【5/6】霊界通信 イエスの少年時代 貧窮の中の小さな王者 4 羊飼いの不思議な話

1人ぼっちになったマリヤには友だちもなく、ただ若者ヨセフと姉だけが暖かく声をかけ、寂しいときに慰めてくれた。この兄弟は貧しかったので、なんとかマリヤを助けてやれる親戚はいないものかと探しまわった。1週間もたたないうちにヒゲもじゃ“キレアス”という男がナザレにいることをつきとめた。

彼は亡くなった祖母の従兄弟にあたる者で、マリヤをひきとってくれることになった。キレアスの妻は年をとっていて子供もなく、老夫婦2人だけでエルサレムへ通じる街道筋で旅館をやっていて、ちょうど家事全般の仕事を手伝ってくれる女中を必要としていた。

そんなわけでマリヤは遂になつかしい丘や、とても他人とは思えぬ程に親切にしてくれた2人の友ヨセフと姉とも分かれを告げねばならなかった。マリヤの新しい生活の場となったこの旅館は、エルサレムへ向かう旅行者や巡礼者が通る街道筋の谷の中にたっていた。

普段はあまり人通りがないが、大きな祭りなどがあるときには客でいっぱいになり、マリヤは朝早くから夜遅くまでこまねずみのように立ち働き、自分の部屋も客に提供して自分は隣接した馬小屋で寝る始末であった。客の面倒から旅館全体を掃除するのがマリヤの仕事であった。

そんなわけでマリヤは多くの客からよその土地のことや、とても珍しい冒険談などを聞くことができた。彼女はそれらをすべて夢という布地に織りこんでいった。暇なときは主人のキレアスと妻の老夫婦だけになることが多かった。

夕方になると羊飼いたちが丘のあちこちから集まってきて、楽しい歓談が始まるのであった。マリヤは野性的な労働者たちの世話をしながら彼らの話に耳を傾けるのがとても楽しかった。羊の世話や毛を刈りとる作業のこと、彼らや番犬が狼と格闘したときのこと、ペストの流行や泥棒の災難にあったときの話などであった。

彼女はそれらをすべて心の糧として吸収した。ハープの名手がたった1本の弦でも大事に弾くように、マリヤにはひとつの話が心に深く刻みこまれていた。それは預言者にょって語られた1人の王様のことで、ダビデ王の末裔として生まれ侵入者ローマから救い出してくださる方のことであった。

1人の若い羊飼いが目を輝かせながら言った。「そりゃひどい風が丘のあたりを吹きまくっていた夜のこと、真暗だった空が突然明るくなってね、ぶったまげたもんだよ。たき火のまわりで縮こまってブルブルふるえていてよ、どうなるのかと思っていただが、なんとも言えぬ喜びがいっぱいになってきただよ。

なんでだかさっぱりわからねえだが、おれたちは“どうだ!夜になったばかりだというのに、キラキラ光り輝く夜明けがきちまったぞ”てなことを言ってただよ。神様は時間をまちがえなすったのだろうか、この冬の真最中に、夜が世界の支配者として居すわっているときに、神様は東の空から太陽を呼び出しちまっただよ」

「おれたちはみんな物も言わず、小さくなったたき火に身をよせて、一睡もしねえでその光景にみとれちまっただよ。それからよ、静々と光が丘のあたりから動き始めてよ、そりゃすげえ輝きの輪になってよ、暗やみをおしのけちまっただよ。みるみるうちにその輪が大きくなってよ、でっけい星のような形になっちまったで、まるで大空が真ぷたつにぶち割れたみてえに見えただよ」

「ところがよ、そのでっけい輝いた星がよ、ものを言い出したからおどろいちまっただよ。“わたしは神の天使だ、わたしはイスラエルに喜びの音信をもってきた。見よ、お前たちの中から1人の女が選ばれた。その女は前から預言されていたように1人の男の子を生むであろう、その子はすべての人々を支配し、ローマ、ギリシャ及び異邦人をひざまずかせる者になるであろう”てなことを言っただよ」

「おれたちはみんなきもをひやしただが、天使さまの様子がとってもおだやかだったので、おれたちは少し大胆になってよ、頭をさげながらその救世主をみごもった乙女のところに案内してけれやってたのんだだよ。したらよ、おれたちの声が終らねえうちによ、光はきえちまい、天使様も消えちまっただよ。そしてもとのひでえ風が吹きまわる真暗な夜になっちまっただよ」

