【7/28】霊界通信 イエスの成年時代 神と人間のはざまで 6 父と母に孝養をつくす

ある週の3日目(火曜日)のこと、1人の金持ちの商人が職場にやってきて、イエスにあって話したいと言った。イエスの評判にはトマスも頭が上がらなかった。もしかしたら大きな注文が入るかもしれないと思った。トマスは早速イエスの着ているボロ服を脱がせ、自分の晴れ着を着るように言った。

イエスは言った。「そんなことをする必要はない。人は見かけではなく、内なるもののいかんによって、その人の値打ちがきまるんだからね」イエスは商人に挨拶をかわし、商人の要請によって、2人きりで話し合うことになった。商人がイエスに言った。

「私は、ある晩、妻と一緒にあなたの集会に来たことがあるんですよ。大勢の女たちがあなたを取り巻いていましたね。私たちは、あなたの深い知恵にびっくりしたのです。私がその時に体験したものは、悲嘆にくれていた女たちにお与えになった平安でした」

イエスは尋ねた。「あなたは一体なにを言いたいのですか」「はい、実は、あなたにカペナウムにある私の家で一緒に暮らしていただきたいのです。たくさんの人が私の店で働いています。あなたが家にきて彼らの監督になっていただきたいのです。そうすれば家の者ぜんぶがあなたの平安を受けられるではありませんか」

こんな申し出を受けたとき、イエスは内心ひとつの考えが浮かんだ。収入の道が開かれれば、マリヤや兄弟たちをひきとって、悪の根源となっているトマスとサラから引き離して、平和に暮らせるのではないかと思った。

イエスが返事をしかねているのを見て、商人は3週間目にまたやってくるから、そのときに返事をもらいたいと言った。トマスが一緒に食事をするように勧めても、そんなことには一切ふり向きもしないで、商人はさっさとカペナウムに帰っていった。

この時期には仕事が多く、なかなか自分が一人になって瞑想する時間がとれなかった。せいぜい父と母と話すのが精一杯であった。イエスと父ヨセフの間には決定的な溝があった。ヨセフは善良な人間ではあったが、イエスが少年のころ変わったことを言っては人々のひんしゅくをかっていたからである。でも今ではイエスが父の病床に座り、言葉少なに慰めてくれるので楽しみに待つようになった。

ある晩のこと、ヨセフはついに自分の悩みをイエスに打ち明けた。「わしは毎晩ねむれなくて困っているんだよ。十字架の上で殺される男のうめき声を聞かされるんだ。どうもがいても、のがれられず、まいっているんだよ。わしが昔犯した罪のむくいかもしれんがね」

うなされる夢についてヨセフは説明した。昔ガリラヤの山に立て籠ったユダが、ローマの権威に逆らって反乱を起こしたときの光景から話した。

「我々が憧れていた一輪の花がローマ帝国の支配をはねのけてイスラエルを救い出そうとした。しかし当事の領事バールス(B・C・13年、シリヤの総督をつとめ、巨額の富を得た。その後紀元7年ころ、今のドイツ地方の総督となった人物 – スミスの歴史事典より)が軍隊を引き連れてガリラヤの山に立て籠った若者たちを虐殺してしまった。

ろくな武器しか持っていなかった若者たちは、重武装のローマ軍のまえでは、ひとたまりもなく潰されてしまったんだ。少しでもユダに関係した若者たちがひっ捕らえられ、十字架で死刑になった。

ローマの百卒長(100人の部下を率いる隊長)がわしの職場にやってきて、若者たちをはりつけにする木の十字架を作れと命令しやがってな、わしは煮えくりかえる思いをしたんだよ。妻や子供がいなければ、わしはその命令をはねつけていただろうよ。百卒長は剣を抜いてマリヤと子供たちを脅しやがった。

ああ!なんと情けないことよ!わしは恐ろしさのあまり、ローマ人の言うなりになって、わしが長い間つきあっていた多くの友達をはりつけにする十字架を作ってしまったのだ。

なあ、イエスよ、こうしてじっとしていても、友達をはりつけにした十字架が目の前に現れ、血のような汗が体から噴き出している光景が延々と続くんだよ。どんな祈りをしても自ら墓穴を掘った絶望の穴からはい出すことできないんだよ。そばで寝ているマリヤの邪魔にならないようにと毎晩1人でもがいて苦しむんだ」

ヨセフは一刻も早く忌まわしい夢から解放されたいとわめいた。イエスはヨセフが静まってから、ヨセフの心が癒されるような話をした。するとヨセフは、心が休まる思いがした。

「おまえの話を聞いていると、今までに味わったこともないような平安がやってきて、実に心なごむ思いがするよ。だがな、おまえがわしのそばに居ないときはどうすればいいのだ?また若者の亡霊におそわれるかもしれないじゃないか」

イエスは父に言った。「悪霊がいたずらをしてるんですよ。彼らは信心のうすい人間の肉体を狙っては襲ってくるんですよ。心の内部を清めておかないとだめなんです」

そこでイエスは立ち上がり、大声で叫んだ。『天の父なる神の名において命じる!悪霊よ、この体から出ていけ!もう1度おまえに命じる。天の父なる神の名において、ここから出ていけ!2度と来るな!』

