『シルバーバーチの霊訓①』【12章 シルバーバーチの祈り】
ハンネン・スワッハー・ホームサークル、すなわちシルバーバーチ交霊会は決まってシルバーバーチの祈りの言葉で始まり、終わりも必ずシルバーバーチの祈りの言葉で締めくくられる。
『シルバーバーチの霊訓①』祈りの内容は大同小異であるが、その表現は1つひとつ違い、出席者はその妙味に感嘆させられるのが常である。その中から典型的なものを紹介する。
『シルバーバーチの霊訓①』神よ―天地の創造主、至尊至高の絶対的な力、全存在の宿命の統括者にまします神よ、私たちはこれまであなたの得さしめ給いし全てのものに対して深甚なる感謝の意を表明いたします。
『シルバーバーチの霊訓①』私たちの為に暗き道を明るく照らし給いしその光、あなたを、そして私たち自らをより深く理解させて下さったその知識、そして私たちを栄光と光輝とによりて温く包んで下さったその叡智に対して深く感謝いたします。
『シルバーバーチの霊訓①』私がこうして存在する事の真の理由、宇宙人生の背後に秘められた真の目的を啓示され給い、日夜私たちをお導き下さるその愛に深く感謝いたします。また、私たちのために真理普及の道を切り開いて下さった先達の数々、地ならしをして下さった開拓者の数々、→
『シルバーバーチの霊訓①』→悪戦苦闘した改革者たち、その他、宗教家、哲学者、賢聖―そのうちのある者は地上にて名も知られず、死して漸くその偉大さを認められ、あるいは死後もなおその偉大さを気づかずにおりますが、こうした人々の全てに対しても深い感謝の念を→
『シルバーバーチの霊訓①』→禁じ得ません。これまでにあなたより授けられた恩寵に対し厚く御礼申し上げます。皆々と共に感謝の言葉を捧げると共に、代りて私たちがあなたの御力の通路となり、あなたの御計画推進の一翼を担い、御子たちのために役立つ事ができますよう→
『シルバーバーチの霊訓①』→導き給わん事を。ここに、ひたすらに人のために役立つ事をのみ願うあなたの僕インディアンの祈りを捧げ奉ります。
—–注釈
『シルバーバーチの霊訓①』注釈―祈りの初めあるいは途中で神に呼びかける時、シルバーバーチは必ずGreat White Spiritという言い方をします。普段の霊言の中では神の事をGreat Spirit―時にGod―と言っており、→
『シルバーバーチの霊訓①』→これを文字通りに訳せば“大霊”という事になります。我々1人ひとりが“霊”で、その生みの親である神を“大霊”というのは理屈では分かりますが、これでは日本人にとって古来“神”という“文字”およびそれを口にした時の“響き”から受ける→
『シルバーバーチの霊訓①』→崇敬の念が感じ取れません。そこで私はこれまで、ある時は神と訳しある時は大霊と訳したりしましたが、これにさらにwhiteという形容詞がつくと、もはや日本語では訳せなくなります。
『シルバーバーチの霊訓①』と言うのは、シルバーバーチはホワイトという用語を“無色”の意味で用い、それによって“無垢”を象徴させているのですが、英語ではそれでよいとしても、これを“白い”とか“白色の”とか“無色の”とかの日本語に直すと、日本語特有の→
『シルバーバーチの霊訓①』→感覚的な“味”が強く出て理解の妨げになります。その点、カミという言葉は、言霊的にみても響きの上からもシルバーバーチの説くGodあるいはGreat Spiritとぴったりであるとの考えから、→
『シルバーバーチの霊訓①』→私は祈りの冒頭のGreat White Spiritもあっさりと“神”と訳しました。またシルバーバーチは祈りの最後に必ず“あなたの僕インディアン”your Indian servantと言うのですが、→
『シルバーバーチの霊訓①』→このインディアンがシルバーバーチ霊その人でない事は「まえがき」で編者がハンネン・スワッハーの言葉を引用して解説しています。しかしこのインディアンの霊も紀元前の古代霊であり、神界―少なくとも地球圏の最高界―の波長を→
『シルバーバーチの霊訓①』→受信できるほど進化した高級霊である事は間違いありません。霊界の霊媒として元インディアンだった霊を使った事は、インディアンが民族的に心霊能力が優れている事も理由のひとつでしょうが、→
『シルバーバーチの霊訓①』→私は、これまで白人中心の文明思想に毒されてきている地球人類への戒めが込められていると観ております。それはシリーズを読み通していただけば、きっと読み取っていただけるものと思います。
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