【3/25】霊界通信 ベールの彼方の生活 2巻 「天界の高地」篇 2 家族的情愛の弊害
1913年12月22日 月曜日
子供のための施設と教育についてはこの程度にして、引き続きその見学旅行での別の話題に移るとしよう。そのあと私は数少ない家がそれなりの小さな敷地をもって集落を作っている村に来た。
そうした集落が幾つかあり、それぞれに異った仕事をもっているが、全体としてはほぼ同程度の発達段階にある者が住んでいる。その領土の長(おさ)が橋のたもとで私を迎えてくれた。その橋の架かった川は村を一周してから、すでに話に出た例の川と合流している。
挨拶が終ると橋を渡って村に入ったが、その途中に見える庭と家屋がみな小じんまりとしていることに気づいた。私はすぐにその方にその印象を述べた。
– その方のお名前を教えて下さい。
Bepel(ベペル)とでも綴っておくがよい。先を続けよう。ところがそのうち雰囲気に豊かさの欠ける1軒が目にとまった。私はすぐにその印象を述べ、その理由(わけ)を尋ねた。と申すのも、この界層においてなお進歩を妨げられるには如何なる原因(わけ)があるのか判らなかったからである。
ベペル様は笑顔でこう話された。「この家には実は兄と妹が住まっておられる。2人はかなり前に8界と9界から時を同じくしてこの界へ来られたのですが、それ以来、何かというと4界へ戻っている。
そこに愛する人たち、とくに両親がおられ、何とか向上させようという考えからそうしているのですが、最近どうも情愛ばかりが先行して、やってあげたいことが環境のせいもあって思うに任せなくなって来ています。
両親の進歩があまりに遅く、あの調子ではこの界へ来るのは遠い先のことになりそうです。そこで2人は近ごろはいっそのこと両親のいる界へ降り、いっしょに暮らすことを許す権限をもつ人の到来を待ち望んでいるほどです。常時そばに居てあげる方が両親の進歩のために何でもしてあげられると考えているようです。」
「お2人に会ってみましょう」私はそう言って2人で庭に入って行った。こうしたケースがどのような扱いを受けるか、貴殿も興味あるところであろう。ともかくその後のことを述べてみよう。
兄は家のすぐそばの雑木林の中にいた。私が声を掛け、妹さんはと尋ねると、家の中にいるという。そこで中へ入らせてもらったが、彼女はしきりに精神統一をしている最中であった。第4界の両親との交信を試みていたのである。
と申すよりは、正確に言えば援助の念を送っていたと言うべきであろう。なぜなら、“交信”は互いの働きかけを意味するもので、両親には思念を返すことは出来なかったからである。
それから私は2人と話を交わし、結論としてこう述べた。「様子を拝見していると、あなた方がこの界で進化するために使用すべき力がその下層界の人たちによって引き留められているようです。つまり進歩の遅い両親の愛情によってあなた方の進歩が遅らされている。
もしもあなた方がその4界へ戻られ、そこに定住すれば、少しは力になってあげられても、あなた方が思うほど自由にはならない。なぜかと言えば、いつでもあなた方が身近にいてくれるとなれば尚のこと、今の界を超えて向上しようなどと思うわけがないからです。
ですから、そういう形で降りて行かれるのは感心しません。しかし愛は何より偉大な力です。その愛がお2人とご両親の双方にある以上、これまで妨げになってきた障害を取り除けば大変な威力を発揮することでしょう。
そこで私から助言したいのは、あなた方は断じてこの界を去ってはならない。それよりも、これから私と共に領主のところへ行って、現在のあなた方の進歩を確保しつつ、しかもご両親の進歩の妨げにならない方法を考えていただくことです。」
2人は私に付いて領主のところまで行った。まず私が面会してご相談申し上げたところ、有難いことに大体において私の考えに賛同して下さった。そして2人をお呼びになり、2人の愛情は大変結構なことであるから、これからは時おりこの界より派遣される使節団に加わらせてあげよう。
その時は(派遣される界の環境条件に身体を合わせて)伝達すべき用件を伝える。その際は特別に両親にもお2人の姿が見え声が聞こえるように配慮していただこう。こうすれば両親も2人の吾が子のいる高い界へ向上したいとの気持を抱いてくれることにもなろう、ということであった。
これに加えて領主は、それには大変な忍耐力が要ることも諭(さと)された。なぜならば、こうしたことは決して無理な進め方をすべきではなく、自然な発展によって進めるべきだからである。2人はこうした配慮を喜びと感謝を込めて同意した。
そこで領主はイエスの名において2人を祝福し、2人は満足して帰っていった。
このことから察しがつくことと思うが、上層界においても、地上界に近い界層特有の事情を反映する問題が生じることがあるのである。
又、向上の意欲に欠ける地上の人間がむやみに他界した縁故者との交信を求めるために、その愛の絆(きずな)が足枷(あしかせ)となり、いつまでも地上的界層から向上できずにいる者も少なくないのである。
