アタック帰還。「低温レインアタック」という新たな課題を見出すお勉強の1日となりました(祈)†
昨日書きました「説明がめんどくさい様々な問題」というのが実はこの「低温レインアタック」の事で、以前少しだけこのようなブログを書いた事がありますが↓ wp.me/pa9cvW-2Nz
10度以下の低温下の状況でのレインアタックを僕はこれまでの経験則に基いて禁止している訳ですが、今シーズンは今日を含め2回もこのシチュとなり前回は全く山に入れず、今回も時間短縮でゴールせざるを得なくさせられてしまったのです。今回は現在僕が持っているウェアの中で最も保温力のあるアウターを装備してのスタートでしたが、全身ビチョ濡れで保温力もへったくれもない、冷たい水をまとっている状態に突入、たちまち身体が冷え始めてきます。(実はこのウェアでレインアタックをするのは今回が初めてでした)この状態で標高2700mまで上るつもりでいたのですが日の出前の2700mでは間違いなく全身が凍ると判断し、安全策で泣く泣く引き返す事になってしまいました。ですので撮影も全くできない残念な1日となってしまいました。
雨天時の山では「レインウェア」を着用するのが当然であり常識なのになぜ僕はレインウェアを使用しないのか。それは過去、レインウェアを装着した状態で登攀を行って「ハンガーノック」のような状態に陥ってしまい、すごく具合が悪くなってしまって危うく山で行動不能に陥りそうになった経験があり、それ以来「レインウェア」が大キライになってしまって一切使用せずにこれまでウィンドブレーカーでレインアタックを行っていたのです。ウィンドブレーカーですからもちろん全身ビチョビチョになりますが気温が高ければ問題なく8時間オーバーのアタックができるので、これまでずっとそのようにしていたのです。しかし、僕は物質界に残されている限りは山に行き続ける事になりますので、気温が下がり始める10~12月の低温下で「雨が降ったからアタック中止」などというのんきな事は言っていられません。雨だろうが雪だろうが僕は山に行き続けねばなりませんので、これまでレインウェアが大キライという理由で真剣に考える事をせずに来てしまった「低温レインアタック」の実行実現についていよいよ真剣に考えざるを得ない状況になってしまいました。
で、もちろん僕もちゃんとレインウェア上下を持っているのですが、レインウェアの「ベンチレーション」が僕はどうしても好きになれず山で使用したのはハンガーノックになった1回のみで、それ以降は全く使用していません。ですので再びこのレインウェアを山で着るとなったら相当の勇気と覚悟が必要でしょう。しかもザック内にあのウェアもこのウェアも入れて出発、という訳にはいきません、容量に限界がありますので。終日雨の予報ならレインウェア上下を着たままスタートできるでしょうが、途中で雨が止んだからと言ってレインウェアを脱いですっかり着替えるという訳にもいきません。で、レインウェアについてググりますが特に新たな情報もなく、今日の体験を加味して今後は「10度以下の低温下でのレインアタック時にはレインウェアを装着する」以外にアタック継続の方法がないという事になるのですが、そのスタイルを確立するまでには長く苦しい試行錯誤が待ち受けていそうです。何しろ僕は激しくアタックします。徹底的に汗をかきまくり心拍および体温を上昇させてガンガン登攀します。レインウェアを着てこれをやってしまうとベンチレーションの関係で途端に具合が悪くなってしまいます。この問題を解決しつつ低温レインアタック時のウェアリングをどうするか考えるのは、現時点では雪山にアタックする事より難しいです。
イヤァー雨が降ったぐらいで何度もアタック中止、なんて事になる訳にはいきませんのでレインウェアを装着した状態での登攀および長時間行動テストを行う必要性がだいぶ緊急で出てきました。レインウェアは内部に熱がこもるのがどうしても好きになれなくて…これはすごく難しい問題です。さっそく明日のロードランでレインウェアのテストをしてみようと思います。グチャグチャになるだろうなぁ…おーイヤだイヤだ。でももう「低温レインアタック」時のウェアリング手法を確立させねばならなくなりました。もうこれ以上のアタック失敗は許されませんので。ムズカシイ!!!(祈)†
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