【6/9】霊界通信 イエスの少年時代 貧窮の中の小さな王者 28 先なる者が後に
それから2日間というものは、イエスは母の一行の中にあって、1時間たりとも母のもとを離れなかった。婦人が入れない神殿の中庭の前でもイエスは中庭に入らず、母たちと行動を共にした。きっと中庭に入って祈りたかったことであろうが、一切それもしないで、女たちと同行した。
母マリヤは鳥のように明るくお喋りし、時々唄ったり、はしゃいだりしていた。イエスとマリヤ・クローパスがお互いに尊重し合っている様子がとてもうれしかった。彼らが市場にさしかかって商人たちが売りさばく様子を眺めていた。店頭では、色取りどりに美しく刺繍された布地が人目をひき、殊に単純なガリラヤの女たちの心をとらえた。
その他蜂蜜、穀物、ワイン、豪華な服、食品類、ゆたかな果物などが並べられていた。女たちが店頭の珍しい商品を見ている間、イエスは通り過ぎて行く群衆を見つめていた。店頭の品々を物欲しそうに眺める飢えた乞食、遠くからやってきたユダヤ人、エチオピア人、ギリシャ人、エラム人などがいた。さらにアラビヤやローマからやってきたユダヤ人もいた。
ある人の顔は枯葉のように茶褐色をしており、別な人の顔は熟した葡萄のような黒ずんだ色をしていた。若者たちの髪の毛は美しく、周囲の山々からやってきた羊飼いや農夫などもいた。これらの人々はみんなエルサレムの一大行事である過越祭に参加するためにやってきたのである。
母マリヤはこのような雑踏の中では、到底イエスは夢見るひまなんかないだろうと思った。イエスは目の前を通り過ぎて行く人々の顔を丹念に見入っていた。まるで通行人の数をかぞえ、1人1人の顔の特徴を念入りに臓もうとしているのであった。マリヤ・クローパスは目ざとくそれに気付き、イエスに何をしているのかときいた。イエスは答えて言った。
「この人たちの胸のうちに何が潜んでいるのかを見ていたんです。人の額を見ると、その人の性格や過去が封印されていますが、目を見ると何を求めているかが解るんです。物質的なものか、霊的なものか、あるいは、権力的なものか、奉仕的なものかといった具合にね。でもね、僕がこうしてこれらの人々が何を求めているかを読みとっていると、やはり天の御父様が僕に与えようとしておられる御仕事はこれなのだということが解ってきたのです」
すかさず母マリヤが言った。「お前は本当に変な子ね、こっちにきて一緒に楽しみましょうよ。他人様の秘密なんか探るよなことはおよしなさい」イエスは母のあとについて行った。一行は笑ったり、冗談を言い合ったりしながら1日中あちこちを歩きまわった。
みんなはくたびれたが、母とイエスは本当に楽しむことができた。彼らは、見るもの聞くものすべてに感動をおぼえ、お互いに喜びを分かちあった。この喜びにあふれた平和をかき乱す2人の者、ヨセフとトマスが一緒でなかったことを幸いして、此の世のものとも思えぬ程の喜びを味わった。それは人間が地上を離れて赴く最初の世界に共通する無垢なる意念が支配していたからである。
夜になってガリラヤ勢が集まってきて、その日にあったことを互いに話し合った。親族の1人がイエスを詰ってヨセフに言った。「お前さんの子供はまだ一人前に成長しとらんようだね。それにとても女々しい男の子のようだ。あの子はいつも母親と伯母にくっついているんだから」
みんなが、どっと笑いイエスのことを嘲った。するとヨセフが眉をひそめながら言った。「みんなが言う通りだ。こいつは大工の腕も上らないし、おやじの言うこともきかない。こいつはもう子供じゃないのに年下の子供と遊んだり、年上の女どもとしか話さないんだよ」
イエスは憤然として言った。「僕はね、人の心の中に隠されているものが何であるかを知りたいのです。普通の大人よりも、女性や子供たちの方がとっても正直に教えてもらえるのです。彼らは僕らと違ったやり方で“生命”のことを感じとっているのです。
僕が大人になる前に、子供や善良な女性の心の中に秘められている無垢な清らかさや美しさを知っておきたいのです。さもなければ、僕の心は盲目になり、霊的に乏しくなってしまいます。ですから幼い子供たちや、か弱い女性の方がみなさんよりも偉いのかもしれません。“先なる者が後になり、後なる者が先になる”のです」
ヨセフは嘆くような調子で言った。「馬鹿もいい加滅にしろ、いつになったらお前から阿呆な霊が立ち去るのだ!!ナザレの律法学者も言うはずだよ。親の誇りも喜びも消しとんでしまうような馬鹿者だってね。何だって、先の者が後になり、後の者が先になったりするんだ!!子供が大人よりも偉かったり、乞食がサンヒドリンの大先生たちより偉いなんて!なんてこった、この馬鹿息子めが、頭でも冷やしてきたらどうだ」
イエスがむきになって反論しようとしたが、母親の合図で彼は黙ってしまった。後日マリヤ・クローパスがイエスに質問した。「あの時あなたが言ってたことはどういう意味なの?ええと、最初の者が最後になったり、最後の者が最初になるとか言ってたけど。それから、か弱い者や乞食が支配者や大先生よりも偉いとか、それ本気で信じているの?」