父ヨセフは、以前イエスが神の名を口にすることをひどく叱ったものであるが、この時ばかりは、何とイエスの声がラッパの響きのように快くひびいた。ヨセフの手足が震えた。しばらく震えが続いていた。死んでしまった筈の手足に再び生命が戻ってきたのである。

イエスは素早くその動きをみた。そして霊力が加えられたことを知った。ヨセフは大きな溜め息をついてから深い眠りについた。翌朝までぐっすり眠った。

マリヤが朝食の支度に部屋から出ていってから、イエスはヨセフのもとへ行った。ヨセフは嬉しそうに言った。「わしは夕ベ何も見なかった」

イエスは言った。「十字架にかけられた兄弟たちは休息しています。兄弟たちの霊をそそのかしていた悪霊はもう行ってしまいましたからね」

それからというものは2度と若者たちの凄惨な姿が現れることはなかった。イエスは父のために、当時老人や病人をしばしば悩ましていた悪霊を追い払ってしまったのである。母マリヤは、イエスのお陰でヨセフが安眠できるようになったことをとても喜んだ。

そこでイエスは例の商人が提案してきたことをマリヤに話した。そして親子兄弟がトマスと分かれカペナウムで一緒に暮らそうと言った。その話を聞いたマリヤは悲しそうに答えた。「息子よ!それだけはできない相談だわね。そりゃ私は何度かそうしたいと夢にまで見たくらいだよ、でもそれだけはどうしてもできないのよ」

イエスはとまどった。彼は実行しようと決心していたからである。しかしその気持ちを抑えてマリヤに言った。「どうして僕が母さんや妹たちによくしてあげることができないんですか?父のためにも最善をつくしてあげたではないですか。サラと別居すればどんなにみんなが救われるかご存じでしょうに」

マリヤはたたみかけるように言った。「ねえイエス、本当はね、私はもうくたびれているのよ。この年齢になると、家の中のごたごたはもうたくさんなの。燕(つばめ)と鷹(たか)は同じ巣に住めないだろう。おまえがどんなに強い説得力をもってヨセフにせまっても、おまえと一緒に住みたくないと言うでしょうよ。

それにヨセフにとって、トマスは今でも目に入れても痛くない息子なのよ。だからこの2人を引き離すことは、とてもできっこないよ。ヨセフのただ1つの楽しみは、トマスの働きぶりを見ることなんだよ。だから一緒になれないんだよ、イエス!」

マリヤは手をやさしくイエスのほほに当てながら説得した。「たしかにおまえは他の男とちがって思いやりがあることはよく承知しているわよ。商人の家で大勢の使用人の監督になったら、商人のことだから、あちこちに集金に行かせるでしょうよ。

その中には貧乏人もいて、わずかなお金でも、もぎ取って来いと言われたらどうするの。おまえはきっとそんなことはできず、結局その家から飛び出すことになるわよ。そしてまた放浪の旅にでかけるのが落ちよ」

この時のマリヤの言葉は実に当を得ていた。母思いのイエスは、それ以上逆らわなかった。「そうだね母さん、あんな商人のところに行かなくてもオリーブ畑で働けばいいんだ」

「馬鹿ね、あんなところで働いても家計の足しにはならないわよ。それに病人の父さんをどうするのさ」

「明日のことは心配しないようにしましょうよ、母さん!野に生えていて咲いている花を見てごらんよ、天の御父がちゃんと養っていてくださるんです。野草は労働するわけではなく、紡いで花を織っているわけでもありません。僕の言ってることを疑っているんですか?天の御父をもっともっと信頼することですよ」

母マリヤはイエスの申し出について、義妹のマリヤ・クローパスのところへ相談に行くと言い出した。母の気持ちを変えられないことを察知したイエスは、その足で商人のところへ行き、例の話は取りやめにすると伝えた。せっかく家のためを思って話を進めたイエスにとって、いささか傷心の思いであった。

ずっと後になって、このいきさつを聞かされたイエスの弟子ヨハネは、イエスの亡きあとに母マリヤの杖となり、妹には父がわりになって心から尽くしたということである。

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「失われた10年を返せ」人生破壊、人権蹂躙の究極形、永遠に理解できないのです(祈)†■2022年3月30日UP■
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僕、たきざわ彰人は、全く違う人生を送るはずでした。「山を愛する“画家”・たきざわ彰人」として生涯1000作品を描く事を固く心に誓っていたのでした。しかし、壮絶な負荷を自分に課しての絵画作品の描画(一切手抜きをしなかったという事)そして山での果てしない修行によって肉体、精神の浄化が進んだからなのでしょうか、僕の人生は「霊性発現(2012年6月)」という想像だにしない展開に突入したのでした。自身の背後霊団の声が1日中霊聴に聞こえ始め、霊体のアチコチでスイッチがカチ、カチ、と入れられる感覚が走り、その後、猛烈な「法悦状態」に突入し、だいぶ長い間(正味6~8ヶ月くらいだったでしょうか)法悦の霊力が降り続け、僕はずっと鼻がキィィィン、頭、身体がフワァァァ、という状態で生活していたのでした…続きを読む→

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†