【1/29】霊界通信 ベールの彼方の生活 1巻 「天界の低地」篇 4 炎の馬車
1913年10月21日 火曜日
カストレル様の都市についてはまだまだお話しようと思えば幾らでもあるのですが、他にも取り挙げたい問題がありますのであと1つだけ述べて、それから別の話題へ移りたいと思います。宮殿のある地域に滞在していた時の事です。そこへよく子供たちが遊びに来ました。その中には私の例の死産児も含まれておりました。
他の子供たちはその子の母親つまり私と仲間の4人と会うのが楽しみだったようです。そして私たちがそれまで訪れた土地の話、特に子供の園や学校の話をすると飽きる事なく一心に聞き入るのでした。来る時はよく花輪を編んでお土産に持って来てくれたのですが、実はそのウラにはゲームで一緒に遊んでもらおうという下心があったのです。
もちろんよく一緒に遊んであげました。その静かで平和な土地で可愛い幼児とはしゃぎ回っている楽しい姿は容易に想像して頂けると思います。ある時、あなたも子供の頃遊んだ事のあるジョリーフーパーゲームに似た遊びで、子供たちが考え出したゲームに興じておりました。
大抵私たち5人が勝つのですが、そのうち私たちと向かい合っている子供たちが突然歌うのをやめて立ち尽くし、私たちの頭越しに遠くを見つめているのです。振り向くと、その空地の端の並木道の入口のところに他でもない、カストレル様のお姿がありました。
笑みを浮かべておられます。風采からは王者の威厳が感じられますが、その雰囲気には力と叡智が渾然となった優しさと謙虚さがあるために見た目には実に魅力がありつい近づいてみたくなるものがあります。こちらへゆっくりと歩を進められ、それを見た子供たちが走り寄りました。
するとその1人1人の頭を優しく撫でてあげておられます。やがて私たちのところまで来られると「ご覧の通りガイドなしで1人でやってまいりましたよ。どこにおられるかはすぐに判りますから。ところで悪いのですが、遊びを中断して頂かねばならない用事が出来たのです。
あなた方もぜひ出席して頂きたい儀式がもうじき催されます。こちらにおられる“小さい子供さん”はそのままゲームを続けなさい。あなた方“大きい子供さん”は私と一緒に来て下さい」とユーモラスにおっしゃるのです。
すると子供たちは私たちの方へ駆け寄ってきて嬉しそうに頬にキスをして、用事が終わったらまたゲームをしに来てね、と言うのでした。それからカストレル様の後について頭が届きそうなほど枝の垂下がったトンネル状の並木道を進み、やがてそこを通り抜けると広い田園地帯が広がっていました。
そこでカストレル様は足を止めてこうおっしゃいました。「さて、ずっと向こうを見てごらんなさい。何が見えますか。」私たち5人は口を揃えて、広いうねった平野と数々の建物、そしてさらにその向こうには長い山脈のようなものが幽かに見えます、と答えました。
「それだけですか」とカストレル様が聞かれます。私たちが目立ったものとしてはそれだけですと答えると、「そうでしょうね。それがあなた方の現在の視力の限界なのでしょうね。いいですか。私の視力はあなた方よりは発達していますから、その山脈のさらに遠くまで見えます。よく聞いて下さいよ。これから私の視力に映っているものを述べていきますから。
その山脈の向こうに一段と高い山脈が見え、さらにその向こうにそれより高い山頂が見えます。建物が立っているものもあれば何もないものもあります。私はあの地方に居た事があります。
ですからあそこにも、ここから見ると小さく見えますが、実はこの都市を中心とした私の領土全体と同じくらいの広さの平野と田園地帯がある事を知っております。私は今その中の1つの山の頂上近くのスロープを見つめております。地平線ではありません。
あなた方の視力の範囲を超えたところに位置しており、そこにこの都市よりも遥かに広くて豊かで壮大な都市が見えます。その中央へ通じる道の入口がちょうど我々の方を向いており、その前は広い平坦地になっております。今の通路を騎馬隊と四輪馬車の列が出てくるところです。
集合し終わりました。いよいよ出発です。今その中からリーダーの乗った馬車が進み出て先頭に位置しました。命令を下しております。群集が手を振って無事を祈っております。それを先頭に残りの隊がついて来ます。さあ、こちらへ向かっていますよ。私たちも別の場所へ行って到着の様子を見ましょう。」
何のためにやってくるのか、誰1人尋ねる者はいませんでした。畏れ多くて聞けなかったのではありません。お聞きしようと思えばどんな事でもお聞きできたのですが、なぜか以心伝心で納得していたようです。
ですがカストレル様は一応私たちの心中を察して「皆さんはあの一隊が何のためにやって来るのかを知りたがっておられるようですが、そのうち判ります」とおっしゃって歩を進められ、私たちも後についてその都市を囲む外壁のところまで至り、そこから平地の向こうの丘を見ました。
