【1/6】コナン・ドイルの心霊学 私は訴える

そこで私が訴えたいのは、何はともあれ、個性の死後存続を証明する霊界通信を読まれることだ。世間一般の人だけでなく、心霊現象の実在を信じている人でも、読まない人が多すぎる。ぜひとも読んで、真理の厳粛さをしみじみと味わっていただきたい。その圧倒的な説得力のある証拠性に触れてみてほしい。

現象的なものから手を引いて、ウィリアム・ステッドの『死後 – ジュリアからの便り』(4)やスティントン・モーゼスの『霊訓』(5)のような珠玉の霊界通信を読んで、その崇高な教訓を学ばれることだ。

他にも、価値は劣るが、高度な内容の通信が実に数多く入手されている。そういうものを読まれることによって、視野を広げ、人生観に霊的要素を取り入れてほしい。そして、それを実生活に生かしてほしい。

われわれも遅かれ早かれ同じ世界へと進むことになっているということを、信仰や信念としてではなく、今こうして地上に生きているという事実と同じくらい現実味をもった事実として、認識してほしいのである。

そこは、あらゆる“苦”から解放された、幸福そのものの世界である。唯一その幸福を妨げるものは、この短い地上人生の中で犯した愚かしい行為と利己的行為である。地上にあっても、死後においても、“無私・無欲”ということが幸せと向上の基調であるらしいのである。

ここで改めて指摘しておかねばならないのは、この“新しい啓示”は、キリスト教のドグマを頑固に信じている人にとっては破壊的なものとして受け止められても、キリスト教的体制が途方もない巨大な“虚構”であることを見抜いている人にとっては、まったく逆の影響を及ぼしているということである。

“古い啓示”にも類似したものが数多く見られることは事実である。同じ始源から発しているからである。しかし、それも時の経過とともに損傷が進み、人間の身勝手な誤用と唯物観によって台なしにされていながら、体制としての威力だけは隠然たるものがある。

今、それと同じ源から発した新しい啓示によって、死後の生活、高級霊の存在、地上における行為を基準とした死後の境遇、苦難による浄化、守護霊ならびに指導霊の存在、宇宙の無限なる中心的エネルギーとしての神の存在、その神へ向けての無限に連なる向上進化の道程 – こうしたことについての再確認がなされたのである。

古来、神は人類の意識の進化に応じて、さまざまな形で啓示を垂れてきている。それがキリスト教神学者の無謬性(むびゅうせい)(絶対に間違いがない)と独占権の乱用、偏狭と知ったかぶり、加えて人工の儀式典礼によって肝心の生命が抜き取られたのである。げに、真理を台なしにしたのはキリスト教神学、これひとつに尽きる。

この小著を終えるに当たって、ぜひとも紹介しておきたい一節がある。これは、英国の詩人であり高邁な思想家であったジェラルド・マッセー氏(6)の『スピリチュアリズムについて』で述べられたもので、その考え方といい文体といい、私は最高の敬意を払うものである。

《私にとってスピリチュアリズムは、他の大勢の方たちと同じように、それまでの狭い精神的地平線を広げて“天界”を見せてくれた恩人である。その、信念から事実への見事な凝縮はまさしく天啓で、それを知らずに送る人生は、ハッチを密閉してローソク1本の光で送る、暗く窮屈な生活以外の何ものでもない。

そんな生活の中で、ある星の降るような夜、ふとハッチを開けてデッキに出てみたら、途方もなくでかい天空の大機構が、神の栄光に燦然と輝いていた – その手引きをしてくれたのがスピリチュアリズムだったのである》

訳註

【1】Cross – correspondence

“十字通信”と訳すこともある。その要領は本文でドイルが述べている通りであるが、この実験の特殊な点をいえば、これにたずさわった学者たちは死後の個性存続の事実を当たり前のように確信していた人たちで、その事実をいかにして立証するか – ドイルのいう“つき合わせた文章の一貫性に偶然性がない”ことを証明するため – 霊界側と知恵を出し合った上で試みられたもので、もともと“死後の存続”を証明することが目的ではなかったということである。

言ってみれば、“信じようとしない人に完璧な証明を披露すること”が目的だったのであるが、ドイルが述べている通り、波動の原理の制約があって、十分なものは得られなかった。

【2】ドイルが本書を出す30年も前に出版された Spirit Teachings の中に“読み取りの実演”という項目がある。参考までにモーゼスと通信霊との対話の一部を紹介しておく。(自動書記による)

– あなたは読み取りができますか。
霊「いえ、私にはできません。が、ザカリ・グレーができますし、レクターにもできます。私には物的操作ができない – つまり物的要素を意念で操作することができないのです」

– そこにどちらか来ておられますか。
霊「ひとりずつ呼んでみましょう。まず…あ、レクターが来ました」

– あなたは読み取りがおできになると聞いておりますが、その通りですね?書物から読み取れますか。
霊「できます、なんとか」(筆跡が変っている)

– では“アエネイス”の第1巻(ローマの詩人ヴァージルのラテン語の叙事詩で、全12巻 – 訳者)の最後の一文を書いてみていただけますか。
霊「お待ちください – Omnibus errantem terris et fluctibus aestas.」(この通りであった)

– どうやって読み取るのですか。
霊「読み取るというのは特殊な操作でして、こうしたテストのとき以外は必要でありません。昨晩ドクターが言っていた通り、われわれも幾つかの好条件が整わないとできません」『モーゼスの霊訓』(太陽出版)より

