『スピリチュアルストーリーズ』【訳者あとがき】近藤千雄
私が、この童話の原書“Spirit Stories for Children”を手に入れたのは、翻訳家になることをこころざして間もない、1960年ごろのことでした。
『スピリチュアルストーリーズ』当時は、イギリス人のハリー・エドワーズという心霊治療家がイエス・キリストよりも多くの難病患者を奇跡的に治して、世界中の話題となっておりました。そのエドワーズ氏の助手を、夫のジョージとともに務めていたのが、→
『スピリチュアルストーリーズ』→本書の著者オリーブ・バートンです。彼女自身も多彩な霊能力を持っており「スピリチュアル・ヒーラー」という月刊誌に、よく記事が出ておりました。この童話には、死後の世界や霊界の話がよく出てきます。それらは事実を述べたものであって、作り話ではありません。
『スピリチュアルストーリーズ』21世紀になって急にスピリチュアルな世界に関心が寄せられるようになり、書店の精神世界のコーナーには、たくさんの本が置かれるようになりました。ですが、霊の存在を当たり前の事実として扱っている童話は、おそらく本書が初めてではないかと思います。
『スピリチュアルストーリーズ』そのため、訳してから出版にこぎつけるまでに、半世紀もの時間がかかってしまいました。原書には、リーン・クロークさんという方が描いたイラストが挿絵として使われておりましたが、このたび日本語版を出版するにあたり、イラストについても新たに描き起こすことに→
『スピリチュアルストーリーズ』→なりました。そして、その仕事を引き受けてくださったのが、スピリチュアルな世界についての理解をお持ちの葉祥明先生です。この件については、英国の出版社も、こころよく理解を表明してくださいました。
『スピリチュアルストーリーズ』最後に、翻訳の許可をお願いした際にいただいた、当時の編集長テリー・ニューマン氏からの手紙を訳しておきます。 拝復 小社刊の“Spirit Stories for Children”をお訳しになりたいとのこと、→
『スピリチュアルストーリーズ』→小社は謹んであなたに全ての権利をお譲りいたします。あなたの訳書が、英国と同じように、日本でも成功を収めることを心から祈っております。敬具 編集長(当時)テリー・ニューマン
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