【7/7】霊界通信 イエスの少年時代 貧窮の中の小さな王者 48 汚(けが)れた町の塵(ちり)を足から払い落とす時

ヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダ(クローパス家の息子)は、ナザレの連中の噂をイエスに伝えた。毎晩イエスの話を聞いて改心した若者たちが全く散ってしまったという情報である。周囲の圧力に屈伏して、若い先生イエスを裏切ったということである。

しかも律法学者、魚問屋ハレイム、教師、数人のお喋り女によってばらまかれたイエスの中傷によるものであった。マリヤ・クローパスの息子たちは、彼らの従兄弟を歓迎しイエスに尽した。彼らはイエスを兄弟として迎えたのである。

そんな暖かい心尽しを受けても、なおイエスの心を襲った“ふさいだ気持ち(メランコリ)”は晴れなかった。最近のイエスは、しょぼんとして、すっかり精気を失っていた。マリヤ・クローパスは、きっと不本意な旅をして商人につかわれるのがとてもいやなのだろうと察していた。

実のところ、彼は悪魔的な考えがはびこっている物質的世界から逃げ出したかった。イエスはマリヤ・クローパスに語った。

「此の世は真理の御霊(みたま)を受けることはできません。此の世は“それ”を見たこともなく、“それ”を全く知らないからです。これからは“はい”と“いいえ”しか言わないことにします。ですからもう2度と天の御父のことは語りません」

マリヤ・クローパスは賢明にも常におだやかにふるまい、へたな慰めの言葉をかけなかった。彼女はイエスの額に手を当てたり、見つめたり、彼と心がひとつになるように努め、彼の悲しみを分けあったのである。彼女は夫に言った。

「思春期に体験する悲しみほど深く、大きいものはないわね。ねえ、あなた、私とても心配なんだけど、やっぱり彼をエルサレムに連れていかないでちょうだい。商人にもまれ、彼は又傷つけられてしまうわ。こんなときには本当の母親のようにいたわってあげなくちゃね」

「彼だってすぐ1人前になり、不屈な人間になれるよ!こんな所で甘やかさず自立させてみたらどうかね。うちの息子たちにもよくないじゃないか」マリヤ・クローパスはこの件については夫に反対できないことを知っていた。そこで彼女はイエスに夫の意志を伝えた。イエスはなんにも言わず、ただ頭をうなだれているだけであった。

突然けたたましい鳥の声のような口笛がきこえてきた。段々と大きくなり、人間の歌声のようになり、家の前でぴたりと止まり戸を叩いた。部屋の中にひそんでいたイエスは、急に外へとび出していった。イエスはその口笛や歌声を知っていたからである。

なんと、ヘリが家に入ってきて荷物を床の上におろし、イエスの手をとった。「どうして此処に居ることを知ってたの?前に別れるとき3年て言ってたのに、あれからまだ2年しかたっていないじゃないか」「お前がわしを呼んだんだ」

「だって僕の声があんな遠い砂漠に届くはずないじゃないか」「毎晩お前はわしのことを呼びつづけておったね。わしが火の傍に座ると必ずお前の呼ぶ声がきこえてくるんじゃ。初めのうちは余り気にもしなかったんだが、3度目からはもうのっびきならぬ祈りの声に変っているではないか。それで遙か彼方から旅を続け、此処にきたのじゃよ。随分つかれたが、お前を見つけ出せて本当によかった」

「今度こそ砂漠に連れてってくれるの?」「そうともさ、今度こそわしと一緒についてくるがいい。だが一体全体何事が起こったのかい。先ずそれを聞かせてくれ」「僕、今は話せないんだ」イエスは溜息(ためいき)をつきながら言った。

「わしが汚れた町の塵(ちり)を足から払い落とすときは恐ろしかった。エホバの神への道が見えなかったからじゃ。わしが砂漠に行って、浮浪者の仲間と生活する時は楽しかった。エホバの神への道が煌々(こうこう)と見えていたからじゃ」

「簡単に推し測ってはいけません」僕が殺されるのはほぼ決定的、問題はその先です(祈)†■2022年3月9日UP■
「簡単に推し測ってはいけません」僕が殺されるのはほぼ決定的、問題はその先です(祈)†
僕の物的肉眼では全体像が見えませんので、ごく一部だけを見ている僕の意見より全体を俯瞰で眺める事のできる霊団の判断の方が最終的に正しいという事を知識として理解していますので、現在の僕には使命遂行が成功していないように映るとしても、より長いスパンで見た時に、アキトくんの使命遂行によって、あの当時は動きがなかったが、あの活動によって十分に“タネ”が蒔かれ、そのタネがアキトくんの帰幽後に芽を出し花を咲かせ、結果的に「宇宙一のバカ」強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の滅亡、物質界の邪悪の消滅、奴隷の女の子の強姦殺人容認システムの破壊へとつながったのだ。という風になるのかも知れません…続きを読む→
「太陽の方を向きなさい」これは帰幽後の話で物質界生活中は最悪という意味です(祈)†■2022年3月2日UP■
「太陽の方を向きなさい」これは帰幽後の話で物質界生活中は最悪という意味です(祈)†
ある意味「暗殺よりヒドイ」と僕は思っていまして、何をどう頭をひっくり返しても許容できない事を霊団に言われているのです。信じられない、本当に最悪、こんな人生死んでも有り得ない、霊団はそういう状況に僕を突入させる事を完全に決定したと意味を受け取れる内容であり、到底承諾できません。その苦しみを身に浴びる事によって「宇宙一のバカ」強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の死刑、滅亡の実現につながり、奴隷の女の子たちの救出につながるという事であれば、まだ耐える意味を見出す事もできると思うのですが、霊界側はもう完全に女の子たちを見殺しにする事を決定した様子で「目標に到達できないのに苦しみだけ続行させられるとはどういう事だ」という考えがイヤでも出てきてしまうのです…続きを読む→
「もっと早くコナンドイル氏がいるうちに始めていれば」拡散力という意味では?(祈)†■2022年2月23日UP■
「もっと早くコナンドイル氏がいるうちに始めていれば」拡散力という意味では?(祈)†
ご覧の皆さまには、作品シャーロック・ホームズを今後ご覧になる時、原作者アーサー・コナン・ドイル氏が「スピリチュアリズムのパウロ」と呼ばれるほど霊的知識の普及に尽力、貢献した人物であった事、作品ホームズはドイル氏の人物像の1側面であって全体像ではないという事を頭に入れた状態で作品をご覧頂きたいと思います。そして願わくばドイル氏執筆の霊関連書籍にも目を通して頂きたいと切に願うものです…続きを読む→

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†