最後の羊飼いが目を輝かせながら言った。「あの夜からおれたちは何度も天使さまがおいでくだせえと祈って待っていただが、あらわれてもらえねえでよ、つかれちまっただよ。おれたちはどうしても救世主のおっかさんにあいてえだよ」

彼らの話には全く無頓着なキレアスは、うすめたまずい葡萄酒をのませていた。暫くして羊飼いたちは丘の方へと羊の群れのもとに帰っていった。マリヤは羊飼いたちに現れた天使の御告げのことを心に深く刻みつけていた。夜になって1人きりになってから、以前より一層熱心に彼女の願いを神に祈り求めるのであった。

(註1)イスラエル王国時代の第2代の王(紀元前1012~972在位)で国民に最も愛された偉大な英雄であった。(旧約聖書サムエル記上、下を参照)

「間違えちゃったゴメンね」ゴメンの一言で済む訳ネィだろ!この人生の責任取れ(祈)†■2022年12月28日UP■
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肯定的書籍という事であれば、僕のWordPressを日々ご覧になって僕の霊的使命遂行を応援して下さっている方であると予測できます。否定的書籍という事であれば「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁を守り通す事で生活の糧を得ている宮内庁、皇宮警察、政治上層部等の強姦殺人ほう助の人間という事が容易に想像できます。否定的書籍の場合はもちろん僕、たきざわ彰人が殺されて反論できない状態になってからデタラメな内容の書籍を出しまくって国民を再洗脳し、強姦殺人容認制度を存続させようと企む邪悪勢力の思念という事で間違いないでしょう。僕が生きている間に否定的書籍が出版されるのは、それはチョトないんじゃないかって思ったりもします。というのは「国民はもう「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の邪悪の正体を分かってる、もう洗脳からだいぶ目覚めている、そこまでバカじゃない」と思うからです。出したらかえって逆効果になると思うからです。ですので霊団からの「殺されるところから離れさせる」という警告という意味かも知れません…続きを読む→
「エゴイスト」そういうセリフは明仁、文仁、徳仁、悠仁を倒してから言ってくれよ(祈)†■2023年1月11日UP■
「エゴイスト」そういうセリフは明仁、文仁、徳仁、悠仁を倒してから言ってくれよ(祈)†
「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁は全く滅亡させようとせず放置している。奴隷の女の子はひとりたりとも救出しようとせず完全に見殺しにしている。僕の人生を完全に破壊したが、使命遂行は全く前進させない。最低最悪のところに何が何でも閉じ込め続けようとしてくる。誰だって怒るに決まってるだろ。反逆するに決まってるだろ。人の心を一体何だと思ってるんだよ。人の人生を一体何だと思ってるんだよ。一体あんたたちの頭の中は何がどうなってるんだよ。これだけヒドイ状態にさせられても僕がエゴイストだと非難されなければならないのか。それはよかったですね…続きを読む→
「牢屋」もしそんな事になってみろ、あんたたち(霊団)を永遠に呪ってやるぞ(祈)†■2023年1月4日UP■
「牢屋」もしそんな事になってみろ、あんたたち(霊団)を永遠に呪ってやるぞ(祈)†
なぜ「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁、これほど明確な邪悪がいつまで経っても滅ぼされないのか。なぜいつまで経っても奴隷の女の子がひとりも救出できないのか。こんな当たり前の事が実現できない物質界はどこまで最悪の境涯なのか。もっともこれは近視眼の考え方であり、明仁、文仁、徳仁、悠仁は帰幽後に魂も凍る真の地獄が待ち受けており、奴隷の女の子たちは強姦殺人された悲劇の埋め合わせとしての幸福の境涯が待ち受けています。本を読んで知識として理解するのと、自分の人生で苦痛と共に体現させられるのとでは天と地ほどの差があります。【神の因果律】は絶対的公正、公平であり完璧であり、帰幽後に賞罰が寸分の狂いもなく清算されるようになっていますので、その神の因果律に身を委ねれば全てが丸く収まるという事になるのですが、まだ肉体に閉じ込められて人間の人生の全体像、宇宙の美が見えない生活を余儀なくされている僕は、どうしてもそこまで達観する事ができません…続きを読む→

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†