「僕はね、この世のことではなく、霊界のこと、それに、これからやってくる“とき”のことを話そうとしてたのです。僕はあの日、クレテ島(地中海第4の島)からやってきたユダヤ人の巡礼者が、もう1人の巡礼者に一片のパンを与えていたのを見たのです。パンを求めた巡礼者はお金が無くて、食べるものが買えず、せめて子供にだけでも食べさせてやりたいと叫んでいたのです。
パンを与えたクレテ人は、弟から何て馬鹿なことをしたのかと責められていました。天の父なる神様の目からごらんになれば、どうしても此の貧しいクレテ人の方が最初に神様から迎えられる人であり、飢えた子供の泣き声をききながらも知らん顔をして通りすぎて行った金持ちは、神様から迎え入れられるのは仲々むずかしいということです」
「でも金持ちの中にも善意を大切にしている人がいるかもしれないわ。あなたが見かけたけちな金持ちがそうだったからといって、みんながそうだと決めっけてはいけないわ」
「でもね、伯母さん、金持ちが霊的に向上したり、愛の業をすることは、とても難しいのです。自分の財産のことしか頭にないからです。だから金持ちは、飢えた子供たちの叫び声が耳に入らず、霊界のことを考える余地も無く、まして人々の心に宿っている愛のことがわからないのです。支配者や金持ちの商人は、一見して偉そうに見えますが、神様から見たら、決して偉くはないということです」
マリヤ・クローパスは、この言葉をきいて黙りこくってしまった。イエスの言ってることが、地上のものではなく、霊界の知恵であることを感じとったからである。そういえばガリラヤの丘でイエスが預言者エリヤと共に歩いていた光景や、それよりもずっと前に、彼の母マリヤが同じ丘の上で神様と対話していたことを思い出していた。
「全目標達成」霊界から見るとそう見えるようですが肉眼には全くそうは見えません(祈)†
霊界側の真の目的は「霊的知識を物質界全土に普及させるためのインパクト」だったのではないかと思っているのです。確か以前どこかのブログで「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の事を霊団が「客寄せパンダ」として活用しているというのが真相なのではないか、といった趣旨の事を書きました。コチラ「ベールの彼方の生活 3巻8章 暗黒界の探訪」にありますように、霊界上層界の高級霊の方々は、圧倒的優位なポジションに立っている事を利用して下層界の低級霊の未熟さ、無能さ、愚かさを逆説的に自分たちの目的成就に活用する、といったお話が紹介されています。イエス様もこの暗黒界の探訪と同じように「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の事を手玉に取って自分たちの目的成就つまりスピリチュアリズム普及に徹底的に活用した、という事なのではないかと思ったりもするのです…続きを読む→
「私たちは始まっている頃に殺されました」何と「100の光の霊団」に関するメセです(祈)†
【神】から神性の火花を賜って個的存在を獲得した僕たち人間は「永遠の存在であり死はありません」僕たち人間は物質界生活後も霊界で霊的表現媒体をまとって永遠に生き続けるのです。その永遠の人生の中のホンの一瞬である物質界生活中に善いおこないをするか悪いおこないをするかによって、その後の人生に天と地ほどの差が生じます。皆さま、このふたりの人間、どちらが【かしこい】と思われますか。先ほど、王の生活をうらやましいと思う事が、霊的知識の無知から導き出される愚劣の極致の発言と書きました。近視眼という事です。どちらの人生が僕たちの歩むべき人生だと思いますか。もっと言いましょう【神】は僕たち子等に、どちらの人生を歩んでもらいたいと望んでおられると思いますか…続きを読む→
「しかしこの応援団」心秘かに使命遂行を応援して下さっている方々の思念だと信じたいですが(祈)†
誰もみな「宇宙一のバカ」強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁に対する恐怖心があって公言できずにいるが、心の中では僕、たきざわ彰人の霊的使命遂行を応援して下さっている、という事でいいのではないでしょうか。それこそ本心であり、人間として当然の感情であり、信じられない人数の幼い女の子をケタケタ笑いながら四肢切断、強姦殺人しまくり死肉を食べまくっている明仁、文仁、徳仁、悠仁に対して怒りの感情を抱かないとしたら、それはもはや人間とは呼べず、人間のカタチをマネているだけの何らかの暗黒物質という事になるでしょう…続きを読む→
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません