『スピリチュアルストーリーズ』【第26話 みんな神さまの子】
ある日、ジョンとローズマリーは、先生といっしょに野道を散歩しておりました。すると、道ばたの木の下に、1人の黒人の男の子がしょんぼりとすわっているのを見つけました。先生がすぐに2人に言いました。
『スピリチュアルストーリーズ』「まあ、1人でさびしそうね。わたしたちの保育園へつれていってあげて、いっしょに遊んであげましょう」これを聞いてローズマリーは、とてもよろこびました。ところがジョンは、ちょっといやな顔をして、少し後ずさりをしました。
『スピリチュアルストーリーズ』ジョンは、肌の色がちがうこの黒人の男の子を見て、「この子は、ぼくたちとは、ちがうから…」と思ったのです。先生は、すぐにこのことに気がついて、このように言って聞かせました。「ジョンくん、この男の子も、ジョンくんと同じ、」→
『スピリチュアルストーリーズ』→「人間の子どもではないかしら?顔も体も同じだし、笑った顔もジョンくんと同じように、とてもかわいらしいではありませんか。ねえ、ジョンくん、神さまは、肌が白い人と黒い人とを差別なさるかしら?」先生は、やさしくジョンにそう言いました。
『スピリチュアルストーリーズ』自分のまちがいに気がついたジョンは、ニッコリ笑って黒人の子に近づき、ローズマリーといっしょにその子の手を取ってあげ、3人で手をつないで保育園へむかって歩きはじめました。そのうしろから、先生がうれしそうな顔でついてゆきます。
『スピリチュアルストーリーズ』そうやって手をつないで歩いていくうちに、ジョンに不思議なことがおきました。あたりの木や花や小鳥たちがぜんぶ、今までよりもずっと美しく見えはじめたのです。歩きながらジョンは、それまでの考えがまちがっていたことを反省しました。
『スピリチュアルストーリーズ』では、なぜジョンの目には、まわりの景色が美しく見えはじめたのでしょうか?それは、それまでのまちがった考え方がなくなって、新しくそこに、やさしい心が入ってきたからなのです。
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