これとは逆に、同じく地上にありながら、旺盛な向上心をもって謙虚に、しかも聖なる憧れを抱いて背後霊と共に向上の道を歩み、いささかも足手まといとならぬどころか、掛けがえのない援助(ちから)となる者もいる。
これまでに学んだことに加えて、この事実を篤と銘記するがよい。すなわち地上の人間が他界した霊の向上を促進することもあれば足手まといとなることもあり得る、否、それが必然的宿命ともいうべきものであるということである。
この事実に照らして、イエスがヨハネの手を通して綴らせた7つの教会の天使のこと(黙示録)を考えてみよ。彼ら7人の天使はそれぞれが受け持つ教会の徳性により、あるいは罪悪性により、自らが責任を問われた。
イエスが正確にその評価を下し、各天使に賞罰を与えたのである。それは人の子イエスが人類全体を同じ人の子として同一視し、その救済をご自分の責任
として一身に引き受けられているように、各教会の守護天使はその監督を委ねられた地域の徳も罪もすべて吾が徳、吾が罪として一身に責任を負うのである。
共に喜び共に苦しむ。わが事のように喜び、わが事のように悲しむのである。イエスの次の言葉を思い出すがよい。曰く「地上に罪を悔い改める者がいる時、天界には神の御前にて喜びに浸る天使がいる」と。
私は1度ならず2度も3度も、否、しばしばその現実の姿を見ているのである。そこで、それに私からこう付け加えておこう – 明るき天使も常にお笑いになっているのではない。
高らかにお笑いになるし、よくお笑いになる。が、天使もまた涙を流されることがある。下界にて悪との闘いに傷つき、あるいは罪に陥る者を見て涙を流し苦しまれることがある、と。
こうした事を不審に思う者も多いことであろう。が、構わぬ。書き留めるがよい。吾々がもし悲しむことが無いとすれば、一体何をもって喜びとすべきであろうか。†
「行為のひとつひとつに責任を取らされます」僕の人生はやはりカルマの解消なのでは(祈)†
イエスは死を超越した真一文字の使命を遂行していたのであり、磔刑(はりつけ)はその使命の中における1つの出来事に過ぎない。それが生み出す悲しみは地上の人間が理解しているような“喜び”の対照としての悲しみではなく、むしろ喜びの一要素でもある。なぜならテコの原理と同じで、その悲しみをテコ台として正しく活用すれば禍転じて福となし、神の計画を推進する事になるという事でした。悲劇をただの不幸と受止める事がいかに狭い量見であるかは、そうした悲しみの真の“価値”を理解して初めて判る事です。さてイエスは今まさに未曾有の悲劇を弟子たちにもたらさんとしておりました。もし弟子たちがその真意を理解してくれなければ、この世的なただの悲劇として終わり、弟子たちに託す使命が成就されません。そこでイエスは言いました「汝らの悲しみもやがて喜びと変わらん」と。そして遂にそうなりました…続きを読む→
「死体が動く」「ネビュラチェーン」23日の幽体離脱時の映像について説明させて頂きます(祈)†
昭和天皇「裕仁Hirohito」の死体であると霊体の僕は理解したのです。その裕仁の死体が仰向けの状態からもぞもぞと動いて起き上がろうとします。墓の内部の映像で霊体の僕がその様子を見ているのですよ。裕仁はゆっくり手を僕の方へ伸ばしてくるのです。まぁ要するに「ウソをバラすのやめろ」と僕に言っているのでしょう…続きを読む→
「他人のために」僕という霊媒から新規の霊言が降れば人々のお役にも立てると思いますが(祈)†
これまで物質界で犠牲の使命遂行をおこなってきた無数の霊覚者たちも、全体から見た時に無限分の1といえる極小の活動をしていたと言えます。ひとりの人間が永遠の中の一瞬である物質界生活中にできる仕事量など、宇宙の永遠の営みの中のホンの些細な出来事でしかありませんが、それをひとりひとりがおこなって積み重ねていく以外に地球圏全体を霊的に向上させる方法はないのかも知れません。恐ろしく気の遠くなる話ですが。で、霊団が僕にやらせようとしているのが「霊媒として機能して新規の霊言を物質界にもたらす事」のようなのですが(「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁を滅亡させる事、奴隷の女の子を救出する事じゃネィのかよ、だったら霊性発現以降のこの11年は一体何だったんだよ、と言いたくて仕方ありませんが)確かに霊言を降らせてそれを拡散させる事ができれば、多くの方々のお役に立つ事ができるのでしょう。僕もぜひその状況になって欲しいと思っています。拡散の準備ならすっかり整っています。書籍復刊のための作業を経てAffinityPublisherへの苦手意識もだいぶ克服されており、書籍をガンガン作るスキルがかなり身に付いてきていますので、霊言さえ降れば、それを余す事なく書籍化して皆さまにお読み頂ける状態にする事ができます…続きを読む→
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