が、さっき述べたもの以外は相変らず何も見えません。「隊の姿を誰が1番に見つけますかな」とカストレル様がおっしゃいます。そこで私たちは目を凝らして一心に見つめるのですが、一向に見えません。そのうち私の目に遥か山脈の上空に星が1つ輝いて見えた気がしました。
それと時を同じくして仲間の1人が「先生、あそこに見える星はここに来た時は無かったように思います」と大きい声で言いました。「いえ最初からあったのですが、あなたに見えなかっただけです。ではあなたが最初ですか、見えたのは」と聞かれます。
私はどうも“私にも見えておりました”とは言いたくありませんでした。先に言えば良かったのでしょうけど。するとカストレル様は「私にはもう1人見える方がいるような気がするのですがね。違いますか」と言って私の方を向いてにっこりされました。
私は赤くなって何だか訳の分らぬ事を口ごもりました。するとカストレル様が「よろしい。よく見つめていて下さい。他の方もそのうち見え始めるでしょう。あの星は現時点では数界を隔てた位置にあります。まさかあの界まで見える方がこの中に居られるとは予想しませんでした」
とおっしゃって、私たち2人の方を向かれ「ご成長を祝福申し上げます。お2人は急速に進歩を遂げておられますね。この調子で行けばきっと間もなく仕事の範囲も拡大されます」と言って下さいました。2人はそのお言葉を有難く拝聴しました。
さて気がついてみますと、その星がさっきよりずっと明るく輝いて見え、みるみる大きく広くなって行きます。その様子を暫く見続けているうちに次第にそれが円盤状のものではなくて別の形のものである事が判り、やがてその形が明瞭になってきました。
それは竪琴(リラ)の形をした光のハープとも言うべきもので、まるでダイヤモンドを散りばめた飾りのようでした。が、だんだん接近すると、それは騎馬と馬車と従者の一団で、その順序で私たちの方角へ向けて虚空(こくう)を疾走しているのでした。
やがて都市の別のところからも喚声が聞こえて来ました。同じものを発見したのです。「あの一隊がこの都市へやって来る目的がそろそろお判りでしょう」とカストレル様がおっしゃるので「音楽です」と私が申し上げると「その通り。音楽と関係があります。とにかく音楽が主な目的です」とおっしゃいました。
さらに近づいたのを見ると、その数は総勢数百名の大集団でした。見るも美しい光景でした。騎馬と炎の馬車 – 古い伝説に出てくるあの炎の馬車は本当にあるのです。 – それが全身から光を放つ輝かしい騎手に操られて天界の道を疾走して来たのです。
ああ、その美しさ。数界も高い天界からの霊の美しさはとても私たちには叙述できません。その中の1番霊格の低い方でもカストレル様と並ぶほどの方でした。が実はカストレル様はその本来の光輝を抑(おさ)え、霊格をお隠しになっておられました。
それはこの都市の最高霊であると同時に1人の住民でもあるとのご自覚をお持ちだからです。ですが、高級界からの一隊がいよいよ接近するにつれてカストレル様のお姿にも変化が生じ始めました。お顔と身体が輝きを増し、訪問者の中で1番光輝の弱い方と同じ程度にまで輝き始めました。
なぜカストレル様が普段この天界の低地の環境に合わせる必要があるのか。私は後で考えて理解がいきました。それはこうして普段より光輝を増されたお姿を目の前にしますと、まだまだ本来の全てをお出しになっておられないのに私たちはとても近づき難く、思わず後ずさりさせられるほどだったのです。
おっかないというのとは違います。意外さに思わず…というより他に表現のしようがありません。一隊は遂に私たちの領土の上空まで来ました。最初の丘陵地帯と私たちのいる位置との中ほどまで来た時、速度を緩めて徐々に編隊を変えました。今度は…の形(※)をとりました。
そして遂に都市の正面入口の前の広場に着陸しました。(※末尾のところで説明が出る – 訳者)カストレル様はその時は既に私たちから離れておられ、一隊が着陸すると同時に正面入口からお付きの者を従えて歩み出られました。
光に身を包まれて…と表現するのがその時の印象に1番近いでしょう。王冠はかつて見た事も無いほど鮮やかに光輝を増しております。腰に付けられたシンクチャー(帯の一種)も同じです。隊長(リーダー)の近くまで来るとそこで跪(ひざま)ずかれました。
カストレル様より遥かに明るい光輝を発しております。馬車から降りられるとカストレル様に急ぎ足で歩み寄られ、手を取って立ち上がらせ、抱き寄せられました。その優雅さと愛に満ちた厳かな所作に一瞬、全体がシーンと静まり返りました。
その抱擁が解かれ、私たちに理解できない言語での挨拶が交されてから、カストレル様が残りの隊へ向かってお辞儀をし、直立の姿勢で都市の外壁の方へ向かれ片手を挙げられました。すると突如として音楽が鳴り渡り、全市民による荘厳なる賛美歌が聞こえて来ました。