【3】心霊実験のひとつに“招霊実験”というのがある。これは“霊言現象”が高級霊みずから憑依して語るのに対して、低級霊を強制的に霊媒に憑依させて、司会者(さにわ)と語り合うことによって霊的真理を諭すという方法であるが、いったん他界してしまうと、地上時代の記憶は急速に忘れていくものらしく、自分の名前すら思い出せない者が多い。

この招霊の方法を精神病治療に応用した米国の精神科医のカール・ウィックランドの記録に Thirty Years Among the Dead というのがある。

精神疾患の大半は低級霊の憑依であることが明らかとなってきているが、その憑依霊を患者から引き離して霊媒(ウィックランド夫人)に乗り移らせて迷いを覚まさせるという仕事を30年余りも続けた、その成果をまとめたものであるが、これによっても、ほとんどのスピリットが名前や年齢をはっきりと思い出せないことが分かる。

それと同時に、自分がすでに死んでいることに気づいていない者が多いのも驚きである。他界直後の低界層の事情がよく分かる興味ぶかい本である。『迷えるスピリットとの対話』(仮題)のタイトルで出版準備中。

【4】After Death 副題を Letters from Julia といい、日本語訳は浅野和三郎が『ジュリアの通信』と題して部分訳を出したことはあるが、全訳は出ていない。近々全訳を手がける予定。

【5】Spirit Teachings これについては第2章の“訳註”で詳しく紹介したが、その後シルバーバーチと名のる古代霊が英国の霊媒モーリス・バーバネルの口を使って60年間も霊的教訓を述べている。自動書記と霊言の違いはあるが、高級霊からの霊界通信の双璧として、スピリチュアリズムの本質を知るための必読書である。

日本語訳はシリーズ第1期が潮文社から『シルバーバーチの霊訓』全12巻、第2期が太陽出版から『愛の摂理』『愛の力』『愛の絆』の3冊となって出ている。

【6】Gerald Massey(1828~1907)
英国の詩人で、その詩の随所にスピリチュアリズムの思想が反映している。そのことを次のように語っている。

《私の詩の中に反映しているスピリチュアリズムは、死者の復活という伝統的信仰から出た妄想的観念とは違います。来世の存在に対する信仰は、事実と私自身の体験に基づくものです。

それも、40年という歳月をかけたものですから、私の確信は決して安直に信じたものとはわけが違うのです。人間的個性と知性は、死の過程によってブラインドが取り払われたあとにも間違いなく存続することの証拠を、十分に与えてくれております》

「味わいなさい」今の場所よりもっとヒドイ目を味わいなさいという意味、だからなぜ(祈)†■2024年11月6日UP■
「味わいなさい」今の場所よりもっとヒドイ目を味わいなさいという意味、だからなぜ(祈)†
僕は霊的知識が頭に入っていますからエリヤ氏、モーセ氏の偉大さも知っていますし、このふたりに使われるという事がどれほどの霊的栄光であるかも理解しています。しかしあの最悪の場所にいる方々がそれを理解出来る訳がないじゃないですか、そもそも霊的知識が頭に入っていないのですから。つまりサークルメンバーにはなり得ないという事です。なのに全力で僕を閉じ込めようとしてくる、そこが矛盾しているので僕は「これはイジメだ」と公言するまでになっているのです。エリヤ氏、モーセ氏という大偉人が僕という霊の道具を介して霊言を降らせようとしている、それが実現したらもちろん素晴らしい事であり僕もそうなったら嬉しいのですが「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の事はやはりホッポラカシか。物質界の邪悪には一切手を触れず、強姦殺人され続けている奴隷の女の子はひとりたりとも助けようとせず、僕という霊媒を介して人類を救う霊言を語る。幼い女の子ひとり救おうともしない人間が人類を救うと豪語する、皆さま、何かがおかしいと思いませんか。僕がこの霊団の話を信じない根本にはこういう想いがあるのです…続きを読む→
「キミさえあきらめなければ私も仕事できる」だからこれ以上どうしろっていうんだよ(祈)†■2024年11月13日UP■
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1億歩譲ってサークルメンバー問題が解決されて僕という霊媒から新規の霊言を降らせる事ができたとして、僕はもちろんそれを書籍化、流通、拡散させるつもりでいますが、僕がそこまでやったとしても「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の事はホッポラカシにするつもりなのか。奴隷の女の子を見殺しにするつもりなのか。この矛盾、理不尽はどう釈明するつもりなのだろうか。分からない、分からない、地球圏霊界の人間の頭の中は一体どうなっているのだろうか。できもしない事(僕を霊言霊媒として使用する)をやるやる言い続けてくる、やらねばならない事(「宇宙一のバカ」大量強姦殺人魔、明仁、文仁、徳仁、悠仁の滅亡および奴隷の女の子の救出)は一向にやろうとしない。考えれば考えるほど地球圏霊界に対して興味がなくなっていくのです。組織としておかしい。間違いなく不可能だと断言できますが、それでも帰幽後に地球圏を離れたいという願望が湧き上がってくるのです。地球圏を離れるっていうけど、どこに行くつもり?行くトコなんてないよ、そう言われるのがオチですが。地球圏霊界というのはそんなに強姦殺人魔が大切なのか。そこまでして守り通そうとしてくるのか。もう地球圏霊界の事が分からない…続きを読む→

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Posted by たきざわ彰人(霊覚者)祈†