『スピリチュアルストーリーズ』【第18話 ほんとうのお正月】

みなさんは、新しい年のはじめは好きですか?身も心もあらたまって、よし今年もがんばるぞ、という気持ちになりますよね。でも、ほんとうの新年というのは、1月ではなく、春さきの3月ごろではないのでしょうか?

『スピリチュアルストーリーズ』なぜかと言うと、そのころになると、冬のあいだずっと眠っていた草や木が新しい芽を出しはじめ、動物たちも光を求めて元気に活動しはじめるからです。野山も、ほんとうに生きかえったように見えます。

『スピリチュアルストーリーズ』みなさんは、さきほどの「ミツバチとチョウ」のお話をおぼえていますか?はじめ地上の枯れ葉ばかりを食べていたイモムシが、神さまの言いつけを守ってよく働いたので、ごほうびとして、木の枝にのぼって好きな葉を食べることを許されたお話でしたね。

『スピリチュアルストーリーズ』しかし、じつは、そのイモムシも、自分の仕事がおもしろくなくなり、いやになることが、たびたびあったのです。「どうしてぼくは、こんなにノロノロとした生活ばかりしているんだろう…」イモムシはそう思って、→

『スピリチュアルストーリーズ』→たのしくない気持ちになることが、たびたびありました。そんなある日のこと、きれいなチョウがやってきて、こんなことを言いました。「そんなわがままを言っては、神さまにしかられますよ」

『スピリチュアルストーリーズ』それからチョウは、イモムシの生活にも、感謝することがたくさんあるということを話して聞かせました。「あのね、イモムシさん、今のあなたの生活は、ほんとうにたいくつそうだけど、今にすばらしい日が来るわよ。」

『スピリチュアルストーリーズ』「もう少しすると、イモムシさんはだんだん眠くなってきて、そのうちぐっすり寝てしまうの。そして、こんど目がさめたときは、ほら、わたしのように、こんなきれいな羽をもらって、花から花へ花粉をはこぶ仕事をすることになるのよ。」

『スピリチュアルストーリーズ』「とってもすてきなお仕事よ」チョウはどうやら、イモムシにとっての新年のお話をしてあげたみたいですね。この話を聞いてイモムシは、やっとうれしそうな顔をして、また自分のいつもの仕事に取りかかりました。

『スピリチュアルストーリーズ』私たち人間にも、同じような、ほんとうの新年があるのです。みなさんはまだ子どもですが、やがて大人になり、やがておじいさんやおばあさんになって、このイモムシと同じように、ぐっすり眠るときが来るのです。

『スピリチュアルストーリーズ』やがて目をさますと、そのときはもう、地上よりもずっと美しい、そして、地上とはくらべものにならないほど自由な、天国に生まれているのです。そして、そこでまた、新しい仕事や勉強をはじめるのです。

『スピリチュアルストーリーズ』こういうことを知ると、今の地上での生活も、とてもたいせつなものであることがわかりますね。毎日の生活の中で自分をみがいておき、やがて〈新年〉が明けて天国へ目ざめたとき、→

『スピリチュアルストーリーズ』→しぜんに新しい生活になじめるように、今から準備しておかないといけないのです。

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†