前に1度同じような大合唱のお話をした事がありますが、それとは比較にならない厳かさがありました。この界があの時より1界上だからです。その大合唱と鐘の音と器楽の演奏の中を2人を先頭に一隊から都市の中へ入っていきました。
こうして一隊はカストレル宮殿へ向かう通りを行進し、いよいよ例の並木道へと入る曲り角で隊長が馬車を止め、立ち上がって四方を見回し、手を挙げて沿道の市民にその都市の言葉で祝福を述べ、それから並木道へと入り、やがて一隊と共に姿が見えなくなりました。
でもダメですね、私は。今回の出来事の荘厳さを万分の一でもお伝えしようと努力してみましたが、惨めな失敗に終わりました。実際に見たものは私が叙述したものより遥かに遥かに荘厳だったのです。
私が主として到着の模様の叙述に時間を費やしたのは、今回の一隊の訪問の使命についてはよく理解していなかったからです。それは私ごとき低地の住民には理解の及ばない事で、その都市の指導的地位にある方や偉大な天使が関わる問題です。
せいぜい私が感じ取ったのは、あのコロニーの中で音楽の創造に関わっている人の中でも最高に進化した人々による研究に主に関連している、という事だけです。それ以上の事は判りません。もちろん私以上に語れる人が他にいるのでしょうけど。
さっき出なかった言葉(※)は“惑星”です。編隊を変えた後の形の事です。いえ“惑星”ではありません。“惑星系組織”です。地球の属する太陽系なのかどうか – たぶん他の太陽系でしょうが、私にはよく判りません。
今夜はこれでおしまいです。祝福の言葉をお待ちのようですね。では神の祝福を。目を真直ぐに見据(みす)えて理想を高く掲げる事です。
そして私どもの世界の本当の栄光に比べれば、地上で想像し得る限りの最高の栄光も、太陽に対するローソクのようなものでしかない事、それほど霊の世界の栄光はすばらしい事をお忘れにならぬように。
「扱いは不当だからです」霊団が使命遂行を前進させようとしない理由がこれです(祈)†
霊格がある一定以上まで高まると物質圏付近に降下する事さえできなくなるそうで、影響力を行使しようにもできなくなる、それで霊力に感応する僕のような人間に対して働きかけて間接的に仕事を前進させようとする訳です。霊界高級霊の方々は自分で最低界に降下して仕事をする事は基本的にできない(ごくまれに使命に燃えて肉体をまとって降下する神霊も存在するそうです、イエス様がその代表ですね)ですので霊力に感応する物質界の人間に仕事をやってもらう事になる訳ですが、僕の霊団に対する反逆ぶりを見ればお分かりのように、ああでもないこうでもないと文句ばかり言って高級霊の言う通りには動いてくれないものです。それで霊界側で作成した使命遂行ブループリントの全てを達成できず霊媒は帰幽し、残りの仕事は次の霊媒を見出してその人物にやらせるという事になるのですが、その霊媒が物質界に全くいないのです…続きを読む→
「言う事聞かないと危ないよ」霊団は僕を危機から保護しているという事なのですが(祈)†
守護霊様の導きがウマすぎて霊界側の予定に全く入っていなかった少年が霊性発現に到達してしまった。予定外の霊の道具が物質界に出現して霊界側はアラアラ、どぉしましょう、この道具に何の仕事をさせましょう、となって霊界側で緊急会議まで行われた(僕は幽体離脱にてその会議に出席しています、もっともその内容は全く反芻できませんでしたが)そして「イエス様ハンドリング」と題した霊的使命遂行が開始され「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の邪悪の正体、奴隷の女の子たちの悲劇の惨状について霊団が果てしなく教えてきて僕は現在の理解に到達する事になる。SNS等で徹底的にヒドイ目に遭わされながらも僕は情報拡散を続け、現時点では「天皇一族が強姦殺人魔」という認識はゴマかし切れないレベルまで日本全土に浸透するに至っている…続きを読む→
「自分を霊媒にする事を考えるのです」僕は書籍テキスト化に全力を尽くします(祈)†
「サークルメンバー問題」についてお話しますが、交霊会は霊媒ひとりではおこなえません。上記に説明したように低級霊のジャマが入りますのでそのジャマを排除せねばなりません。そこで必要になるのが「サークルメンバーつまり霊的仕事をおこなうためのある一定レベルの資格を有した数名の人間から抽出したエクトプラズム」なのです。サークルメンバーからエクトプラズムを抽出し、そこに霊界から持参した成分をミックスさせて、低級霊を締め出す「防御壁」のようなモノを拵えるのだそうです。その防御壁がなければ霊媒は低級霊のオモチャにされてしまうのですが、霊団が言うには僕という霊媒の交霊会ではその防御壁がしっかりしているので「邪悪が入る余地はない」のだそうです…続きを読む→
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