願いしてきたのです。僕は激しく拒絶しましたが1週間近くイエス様に何とも言えない表情で怒涛にお願いされ続けて僕は根負けしてしまい、この使命遂行をやる“ハメに”なってしまったのです。それから10年(霊性発現が2012年6月、隔離フィールド発動(事実上の使命遂行開始合図)が2014年7月ですから正確にはほぼ9年という事になるでしょうか)僕はずっとそのイエス様と約束した仕事を続けてきたのです…続きを読む→

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†